No.550744

魔法少女リリカルなのはSts前日譚 ダメ人間の覚悟

makeさん

第4話 襲撃と衝撃

2013-03-03 07:48:12 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:8469   閲覧ユーザー数:7475

透「こちら透、配置に着いた・・・・オタコン」

 

オタコン?『いやだから、オタコンは勘弁してくれないかな?』

 

俺は今、ある世界のある施設っぽい所の前に来とる。傍にはチンクとトーレが居る、何で俺がそんな所におるかってーのは・・・・・。

 

以前に俺が管理局の極秘で扱っとる研究施設を一つ一つ潰して行く事をジェイル達に告げ、そのジェイル達が協力を申し出てきた日から3日後の今日。

 

俺はジェイルが教えてくれた研究施設の一つに来ている、そんでジェイルが気ぃ利かせてくれて俺の護衛にチンクとトーレを付けてくれた。俺は別にいいって言ったんじゃけど、なんかチンク辺りがどーしてもと言ったらしい。

 

俺とジェイル達はあのウーノ達が用意した隠れ家に移り住むことになった、幸い多少の人数でも住める広い建物で軽く公民館みたいな場所なんよね。

 

しかもそこはミッドのぉ・・・・えっと・・・・どこじゃったっけぇ・・・・確か・・・・北部辺りって言っとったっけぇ?

 

そこでは金の心配も無いらしい・・・・・なんかウーノとドゥーエ辺りが何かしらの事をしたらしいんじゃけど・・・・気にすま。

 

そーそー、俺が冒頭に言ったあの名前・・・・・あの超有名な超大作ゲームの相棒の名前じゃけぇね、この名前を言われたのはもちろんジェイル・スカリエッティ本人よ。

 

実は2日前に・・・・・・・。

 

 

~回想~

 

 

透「そーいやぁ、アンタ等死んだことになったんじゃけぇ名前変えんと・・・・・・・主にジェイルのみ」

 

ジェイル「私かい?・・・・まぁ確かに私は死んだことになっているはずだからね」

 

ウーノ「そうですね、このまま生活するにあたっては本名では管理局側もすぐにこちらに気付いてしまいますから」

 

ドゥーエ「じゃぁ偽名を考えないとってわけ?」

 

ウーノ「偽名・・・・・というわけじゃないけど、死んだ本人の名前じゃダメでしょ?」

 

セイン「じゃぁ何がいいかなぁ?」

 

チンク「ドクターでは?」

 

ウーノ「それじゃぁ医者になってしまうわね・・・・・それにそれが分かるのは私達くらいよ」

 

クアットロ「じゃぁスカルってのは?」

 

透「お決まりの本名をもじったってやつ?あんま意味ない気もするけどね・・・・・やるなら丸々変えんにゃぁの」

 

トーレ「ではお前には何か考えがあるのか?」

 

透「そーじゃのぉ・・・・一応はあるで、ジェイルの格好・・・・つまり研究者って言う雰囲気がある別人の名前、まぁこれは俺の世界の奴の名前じゃけどその人の名前じゃね」

 

トーレ「その名前は?」

 

 

 

 

 

 

透「ハル・エメリッヒ」

 

 

 

 

 

 

ジェイル「ハル・エメリッヒ・・・・どういう人物なんだい?」

 

透「まぁお前さんと同じの研究者ってとこかね、機械にめっぽう強いし、色んな発明をしとったけぇね・・・・・・あとメガネかけとる」

 

ジェイル「へぇそれはぜひ会ってみたい人だね・・・・・でもそんな人の名前を使ってもいいのかい?」

 

透「いいんじゃね?そもそもこの世界にはその人はおらんのんじゃし」

 

ジェイル「じゃぁ私の名は今日からハル・エメリッヒだね」

 

透「じゃけぇじゃないけど、ウーノ達はある意味ジェイルの・・・・いや、ハル・エメリッヒの娘みたいなもんなんじゃけぇ、名前の後にエメリッヒって入れとけや」

 

ウーノ「エメリッヒ・・・・私だったらウーノ・エメリッヒって事になるの?」

 

