No.549619

~少年が望んだ世界と力~

第二十四話 海上での戦い

2013-02-28 15:13:17 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:4831   閲覧ユーザー数:4409

「・・・と言う訳で、高町なのはさんとユーノ・スクライア君に続いて新たに現地から協力してもらう民間人の野田健悟君です」

 

「野田健悟です。よろしくお願いします」

 

「「「「「・・・・・・」」」」」

 

すずか達と別れてすぐにアースラに転移され、現在アースラスタッフに紹介されているんだけど前回の件があって皆からやや冷たい目で見られている。

まぁ、しょうがないか。

 

「・・・・」

 

俺はドアに向って歩きだす。

 

「健悟君、何処へ行くの?」

 

「挨拶が済んだので部屋に戻らせてもらいます。この人達もその方が気が楽でしょうから」

 

そういって俺はドアを開き、会議室を出る。

 

「・・・ふぅ」

 

「しばらくの間はこの状態が続くでしょうね」

 

俺が通路に出て溜め息をつくとアポロンが話しかけてきた。

 

「そうだろうな。ま、俺は俺なりのやり方でやっていくさ」

 

そういって俺は用意された部屋に戻った。

 

 

 

 

 

そして俺がアースラに来て既に9日になった。

その間になのはが3つ、フェイトが2つのジュエルシードを回収した。

しかし原作通り残りの6つのジュエルシードが未だに見つけられておらず、今のところはライダーや怪人達も現れたという情報もない。

そんな中俺は部屋で一緒に持ってきたオートバジンをいじっている。

 

「よろしいのですか?マスター」

 

「何が?」

 

「ジュエルシードの回収を手伝わなくて」

 

「今の段階ではなのはの魔法の訓練にもなるからいいじゃないか?」

 

「一理ありますね」

 

「それに俺は早く慣れないといけないのも多いしな。今日のトレーニングってなんだっけ?」

 

「本日はクウガとマスクドライダーシステムの両方です」

 

「マジか」

 

ここに来てなのは達がジュエルシードの回収に向っている時はアースラ艦内の通路の一部を射撃訓練は禁止という条件で借りてクウガ、マスクドライダーシステムの変身とオートバジンとの格闘戦のトレーニングを行っている。

 

「はぁ、しゃあない。やるか」

 

俺は立ち上がりカードケースからオールドライドのカードを取り出しドライバーに入れる。

 

『OLD RIDE! TWENTY!』

 

オールドライドで20代の姿になる。

 

「今日はその姿でトレーニングをするんですか?」

 

「うん。なんとなくそんな気分だから」

 

アポロンの質問に答え、トレーニング用の服に着替える。

ちなみに服装は上が黒のタンクトップに下が紺色のジャージである。

 

「よし」

 

<BATTLE MODE>

 

着替えを終えると俺いじり終えたオートバジンのボタンを押して、バトルモードに変形させた。

 

「行くぞ、オートバジン」

 

オートバジンが電子音を鳴らしながら頷くと部屋を出てトレーニングに向う。

 

 

アースラ発令所

リンディSide

民間協力者であるなのはさんとユーノ君がアースラに来て今日で10日、そして仮面ライダーと呼ばれる異世界の戦士に変身する健悟君が9日目。

なのはさんとユーノ君がこちらが発見したジュエルシードを3つ回収し、例の黒い子が2つ回収している。

これまで回収されたのを合わせても、あと6個が未だに見つけられていない。

 

「残り6つ、見当たらないわねぇ」

 

「捜索範囲を地上以外まで広げています。海が近いのでもしかするとその中かも。例の黒い子と合わせてエイミィが捜索してくれています」

 

「そう」

 

『あの艦長』

 

クロノと話しているとエイミィから通信が入ってきた。

 

「どうしたのエイミィ?」

 

『またあの子があのオートバジンっていうバイク型ロボットと訓練を行ってます』

 

「そうなの」

 

「僕達のジュエルシード回収を手伝わずにいつもいつもご苦労なことですね」

 

クロノの言う通り、健悟君はアースラに来て以来ジュエルシードの回収を手伝わず、一日も休むことなくあのオートバジンと呼ばれるバイクに変形するロボットと訓練をしている。

しかし、その訓練時間が正直異常としか言えない。

毎日10時間以上の訓練。

本人はちゃんと休憩をしていると言ってるけどその休憩時間も僅か10分で1回きり。

食事もその10分の間に済ましているらしい。

とても子どもがするような訓練量ではないので健悟君が倒れたりしないか気になる。

気になった私は健悟君の様子を見に行こうと思い席から立ち上がる。

 

「艦長、どちらに?」

 

「ちょっとあの子の様子を見てくるわ。しばらくお願いね」

 

「はい。分かりました」

 

私はしばらくクロノに任せて発令所を後にした。

 

アースラ通路

現在俺はクウガに変身してオートバジンと格闘戦の訓練を行っている。

 

「うおぉぉぉぉりゃぁぁぁ!!」

 

声を上げながらオートバジンにハイキック、左ストレート、ミドルキック等を次々にだしていく。

オートバジンはそれらを腕で防ぎ、避け、一旦俺と距離をとり、オートバジンはバスターホイールを構える。

 

「ちっ!超変身!!」

 

バスターホイールを構えられると俺はすぐにドラゴンフォームにフォームチェンジし、ドラゴンフォームの跳躍力を活かしオートバジンの頭上を飛び越え、後ろに回り込み用意されていた棒を拾いドラゴンロッドに変換させた。

そしてオートバジンが振り返ったとほぼ同時にオートバジンの腹部にドラゴンロッドの先端部を当てる。

 

「そこまで!」

 

決着がつくとアポロンが模擬戦終了を告げる。

 

「どうだったアポロン?」

 

アポロンに今の模擬戦の評価をしてもらう。

 

「総合的には最初に比べればかなり成長しています。バスターホイールを回避するのにドラゴンフォームになり、後ろに回り込むのもいい判断だと思いますがあそこでタイタンフォームになっておくのもいいかもしれません」

 

「理由は?」

 

「銃火器を持っていない敵なら今ので十分対応出来ますが銃火器を持った敵、例えばライダーでいうデルタ、ギャレン、G3等のハンドガンタイプのような取回ししやすい武器の場合、至近距離で撃たれる危険性があります。それはオートバジンのバスターホイールも例外ではありません」

 

「成る程、確かにそれだと耐久性が低くなっているドラゴンフォームでは危険だから耐久性が最も高いタイタンフォームになった方がいいんだな」

 

「イエス、マスター」

 

「お疲れ様」

 

「「ん?」」

 

俺とアポロンが話しあっていると後ろから声をかけられた。

振り返るとそこには飲み物が入った容器を両手に持ったリンディが歩いてきた。

 

「リンディ提督?」

 

「いつも熱心ね。はいこれ」

 

リンディは両手に持っている飲み物が入った容器の1つを俺に差し出す。

 

「中身はスポーツドリンクよ。余計なお世話だとは思うけど」

 

「いえ、そんなことは!ありがとうございます。いただきます」

 

「えぇ。でもその前に変身を解除しないと飲めないんじゃないかしら?」

 

「・・・あっ」

 

俺が変身を解除するのを忘れているとリンディはクスクスと笑っている。

 

「ご、ごほんっ!」

 

とりあえず咳払いをして誤魔化しクウガの変身を解く。

 

「あら。今日は大人の姿だったのね」

 

「えぇ、まぁ」

 

俺はリンディから容器を受け取りスポーツドリンクを飲む。

 

「貴方も頑張るわね。こんな無茶なトレーニングばかりして」

 

「無茶だとは自分でも承知してます。でも、一刻も早く慣れておきたいので多少の無茶はやむおえません」

 

「慣れるってライダーのこと?」

 

「はい。まだ一部のライダーに慣れてませんので。でもこの9日間の訓練のおかげでだいぶ慣れてきました」

 

訓練の最初の頃は9時間もクウガ、マスクドライダーに変身した状態で訓練するとすぐにバテたが今ではある程度平気になってきた。

これも超兵のおかげなのかもしれない。

 

