No.517744

神殺しの頂点と紅闇の皇と破界神の始まり その5

さん

やっと冬休みだぜb
凄く長くなってしまったけど、絶対に次でラストにしてやる
そして本編を進ませるんだ!!
神次元がアニメで放映される前にはmk2編を終わらせたい……

2012-12-12 18:12:02 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:480   閲覧ユーザー数:452

部屋の中でも分かるほどの眩しい光が煌めいた。

それは、突然爆発した太陽の様な光華だ。

僕は腕で小さな体の空亡ちゃんを抱き締め、床に転げ直ぐに片手を天上に向けた。

目移りしそうなほどの綺麗で、悍ましく感じるほどの白い光は目の前まで来ている。

 

「ーーー星の光が照らす丘(アストラル・アジール)ッ!!」

 

危険な光を遮る曼荼羅模様の魔法陣が僕たちを包むように展開される。

咄嗟に最初からあったものと絶対的に固定させる最強防御魔法をしたおかげでその光は破裂するように膨張し、一気にーーー爆発する。

爆発と同時に放たれた強烈な閃光と天を割る様な轟音は一時的に僕たちの視力を奪う。

 

「空が、黒い……」

 

目も回復して状況判断しようとしたときに空亡ちゃんが呟いた。

僕も直ぐに空を見上げる、僕たちの下から黒雲が立ち上り、それは空を覆い尽くす様に広がって先ほどまで青空だと信じられない光景が広がっている。

僕のマイホームは、綺麗さっぱりクレーターへと成り下がっている。

これで僕の家が破壊されたのはちょうど1000回目だ。

 

「はぁ………()を落されたね、これは」

 

どんな嫌がらせか範囲、威力的に言えば恐らく水素爆弾。

僕が要るこの世界の大陸はまるまる吹き飛んだだろう、もう少しすれば放射能を含んだ黒い雨がこの星中に降り注ぐだろうね。

 

「核……人が開発した最も強力な兵器の一つ……」

 

この星は自然だけが包んでおり、人間ぐらいまで知能を持つ生物なんていない。

ここは結構好きなので、僕も兵器的な物は一切置いてないからまず核を扱うような施設は一切ない、だとすればニャルラトホテプあたりが別空間からいきなり落してきた事例を思い出し、今回もそれかと思ったが奴は今頃紅夜と宴の真っ最中であり、いきなりそんなことをしてくる奴であってもこんな殺す気で、殺意をもって行動を起こす様な奴じゃない。

この核攻撃は、恐らく空亡ちゃんを狙った物だと考えることが辻褄が合っている。

彼女には神の関与した全ては無効化されるが、人が作り出した物だと効くからだ。

頭の中で思い浮かぶお義姉様とお義兄様が危険視していた無限神のことが頭に思い浮かぶ。

 

「まぁ、とりあえずーーー」

 

地面は焦げたようで漆黒色でとても熱いだろうから魔法で地面を凍らせてその上に降り立つ。

そして、真っ暗な空を見上げた。

これから起きることは自然を汚染させこの星を死を迎えさせる黒い雨が降るだろう。

さっきも思ったけど、この星は気に入っている。

だから、僕は 天空を支配しているこの放射線を消し飛ばしてしまおう。

両手を空に向けて、破壊させるものをしっかり見つめ無造作に振るう。

僕の欲望(ねがい)は、空を汚している放射線を綺麗さっぱり消滅させた。

 

「どやっ」

「破壊神である空さんにとっては朝飯前なのに、どうしてそんな自慢そうな顔をするのですか?」

 

……空亡ちゃん、そこは空気を読んでほしかった!!。

がくっと失意の気分が心に重くのしかかった。

しかし、それも束の間、青空を取り戻した空から何かが降りてくる。

それは人の形をしている。違う点を言えば背中に純白の翼をしていることだろう。あとえらく美女が多い露出度も多い

 

「………無限神アイン・ソフ・アートマン」

 

男性の天使は豪華な玉座を四人で支えている。

そして、それに座るのは七色に光る宝石を所々付けた皇帝らしき威圧を感じさせる服装をした、この世にとは思えないほどの完成された容姿が美しい奴が、僕を見下す様に上から見つめている。

 

「……なんのつもりだ?」

 

あー、なるほどその口調からして僕の家に核を落した奴はお前ですか……そして落してきていきなりそれですか、教育がなっていないね。

 

「貴様、答えろ。なぜ神殺しの頂点を守った。それは世界に害を与える者、生きていてはならない」

 

ツーンッ

 

「っ、我の言葉を無視するとは……ふっ、紛い物(・・・)には聞く耳すらないようだな」

 

……僕としては見下しながら話すお前の言葉なんて聞きたくないんだけど?