透「せやな、あとそいつにはアダ名があっての・・・・・・オタコン」

 

ジェイル「は?」

 

透「じゃけぇ、オタコンじゃって」

 

ジェイル「・・・・・・・・・・・・・何だかその名で呼ばれるのは些か変な感じだから呼ばないでくれないか?」

 

透「えぇ~、ええじゃんかぁオタコンって呼んでも」

 

ジェイル「だからそれは勘弁してくれ!」

 

 

 

~回想終了~

 

 

 

てな感じの事があっての、ちなみに俺の名前も変えといた、そりゃぁ変えんにゃぁいけんじゃろぉて・・・俺は一応行方不明か最悪死んだってことになっとんじゃし。

 

透「あぁわかったけぇ、そんでここであっとるんよな?」

 

俺はデバイス展開してバージョン2、つまりトビの格好で待機しとる。俺は通信でジェイル・・・・じゃなかった、ハルにここが本当に研究施設かどうかを聞いた。

 

ハル『あぁそこが人体実験などを主にやってる研究所だよ、あともう一つの方はドゥーエが向かってるはずだから』

 

透「ほい了解」

 

ハル『そういえば君の名前はどうするんだい?『透』じゃぁダメなんだろ?』

 

透「おぉ、ハルや他のナンバーズだけの時はいいんじゃけどな、いつ誰が聞いとるかわからんけぇ、日常での会話では俺の事は・・・・・・『ジョン・ドゥ』、そんでこーゆー作戦時は・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

透「『マダラ』って呼んでや」

 

 

 

 

 

 

 

俺は某超大作潜入ゲームに出て来た名前と『NARUTO』のマダラを偽名として使うことにした、やっぱこーゆー格好で『ジョン』とかはないじゃろーよ・・・・・・『スネーク』とちょっと迷ったけど。

 

これで仮に作戦時の名前で日常での名前が割れても『井上 透』とは気づかれんじゃろ。

 

ハル『『マダラ』ね・・・・・わかったよ、じゃぁマダラ気を付けて行ってくれよ?』

 

透「あぁ、それと作戦時は喋り方は変わるけぇそこは気にすんなや、あとその事を他の奴等に言っといてや」

 

ハル『了解した』

 

透「じゃったら・・・・・・・・そろそろ行くとしよう」

 

チンク「あぁ」

 

トーレ「わかった」

 

俺達は研究所の中に入る事にした、しかもワザワザ正面から堂々と乗り込んでやった、この方が変に潜入するより中の奴等に危機感を与えられ逃げる時間もあっていいと思ったからじゃった。

 

俺は別に殺しに来たんじゃない、研究所を潰したいからきただけで人殺しをしにきたわけじゃない、そこら辺をナンバーズに言ったらクアットロ辺りが「甘ちゃん」と言ってきたんじゃけど俺は無駄な殺生をするつもりはさらさらないんよね。

 

俺は入り口と思われる場所をワザと派手に破壊した、ハルからの事前情報だと管理局公安・・・・てーのは表向きの警備隊、もしくは親衛隊が配置されとる。

 

管理局が万年人員不足なのはここからきとるせいでもある、優秀で忠実な奴を選抜して公安に所属させこういった施設に配置させて警備または所長クラスの護衛に当たらせているらしい。

 

だがそんな奴等に突然の襲撃者、しかも正体不明の奴等が攻め込んでくるなんぞ誰も予想できるわけがない、俺はチンクとトーレと共に通路を歩いて行った。

 

ちなみにチンクとトーレにはフード付きのマントで顔を隠してもらっとる、一応こいつ等はジェイル・スカリエッティが作ったってことで向こうにバレとるかもしれんけぇね。

 

公安1「何だアイツ等は?!」

 

公安2「早く迎撃をするんだ!」

 

チンク「マダラ、ここは私が」

 

マダラ「こんな所で余計な力を使う必要は無い、進みながら蹴散らせばそれで済む話だ」

 

チンク「・・・・了解した」

 

そう言いながらも警備の数が増えていった、軽く見ても20人弱はいた。

 

マダラ「だがこの数は流石に鬱陶しいな、チンク・・・頼めるか?」

 