「そうなの。ところで貴方はなのはさんの手伝いをしなくてもいいの?」

 

「ジュエルシード集めですか?」

 

「ええ」

 

「自分で言うのもなんですが、確かに俺が手伝えばある程度は早く回収できるでしょう。しかし、高町はまだ魔法の存在、力を知ったばかり、まだまだ知らないことが多いはずです。その制御や訓練には丁度いいでしょ」

 

現に原作でもなのははジュエルシードを回収しながらユーノと魔法の使い方の訓練とかしてたからな。

 

「成程。貴方は貴方なりになのはさんのことを考えているのね」

 

「えぇ、まぁ。さて、俺はトレーニングに戻ります」

 

俺は再びオートバジンと模擬戦をしようとした。

 

「健悟君」

 

「はい?」

 

模擬戦を再開しようとした時にリンディに呼ばれもう一度リンディの方を向く。

 

「あんまり無茶しちゃ駄目よ」

 

リンディは笑顔でそういった。

 

「分かりました。・・・っといいたいですがちょっと難しいですね」

 

「どうして?」

 

「強くなりたいから・・・ですかね」

 

「今でも十分強いと思うけど?」

 

「いいえ。俺はまだまだ弱いです。だから強くなりたい」

 

俺は容器の中に残ったスポーツドリンクを一気に飲み干す。

 

「どうして貴方はそこまで強くなりたいの?」

 

リンディの質問に一瞬考える。

俺が強くなろうとする理由を。

 

「そうですねぇ。強いて言うなら誰かを守りたいから・・・ですかね」

 

「誰かを守る?」

 

「えぇ。高町やスクライア、地上の友人達や自分にとって大切な人を守りたい。もちろん自分にとって大切な人だけじゃなく、他にも強い人も弱い人も含めて誰かを守れたらいいなぁって。だから強くなりたいんです。もちろんリンディ提督、貴女も」

 

「///!」

 

俺は自分の素直な気持ちをリンディに伝えた。

するとリンディの顔が少し赤くなっている。

 

「どうしました?」

 

「えっ?い、いいえ!なんでも---「ヴィーン、ヴィーン」っ!!」

 

『エマージェンジー!捜索区域の海上にて大型の魔力反応を感知!』

 

リンディが慌てて返事を返そうとした時、アースラ艦内に警報が鳴り響く。

フェイトが動いたか。

 

「どうやらあの子が動きだしたようですね」

 

「大変!すぐに発令所に戻らないと!」

 

リンディが急いで発令所に戻ろうとするがここからでは少し時間がかかる。

 

「ちょっと待って下さい。オートバジン」

 

俺はリンディを呼び止め、オートバジンを呼び寄せる。

 

<VEHICLE MODE>

 

オートバジンの胸のボタンを押してビークルモードに変形させ、オートバジンに跨る。

 

「行きましょう」

 

「ちょ、ちょっと待ちなさい!まさか艦内をバイクで走る気?」

 

「それ以外何があるんですか?」

 

「だ、駄目よそんなこと!第一あなた免許は?」

 

「ご安心をリンディ提督。正規の免許はとっていませんがすでにマスターは普通自動車、中型二輪の免許を獲得しているほどの知識と技術を持っています」

 

「そ、そういう問題じゃ!」

 

リンディが言いたいことは理解出来るが今は緊急事態なので強行手段をとることにした。

 

「ちょっと失礼します」

 

「えっ?・・・きゃっ!」

 

リンディに一言言ってから俺はリンディを抱き上げる。

俗に言うお姫様抱っこの状態だ。

こういっては失礼だが、以外とリンディは軽かった。

 

「ちょ、ちょっと///」

 

「よっと」

 

お姫様抱っこをされて恥ずかしいのか顔が赤くなっているリンディをオートバジンに乗せ、ヘルメットを渡す。

 

「はい。メット被って下さい。・・・いや、時間がなさそうなので俺がしてあげます」

 

俺はリンディにヘルメットを被せた。

 

「あ、あの・・・///」

 

「じっとしてください」

 

「・・・・・」

 

俺がそういうとリンディは大人しくなった。

 

「よしっと」

 

ブオォォォンッ、ブオォォォンッ、ブオォォォンッ

 

リンディにヘルメットを被せ終わると俺もヘルメットを被りオートバジンを3回吹かした。

 

「あ、汗掻いてて嫌でしょうけどしっかり摑まってて下さい。危ないので」

 

「え、えぇ///」

 

リンディが俺の腰に手を回してしっかり摑まる。

 

「うっ!」

 

その時、なにやら柔らかい感触の物が2つ、俺の背中を襲う。

そしてその答えはすぐに分かった。

リンディの・・・む、胸が・・・背中に当たってる!

 

「あ、あの・・・どうかした?」

 

リンディが心配そうに尋ねてくる。

 

「な、なんでもありません!行きます!」

 

俺は誤魔化すためにオートバジンを急発進させ発令所に向った。

 

 

発令所

クロノSide

 

『な、なんてことしてんのあの子達?!』

 

エマージェンシーの警報が鳴り響き、発令所では海鳴の海上にいる例の少女、フェイト・テスタロッサがモニターに映されている。

 

「エイミィ!艦長は?」

 

『さっきから連絡してるんだけど』

 

「くそっ!こんな肝心な時---「ブオォォォンッ」っ!!」

 

僕が言い終わる前に何処からかバイクの音が聞こえる。

 

ウィーン

 

ブオォォォンッ

 

「なっ!?」

 

『な、何?!』

 

発令所のドアが開くとバイクに乗って大人の姿になった健悟と母さんが発令所に入り、停車する。

 

健悟Side

オートバジンに乗って俺とリンディが発令所に入ると突然のことに発令所にいたクロノとスタッフ、そして通信モニターに映っているエイミィも驚いていた。

 

「ほい。到着」

 

「な、何をやってるんだ君は!!」

 

「いやー、訓練の場所からここまで来るのに結構時間かかるからオートバジンを使わせてもらった」

 

「だ、たからって!!」

 

「まぁそう怒るな。・・・・・あとリンディ提督、そろそろ離れてもらわないと俺も降りられないんですが」

 

俺は到着したのになかなかオートバジンから降りないリンディに声をかけた。

 

「え?あ!そ、そうね!」

 

俺が言うとリンディはオートバジンから降りヘルメットを脱ぎ、艦長席に向う。

 

「じょ、状況は?」

 

「ご覧の通りです」

 

モニターを見ると原作通りフェイトが海に魔力を叩き込み、残りのジュエルシード6個を回収しようと交戦している。

 

「なんとも呆れた無茶をする子だわ!」

 

「無謀ですね。間違いなく自滅します。あれは個人が出せる魔力の限界を超えている」

 

「フェイトちゃん!」

 

リンディとクロノがモニターでフェイトの行動について話しているとなのはが発令所に入ってきた。

 

「あの!私、急いで現場に!!」

 

「その必要はないよ。放っておけばあの子は自滅する」

 

現場に行こうとするなのはをクロノが止める。

 

「仮に自滅しなかったとしても、力を使い果たしたところで敲けばいい」

 

「でも!」

 

「今の内に捕獲の準備を」

 

「了解」

 

クロノが指示を出すとスタッフはすぐに準備に入る。

 

「私達は、常に最善の選択をしなければいけないわ。残酷に見えるかもしれないけど、これが現実」

 

「でも・・・」

 

リンディがなのはに説明し、なのは達の後ろで見ていた俺は再びモニターに目を向ける。

確かに相手を捕まえる作戦としては消耗したところを敲くのはもっとも効果的な作戦、それは全く間違っていない正しい選択だ。

だが、ここで大人しくするような俺じゃないんだよな。

俺は我慢弱く、落ち着きのない男だからな。

 

(さぁて、そろそろ動くか)

 

俺はディエンドの「海東大樹」のようにフェニックスドライバーを回しながら取り出し、カードをドライバーに入れる。

 

『KAMEN RIDE!』

 

「「「えっ?」」」

 

「何!?」

 

「変身っ!!」

 

『PHOENIX!』

 

リンディとなのは、ユーノ、クロノが驚く中、俺はフェニックスに変身した。

 

