No.471320

魔法少女リリカルなのはStrikers ~蒼き剣聖~

白の牙さん

第05話

2012-08-17 01:52:20 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:6680   閲覧ユーザー数:6371

 

 

 

 

 「刹那君、フェイトちゃんお疲れさまや」

 

 観戦スペースに戻ってきた刹那とフェイトをはやて達が出迎えた

 

 「おう。それよりはやて」

 

 「なんや?」

 

 「何かあったのか?すごい不機嫌な顔してるぜ?」

 

 刹那が尋ねると

 

 「・・・特に何もなかったで」

 

 はやてはぶっきらぼうに答えた

 

 「さいですか。っで、俺の戦いを見た感想は?」

 

 刹那が聞くと

 

 「すごいの一言だね」

 

 なのはが答えた

 

 「今度は負けないよ」

 

 フェイトがそういうと

 

 「なら、今度は本当の意味での全力できな」

 

 「どういう意味?」

 

 フェイトが尋ねると

 

 「リミッターかけてるんだろう?なのはもはやても?」

 

 刹那がいうと

 

 「ど、どうしてそれを?」

 

 「リインが教えてくれた」

 

 「そ、そうなのリイン?」

 

 なのはが尋ねると

 

 「はいです~~」

 

 リインは元気よく答えた

 

 「まったく、あとでお説教やからなリイン」

 

 「ええ~~!?何でですか!?」

 

 リインがはやてに講義を言うと

 

 「部外者の人に私らのことを教えたからや」

 

 「あぅうう~~」

 

 リインは落ち込んでしまった

 

 「それはそうと・・・どうやったクロノ君?」

 

 はやてがそういうと

 

 『ああ、見事としか言いようがないな』

 

 ディスプレイが表示され、黒髪の男性が映し出された

 

 「誰?」

 

 刹那が聞くと

 

 『僕はクロノ・ハラオウン、時空管理局の提督だ』

 

 「はぁ、如月刹那です」

 

 刹那が挨拶すると

 

 「クロノ君、頼んだことは出来そうか?」

 

 はやてがクロノに尋ねると

 

 『申し分ない、レティ提督には僕から言っておこう。この映像を見ればあの人も許可を出すさ』

 

 「あ~~取り込み中悪いんだが、一体何の話をしてるんだ?」

 

 刹那が尋ねると

 

 「如月刹那君、正式やないけど嘱託魔導師試験合格を伝えます」

 

 はやてが刹那にそういった

 

 「っはぁ!?」

 

 刹那すっときょんな声を上げた

 

 「これで、刹那君はデバイスの所有権を得たで」

 

 「何が狙いだ?」

 

 刹那がそういうと

 

 「特に何の狙いもないで?」

 

 「嘘を言ってないで本心を言え。何が目的だ?」

 

 真剣な目ではやてを見ると

 

 「・・・はぁ~~誤魔化せへんか。実は刹那君に私の部隊の手伝いをしてほしいんよ。『蒼天の剣聖』と呼ばれている刹那君に」

 

 「・・・・何で俺が『蒼天の剣聖』だと思うんだ?もしかしたらその人物のファンかもしれないんだぜ?」

 

 「最初は私らもそう思ったんよ。だけど、今ははっきり言える『蒼天の剣聖』は刹那君やってな」

 

 「理由は?」

 

 「リミッターが付いているとは言え、フェイトちゃんは管理局でも高位の魔導師や。そのフェイトちゃんと互角に戦えたこと。そして、あの剣技や。『蒼天の剣聖』を見た局員はその剣技に見惚れてしまったって言ってや。その通り、私は刹那君の剣技に見惚れてしまった。力強くも美しさがあったんや」

 

 「・・・・・はぁ~~」

 

 刹那はため息をついた

 

 「ため息を吐くってことは『蒼天の剣聖』はやっぱり刹那君なんやな」

 

 「勝手にそう呼ばれているだけだ。まったく迷惑極まりない」

 

 「「「はははは」」」

 

 刹那の返答を聞いたなのは達は苦笑いをした

 

 「っで、協力してくれるか?勿論強制はせえへんし、そのことで嘱託魔導師の資格も剥奪せえへんから」

 

 「・・・・・借りを作ったままってのは嫌だからな。協力させてもらう」

 

 「ほんまか!?」

 

 「ああ」

 

 刹那がそう答えると

 

 「おおきにな刹那君」

 

 はやては笑顔でお礼を言った

 

 「フェイトもそうだが。はやても笑った顔かわいいな」

 

 「か、からかわんといて///」

 

 はやては顔を赤くし後ろを向いた

 

 「からかってるわけじゃないんだけどな~~」

 

 「/////」

 

 はやては顔を更に紅くした

 

 

 「し、試験も終わったことやし私はもう戻るな。今日やらなあかん仕事があるさかい」

 

 そういい、はやては逃げるように訓練場を後にした

 

 

 

 「・・・・・・」

 

 刹那とはやてのやり取りを見てフェイトは無言でいたが、体からは先ほどのはやて同様黒いオーラが出ていた

 

 

 

 「・・・・・」

 

 部隊長室に戻ったはやてはデスクに座らず、部屋にあるソファーにダイブした

 

 「(どうなっとるんや?胸のドキドキが収まらへん。それに刹那君のことしか考えられへん様になっとる。・・・・もしかして、私)」

 

 はやてはさっきの刹那の表情を思い出し顔を赤くした

 

 「私・・刹那君のこと・・・好き・・・になってもうたんか?」

 

 はやては自分にしか聞こえないほどの声でそう呟いた

 

 

 

 夜になり刹那と食事をとり終えたフェイトは自室に戻ると、今日やった模擬試験を思い出していた

 

 「(刹那は本当に強かった。リミッターを外した状態の私でも勝てるかどうか。・・・・それに)」

 

 フェイトは刹那にお姫様だっこされたのを思い出し顔を赤くした

 

 「(か、かわいいなんて初めて言われた///)」

 

 管理局内でなのは、フェイト、はやてはの人気はかなりあり、男性局員はこの3人にアプローチをかけようとしているが高嶺の花に思えてしまい、した者はいまだいないらしい

 

 「(あれ?何で刹那のことを考えるとこんなにドキドキするんだろう?)」

 

 「・・・トちゃ・・ん」

 

 「(もしかして、私・・・・刹那のこと)」

 

 「フェイトちゃん!」

 

 「ひゃい!?」

 

 フェイトは耳近くで怒鳴られてしまい、普段出すこともない声色を上げた

 

 「な、なのは?ど、どうしたの?」

 

 いつの間にか部屋にいたなのはに尋ねると

 

 「フェイトちゃんの顔が赤くなってるから心配して声をかけたんだよ?どうかしたの?」

 

 なのはが尋ねると

 

 「な、なんでもないよ」

 

 フェイトは何でないと言い、立ち上がると寝着に着替えて布団をかぶり寝始めた

 

 「???」

 

 なのはは訳が分からず首をかしげた。なのはもいつかこうなってしまうのだが、この時のなのははまだ知らないでいた

 


 
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