チンク「!・・・・あぁ、お前達は先に行ってろ」

 

チンクはそう言うと警備の連中に突っ込んで行った、流石ハルの娘だけあって相当に強かった、あのゼストと互角に渡り合っただけのことはあるというもの。

 

俺とトーレの後ろで激しい戦闘が行われていた、爆発が起こる中数名の悲鳴が背後から聞こえてきた。

 

そしてある部屋に到着した、中には数名の研究者がおった。

 

マダラ「悪いがここは俺達が占拠した、そしてここは消える・・・・・この研究所と共に逝くと言う者以外は早々に立ち去る事をお勧めしておく」

 

俺はそう言いながらデバイスをリコに変え、ハンドガン(魔力弾)で適当に撃ちまくった、すると研究員のほとんどは「ひぃ!」と言いながらそそくさと外に出て行った、入れ違いにチンクが入って来た。

 

チンク「何だアイツ等は・・・いいのか?アイツ等を逃がしても」

 

マダラ「構わん、どうせ奴等には他に場所は無い・・・・仮に別の研究所に行ったとしてもその研究所は俺が潰すからな」

 

トーレ「・・・・・それはそれでどうなんだ?」

 

俺はそう答えておきながら中にあった端末でこの研究所の事を調べていた。

 

トーレ「それよりお前は一体何をしているんだ?」

 

マダラ「ここの研究所の構図や履歴、研究員リストと警備リストを調べている」

 

チンク「何故そんなものを?」

 

マダラ「気紛れ・・・・・というのとは違うが、構図はどの部屋に行けば効果的か、履歴は要人等が来ていたのかを調べている、リストは単に調べているのではなくハッキングをしているんだ、仮に潜入する場合やパスワードなどのセキュリティ問題になった時の為に必要な物だからだ、それとこの施設のセキュリティをハックしてレベルの高い・・・所長クラスの奴を足止めする為だ」

 

トーレ「なるほどな」

 

マダラ「ん?この部屋は・・・・」

 

チンク「どうした?」

 

俺は一つの部屋に注目した、その部屋にはキッズルームと書かれていた。

 

マダラ(まさか・・・・ここに子供がおるんか?)

 

チンク「どうしたんだマダラ?」

 

マダラ「いや、とりあえず先へと向かう・・・・・そして研究所の所長にもあっておかなければな」

 

俺達は先へと進んだ、じゃけど俺の頭の中にある事が浮かんでいた、それは・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

『プロジェクトTTY計画』

 

 

 

 

 

この計画の事が頭から離れんかった、そして地図にあったキッズルームが気になった。

 

そうして俺達は所長クラスの部屋に辿り着いた、会議室のような所で中には数人の研究員が我先にと外へ出ようとしたが俺が細工した所為で逃げられずにおった。ちなみに中には何かしらの移動用の装置らしきものがあった。

 

所長「くそっ!早く開けろ!私をここから早く逃がせ!!」

 

研究員1「お待ちください!今開けますので!・・・」

 

所長「チィッ!この無能共が・・・一体お前達がここに居られるのは誰のお陰だと思ってるんだ、そもそも「ほぉ?まるでお前が恩人のような言い方だな」なっ!誰だお前は!?」

 

マダラ「俺達が何者なのかはお前達が一番よく知っているんじゃないか?」

 

所長「お、お前達のような奴等なんて知らん!そもそも私がお前達に恨みを買うことなんてしていないではないか!!」

 

マダラ「ハァ、つくづくおめでたい奴だな、お前が・・・・・・いやお前達がここで研究をしていることが俺の恨みを買うことになるんだ」

 

所長「はぁ?!何を言ってるんだお前は!何で私達が研究してきた物で恨みを買うことになるんだ!!?」

 

マダラ「ならば聞くが・・・・・貴様等は自分達がやってきた研究を胸を張って一般人に言えるか?そしてその研究材料はどこから仕入れて来たのか?」

 

所長以外の研究員は口を塞ぎ下を向いた、しかし所長だけは平然とこちらを見ていた・・・・・というより笑っていた。

 