って言うかコイツ殴っていいかな?人の家にぶっ飛ばしておいて謝罪の言葉&態度からして罪悪感無しだよコイツ……。

 

「……どうやら、気が狂ったようだ。恐らく既に神殺しの頂点の毒にやられたんだろう。はぁ、しかもあんな大罪人を下に置く狂乱者だ。話すだけで無駄だろう」

「おい」

 

僕のことをいくら貶してもいいけど、紅夜のことまだバカにされたらさすがに頭にくるよ。

 

「黙っていれば、好き勝手言うけど、君なに様?」

「我はアイン・ソフ・アートマン、お前や大罪人のような地を這う下種とは違う……無限を司る神だ」

 

ウゼェェェェーーー!!!

なにこいつ!?おれですか、俺は全知全能他の物はすべて劣等種と言わんばかりの態度、その綺麗な容姿を崩したいわ……。

 

「さて、紛い物、二言目はない神殺しの頂点を今すぐ渡せ。」

「断る。」

 

紅夜に頼まれたことだし、何でこんなやつに空亡ちゃんを渡さないといけないの?コンマ0.000001秒で僕は答えた。

 

「我は貴様に拒否の権利を与えたつもりはないが?」

「僕も君に空亡ちゃんを渡す使命はないけど?」

 

呆れたようにアイン・ソフ・アートマンは無造作に手を上げた。

その刹那、四方八方に展開していた天使(男2:女8の比率)が一斉に武器を手に降下して来た。

ぶっちゃけ、遅すぎて欠伸が出る程だ。一番最初の一撃目を体を僅かに逸らして躱し、天使の象徴である

純白の翼を掴む。

 

「なぁ!?」

「拳銃の弾より少し速いだけじゃねぇ……話にならないよ!!!」

 

そのまま、襲ってくる天使たちをなぎ倒す様に振り回す。

この翼の持ち主は苦痛の断末魔を吐くが、この無限神に仕えたことが君の不幸だと思ってね。

全ての天使を蹴散らした所で、無限神に向けてボロボロの名も知らぬ天使を投擲する。

無限神は手を僕が放り投げた天使に向けると、掃うように振るう。

振るわれた軌跡に従い、天使は地面に叩きつけられ砂煙が上がった。

 

「うわぁ、痛そう……っと」

 

空亡ちゃんを抱えたその場からジャンプする。

それに遅れて、天使の放った光の矢が地面に幾つも突き刺さる。

 

「……もしかしてだけど、この程度の戦力で僕を止められるとでも?」

「はっ、何こいつらは捨て駒だ。ちょうど処分に困っていたところで殺すために衝突されたんだが……」

 

先ほど僕が投げて、無限神が吹き飛ばした天使が立ち上がろうとした時、彼の胸に光の刃が突き刺さった。

 

『ーーーー!?』

 

他の天使が声を上げた時には、その天使の瞳は生気を消し、倒れた。

 

「……空さん」

「……おい、お前……こいつ等はお前たちの従者なんだろう」

 

僕の服を掴んだ空亡ちゃんを安心させるように僕は彼女の手の上に自分の手を重ねた。

見上げると無限神は不思議そうな顔だ。

 

「従者?こいつらが…?ククククク、面白いことを言うな」

 

無限神は空いている手を上げると僕の周囲で構えている天使たちは一斉に苦しみ始めた。

良く見ると、先ほどまで見えなかったが首に火傷でもしたような刻印のようなものが浮かび始めている。

 

「こいつらは我の奴隷だ。こいつらの生き死に我が定める。そしてこいつらの死に場所は……ここだ」

 

いつの間にか、無限神の手には鎖が握られていた。

なるほどね……つまりこの天使たちはあいつらに生殺与奪されている訳で、

 

「うわぁぁぁ!!!」

「あぁぁぁぁ!!!」

 

これから、捨て身で攻撃してくるのか。

 

「----ふざけるなよ!!!」

 

襲ってくる天使の斬撃が振るわれる前に顔面に拳を叩き込む。

空亡ちゃんに槍で突進する奴は、柄を掴んで無理やり軌道を逸らさせそのまま槍を取り、天使の翼に地面に捩じり込む様に突き刺して動きを封じる。

縦横無尽に光の矢が降り注いでくるが、全て素手で掴み、翼を狙って投擲し地面に落す。

 

「っ、命は一つしないないんだからーーー無駄に散らすな!!」

 

こんなバカ神に操られて死ぬなんて、僕は嫌だね!!。

次々と襲ってくる天使を僕は、徹底的に無力化する。

半殺しでもいい、ただーーー全てに諦めたような語った目で、殺してくださいって目でーーー!!!

