No.554480

仮面ライダー 打ち砕け! 暗黒魔術師の野望 46

袁紹軍にいた謎の軍勢の正体は呂布こと恋の軍勢であった。
彼女達は危うく餓死寸前の所袁術こと美羽に拾われ、命を救われる。そして彼女は恩人である美羽の為でなく、ある目的の為に蜀軍と戦う事を決意するのであった。

2013-03-12 20:49:10 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:1086   閲覧ユーザー数:1063

益州を守れ! 袁紹軍怒りの大進撃 Eパート

 

 

益州 領地 今、蜀軍と袁紹、袁術、呂布連合軍の戦いが始まろうとしていた。

 

そして袁術の近くにいる謎の軍勢(呂布)の様子を本郷達は探っていた。

 

本郷猛

「これだけ近づいても、接近してこないとは・・・」

 

一文字隼人

「一体何者なんだあの軍勢は?何を考えていやがる」

 

愛紗

「あれは私達が近づいてくるのを待っているのでしょう」

 

朱里

「私も愛紗さんの言うとおりだと思います きっと私達が近づいてから

一気に突撃して来る気なんでしょう」

 

雛里

「でも、ここでじっとしていたら袁紹さん達がこっちに来てしまいます

突撃して相手の出方を見た方がいいかもしれません」

 

朱里、雛里が本郷にそういうと

 

本郷猛

「分かった。なら兵士を突撃させて正体を確かめてやる。

星、兵士達の指揮を頼む」

 

「はっ!」

 

星はそういうと馬に乗って前方に出て自軍の兵士にこう言う。

 

「聞けっ! 蜀の国の兵士達よ! 我らは平和を望みずっと戦い続けた

結果、献帝様よりこの益州の地を与えられ望んだ生活を保障された。し

かし!今、我らの益州が袁紹、袁術に侵略されようとしている! この

まま奴らの侵攻を許せば、奴らは我らの愛する者達の命を奪いかねない

! それは果たして許されることなのか! 否っ! 断じて否だっ! 

我らは愛する者を、やっと手に入れた平和を守る為、袁紹軍を撃退しな

ければならないっ! さあ愛する者を守りたいと思う者は立て! 袁紹

軍に我らの力を見せてやるのだ!」

 

「うおおおおおおおおおっ!」

 

星の激励で兵士達の指揮が高まっていく。

 

「よしっ! 全員抜刀だ!」

 

星がそう言うと兵士は次々、剣を鞘から抜き始めた。

 

「よしっ! 突撃だああああっ!」

 

「うおおおおおっ!」

 

そして星は兵士を連れて、袁術の軍勢の方にいる呂布の軍勢へと向かっていった。

 

 

この様子を恋は落ち着いた様子で見ていた。

 

「・・・・・」

 

音々音

「恋殿・・・まだですか?」

 

「まだ・・・もう少し引きつける・・」

 

音々音

「分かりましたです・・」

 

そして星達がかなり近づいてきたとき

 

「今っ!」

 

音々音

「分かりましたのですっ! 今です! 軍旗を揚げるのです!」

 

「うおおおおおおおっ!」

 

ネネがそういうと呂布軍は軍旗を揚げ出す。

 

「なっ!?」

 

桃香

「えっ!?」

 

愛紗

「あっ!?」

 

朱里

「はわっ!?」

 

雛里

「あわっ!?」

 

鈴々

「はにゃ!?」

 

本郷猛

「何だとっ!?」

 

一文字隼人

「あれはっ!?」

 

突撃した星と後方にいた本郷達はその旗を見て驚く。

 

その旗は真っ赤に染まっており、そして炎のような模様にこう言う字が書かれ

 

ていた。

 

『呂』と・・・・・・

 

「こいつらはっ!?」

 

その旗を見た星、そして後方にいた鈴々はこう驚く。

 

鈴々

「りょ、りょりょ呂布なのだああああああああっ!」

 

桃香

「ええっ!? なんであの人達が!?」

 

本郷猛

「くっ! 謎の軍勢の正体は呂布だったか!」

 

そして突撃した兵士達が呂布軍だとだと分かると

 

「うあああああっ!? 呂布の軍勢だ!」

 

「じょ、冗談じゃねえええっ! なんでこいつらがここにいるんだ!」

 

「お、俺まだ死にたくねえよ!」

 

兵士の間で動揺が拡がり混乱していた。

 

無理もない。虎牢関ではたった一人の呂布によって多くの兵士が倒されたのだから。

 

 

そして自分達を見て動揺していると悟った恋は方天画戟を向けて自分の兵士に

 

こういう。

 

「・・・・突撃」

 

「うおおおおおっ!」

 

今度は恋の軍も突撃してきて、前方にいた星達と激戦を繰り広げる。

 

「ええいっ! おらあっ!」

 

(ズバッ!)