所長「ふっ・・・・・・ふふふふふ、何を馬鹿な事を・・・・言えるに決まっているではないかね!私は何もやましい事はしてはいないんだ!彼等管理局が求める物を研究し開発し、それで他の世界にその力を示す・・・・・そして管理局は私達の力を必要とし、私達は新たな研究意欲に駆られていく・・・・・・あぁいいでないかね?我々は完璧を目指していけるのだよ」

 

マダラ「・・・・・成程、お前の事は理解した」

 

所長「そうかい?私を理解できるとは君も物わかりが「そんなことではない」・・・・ならばなんだね?」

 

マダラ「理解したのはお前がただ単に狂っているというだけだ、そしてお前が研究者失格だということもな」

 

所長「な、なんだと!」

 

マダラ「研究者が軽々しく完璧など口にするものじゃない・・・・・・仮にお前が作った物が完璧ならば、管理局はお前をお払い箱を思い始末するし、完璧な物を作ってしまえばそこで研究者としての心も無くなる・・・・・そんな事も分からんとわな」

 

所長「くっ・・・・・貴様!!」

 

マダラ「さぁ、無様に逃げるといい・・・・・・あぁだが所長、お前には少し聞きたい事があるので残ってもらおう」

 

所長「・・・・・・・・・・ふ」

 

チンク「ん?」

 

所長「ふ・・・ふふ・・・・ふふひひひひひひ」

 

トーレ「壊れたか?」

 

所長「黙れ!!!!私が何にも無しにここにいると思っているのか!?やれ!!お前達!!」

 

マダラ「何・・・・・・・っ!」

 

突然部屋の横側から魔力砲が放たれた、俺達はすぐさま避け隣の広い部屋に入った、どうやら何かの実験する時の部屋っぽいが、よくある戦わせるようなそんな感じの部屋だ。

 

所長『ふふふふふ、君たちの相手はこの子達に任せよう、丁度実践データも取って置きたいしね・・・・・さぁお前達、その悪者を倒してしまいなさい・・・・そうしないと『他の子達』に危害が及んでしまうからね』

 

所長の声がスピーカーから聞こえてきた、どうやら別室でこの映像を見ながら喋ってきているようだった・・・・・・だがそれどころじゃない、今こいつは何と言った?『他の子達』?まさかとは思うが・・・・・。

 

チンク「マダラ、あそこに誰かいるぞ!」

 

マダラ「あぁ・・・・・・」

 

チンクの呼びかけで俺は攻撃方向を見た、すると影の中から数人の子供が姿を現した。

 

マダラ「なっ!?」

 

俺は驚いたが、それ以上に激しく怒りを覚えた・・・・何故ならその子供は。

 

 

 

 

 

 

なのはとアリシアとフェイト、そしてはやてに瓜二つの少女だったからだ。

 

 

 

 

 

 

何でアイツ等がここに・・・いや、普通に考えてもおかしい。この世界は俺がデモルトと戦った世界、つまりここは俺が居た世界とは別の世界じゃない同じ世界、じゃけぇアイツ等も俺と同じ高校生くらいの身長のはず、ならアイツ等は・・・・。

 

マダラ(待てよ・・・・・プロジェクトTTY計画・・・・TTY・・・・・・・高町、テスタロッサ、八神!?コレが本当だとするとこいつ等は!)

 

所長『驚いたかね?彼女達は管理局に居るある人物たちのDNAで作り出したクローン達だよ、彼女たちの下となった人物は知っているかね?今管理局でも話題の少女たちでね、彼女たちのセンスはズバ抜けて素晴らしいものだよ、そこで私は彼女達のDNAを手に入れクローンを作り上げた・・・・・なぁにDNAを手に入れるなんていつでもできるからね」

 

マダラ(こいつは・・・・・)

 

所長『だが残念ながらもう二人のクローンを作ろうにも出来なかったよ、何せオリジナルのDNAが強過ぎるのか全く成功しなかったよ』

 

マダラ(まさかこいつ、失敗していく度に生まれてこようとしてきた子達を?!)