「何のつもりなんだ?」

 

突然変身した俺にクロノが尋ねてくる。

 

「決まってるだろ?あの子を助けに行く」

 

「君はさっきのを聞いてなかったのか?あの子の魔力が切れるの待ち、その後に確保を---「そんなの聞いてたよ」っなら大人しくそこにいてくれ。勝手な行動をされては困る」

 

「悪いな。俺はこういうのは見逃せない主義なんで。それにクロノ執務官。貴方は一つ忘れてませんか?」

 

「何を?」

 

「俺が貴方達と交渉した時、協力内容の中には俺の独自行動が認められていることを・・・」

 

そういいながらカードケースから一枚のカードを取り出す。

 

「!!」

 

クロノはその内容を忘れていたらしい。

 

「だから・・・」

 

『AESTI RIDE!』

 

カードをフェニックスドライバーに入れ、上に向ける。

 

「俺はこれから独自行動をさせてもらう。変身っ!」

 

『BLACK SELENA!』

 

引き金を引くと俺の身体は映画「機動戦艦ナデシコ THE PRINCE OF DARKNESS」に登場した黒色の重装甲のロボット「ブラックサレナ」に変身した。

 

「な、なんだその姿は!」

 

「MS?AS?」

 

クロノが驚き、リンディがMSかASと予想している。

 

「どちらでもない。説明をしてやりたいけど今はあっちが最優先だ。アポロン、目標地点の座標を入力、制御とイメージを頼む」

 

「ラージャ。システムスタンバイ、目標地点の座標入力、イメージ・・・・・コンプリート」

 

アポロンがブラックサレナの出撃準備を進めていく。

 

「全システムオールグリーン。ディストーションフィールド最大出力で展開。出撃準備完了」

 

アポロンから準備完了が告げられた。

 

「了解だ」

 

アポロンの準備が終わるとカードケースからカードを再び取り出した。

 

「いくぞ、アポロン」

 

「イエス、マスター」

 

『SYSTEM RIDE! BOSON JUMP!』

 

取り出したカードをドライバーに入れ、システムライド(以降 SR)「ボソンジャンプ」を発動させる。

 

『な、何コレ!?』

 

通信室にいるエイミィが通信モニターの向こうで驚きの声をあげている。

 

「どうしたのエイミィ?」

 

驚いているエイミィにリンディが訊く。

 

『謎の反応が健悟君の周囲から発生しています!!』

 

「なんだって!」

 

エイミィの次はクロノが驚きの声をあげる。

エイミィが言ってる謎の反応は恐らくボソン粒子反応のことだろうから特に気にしなくても大丈夫。

 

「おい!一体なにをし---」

 

「ブラックサレナ、野田健悟、出撃する!!」

 

「ジャンプ開始」

 

クロノの言葉を最後まで聞かず、ボソンジャンプを開始した。

 

クロノSide

フェイト・テスタロッサを捕獲する準備をすると健悟が突然仮面ライダーに変身し、まだ僕達が見たことがない黒い装甲に覆われたロボットに姿を変えた。

健悟が使っているデバイスからは「ブラックサレナ」っと言う音声が発せられた。

あのデバイスが変身時や召喚時の際、最後に変身または召喚するライダーやロボットの名前を発しているためあのロボットの名前はブラックサレナの可能性が高い。

健悟は別のカードを取り出しデバイスに入れて「ボソンジャンプ」っというのを発動させると健悟の周りのから謎の反応が感知され、僕が尋ねようとすると自分の名前と機体名を言って「出撃する」と言うと僕達の前から姿を消す。

消える前に健悟がブラックサレナと言っていた。

やはりあの機体の名前はブラックサレナで間違ってなかった。

 

「き、消えた?」

 

健悟が姿を消すとユーノ・スクライアが唖然としながら呟く。

もちろん、彼に限らず高町なのは、僕、母さん、他のスタッフ一同、発令所にいた全員が唖然としていた。

 

「い、一体なにが・・・『クロノ君!』・・・っ!どうしたんだいエイミィ?」

 

僕が唖然としているとエイミィが再び驚いた様子で僕に話しかける。

 

『あの黒い子の結界内上空でさっきの謎の反応を確認!』

 

「何?!映像は!?」

 

『今出すから!』

 

モニターに映し出され、その5秒後に健悟が結界内上空に現れる。

 

「なっ!?」

 

「の、野田君!」

 

『凄い。転移魔法を持ってないのに・・・でも、どうやって?』

 

「これは・・・・・帰ってきたら色々訊く必要があるわね」

 

母さん達、勿論僕も驚きながらモニターに映る健悟を見ている。

母さんの言う通り、帰ってきたらまた彼に色々訊かないといけないな。

 

 

結界内上空

アースラのいる次元空間から目標の上空にボソンジャンプした。

上には青い空が広がり、下には雲が覆っており、空と雲の中間にジャンプしたようだ。

 

「ボソンジャンプ成功。目標ポイントに到達」

 

「・・・しんどいな」

 

「ボソンジャンプですからね。ボソンジャンプ用のトレーニングをせずに初めて使用すれば疲れるのは当然です」

 

「・・・そうだな」

 

ガオガイガー、マスクドライダーシステム、クウガに続いて今度はボソンジャンプのトレーニングか。

クウガとマスクドライダーシステムはほぼ慣れてきたからあとはガオガイガーだけだと思ってたのにまたトレーニングメニューが増えるな。

 

「それでマスター、この後はどうするのですか?」

 

アポロンがこの後の行動予定を聞いてきた。

 

「まずはブラックサレナを解除してくれ。この姿じゃカードをドライバーに入れにくい」

 

「しかしそれでは飛行が出来ませんよ?」

 

「大丈夫だ。ドダイ改かグゥルを使用する」

 

「成る程」

 

「じゃあ、早速ブラックサレナを解除してくれ」

 

「ラージャ。ブラックサレナ、解除します」

 

ブラックサレナが解除され飛行能力を持たないフェニックスに戻ったことで重力に引かれ落下していく。

そして、落下しながらカードを取り出しドライバーに入れた。

 

『SUPPORT MECHANIC RIDE! DODAI CUSTOM!』

 

「よっと」

 

「機動戦士Zガンダム」でエゥーゴで使用されたSFS(サブフライトシステム)「ドダイ改」が出現し、俺はすぐにドダイ改に乗る。

 

「さて、まずはあの竜巻とか少し大人しくさせないとな」

 

「でしたら、高出力のビーム砲を使いましょう。海面に向って撃てば少しは大人しくなるでしょう」

 

「高出力ビームか・・・・それを装備した機体で飛行が可能なのは?」

 

「それらの条件に当てはまるのはMSですね。機体はA.Cのウィングガンダムゼロ、ウィングガンダムゼロ エンドレスワルツ、トールギスⅢ、A.WのガンダムX、ガンダムDX、ガンダムヴァサーゴ、ガンダムヴァサーゴチェストブレイク、C.Eのフリーダムガンダム、レイダーガンダム、フォビドゥンガンダム、ストライクフリーダムガンダム、セイバーガンダム、デスティニーガンダム、オオワシアカツキ、00のガンダムヴァーチェ、ガンダムスローネアイン、セラヴィーガンダム、ラファエルガンダム、ガデッサ、リボーンズキャノンですね」

 

結構候補がいるな。

 

「SFSを使えば候補はさらに増えますが」

 

「いや、今言っただけでいい」

 

うーん、どれを使おうか。

でもよく考えたら最近SEEDや00の機体ばかり使ってる気がするし、たまには別の機体を使うのもいいな。

 

「よし、決ーめた」

 

使う機体を選ぶとカードをドライバーに入れる。

 

『MOBILE RIDE! TALLGEESE Ⅲ!』

 

「はっ!」

 

トリガーを引くと俺の隣に白と青のボディ、右肩のアタッチメントに大型のビーム砲を、左腕にはボディと同じ色のシールドを装備したMS「OZ-00MS2B トールギスⅢ」が現れた。

 

「よしウィンド、今から送るデータの場所に向けてメガキャノンを撃ってくれ」

 

