No.465671

一刀の晋王転生録 第二章十三話

k3さん

十三話出来たので投稿します。
最近は本当に忙しい。

2012-08-05 21:49:00 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:7116   閲覧ユーザー数:5852

姓:司馬 名:昭  性別:男

 

字:子上

 

真名:一刀(カズト)

 

北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

姓:司馬 名:懿  性別:女

 

字:仲達 

 

真名:理鎖(リサ)

 

一刀と瑠理の偉大なる母。

 

 

 

 

姓:司馬 名:師  性別:女

 

字:子元

 

真名:瑠理(ルリ)

 

母を目標にする一刀の姉。一刀を溺愛している(?)。

 

 

 

 

姓:張  名:春華 性別:男

 

真名:解刀(カイト)

 

一刀と瑠理の父にして、一刀の師。

 

 

 

 

姓:王  名:元姫 性別:女

 

真名:美華(ミカ)

 

一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

姓:鄧  名:艾  性別:女

 

字:士載

 

真名:江里香(エリカ)

 

後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

姓:賈  名:充  性別:女

 

字:公閭

 

真名:闇那(アンナ)

 

司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

姓:王  名:濬  性別:女

 

字:士治

 

真名:澪羅(レイラ)

後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

姓:司馬 名:望  性別:女

 

字:子初

 

真名:理奈(リナ)

 

一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

第十三話

   「董卓の嘆き」

 

「そうかそうか・・・ふふふ・・・はーはっはっはっは!!!」

 

董承から報告を聞いた李傕は盛大な高笑いをした。

 

(司馬家は司馬懿が死ぬまで邪魔することは無いということだ!、その後仮に子の二人が動こうとも問題にはなるまい!、

 

 その時は既に此方の体制は出来ているだろうからな!!!)

 

最早敵は無い。

 

そう思った李傕は・・・

 

「さて、もう一度宴を始めるとするか!、民共から奪った物でな!!、はーはっはっはっは!!!」

 

李傕達は民から略奪したものを使い、連日のように宴を始めていた。

 

宴で無くなった物はまた民から奪ってゆく・・・

 

洛陽でも、そして此処長安でもそれが繰り返されていた。

 

李傕達には民への情など微塵も無い。

 

李傕達にとって民とは自分達を満足させるためのただの道具。

 

そのような振る舞いを、行動を、

 

董卓は、

 

ただ見つめるだけだった。

その頃、汜水関、虎牢関の戦いで敗れ、落ち延びた董卓軍の方は・・・

 

「詠殿と霞殿が今だ戻ってこないということは・・・二人はやはり捕らえられたか、討ち取られてしまったようなのです・・・」

 

陳宮は沈んだ表情で行った。

 

今ここに居る将は陳宮と呂布、華雄の三人である。

 

この三人は少し前に何とか合流することが出来た。

 

その後三人は今この時まで賈駆と張遼を待っていた。

 

三人とも本当は分かっていた。

 

虎牢関の戦いにて二人が撤退できていないのではないかという事を・・・

 

だがそれでも待っていた。

 

どうにかして主、董卓を救うために、そして友の無事を確認したかったために・・・

 

だが虎牢関の戦いから此処まで時間が経っていても合流できないということは・・・

 

最早二人はもう戻って来れなくなったと判断せざるを得なかった。

 

「賈駆、張遼・・・くそぉ!!」

 

華雄もそう判断したのだろう。

 

彼女は悔しさを抑えれなかった。

 

「詠・・・霞・・・」

 

呂布はそう言いながらただただ荒野を見つめていた。

 

「・・・そろそろ奴らのところへ戻らなければならないでしょう、でなければ我らは疑われ月殿に危険が・・・」

 

「ああ、分かっている・・・」

 

陳宮の言葉に、華雄は返事をし、長安へ戻る準備を始める。

 

(・・・どうする?・・・)

 

呂布はその間に考える、

 

しかし・・・

 

(・・・どうしたら良い?・・・)

 

やはり考えが浮かばない。

 

何かしなければならないのはわかっているが、答えが出せない。

 

呂布は陳宮を見る。

 

彼女も同じく考えているようだが呂布と同じく答えが出せないといった感じだった。

 

彼女が答えを出せないようなら自分や華雄が考えても答えは出ないのだろう、

 

結局は現状維持しかないという事だった。

 

呂布がそう考えていたその時・・・

 

ドドドドドドドドド!!!

 

(!?)

 

音をする方に目を向けると・・・

 

(・・・軍!?・・・)

 

進軍の砂塵があった。

 

(敵!?・・・)

 

明らかに此方に向かっていた。

 

呂布・・・そして気づいた陳宮と華雄は兵達に迎撃の構えを命じ、

 

武器を構えた。

そしてその日の夜・・・

 

「いやー本当に毎日が楽しいですな!!」

 

「もう少しで我らの体制も整う・・・いやはや良いことだらけですな!!」

 

「おや?酒がきれたようだな・・・おい!酒をもってこい・・・何?、無い!?・・・ならば民から分捕って来い!!」

 

李傕、郭汜、張済はいつものように宴を始めていた。

 

そして三人と同じ欲望を持つ官職ついた者達も大勢おり、その者達にも酒を三人は振り撒いていた。

 

毎日そのようなことをすれば民だけではなく、漢の財政も当然圧迫させることとなる。

 

しかし彼らにとっては関係なかった。

 

彼らはただ『今』、満足できればそれで良いのだから・・・

 

「李傕様・・・」

 

「何だ?、わしは今忙しいのだ早くしろ、はーはっはっはっは!!」

 

伝令兵は報告する。

 

「西涼の馬騰からです。」

 

「何?」

 

聞くとどうやら五胡の軍勢が現れたらしく交戦しているらしい。

 

苦戦しているらしく馬騰が援軍を要請してきたのだ。

 

だが・・・

 

「ふん!!、賊ごときに遅れをとるとはな・・・放っておけい!!酒が不味くなる!!」

 

李傕はそう言いその話は終わりにした。

 

ここでも李傕の愚かさが出ているといえる。

 

馬騰ほどの有能な将が苦戦してるのだ。

 

つまりその時点で五胡の軍勢の力が並大抵ではないということが感じることは出来るはずである。

 

つまり、このままでは馬騰が敗れる可能性が高い、

 

さらに、

 

馬騰が敗れてしまった場合、次は此方に攻めてくることは明白なのである。

 

しかし彼らは気づかない、

 

彼らは先をまったく考えていない。

 

『今』がよければ良いのだから・・・

 

結局、強いて考えていると言えば司馬家の動向程度であり他はまったく考えていないのであった。

城の上から夜の空を見つめている者が居た。

 

董卓である。

 

だがやはりその目には光が無かった・・・

 

しばらく空を見つめていたが、ある決断をした。

 

否、

 

決断とは言えないものであろう、

 

彼女自身もそれは分かっていた。

 

(詠ちゃん・・・ごめんね・・・私・・・疲れちゃった・・・)

 

まず賈駆に謝罪し・・・

 

(皆さん・・・がんばってくれたのに・・・ごめんなさい・・・)

 

そして自分を慕ってくれた者達に謝罪した。

 

彼女にはもはや絶望以外の感情は無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

(詠ちゃん・・・皆さん・・・ごめんなさい・・・)

 

もう一度謝罪をした後、董卓は身を投げ出した。

 

彼女は・・・

 

死を選択した・・・

 

 

 

 

 

 

 

 予告のようなもの

 

彼女は本当に死んでしまったのか!?

 

そして呂布達の前に現れたのは、

 

次話からこの晋の物語の大きなイベントが発生。

 

次回もよろしくお願いいたします。


 
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