 

所長『あーそれと彼女達を甘く見ない方がいいよ、彼女達の強さは折り紙つきでね・・・・・オリジナルである彼女達とあまり大差無いからね、さぁ行くんだ01、02、03、04!奴等を倒すんだ」

 

なのは似の少女「はい」

 

アリシア似の少女「・・・・・・分かった」

 

フェイト似の少女「うん」

 

はやて似の少女「分かっている」

 

マダラ「屑が・・・・・・」

 

少女達はそれぞれデバイスを構えるとこちらに向かってきた、だが俺は『写輪眼』を発動していたが、それをしなくても彼女達の心情を知る事が出来た。

 

マダラ(何だあの眼は・・・・・無心、いや違う・・・・哀しみ、戸惑いそして焦燥・・・・何を焦っとんじゃ?それよりこの子達はもしかして前世にあったGODの子達か?名前は確かシュテルとレヴィとディアーチェだったか?残りもう一人は知らんな・・・・そもそもそのゲーム自体やった事無いけぇよーわからんな)

 

俺達はなのは似の少女達からの攻撃を躱して行った、ただ何もせずにいればいずれはこちらが不利になってしまう・・・・・となれば。

 

マダラ「チンク、トーレ!お前達は先に行きアイツが居る所に行け、そして奴を掴またら俺に連絡しろ、奴がいるのはおそらく所長室だ!」

 

チンク「だがそれではお前が・・・・」

 

マダラ「俺なら心配無用だ、その事はお前達が良く知っている筈だ」

 

トーレ「あぁ・・・・・だが、何故奴がいると分かるんだ?」

 

マダラ「奴は俺達が襲撃するとは踏んではいなかった、だからさっきのように慌てて逃げようとした・・・・・そして人間追い詰められると逃げる焦りより、堅固な護りの中で安心感を得たいと思う・・・・実際先程聞こえてきた奴の声は始めに出会った時とは違い妙に落ち着いているだろ?」

 

チンク「まぁ確かに」

 

マダラ「俺達から遠ざかって少し心に余裕が出来た為、あのようなデカい態度になったわけだ」

 

トーレ「なるほどな」

 

マダラ「だが急いだ方がいい、お前達も戦って分かっていると思うがアイツ等に俺達を倒すだけの力は無い・・・・なのにあの余裕、おそらく管理局から増援が来ているに違いない」

 

トーレ「了解だ、こっちの方は任せておけ!お前も油断するなよ」

 

マダラ「誰に言っている?」

 

チンク「ではまた後で連絡する!」

 

マダラ「奴の所のセキュリティは固い筈だ、コレを使え!」

 

俺は事前にハルから貰っていた、セキュリティ無効化の装置を渡した。これがあれば無駄に時間を食わないですんなりと入れるはずだ。

 

マダラ「ではお前達の相手は俺がしよう」

 

なのは似の少女「っ!?」

 

アリシア似の少女「邪魔」

 

フェイト似の少女「もぉ!早く倒れてよ!」

 

はやて似の少女「あやつ等に手出しはさせん!!」

 

やはりこの子達は何かを焦っている感じだった、そこにつけ入る隙はあった、俺はヤクモに変え斬魄刀『千本桜』を解放し卍解した。

 

なのは似の少女「こ、これは!」

 

マダラ「これなら外部の奴等にも邪魔をされない、『殲景・千本桜景厳』」

 

俺は『殲景・千本桜景厳』を発動させ、彼女達を包囲した・・・・これで奴に見られることは無い。

 

マダラ「さて、聞かせてもらおう・・・・お前達は何をそんなに焦っているのかを、そして『他の子達』とは一体何だ?」

 

少女達「!!??」

 

マダラ「分からないとでも思ったか?お前達は確かに強い、だが迷いのある戦い方では正確な攻撃など到底無理だ、そして攻撃にはそいつの心情・・・・心が出てしまうものだ、それと俺はそもそも子供に危害を加えるつもりは無い」

 

フェイト似の少女「・・・・・何でそんなのが分かるのさ?!」

 

マダラ「お前達はまだ幼いから分からんだろうが、達人・・・・・とまではいかないが戦いを慣れている者にはそれくらいの事は分かる、そして俺がやろうとしていることにお前達は関係ない・・・・・というより自分と同じ境遇の子達を手に掛けるようなことはしたくない」