 

「無限神……こいつらがお前ら奴隷とか、下僕とか、どうでもいいけど……生きる権利を汚してないか……?お前は属性で言えば、善のはずだ……。全てに微笑み、全てに救済するのがお前の存在意義のはずだけど……?」

「我に、その必要はない」

 

……最後の一匹を地面に埋め込むほどに蹴り飛ばして、無限神に問い掛けたその返事は理解できない者だ。

 

「我は無限を制する者、故に我がすることは全て正しき理想……我こそが終極、ほか全ては我の足元で従う駒だ。なぜ駒を救済しなけれならない?」

「駒だろうが、なんだろうが、生きてるものには、それ相応の態度があるだろう!」

「態度……?、格下は我の姿を拝めるだけで人道一生の幸福が約束される……我は何もしなくて良い」

 

こいつ、自分を中心に世界が回っていると勘違いしてやがる。

世界は無慈悲な因果だ。

幸せ者がいれば、不幸な者もいる。

勿論、全てを救うことは無理だとは分かってもいても……自分の手元をすらこいつは……!

 

「我が動くとき、それは世界の危機、我は排除するその悍ましき化物を」

「……とりあえず、お前が勝手な奴だとは良くわかったよ……」

 

コイツにいくら話しても無駄だと語った。

神なのに、こいつは自分の立場と自分の力に溺れて、更に英雄気取り……救いようがねぇな!!

 

神化(デウス・クレアトール)!!!」

 

リミッターを外して影響で僕の周囲は刹那に消滅する。

破壊の力はこれで全力で使える。

 

「ふっ、我と闘争すると?よかろう所詮貴様は人間が作り出した欠落品、この勝敗は既に決まっている愚かだ、しかしその勇気を免じて特別に相手をしてやろう」

「……………言っとくけど、」

 

巻き込まれない様に空亡ちゃんの周囲に破壊の概念を敷いてウザい空気全開の無限神を睨んだ。

無限神は玉座から優雅に立つと僕を指差してきた

 

「さぁ、儚き戦いを始めようではないーーーグハァァ!?!?」

「テメェの話は長すぎわー!」

 

貯めていた魔力を爆発させ、僕は一気に無限神の腹部に強烈な一撃をお見舞してやった。

 

「ぐぅぅ!?き、貴様……!この我に……!?」

「---はぁ!!」

 

ズガァァァーーン!!!!

 

「ぐはぁぁ!?」

 

更にその綺麗な顔を回し蹴りが炸裂させた。

カッコつけることしかしない無限神は、吸い込まれるように地面に落ち巨大なクレーターが出来る。

 

「……よわっ」

 

思ったらあいつ№7だった。

僕は№3で、あいつとはかなりの差がある。

 

「き、キキ」

 

先ほどまでの美しい容姿はどこへやら、血眼となり憎しみに顔を歪めた無限神は手を広げた。

幾多に魔法陣が展開され、無尽蔵な数の魔弾が造られる。

 

「シネェェェェェェェ!!!」

「はい、破壊ーーーっと!?」

 

破壊しようと思ったら出来なかった。

腐っても無限神、流石に軽気の破壊じゃダメだった?。

流星の如く、飛んでくる魔弾を回避して、反撃ーーー

 

「---くそぉ!!」

 

ーーーしようとした体制を解除して魔弾を追いかけた。

目標から遠ざかった魔弾は速度と浮力を失い僕が無力化した天使たち向けて落ちていく。

すぐさま、その間に入り、魔弾を弾き飛ばしまくる。

 

「……なんで、私たちに……」

 

天使の一人が呟いた。

 

「知らないよ。ただ、こうしないと後で後悔すると思ってしまったから!!」

 

ついで言うと、空亡ちゃんに死を見せたくないのがもっともな理由なんだけど!!

 

シュ……

 

「うぐっ!?」

 

魔弾排除に意識が一瞬逸れていた刹那の時間、僕の体に幾多の刃が突き刺さった。

 

「くはははっははっっ、奴隷がまさかこんなところで役に立つなぞ、考えもしなかった。」

 

刃を抜こうとするが、体が麻痺して上手くうごかない。

破壊での解除をしようとするが、刃は突如として光輝き鎖となり体を縛り始める。

 

呪縛する永遠帝(アニマ・ムンディ)、これに縛られたものは永劫に解くことはできない」

「ぐぅっ!!」

 

必死でもがくが琥珀色に変貌した神秘的な鎖は動かない。

空いていた手足も封じ、僕は地面に倒れ込んだ。

 

「なぁ、どうした紛い者、偉そうにお説教していた時間はもう終わりか!?」

「か、かはっ!」

 