俺はトールギスⅢを搭乗者であったゼクスと同じコードネーム「ウィンド」と呼ぶ。

 

「了解した」

 

「データ転送します」

 

「・・・データを確認」

 

アポロンがデータを送り、トールギスⅢがデータを受け取り座標を確認するとメガキャノンを構える。

トールギスⅢがメガキャノンを構えるとメガキャノンの砲身が伸び、最大出力モードに変わった。

 

「最大出力モードだが・・・威力は絞るか?」

 

「あぁ、出力は70%で頼む」

 

「ふっ、了解した。こちらウィンド、メガキャノンを発射する!」

 

ズゴアアアアアア

 

メガキャノンから出力70%のビームが放たれると下を覆っていた雲に大きな穴が開く。

 

「いくぞ、ウィンド。アポロン、あの2体にこっちにくるように連絡しろ」

 

「了解だ」

 

「ラージャ」

 

アポロンにある2体を増援として来させるように指示を出し、俺とトールギスⅢはフェイトの許に向う。

 

 

フェイトSide

 

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・くっ!」

 

海に魔力を叩き込んだことで残り6つのジュエルシードを発見できたけど魔力を使いすぎてもうほとんど残ってない。

バルディッシュの魔力刃もだんだん弱くなってきた。

サポートをしてくれるアルフも今は身動きが出来ない。

私も身動きを封じられないように回避を続け、体力が削られていく。

今のままじゃ、封印をするのは難しい、自爆行為であることも分かってる。

でも諦めない。

母さんが、母さんが待ってるから!

母さんのためにも・・・・・諦めたくない!

 

<!Sir!>

 

「えっ?」

 

ズゴアアアアアア

 

ドゴオオォォォォン

 

バルディッシュが当然私を呼ぶといきなり空から魔力ではない砲撃が放たれ海面に着弾し、水飛沫が上がった。

その衝撃で竜巻が少し弱り、動きを封じられていたアルフも動けるようになり、私に寄ってきた。

 

「フェイト!大丈夫?!」

 

「はぁ・・・はぁ・・・うん、大丈夫だよアルフ」

 

私は心配してくれているアルフに大丈夫と伝えた。

 

「でも、今のは一体・・・!!」

 

「どうしたのアルフ?・・・!」

 

アルフが向いている方を私も見ると先程まで覆われいた雲に穴が開き、光が照らしていた。

その光の中から人の姿が2つ、私達に近づいて来ていた。

1人は右手の砲を持っていて、さっきの砲撃を行ったと思う白と青のロボット。

そしてもう1人は・・・

 

「本当に無茶な行動をするなぁ君は」

 

「あんたは!」

 

「フェニッ・・・クス・・・・」

 

私は話しかけてきた最近よく出会う人物、仮面ライダーフェニックスの名を呼んだ。

 

 

 

俺とトールギスⅢはフェイトの近くに行き、フェイトに話しかけた。

 

「本当に無茶な行動をするなぁ君は」

 

「あんたは!」

 

「フェニッ・・・クス・・・・」

 

フェイトは息を切らしながら名を呼んだ。

かなり疲れているようだ。

 

「何故・・・ここに?」

 

「来たのは俺だけじゃないようだぞ?」

 

俺がそういうと覆っていた雲に再び穴が開き、そこからユーノの転移魔法で転移したなのはが現れた。

 

「フェイトの・・・邪魔はするなぁぁぁぁ!!」

 

アルフは俺の時と違い、なのはが現れるとなのはに襲い掛かった。

しかし、そこにユーノが現れラウンドシールドで防ぐ。

 

「違う!僕達は君達と戦いに来たんじゃない!」

 

「ユーノ君!」

 

ユーノが現れたってことは今頃発令所ではクロノが怒り、なのはが念話で謝っているんだろうけど今は通信をOFFにしているので会話は聞こえてこない。

まぁ兎に角、俺は俺のやりたいようにするとしよう。

 

「・・・どうやら、パワーダウンのようだな」

 

「・・・・・はい」

 

俺の質問にフェイトは小さい声で返事を返した。

 

「あ、あの、野d・・じゃなくてフェニックスさん・・・」

 

「高町、この子に魔力供給する必要はない」

 

「えっ!?」

 

「俺が変わりにこの子の魔力を回復させる」

 

カードを3枚取り出し、フェニックスドライバーに入れる。

 

『VALKYRIE RIDE! FIRE VALKYRIE! MYLENE VALKYRIE!STORM VALKYRIE!』

 

「頼むぜ!」

 

トリガーを引くと俺達の前に赤、白、緑のバルキリー「VF-19改 エクスカリバー 熱気バサラ専用機(通称 ファイヤーバルキリー)」「Vf-11MAXL改 サンダーボルト ミレーヌ・ジーナス専用機(通称 ミレーヌバルキリー)」「VF-17T改 ナイトメア レイ・ラブロック、ビヒーダ・フィーズ専用機(通称 ストームバルキリー)」の3機が現れる。

 

「ここが今日のライブの場所か」

 

「なんか凄い天候が悪いわね」

 

「へっ!嵐の中でのライブか!燃えるぜぇ!」

 

「こんな嵐だがよろしく頼むFIRE BOMBER」

 

エクスカリバー 熱気バサラ専用機(以降 ファイヤーバルキリー)サンダーボルト ミレーヌ・ジーナス専用機(以降 ミレーヌバルキリー)ナイトメア レイ・ラブロック、ビヒーダ・フィーズ専用機(以降 ストームバルキリー)に声をかけると3機が俺の方を向く。

 

「誰だお前?」

 

「おいおいバサラ。あまり失礼な態度を取るなよ?彼は今回のスポンサーだ」

 

「もう!しっかりしなさいよ!」

 

俺に対するファイヤーバルキリーの態度にストームバルキリーが注意し、ミレーヌバルキリーが怒る。

っというか、ミレーヌバルキリーとストームバルキリーはファイヤーバルキリーをバサラって呼んでるのか。

っということは他の2機もミレーヌ、レイって呼ばれるのか?

 

「まぁ細かいことは置いといて、早速ですがこの子達のために歌ってあげてくれませんか?」

 

「この子達に・・・ですか?」

 

「ええ。FIRE BOMBERの心を振るわせてくれる熱いサウンドでこの子達に力を与えて欲しいんです。何よりも俺はFIRE BOMBERのファンなんで楽しみなんです!」

 

ストームバルキリーに素直にそして最後は力強く言う。

実は前の世界では本当にFIRE BOMBERのファンだった俺にとって今回生で聴けることが正直嬉しくてたまらない!

 

「お前、中々分かってるじゃねぇか。ならタップリ聴かせてやるぜ!俺の歌を!」

 

俺とストームバルキリーの会話を聞いていたファイヤーバルキリーが嬉しそうに言い、肩部の装甲をスライドさせ、スピーカーを展開、歌う体制に入る。

 

「ならこれが必要だな」

 

『WEAPON RIDE! SOUND BOOSTER!』

 

ファイヤーバルキリーが歌おうとすると俺はドライバーにカードを入れ発動させるとファイヤーバルキリー達の追加装備「サウンドブースター」を装備させる。

 

「これでバッチリだ!」

 

「あんがとよ!いくぜミレーヌ、レイ!」

 

「OK!」

 

「ああ。用意はいいなビヒーダ?」

 

「♪~~~♪」

 

ファイヤーバルキリーが俺に礼を言うとミレーヌバルキリーとストームバルキリーを呼び、ストームバルキリーがビヒーダっと言うとストームバルキリーからドラムを叩く音が聴こえてきた。

ストームバルキリーにはレイ・ラブロックとビヒーダ・フィーズの2人の擬似人格があるようで俺も少し驚いた。

 

「ファイヤー!」

 

「ボンバー!」

 

「フェ、フェニックスさん?」

 

ミレーヌバルキリー、ストームバルキリーの準備が整うとファイヤーバルキリーが叫び、それに釣られ俺も叫ぶ。

それを見たなのは達が少し驚いた表情をしている。

 

「いいノリしてんじゃねぇか!いくぜ!『Planet Dance』!」

 