 

少女達「え?」

 

少女達は俺の言った事に驚いていた、だがその中でなのは似の少女が口を開いた。

 

なのは似の少女「あ、あの!お願いがあるんです!!私達を・・・・・いいえ、他の子達を助けてください!!」

 

はやて似の少女「おい!何を言ってるんだ!」

 

なのは似の少女「でもコレ以外どうしようもないでしょう?・・・・・・あの、私達はどうなっても構いません!でも他の子達を・・・・・助けてください!!」

 

フェイト似の少女「ぼ、僕からもお願い!あの子達を助けてよ!!」

 

アリシア似の少女「・・・・・お願い」

 

はやて似の少女「・・・・・我からも・・・頼む!」

 

一斉に俺に頭を下げて来た、俺には必死になるこの子達がとても痛々しく見えてしょうがなかった。はやて似の少女は言動からも取れる様に傲慢な性格・・・・・まるで王のような喋り方、じゃけどそんな奴が人にすがる様にするってーのは尋常じゃないとすぐに判断した。

 

マダラ「・・・・・頭を上げろ、そんな簡単に自分を投げるような言い方をするな」

 

なのは似の少女「でも・・・」

 

マダラ「そんな事言われなくても、最初からそのつもりだ」

 

はやて似の少女「ほ、本当か!?」

 

マダラ「だがそれにはお前達の協力が必要だ、頼めるか?」

 

なのは似の少女「は、はい!」

 

フェイト似の少女「任せてよ!」

 

この子達の返事を聞いた時丁度チンク達からの通信が入った、どうやら所長の部屋に入り所長をブッ倒したとのこと。

 

マダラ「では行くぞ、俺について来い」

 

少女達「はい(うん)(あぁ)!!」

 

俺は少女達を引き連れチンク達がいる所長室に向かった、中に入るとチンクとトーレの他に隅の方で所長が伸びとった。

 

フェイト似の少女「ドクター・・・・・」

 

マダラ「心配している暇は無いぞ、まずは・・・・・・」

 

俺は所長から情報を聞き出すために『写輪眼』で情報を聞き出した、ついでに所長権限でのパスワードを入手し端末での情報も掴もうとした、その中に地図の情報もあった。

 

はやて似の少女「この部屋だ、あやつ等が居る部屋は」

 

はやて似の少女が突然指を指した部屋は俺が先程疑問になっていたキッズルームであった、確かに名前の通り子供が居てもおかしくないような名前だった、俺はその部屋を入念に調べていきセキュリティを解除した。

 

マダラ「これでその部屋にいる子供を助けることが出来る」

 

フェイト似の少女「ほ、本当?!」

 

マダラ「あぁ」

 

なのは似の少女「あ、ありがとうございます!!」

 

マダラ「礼を言うのは早い、それはここを出てからにしろ」

 

俺は喋りながら行ける所まで調べた。

 

マダラ(やはりここは遺伝子工学を専門に研究をしているところか・・・・・遺伝子操作も普通にやっているようだ、まぁこの子達が居る時点である程度は予想したが・・・)

 

俺は実験内容を詳細に調べた、その中に気になる項目があった。

 

マダラ(ん?何だこれは・・・・・素体の成長記録・・・・胎児の成長・・・・・・・・こいつは!?・・・・・・・・そしてこれは・・・・別の研究所のことか・・・・・・・ほぉ)

 

俺は懐からある装置を出した、これは襲撃前にハルから渡されたウイルスデータである。コレを端末に入れると装置にあるウイルスが広がり中のデータを消滅させ、さらに仮に管理局側がデータを回収したら次に使われる所のデータも一緒に消滅させるというものだ。

 

マダラ「よし、ここのデータは消滅した・・・・・こいつ等が言っていた子供の所まで行くぞ」

 

俺は所長を適当に外に放り投げると、チンク達と共に別の子供たちの部屋に向かった。

 

そこには10人くらいの子供が居た、年齢もそれぞれであり男女ともに突然入って来た俺達に驚いていた。なんとかなのは似の少女達が子供たちを説得している間にチンク達が俺に話し掛けてきた。