腹を蹴られてと思えば、顔を蹴られ、手足にさっきの光の刃を刺された。ってか、お前それが本性かよ……

 

「我は完璧な存在なんだよ!!。貴様のような紛い者がなんで我より上なんだよ!?」

 

本性の次は本音が漏れ始めたよ。

嫉妬……なんて愚かな神だ。

これじゃ、どっかのチンピラだよ。

 

「は、はは……神殺しの頂点さえ殺せば、我は更に上にいける。我は全世界の玉座に座るほどの逸材なんだ……。こんな汚れたお前たちをまとめて粛清してやるよ!!」

 

殴る、蹴るのループ。

空亡ちゃんは………どうすればいいか分からない表情だ。

助ける力が自分にはある。しかし自分の真の目的は”死”、それが彼女の頭の中でグルグルしているんだろうね。

 

「さて………」

 

無限神は僕が無力化した天使たちを見た。

その表情はオモチャを見つけた子供の様な、醜悪な顔で両手に光の刃を出現させた。

 

「い、いやぁぁ……」

「おいおい、逃げんなよ。お前の全ては俺が握っているんだからよーー!!」

 

何もないところから鎖を出現して引く。

女性の天使は涙目で苦しみの混じった嗚咽を零しながら、無限神の足元まで引き摺られる。

 

「お前の体、なかなかだったぞー?けどな飽きた。」

 

白い羽と鮮血が共に散った。

 

「さて、次々……あー、紛い者が殺してくれないから我が始末しないといけなくなったなぁ」

 

命乞い、泣き叫ぶ声、断末魔、道化のような笑みを零しながら善の神は天使を殺し続けた。

僕はそれをただ見ることしかできなかった。

どれだけ、力を持ってもそれら全てが力になるべきじゃない。運も質問なんだ。

諦めよう。この場は運が悪かった。だから反抗を無くして、眠ろう。………僕はそう自己解決して瞳をーーー

 

ーーー空さん、私ね

 

微かに見えたのは青空が広がり、草原が果ての先まで広がるゲイムギョウ界という世界で合った少女だった。

 

ーーーこの世界が大好きなんだ。

 

少女は風に身を任す様に流れる水の様に踊っている。

 

ーーーこの世界で生きている全てがいる、このゲイムギョウ界が大好きなんだ。

 

少女には理想が合った。

少女には掛け替えのない夢があった。

少女にはいつも挫けても、苦悩しても瞳に希望を宿していた。

 

 

 

ーーー頭を撫でてたくれた時、凄く温かった。料理とか失敗しても頑張れ、頑張れと応援してくれて嬉しかった。なにをやっても失敗ばかりして泣き虫の私を抱きしめてくれたーーーあなたが大好きだった!!!

 

場所は逆転して火の海だ。

こんな穢れた僕を好きだと言ってくれた少女は僕のエゴで絶望して僕自身の手で殺した。

だけど、それは少し違う。

僕は彼女に止めをしなかった。否出来なかった、もし僕に妹が居たらこんな感じなんだろうと思うほど可愛がった彼女の死に顔が見たくないと言う理由で、僕はその場から逃げた。死んだ、という情報も後から知ったことだ。

 

ーーー……泣く権利なんてないんだ。

 

僕はそれから、不遇な子供たちを集め始めた。

彼女の様に最初から希望を抱いて希望のまま死んでほしいと願って、それは罪悪感だ。

 

 

ここで、諦める?

諦めたら僕は弱者だろう。

いや、この際僕が弱者でもどうでもいい。

知りたいのは何が起こることだ?それは空亡ちゃんの死だろう。

 

「うあああああぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

認められるか、認めてしまってたまるものかぁぁ!!!

消えかけた火種が終わりの刹那に肥大化するように僕は全てを出す。

 

「っーー!?まだ動くか」

 

あれほど縛っていた琥珀色の鎖は苦しむように徐々に罅が入っていく。

もう少し、ーーーもう少し!!

 

「なら、もっと数を増やせばいい話だ」

 

ザクッ、ザクッと

僕の体を貫いた光の刃は龍の如く捻じれ僕の体を何重に交差して縛っていく。

 

「我の無限を破壊することはできんよ。くはははは…………くはははははっははっは!!!!!」

 

殴り飛ばしたくなるほど精神を逆撫でされる哄笑は、この世界を嘲笑うように響き渡った。

僕はただ、こんな結末を破壊するだけ力を持ってないことに絶望しながら、それでもあきらめず鎖を破砕しようと力を込める。

 

 

僕じゃだけじゃダメだ。ーーーお願い、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーー助けて、紅夜。

 


 
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