俺も叫ぶとファイヤーバルキリーは嬉しそうにいいながら演奏を始める。

 

「俺の歌を聴けぇっ!」

 

ファイヤーバルキリーが歌う直前にお決まりの台詞を叫ぶと「Planet Dance」を歌う。

 

「♪~~~~~♪」

 

「サウンドエネルギー、急速上昇中」

 

アポロンがサウンドエネルギーを計測し、歌がサビに入るとサウンドブースターにエネルギーが溜まり、俺やなのは達に向かって放たれた。

 

「う、撃ってきた?!」

 

攻撃と勘違いしているなのは達がシールドを展開する。

しかし物理攻撃ではないサウンドエネルギーはなのは達のシールドに防がれることなく俺となのは達を包み込む。

 

「あっ」

 

「これは・・・」

 

「な、なんだいこれ?」

 

「あの歌を聴いて、この光を浴びてると・・・なんだか魔力が沸きあがってる来る気がする。それになんだか心も熱くなってくる」

 

サウンドエネルギーによって魔力が回復しているのになのは達は不思議がり、俺自信も身体から力が漲ってきているのを感じている。

 

<Power Charge>

 

フェイトの魔力が回復し、バルディッシュから再び魔力刃が展開された。

 

「これで大丈夫だろうけど、どうだ?」

 

「は、はい。ありがとう・・・」

 

「お礼はいい。その代わりにちょっと頼みがある」

 

「なんですか?」

 

「そこにいる高町と協力してジュエルシードを封印してくれないか?」

 

「「え?」」

 

「俺が封印出来るのはあの結晶体の状態じゃないと無理だ。でもお前達なら出来る」

 

俺がなのはとフェイトの方を向いていると後ろから雷が襲ってきた。

 

「フェニックスさん、危ない!」

 

「ティガオフォー!ヴァァァァァンッレイ!」

 

ユーノが叫んだ後、突然叫び声が聞こえ、別のところから雷が放たれ、俺を襲ってきた雷を打ち消す。

 

「え?」

 

「今のは?!」

 

「今回も本当にいいタイミングだな、雷龍!」

 

俺が雷が放たれた方向を見るとそこには雷龍がいた。

 

「へっ、まぁな!隊長、雷は俺に任せてくれ!」

 

「あれはこの前の黄色いロボット!」

 

「あいつだけじゃない」

 

そういった後、陸の方から何かが放たれ陸側に一番近い竜巻に命中。

すると竜巻が見る見ると氷り、竜巻が止まる。

 

「か、海水がいきなり氷った?!」

 

「流石だな、氷竜!」

 

ユーノは驚き、俺は陸の方を向きながら通信で相手を誉めた。

 

海鳴市 沿岸部

沿岸部にはロボット形態の氷竜が片足をついた状態でフリージングライフルを構えていた。

 

「ありがとうございます隊長。しかし射程距離ギリギリなので残り5つの内、狙えるのはあと1つだけですが」

 

 

海面上空

 

「十分だ。俺とウィンドもサポートする」

 

「マスター、全てではありませんが多少ならジュエルシードの魔力を抑える方法があります」

 

「本当か?どんな方法だ?」

 

「マイクを呼んで下さい」

 

「マイクを?」

 

「イエス」

 

「分かった」

 

アポロンに言われ、俺はカードを取り出し、ドライバーに入れ、トリガーを引く。

 

『BRAVE RIDE! MIC SOUDERS THE 13TH!』

 

「こい、マイクサウンダース13世!」

 

「マイク?・・・「イッッヤホォォォォォ!!!」・・・っえ?」

 

フェニックスドライバーのトリガーを引きた後、何処からか叫び声が聞こえてくる。

 

「な、何?」

 

突然のことにフェイトも驚き、声が聞こえてきた方を向く。

カードを発動させたことで超AIとGSライドが覚醒し目覚めた「勇者王ガオガイガー」に登場するGGGの勇者ロボ「マイクサウンダース13世」がやってきた。

 

「イエェェェイ!Hello everybody!Nice to meet you!!」

 

「「「「・・・・・」」」」

 

マイクのハイテンションについていけず、皆唖然としている。

 

「マイク、はしゃぐのはそれぐらいにしておけ」

 

ちょっとはしゃぎすぎているマイクに俺は注意をする。

 

「OH!Mr.フェニックス!!マイクを呼んでくれて本当に嬉しいだもんねぇ~!!ありがとうだもんねぇ~!!」

 

本当にテンションが高いな。

 

「嬉しいのは分かった。それよりも仕事だ、マイク」

 

「オッケー!マイク、頑張るもんねぇ~」

 

仕事を頼むとマイクは嬉しそうに答えた。

 

「よしマイク、システムチェンジだ!」

 

「システムチェーーンジ!!」

 

俺がシステムチェンジの指示を出すとマイクはすぐにシステムチェンジを始めた。

マイクは標準装備である飛行ユニット「バリバリーン」から飛び出し、基本形態であるコスモロボ形態から姿を変えていく。

 

「バリバリーン、ターンオーバー!スタジオ7!」

 

バリバリーンが上下反転し、サウンドウェーブ増幅装置として機能する「スタジオ7」に変わる。

 

「マイク、サウンッダース!13世!!」

 

コスモロボ形態から戦闘形態のブームロボ形態に姿を変えた。

 

「イエェェイッ!ギラギラーンVV!」

 

ブームロボ形態になったマイクがスタジオ7をサーフィンのように乗り回し、スタジオ7からエレキギターとミュージックキーボードが融合したサウンドツール「ギラギラーンVV」が飛び出す。

 

「最強だっぜ!」

 

決め台詞をいい、スタジオ7から無数のスポットライトがマイクとマイクの周りを照らす。

 

「それで、マイクを呼んだのはいいがどうするんだ?」

 

「ご安心を。マイク、今回のために用意したあのディスクを使いなさい」

 

「OKだっぜ!」

 

「なんかよく分からんが任せる!さぁマイク、ライブの始まりだ!頼むぞ!」

 

なんかアポロンとマイクで何かを話している。

俺はよく分からないのでとりあえずマイクとアポロンに任せることにした。

 

「任せろだっぜ!カモーン!ロックンロール!!」

 

スタジオ7からディスクが1枚飛び出す。

 

「ディスクM!リリカル JS バージョン!セットオン!!」

 

マイクが自分の胸にディスクを入れる。

 

「YEAAHHHH!」

 

ディスクが入るとマイクは「勇者王ガイガイガー」の主題歌「勇者王誕生!」を演奏始めた。

マイクの演奏が始まると竜巻と雷の勢いが少しずつだが落ちてきている。

 

「なんだい?」

 

「竜巻の勢いが・・・」

 

「一体なんで?」

 

「ジュエルシードの魔力出力低下。完全ではありませんが一応成功ですね」

 

アルフ、なのは、ユーノが不思議がっていると理由を知っているアポロンが1人納得している。

 

「アポロン、解説を頼む」

 

「ラージャ。現在マイクが使用しているディスクは『ディスクM リリカル バージョン』、対魔導師用のディスクであり、特定の相手の魔力の発生を妨害するマイクロウェーブを放っているのです。今使用しているのはバリエーションの『ディスクM リリカル JS バージョン』で前回回収したジュエルシードから魔力等を解析し、ジュエルシードのみ効果が出るように設定した対ジュエルシード用のディスクです、中々開発に手間取り、約1時間前に完成しました」

 

「じゃああのディスクってぶっつけ本番で使ってるのか?」

 

「イエス。テストする暇もテストに必要なジュエルシードもありませんでしたので」

 

俺の知らない間にそんなもん作ってたのか。

ありがたいがテスト無しのぶっつけ本番って無茶するな。

 

「・・・」

 

「どうしたのバサラ?ボーッとして」

 

演奏をするマイクを見ているファイヤーバルキリーにミレーヌバルキリーが尋ねる。

 

「あいつ・・・」

 

「あの勇者ロボがどうかしたのか?」

 

「いいサウンドをしてやがるぜ!」

 

『・・・・・は?』

 

ストームバルキリーの質問の後のファイヤーバルキリーの回答に全員がポカンっとした。

 