 

トーレ「おい、まさかとは思うが、もしかしてアイツ等を」

 

マダラ「想像通り、連れて帰る」

 

トーレ「ハァ・・・・やはりな」

 

チンク「何故そんな事を?」

 

マダラ「コイツ等は俺と同じ存在、もし俺達がここでこいつ等を見捨てたらまたコイツ等は管理局の奴等の実験材料として使われてしまうと思ったからだ」

 

トーレ「・・・・お前」

 

マダラ「それにコイツ等には生きる権利がある・・・・・・・自由に生きる権利がな、それは誰かが縛れるものでは無い」

 

チンク「・・・・・・・」

 

そんな事を言っていると少女達がこちらに近付いてきた。

 

なのは似の少女「皆なんとか落ち着きました」

 

アリシア似の少女「落着」

 

フェイト似の少女「それでさ、そのぉ・・・・・お願いがあるんだけど」

 

マダラ「奇遇だな、俺もお前達に提案があるんだが」

 

はやて似の少女「提案?」

 

マダラ「お前達を俺の・・・・・いや、俺達の家に連れて行こうと思うのだが・・・・どうだ?」

 

アリシア似の少女「え?」

 

マダラ「ここにいてはどうせまた別の研究所に連れて行かれてしまうだろうからな」

 

なのは似の少女「そ、それは・・・・・」

 

マダラ「お前達さえ良ければだが」

 

フェイト似の少女「行く!!」

 

はやて似の少女「うむ、我も異存はない!」

 

マダラ「決定か・・・・チンク、トーレ・・・・すまないがこの子達を頼む」

 

チンク「了解した、この子達はハルドクターの所に一緒に連れて行こう」

 

マダラ「それとココにこーゆーのがあるんだが、それも回収して行ってくれ」

 

トーレ「了解したが、お前はこの後どうするんだ?」

 

マダラ「俺はこのままドゥーエ達の下へ行く、次の所を潰す・・・・・ここの破壊も忘れるなよ」

 

トーレ「分かっている・・・・・・気を付けてな」

 

マダラ「お前らもな」

 

俺がドゥーエ達の下に行こうとしたらなのは似の少女達が俺の所に来た。

 

なのは似の少女「あ、あの・・・・・ありがとうございます!」

 

マダラ「だから礼を言うのは早い、それはあとにしろ」

 

フェイト似の少女「・・・・・ちゃんと会える?」

 

マダラ「当たり前だ、俺がそう易々と負けることは無い」

 

アリシア似の少女「絶対?」

 

マダラ「あぁ」

 

はやて似の少女「必ず帰って来い!」

 

マダラ「上から目線だな・・・・・そんなこと、百も承知だ・・・ではな」

 

俺は『飛雷神の術』でその場を後にした、次の標的の下まで飛んだ・・・・・・・その次の標的で今回以上に驚くことになる事を俺は知らないでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

さて今回は研究所の襲撃をお届けしましたが、GODのキャラを出させて頂きました・・・疲れました、この襲撃のお話だけで一日かかりましたが、ぶっ続けは厳しいですね。

 

冒頭での透とジェイルの名前を見た皆様は予想されている事でしょう!そう「MGS」のオタコンとジョン・ドゥです!そして襲撃時は格好通りマダラで行っております。

 

なので名前の所はジェイルは今後は『ハル「~』や『マダラ「~』になりますので、そしてGODのキャラでは私もゲーム自体はやった事無いので分からないのですが、出させてもらいました。

 

ですがユーリ・・・でしたっけ?あの子は今の中には居ません、あの子供たちの集団におり戦闘には参加しません・・・・・・・たぶん。その代りではないのですが、アリシアのクローンを出しました、イメージとしては『恋姫』の呂布って感じでしょうか。

 

 

 

 

次回は一日に2つの研究所を潰そうとする透の前にまた新たな敵、しかもそいつ等を見た時の透の反応はGODのキャラの時以上に驚いた感じです!!一体どうしたのでしょうか?

 

ではでは次回もお楽しみにぃ~。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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