No.536351

真・恋姫†無双~絆創公~ 第九話 【男女関係云々】

毎回思うのですが、この作品の文字数が少なすぎて、読者の皆様方に申し訳なく思います。我々の作品の内容と設定は、大それたものじゃありませんので、あまり構えずに読んで下さると助かります。

2013-01-26 19:13:30 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2612   閲覧ユーザー数:2221

第九話

 

-大広間-

 

 翠「ここに置けばいいのか?」

 朱里「はい、それなら見映えはバッチリです!」

 雛里「……これもお願いします」

 蒲公英「オッケー、任せといて!」

 冥琳「……雪蓮はどこにいる?」

 穏「まだお酒を呑んでいるハズですよ~? 祭さまも一緒です~」

 冥琳「…………行ってくる」

 思春「…………何の為にです?」

 冥琳「少し、灸を据えにな」

 桂花「無駄だと思うけど?」

 冥琳「分かっているさ」

 宝譿「難儀な性格だな~」

 風「まあ、いつもの事ですからね~」

 

 燎一「…………しかし、凄い才能ですね」

 凪「何がです?」

 燎一「これだけの大きさの円卓と、全員分の椅子を短時間で作り上げるなんて…………」

 真桜「別に大したことあらへんで?」

 沙和「真桜ちゃんにかかれば、どうってこと無いのー」

 燎一「そう、なんですか?」

 稟「天の国でも、素早く物を造る技術があると聞いていますが?」

 燎一「確かにありますが、そのほとんどは人力ではありません。なので、私の目の前で展開された光景に、少しばかり感銘を受けまして………」

 真桜「いや~、そこまで言われると、何やこそばゆいわ~」

 風「お父さん、話の途中すいませんが、これも置いてもらえませんか?」

 燎一「あ……はい、分かりました…………フゥ…………」

 稟「…………先程から顔色が悪いみたいですが?」

 燎一「ああ、いえ。未だにこの状況を理解するのに、戸惑っていまして…………………………ハァ………………」

 凪「…………少し休まれては如何ですか?」

 燎一「ああ、いえ……………大丈夫です、すいません………………あ、あの……………」

 穏「なんですか~?」

 燎一「皆さんは…………その……………大丈夫なんですか?」

 朱里「…………何がですか?」

 燎一「皆さん…………一刀と、その……………関係を、持ったそうで…………」

 

 一同「あっ……………………」

 燎一「いや、あの…………今する話ではないのは、重々承知しているのですが、どうしても気になりまして…………その……………申し訳ございません…………!!」

 翠「ちょっ!? あ、頭を上げてくれよ!!」

 蒲公英「そ、そうそう! 大丈夫だからっ!!」

 燎一「息子が皆様のお身体を傷物にしたなんて、親としてどうお詫びしても償い切れません!!」

 雛里「あ、あの、お、お気になさらずに…………………」

 燎一「無責任な行動は慎むよう教えていたのですが…………このような事になるとは…………」

 沙和「さ、沙和もみんなも、大丈夫だから………」

 

 

 思春「どうか頭をお上げ下さい………」

 

 

 穏「…………あら~?」

 思春「あなたの御子息、北郷一刀は、無責任な男ではありません」

 燎一「し、しかし………………」

 思春「考えてみて下さい。御子息が無責任な男であれば、このように周囲に人が集うと思いますか?」

 燎一「それは………………」

 思春「そして、男からぞんざいな扱いを受けた人間が、その父親をこれほどまでに思い遣るものでしょうか?」

 燎一「……………………」

 思春「どうか、御子息を信じて下さいませんか。我々は全員、北郷一刀を信じています。だからこそ、皆は誰一人欠けることなく、この場に居るのです」

 燎一「…………思春さん」

 思春「さあ、作業を続けましょう。大分後れをとってしまいましたから………」

 燎一「…………はい、皆さん、すいませんでした。そして、ありがとうございます!!」

 

 

 穏「…………珍しいですね~、一刀さんを庇うなんて?」

 思春「作業が遅れれば、蓮華様の料理が冷めてしまう。それを回避しただけだ」

 穏「フフフフ…………では、そういう事にしておきましょうか~♪」

 思春「…………フンッ!」

 

 

 風「…………………………」

 桂花「……………………何よ?」

 風「あの場面で、終始黙っていましたのが、すごく不思議でしてね~」

 桂花「あの真面目な人間から、あんな最低男がどうすれば産まれたのか考えていただけよ!」

 稟「素直じゃありませんね…………」

 桂花「何か言った!?」

 稟「いいえ、何も」

 

 

 

 

 

-続く-

 

 


 
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