「うおおおおっ!俺達も負けてらんねぇぜ!ボンバー!」

 

「もう、しょうがないわね」

 

「はは、バサラらしいな」

 

叫びながらファイヤーバルキリーはマイクの方に飛んで行き、ミレーヌバルキリーは呆れながら、ストームバルキリーは笑いながらファイヤーバルキリーに続いていく。

 

「『突撃ラブハート』!」

 

マイクに負けじとファイヤーバルキリー達は「突撃ラブハート」を歌う。

 

「OH!負けないっぜ!」

 

今度はマイクがファイヤーバルキリーに対抗意思を燃やし始め、ギラギラーンVVで「Poewr Of Desire」を奏でる。

なんか勝手に演奏バトルし始めたな。

 

「どうしますかマスター?」

 

「まぁ、どっちの歌も役に立つしあのままにしておこう。おい、そこの1人と1匹!」

 

「は、はい!」

 

「な、なんだい!」

 

ユーノとアルフを呼ぶといきなり呼ばれたのでユーノとアルフは驚いていた。

 

「ボーっとしてる暇なんてないぞ!お前らも高町とフェイトの封印のサポートをしてやれ!」

 

「は、はい!」

 

「あ、ああ!」

 

ユーノとアルフは戸惑いながらもバインドを放ち、竜巻を止める。

 

「ウィンド、雷龍!」

 

「了解だ!」

 

「了解!」

 

トールギスⅢは竜巻にメガキャノンを放ち、雷龍はヴァンレイを雷にぶつける。

 

「で、どうする?フェイト・テスタロッサ」

 

「えっ?」

 

「協力するのか?しないのか?」

 

「わ、私は・・・」

 

俺がフェイトに協力するのか尋ねるとフェイトはどうするべきか迷っている。

 

「高町、お前はどうしたい?」

 

「ふぇ?」

 

今度はなのはに質問をした。

 

「お前はフェイトに手伝って欲しいか?」

 

「あっ!う、うん!」

 

俺の質問になのはは迷わず頷いた。

 

「だったらちゃんと頼め」

 

「うん。フェイトちゃん!」

 

「あっ・・・」

 

なのはがフェイトを呼ぶとフェイトはなのはを見た。

 

「お願い、手伝って。ジュエルシードを止めよう!」

 

「・・・」

 

なのははフェイトに頼み、頼まれたフェイトは黙っていた。

 

「ユーノ君やアルフさんやロボットさん達が止めてくれている。だから今の内に!2人でせーので一気に封印!」

 

<Shooting Mode>

 

そういって高町は原作通りフェイトから離れ、上に上がり、レイジングハートをシューティングモードに変える。

 

<Sealing form.Set up>

 

「バルディッシュ・・・?」

 

なのはをただ見ていたフェイトは相棒のバルディッシュが勝手にシーリングフォームになったことに少し驚いていた。

どうやらバルディッシュの方は理解出来ているようだ。

 

「君の相棒は協力した方がいいと思ってるみたいだぞ?」

 

「バルディッシュ・・・・」

 

フェイトはバルディッシュを見つめ、なのはの方を見た。

なのははフェイトが見るとウィンクをし、ディバインバスターの発射体勢に入った。

 

「ディバインバスター、フルパワー。いけるね?」

 

<All right.my master>

 

なのはの問に冷静に答えるレイジングハート。

そして、なのはのピンク色の魔方陣が大きく広がる。

それに続きフェイトも黄色い魔方陣を展開し、攻撃体勢に入った。

 

「せーの!」

 

「サンダァァァ・・・・・!」

 

「ディバイィィィン・・・・・!」

 

なのはの掛け声とともに2人は魔力を蓄積していき・・・・

 

「レイジィィィィッ!!」

 

「バスタァァァァッ!!」

 

フェイトのサンダーレイジ、なのはのディバインバスターが放たれる。

 

「全機、衝撃に備えろ!」

 

『了解(だっぜ)!!』

 

俺がトールギスⅢ達に警告して僅か6秒後、フェイトとなのはの凄まじい攻撃によって衝撃波が襲い掛かってきた。

 

「くっ!」

 

「むっ!」

 

「OH!凄い衝撃だっぜ!」

 

「うおおっ!こりゃぁ凄いぜ!」

 

「おっと!」

 

「きゃあっ!」

 

「おおっ!」

 

俺とトールギスⅢ、ファイヤーバルキリー達が衝撃に耐える中、マイクと雷龍は衝撃の感想を述べていた。

やがて衝撃が収まってきた。

 

「ふぅ、全員無事か?」

 

「なんとかな」

 

「ノープロブレムだっぜ!」

 

「俺も大丈夫だ」

 

『私も大丈夫でしたが、凄まじい威力ですね。これほど離れている陸でもかなりの衝撃波が来ました』

 

「バサラ、ミレーヌ、無事か?」

 

「ああ」

 

「う、うん」

 

本当に実際に見ると本当に迫力もあるし唖然となるな。

 

「ジュエルシード、6個全ての封印を確認」

 

「流石だな。ん?」

 

俺はふとなのはとフェイトを見ると二人の間に封印された6個のジュエルシードが現れ、なのはとフェイトは無言のまま互いを見ていた。

そして

 

「友達になりたいんだ」

 

「あっ・・・」

 

あのTV版、劇場版でも有名なシーンの台詞を言った。

見ていた俺は少し感動していた。

しかし感動をしていられたのはほんの少しだけだった。

 

(・・・・そろそろだな)

 

この有名なシーンの後を覚えている俺はカードケースからカードを取り出し、いつでもドライバーに入れられるように構えた。

そして次元空間にいる彼らからの連絡が来るのを待っていた。

 

次元空間、アースラ船外

そこには2体のMSがいた。

1体は頭部の黄色いV字のアンテナで眼を覆い、額からカメラを露出させた状態でスナイパーライフルを前方に向け、以前フェイトが素手でジュエルシードを回収しようとした時にフェイトの進行を妨害したガンダム「ガンダムデュナメス」。

もう1体は左膝をついた状態でアースラの船外上で待機しているその機体は全身が青色のボディに両肩に大型のセンサーシールドを装備したMS「GNY-002F ガンダムサダルスード TYPE F」

 

「・・・・・!」

 

デュナメスが高精度ガンカメラを展開した状態で前方にGNスナイパーライフルを構えていると遠くで光が見えた。

 

「見えたぜ!」

 

「了解。フェニックスに情報を送るよ」

 

デュナメスが光を確認すると膝をついて待機していたサダルスードFは地上にいるフェニックスに情報を送った。(ちなみに今回の擬似人格は『ヒクサー・フェルミ』に設定している)

 

 

 

地球 海鳴海上

 

「マスター、サダルスードからです!」

 

アポロンが次元空間にいるアースラの船外で待機させていたサダルスードから情報を受け取るとすぐに俺に伝えてきた。

 

「来たか!」

 

アポロンから報告を聞くと用意していたカードをフェニックスドライバーに入れた。

 

『BRAVE RIDE!』

 

「変身っ!」

 

『GAIGAR!』

 

「ガイガー!」

 

引き金を引き、俺は人間サイズのガイガーに変身した。

 

「えっ?」

 

「どうしたんですかフェニックスさん?」

 

「ガオーマシン!!」

 

突然のことに驚くなのはとユーノに答えることなくガオーマシンを呼ぶ。

現れたガオーマシンはやはりサイズが小さくなっている。

 

『SYSTEM RIDE! FINAL FUSION!』

 

「プログラムドライブ承認」

 

「ファイナル、フュージョォォォォン!」

 

F.Fを発動させ、緑の奔流を放ちドリルガオー、ステルスガオー、ライナーガオーが入り合体を始めていく。

そして頭部に追加装甲が装着され、額にGストーンが浮かぶ。

 

「ガオ!ガイ!ガーー!!」

 

ガオガイガーにF.F完了とほぼ同時に海に紫色の雷が落ちた。

 

「あっ、母さん・・・?」

 

当然雷が落ち、それが自分の母であることが分かったフェイトは怯えている。

フェイトが怯える中、俺はすぐにフェイトの真上に移動する。

 