 

「ぎゃああああっ!」

 

一人は剣で切り裂かれ

 

「はっ!」

 

(ドンッ!)

 

「グエッ!?」

 

一人は槍で突かれてしまう。

 

ちなみに兵数は蜀軍の方が多いのだが、謎の敵の正体が呂布だと知って動揺が

 

拡がった為、星一人では体制を立て直せそうにない。

 

これを見た本郷は

 

本郷猛

「まずいな・・・このままでは星達がやられる」

 

愛紗

「ご主人様!」

 

本郷猛

「分かっている 愛紗 鈴々は俺と一文字に続け! 桃香 君はここで兵士達に

袁紹、袁術軍、そして呂布軍を一人も通すなと伝えろ!」

 

一同

「は、はいっ!」

 

本郷猛

「行くぞ一文字ッ!」

 

一文字隼人

「おおっ!」

 

本郷猛

「突撃だ! 呂布は俺達が相手をする! 皆は呂布の兵士には二人で挑むんだ

奴らは並の兵士ではない! そして呂布に遭遇したときは闘おうとするな!

逃げるんだ!君達では勝てる相手ではない! 天の国では呂布奉先はこの世

界最強の武人として名が知られているっ!」

 

本郷は未来人として呂布の強さを知っていたため、あえて兵士にそう伝えた。

 

天の国でも有名な程強いといえば兵士が納得すると思ったからだ。

 

「うおおおおおっ!」

 

一文字隼人

「よしっ! 行くぞ!」

 

本郷猛

「おおっ!」

 

(ブオオオオンッ・・・ブオオオオン!)

 

本郷と一文字はエンジンを入れると突撃の準備をして、

 

そして・・・・

 

本郷猛

「突撃だああああっ!」

 

(ブオオオオオオオン)

 

本郷と一文字はサイクロンを走らせると兵士達もその後に続いた。

 

そして、これを見た麗羽は

 

麗羽

「フフフ・・・来ましたわね本郷猛・・・劉備玄徳」

 

猪々子

「麗羽様・・・そろそろアタイラも・・・」

 

斗詩

「そろそろ呂布の援護に向かいましょう」

 

麗羽

「そうですわね・・・・まずは邪魔をする蜀軍を片付けてから、公孫賛の

首を取って差し上げますわ・・・・」

 

麗羽は地面に剣を突き刺し、そしてこういう。

 

麗羽

「こちらも突撃ですわ! 呂布さんの援護に向かいますわよ!」

 

斗詩&猪々子

「あらほらさっさ~♪」

 

麗羽の指示が出ると、二人は兵士達を連れて蜀軍へと向かっていった。

 

今ここに益州の地をかけた壮絶な戦いが始まったのである。

 

 

その頃、益州では留守番をしていた月と詠が蜀軍の戦いを見守っていった。

 

「詠ちゃん・・・ご主人様達、袁紹さん達を止められるかな?」

 

「それは僕にも分からないよ・・・今はあの人達が勝つことを信じるしかないよ」

 

その時、街ではこんな話が聞こえてくる。

 

「おい聞いたか? 今袁紹、袁術軍にの所にあの呂布がいるらしいぞ!」

 

「ええっ!? あの呂布がなんでっ!?」

 

「それは俺にも分からねえよ。噂じゃ呂布は虎牢関の戦いで関羽将軍、趙雲将軍

張飛将軍の三人と同時に戦い、苦戦させたらしいぞ」

 

「何ッ? そんな奴を相手に本郷様達は勝てるのか? 俺達やばいんじゃないのか!?」

 

「そんなこと言ったって今は本郷様を信じるしかないだろう?」

 

その話を偶然聞いた月は驚き、その人達に尋ねる。

 

「あ、あの・・・袁紹、袁術軍に呂布がいるって本当ですか!?」

 

「えっ? ああ、偶然負傷して華佗さんの所まで運び込まれた兵士が『呂布の

軍勢がいた』って話していたらしいんだよ」

 

「なんで呂布さんが袁紹さんの味方を?」

 

「それは分からない・・・でもあの赤い炎の様な模様に書かれた『呂』の

文字は間違いなく呂布のものだと言っていたんだよ」

 

それを聞いて月はそれは呂布こと恋に間違いないと確信した。

 

「私、いかなきゃ!」

 

(ダッ!)