「プロテクト、シェェェェッド!!!」

 

左腕を出し、左拳部から空間湾曲防護壁「プロテクトシェード」を発動させた。

 

「ぐぅぅぅぅっ!!」

 

プロテクトシェードで雷を受け止めた。

 

「フェ、フェニックス!?」

 

「何ボーっとしてる!早く離れろ!」

 

「あっ・・・」

 

「早く!!」

 

「・・・・・」

 

フェイトは一瞬戸惑ったが小さく頷き、離れる。

 

「このまま・・・」

 

「警告!2時の方角から敵機接近中!」

 

「何!?」

 

雷を防ぎきようとした時、アポロンが警告を出した。

俺は警告通り2時の方角を見た。

 

「エアリーズにトーラスだと!?」

 

2時の方角から向って来たのは「新機動戦記ガンダムW」に登場するMSでOZ一般仕様機のカラーである黒色の「OZ-07AMS エアリーズ」と「OZ-12SMS トーラス」だった。

 

「何故こんなところに!ってうお!」

 

こちらに向ってくるエアリーズ、トーラスはいきなり無警告で攻撃をしてきた。

 

「敵のスキャン完了。生体反応なし。あれはモビルドールです」

 

モビルドール!?

なんでそんな機体がここに・・・って今はそんなこと考えている暇はないな。

敵の数はモビルドール(以降 MD)エアリーズ、MDトーラスを合わせて約40機はいた。

 

「ちっ!厄介な。ウィンド、雷龍、応戦しろ!敵は無人だ、遠慮なくやれ!」

 

「「了解!」」

 

俺は動くことが出来ないためトールギスⅢと雷龍に指示を出すとMDエアリーズ、MDトーラスの撃破に向かい、交戦を始める。

 

「マスター、アルフが!」

 

「!」

 

今度はアルフの方を見るとアルフがジュエルシードを奪いに行く。

しかしここで原索通りにジュエルシードの前にクロノが現れ、アルフのジュエルシード回収を妨害する。

 

「邪魔を・・・するなぁぁあああっ!」

 

「うわあああっ!」

 

アルフの攻撃を受けクロノが弾き飛ばされる。

クロノを弾き飛ばしたアルフはジュエルシードを回収しようとする。

 

「!3つしかない!!」

 

しかし6個あったはずのジュエルシードは3つしか残ってなかった。

クロノの方を見ると彼の手の中にジュエルシードが3つ握られ、S2Uに格納された。

 

「くううぅぅぅぅ!!!」

 

それを見たアルフは悔しそうに唸り、海面を攻撃して水しぶきを起こそうとしたその時だった。

 

ババババっ!

 

「「!!」」

 

今ウィンドと雷龍が迎撃しているのはと別の方向から新たなMDトーラスとMDエアリーズが合わせて10機程現れ、MDエアリーズがクロノとアルフにチェーンガンを放ち、海面に着弾した。

 

「別働隊か!くそっ!」

 

プロテクトシェードを保ちながら別働隊のMDトーラス、MDエアリーズの方に体を向け右腕を突き出す。

俺の右腕がゆっくりと回り始め、だんだんと速度が上がっていく。

 

「うおぉぉぉぉ!ブロォウクンっ!マグッナムッ!」

 

右前腕部を高速回転させて飛ばすガオガイガーの主力戦闘のロケットパンチ「ブロウクンマグナム」が弾丸の様にMDトーラス、MDエアリーズに飛んでいく。

 

「!」

 

ブロウクンマグナムの接近に気付いたMDエアリーズ、MDトーラスがすぐに回避行動を起す。

しかし、回避行動が間に合わなかったMDエアリーズ2機、MDトーラス1機、計3機の胴体を貫く。

 

「ふんっ!」

 

標的を貫いたブロウクンマグナムが戻り、再び右上腕部と接続される。

 

「もう一発!」

 

戻ってきたブロウクンマグナムを再び放とうと右腕を構える。

 

「「フェニックス!!」」

 

「---っ!!」

 

ブロウクンマグナム2発目を放とうとした時、突然トールギスⅢと雷龍に呼ばれ、すぐに視線を向けた。

視線を向けるとMDエアリーズから発射されたミサイルが3発程、プロテクトシェードを展開していた左腕に命中した。

 

「しまった!」

 

ミサイルが命中したことで左腕に異常が発生したのかプロテクトシェードが段々押されてきた。

 

「!!」

 

踏ん張ろうとするがプロテクトシェードの出力が上がらず、そして・・・・

 

「!!うわぁぁぁぁぁっ!」

 

「マスター!!」

 

プロテクトシェードが破られ、雷が命中した。

 

「野田君!!」

 

「えっ?」

 

高町が俺の名前を呼んだ後、雷でダメージを受けたことでガオガイガー、フェニックス、オールライド全てが解除された。

 

「そんな・・・・嘘だろ?」

 

「健・・・・・悟?」

 

全ての変身が解除され、俺の姿を見たアルフとフェイトが驚いていた。

ガオガイガーが解除されたことで空中にいることを維持出来なくなった俺は真っ逆さまに落ちて行く。

 

「健悟!」

 

「「隊長!!」」

 

「危ないだっぜ!」

 

フェイト、トールギスⅢ、雷龍が叫び、落下していく俺をマイクが受け止めてくれた。

 

「大丈夫か?」

 

「隊長!しっかりしろ!」

 

「健悟!」

 

「いっつつつつ。あぁ、大丈夫だトールギスⅢ、雷龍、マイク」

 

俺を心配してくれているトールギスⅢ、雷龍、マイクに返事を返した。

周りを見ると先程までいたMDエアリーズ、MDトーラスがいなくなっており、またフェイトとアルフ、残り3つのジュエルシードも消えていた。

 

「エアリーズとトーラスは?」

 

「殲滅した。しかしすまない」

 

「俺達が不甲斐ないばかりに・・・」

 

「気にするな。フェイトとジュエルシードは?」

 

「逃げられたようだ」

 

トールギスⅢ達が返事を返す前にクロノが俺の問いに答えた。

 

「そうか・・・」

 

そういって俺は雨が降る中、雲の隙間から太陽の光が差し込む空を見上げる。

 

「マスター、アースラからです」

 

「繋げ」

 

「ラージャ」

 

アポロンがアースラとの通信を繋いだ。

 

『健悟君、大丈夫?』

 

「ええ、なんとか」

 

『そう。なら4人とも、戻ってきて』

 

「了解です」

 

『で、なのはさんとユーノくんには私直々のお叱りタイムです』

 

リンディとの通信のあとトールギスⅢ達はカードに戻り、俺とクロノ、なのは、ユーノはアースラに戻り、マイク、雷龍、そして陸にいた氷竜も俺がアースラに戻った後すぐに撤退した。

 

 

 

後書き

 

ARXー7アーバレスト 「さあ!今回も無事に投稿完了!」

 

健悟「最近やけに早いな?」

 

アポロン「確かにそうですね。今回の話はリクエストもあったのでもう少しかかると思っていました」

 

ARXー7アーバレスト 「俺もそう思ったけど案外簡単に編集出来た」

 

健悟「へぇ~」

 

ARXー7アーバレスト 「しかしこの早さがいつまで続くか・・・」

 

健悟「頑張れよ」

 

アポロン「全くです」

 

ARXー7アーバレスト 「前回も言ったけど今はストックがあるから早いんだよ。もう少ししたらそれがなくなってついに完全新作製作だよ」

 

健悟「大丈夫。勇気で乗り切れ」

 

アポロン「そうですよ]

 

ARXー7アーバレスト 「無茶いいすぎだよ」

 

健悟「勇気と共に!」

 

ARXー7アーバレスト 「いやガオガイガー風にやられても」

 

アポロン「勇気を忘れないで!」

 

ARXー7アーバレスト 「あれ?!君も!?」

 

健悟「勇気ある限り!」

 

アポロン「勇気を信じて!」

 

健悟「勇気は不滅だぜ!」

 

ARXー7アーバレスト 「健悟君?君そんなキャラだっけ?君ツッコミ担当だよね?」

 

アポロン「作者様」

 

ARXー7アーバレスト 「何?」

 

アポロン「勇気の・・・力を」

 

ARXー7アーバレスト 「お前が〆かい!止めて!なんか止めて!」

 

健悟「まぁ遊ぶのはこれぐらいにするか」

 

ARXー7アーバレスト 「俺の扱いって酷すぎる。・・・さて話が大分それてしまったがそろそろ戻そうか」

 

健悟「やっとか」

 

アポロン「いきなりですが今回は珍しくリンディ提督にもスポットが当たってましたね。いい雰囲気でもありましたし」

 

ARXー7アーバレスト 「背中に胸が当たってたようだがそのへんはどう思ったんだ健悟君?」

 

健悟「ノーコメントで///」

 

アポロン「マスターの心拍数が上がってますね」

 

ARXー7アーバレスト 「照れてるのか?」

 

健悟「うっさい!」

 

ARXー7アーバレスト 「ありゃま、怒っちゃった。まぁいいか。さぁそろそろ時間がなくなってきたから次回予告いくか」

 

アポロン「では今回の次回予告のゲストを呼びましょう」

 

健悟「そんなんいたの?!」

 

ARXー7アーバレスト 「ではどうぞ!」

 

キバットバット三世「いやぁ~、どうもどうも!読者の皆さんこんにちは、またはこんばんは!俺様はキバットバット三世だー!」

 

健悟「おぉ!キバットバット三世だ!杉田ボイスだ!」

 

ARXー7アーバレスト 「今回の次回予告ゲストは『仮面ライダーキバ』でお馴染みのキバットバット三世に来てもらいました!」

 

パチパチパチパチ(拍手)

 

健悟「キバットが来たってことは・・・・今回はキバ風?」

 

ARXー7アーバレスト 「その通りだ!では早速だけどキバット、お願い出来る?」

 

キバットバット三世「おう!キバっていくぜー!」

 

健悟「名台詞だ!」

 

ARXー7アーバレスト 「では次回予告だ!アポロン、BGM!」

 

アポロン「ラージャ」

 

BGM「BREAK THE CHAIN」

 

健悟「キバのOPのカラオケバージョンだな」

 

ARXー7アーバレスト「次回、『~少年が望んだ世界と力~』は 」

 

リンディ「指示や命令を守るのは個人のみならず集団を守るためのルールです」

 

クロノ「何故あの子は君の名前を知っていた?」

 

リンディ「一時帰宅を許可します」

 

アリサ「やっぱり大型犬・・・」

 

キバット「キバッていくぜ~!ガブッ!」

 

健悟「変身!」

 

       『第二十五話 アルフ』

 

キバットバット三世「ウェイクアップ!運命(さだめ)の鎖を解き放て!!」

 

ARXー7アーバレスト「はいOK!」

 

健悟「おぉ~、いい感じだな」

 

キバットバット三世「決まったぜ!」

 

ARXー7アーバレスト「さぁ次回も頑張っていこう!」

 

キバットバット三世「次回は俺様も活躍するぜ!」

 

ARXー7アーバレスト「次回もお楽しみに!!」

 

 

 

今回登場したMS、勇者ロボ、その他紹介

 

トールギスⅢ

「新機動戦記ガンダムW Endless Waltz」に登場したMS。

A.C195年の地球とコロニーとの戦争時に地球側、世界国家軍元師「トレーズ・クシュリナーダ」が搭乗したMS「OZ-00MS2 トールギスⅡ」と同時期に開発されたトールギスの3号機だったが専用武装の最終調整が遅れ完成目前に終戦を迎えたため完成した機体は封印された。

しかしその1年後、A.C196年にマリーメイア軍が武装蜂起を起こし、それをきっかけに特務機関「プリベンター」がトールギスⅢの封印を解き、プリベンターに現れた人物、「火消しの風・ウィンド」を名乗り、旧OZの名パイロットであり、コロニー型のホワイトファングでは本名である「ミリアルド・ピースクラフト」として「OZ-13MS ガンダムエピオン」に乗り、ウィングガンダムのパイロット「ヒイロ・ユイ」のライバルであった「ゼクス・マーキス」が搭乗した。

 

ガンダムサダルスード TYPE F

「機動戦士ガンダム00」の外伝「ガンダム00F」に登場するMS。

元はソレスタルビーイングが武力介入を始める15年前に開発された第二世代型ガンダムの2号機「GNY-002 ガンダムサダルスード」。

エクシア達第三世代型ガンダムが完成し、武力介入を始めてからはソレスタルビーイングのサポートチーム「フェレシュテ」が運用し、それに伴い改修が行われ現在の姿になった。

改修前のサダルスードは左肩のみにセンサーシールドが装備されていたが改修後は右肩にも装備され防御力が強化された。

この機体は主にフェレシュテ所属のガンダムマイスターであり、ガンダム00Fの主人公「フォン・スパーク」またはイノベイドであり、後にフェレシュテを脱走したフォンの変わりにフェレシュテの新たなガンダムマイスターとなったガンダム00Fのもう1人の主人公「ヒクサー・フェルミ」に使用された。

 

エアリーズ

おひつじ座が由来のOZの主力空戦用量産型MS。

背中に大型のフライトユニットを装備し、両脚を収納する簡易変形機構を持っている。

 

トーラス

おうし座が由来のエアリーズに変わる可変MS。

高速移動用の航空機形態に変形し、大気圏内だけでなく宇宙空間でも戦闘が可能と汎用性が高い機体となっている。

 

モビルドール

ガンダムWで登場した自立可動が可能なMSでまた自立可動のほかにも外部からの遠隔操作も可能な無人のMS。

 

ファイヤーバルキリー

マクロス7船団で活躍しているロックバンド「FIRE BOMBER」のボーカリスト「熱気バサラ」が搭乗するカスタム機。

元新統合軍の軍人であったFIRE BOMBERのリーダー「レイ・ラブロック」が軍時代のコネクションを利用してこの機体を調達。

しかし、軍の流出品、放出品ではなく、ミュージシャン、VFパイロットの両方としても有能であるバサラに機体を委ね、歌の有効性の実証テスト、マクロス7船団におけるVF-19の制式採用を検証するための評価試験運用という重大な役目を行っている。

ファイヤーバルキリーの頭部のメインカメラは複眼式、フェイスプレートの下には口が設けられていて人間に近い形になっている。

これらは搭乗者であるバサラのビジュアル的好みによる特注仕様と言われている。

ファイヤーバルキリーの操縦システムも特別で、コクピットには操縦桿とスロットルレバーが存在しない。

変わりにギター型コントロールスティックが配備され、これで機体を制御、操縦する。

またこのギターでも演奏をすることも可能。

 

ミレーヌバルキリー

マクロス7散弾に所属する民間協力隊「サウンドフォース」に配備された「VF-11MAXL サンダーボルト」を改修した特別機。

ノーマルのMAXLからの最大の改良点はより女性的にアレンジされた体型と他のサウンドフォースの機体の特徴であるフェイス部を極端に擬人化したフェイス、そして、コクピットもベース型のサウンドコントロールスティックに変更されている。

 

ストームバルキリー

マクロス7散弾に所属する民間協力隊「サウンドフォース」に配備された「VF-17 ナイトメア」を改修した特別機で複座型。

頭部を他のサンドフォース機と共通の特徴である口のある特注品を使用、コクピットは前席にレイ・ラブロック用としてキーボード型サウンドコントロールスティック、後席にはビヒーダ・フィーズ用として簡易型のトラムセット一式が設置されている。

 

マイクサウンダース13世

GGGアメリカで開発された勇者ロボ。

普段はコミカルなコスモロボ形態から戦闘時には戦闘用のブームロボ形態に変形して戦うサウンダースシリーズの最新モデル(13号機)。

マイクの戦闘スタイルは衝撃波(ソリタリーウェーブ)を使った攻撃を行う。

この衝撃波は固有周波数を解析できれば理論上この世のあらゆる物質を破壊できるとされているため危険性も高い。

戦闘の他にも他の勇者ロボのサポート等幅広く活躍している。


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
3
2

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択