 

「ええっ? ちょ、月 行くってどこに!?」

 

詠は思わず月を追い始めた。

 

「恋ちゃんとネネちゃんに会いにっ!」

 

「ええっ!? だ、駄目だよ! 闘う力のない僕達がいったって皆を守る為に戦っている本郷様達の邪魔になるだけだよ」

 

「それでも私、恋ちゃんとネネちゃんに会いたい!」

 

詠は月を止めようとしたが、月は詠言葉を聞こうともしないため詠は仕方なく

 

「こうなったら仕方ない。 月ゴメン!」

 

詠はそういうと月を後ろから羽交い締めにして動きを封じた。

 

「は、離して詠ちゃん、恋ちゃん達に会わせてっ!」

 

「だから駄目だって! 危ないからっ!」

 

詠は月は気の弱い所があるが一度決意したら誰の言葉も聞かないことを

 

知っていた為何とか月を止めようとした。

 

戦場と化したあの地まで行くのは危険すぎるからだ。

 

しかし、いつもは力がないはずなのにこの時だけは月には何故か力が

 

強かった。

 

「んぎぎっ!」

 

「へううううっ!」

 

必死に止めようとしている詠を振り切って月は恋の元へと行こうとしていた

 

 

その時、馬に乗った二人の少女が話しかけてくる。

 

「何やってんだお嬢ちゃん達?」

 

詠、月

「えっ?」

 

詠が後ろをみるとそこには馬に乗った少女二人がいた。しかも後ろには

 

彼女が連れてきたらしい軍もいる。

 

????

「どう見ても弱い者いじめにしか見えないよ姉様」

 

「なっ!? どうみれば弱い者いじめに見えるのよ!」

 

????

「嫌がっている子を無理矢理、羽交い締めしているじゃない貴方」

 

「あっ・・・」

 

詠はそう言われ、状況を見ると確かにこれでは弱い者いじめにしかみえないだろう。

 

「で、でも仕方ないのよ 月がどうしても今戦が起こっている場所へ行きたいって

いってるから 必死に止めていたのよ」

 

「何だって? お嬢ちゃん なんでそんな危険なところへ行きたいってんだ?」

 

「今 袁紹、袁術軍に味方している人は私にとっては大切な家族なんです!

どうしてもその人達に会いたいんです!」

 

「ふ~ん・・・」

 

その少女は月から事情を聞くと、何かを考え始める。

 

「よしっ! なんならアタシ達が戦場まで連れてって

友達に会わせてやるよ!」

 

「えっ? いいんですか?」

 

月はその少女がいった事に驚いていた。

 

「いいっていいって! 友達に会いたいんだろ?どうせアタシらもその

戦場へ劉備殿と本郷様の援護にいくつもりだったんだから」

 

「何いってんのよ! 月、知らない人について行っちゃだめでしょ!」

 

????

「知らない人って誰の事よ!」

 

「アンタ達の事よ! だいだいあんた達誰なのよ!?」

 

「ああっ・・・そういえばまだ自己紹介がまだだったな・・・アタシは名を

馬超 字を孟起ってんだ よろしくっ!」

 

蒲公英

「アタシは馬超の従姉妹、名は馬岱だよ♪」

 

「ば、馬超!? それに馬岱!? もしかして西涼の・・」

 

「へえ~ アタシらも結構名が知れてんだな・・・その通りだ

そのもしかしての西涼の馬超と馬岱だ」

 

蒲公英

「一応名が知れているこんなアタシらでも信用できない・・・?」

 

「・・・・」

 

月は一瞬考え込み、

 

「信用します・・・ですからお願いします。私を友達の元まで連れて行って下さい!」

 

「よしっ! そうと決まれば、さっそく出発だ! さあ、後ろに乗りな!」

 

「はいっ♪」

 

月が翠が乗っている馬の後ろに乗ると蒲公英は詠にこう聞いてきた。

 

蒲公英

「あれっ? 貴方は乗らないの?」

 

「・・・・・・・乗るわ 月が心配だもの」

 

蒲公英

「じゃあアタシの後ろに乗って・・・」

 

蒲公英がそういうと、詠は蒲公英の後ろに乗った。

 

「よ~し 乗ったな 皆っ! これから袁紹、袁術と闘っている

蜀軍の援護に行くぞっ!」

 

「うおおおおおっ!」

 

翠がそういうと兵士達は返事をする。

 

「よ~し いい返事だ! さあ、お嬢ちゃん達 しっかりつかまってろよ」

 

蒲公英

「アタシらの馬はちょっと他の馬とは違うからね」

 

「えっ?」

 

詠はそう聞くと何か嫌な予感がしてきた。

 

そして

 

「それえええっ! いっくぞおおおおおおおっ!」

 

蒲公英

「きゃっほ~い♪」

 

 

「わっ、わわわああああああああっ! は、速い速い!?」

 

「へうううううううっ!」

 

何と彼女達の馬は普通の馬より無茶苦茶速い。しっかりつかまっていなければ

 

振り落とされそうであった。

 

しかも後ろの兵士達の馬もかなり速い。これが西涼出身の者達の実力なのか。

 

「ちょっ、速すぎるわよ!」

 

蒲公英

「にししっ! いったでしょ? アタシらの馬は他の馬とはちょっと違うって」

 

「それより、無駄な話をすると舌噛むぞっ!」

 

翠がそういうと詠はだまりそしてそのまま激戦が繰り広げられている地まで

 

向かっていった。


 
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