第十九技 無常の死
キリトSide
ボス部屋周辺に辿り着いた俺達は軍の連中を探してみているが見つからない。
「転移アイテム使って帰っちまったんじゃねぇか?」
そうクラインがいったが、どうも俺には不安感が付き纏っている。
「そうだな…。今日のところはかえっ(ゾクッ)!?」
俺が帰ることを指示しようとしたその時、嫌な感覚が体を襲った。
今の感じは、まさか……あいつら、軍の奴らは!?
「キ、キリトくん? どうしたの?」
「ど、どうした!? キリト?」
俺の様子が変わった事に気付いたアスナとクラインが訊ねてきたが、いまはそれどころじゃない!
「クッ! ボス部屋か!?」
俺はすぐにボス部屋に向けて駆け抜ける。
「ちょっと!? キリト君!?」
「キリト!?」
後ろからみんなの声が聞こえるがそれでも俺は駆けていく。
俺が走り出してすぐに皆が追いついてきた。
「どうしたんだよ、キリト!?」
「そうよ、いきなり走り出したりして!」
「それは「うあああぁぁぁぁぁ!!!」っ!?」
クラインとアスナが説明を求めてきて答えようとしたら、近くから悲鳴が聞こえてきたおそらく軍の兵士の声だ。
「い、いまのって!?」
「まさか!?」
「チッ! 遅かったか!?」
アスナとクラインは動揺したような声をだし、俺は間に合わなかったことに舌打ちをした。
俺達は全速力で悲鳴の元へと向かう。
クラインの後を追いかけてくる風林火山のメンバーも悲鳴で何が起こったかを思い立ったのだろう。
全力で追いついてくる。俺達はボス部屋へと向かった。
「っ、クソ!!」
「うそ、でしょ…?」
「マジかよ!?」
俺は言葉を吐き捨て、アスナは呆然とし、クラインは驚愕している。
ボス部屋に辿り着いた俺達を待っていた光景は凄まじいものだった。
軍のメンバーの何人かはすでにHPバーがイエローにまで到達していた。
それに反して、〈The
かなりまずい状況だった。近くにHPの減った兵士がいたので喋りかける。
「おい! はやく≪転移結晶≫を使え!」
俺が喋りかけたのに兵士が反応して答えたが、驚きの内容だった。
「そ、それが…クリスタルが使えないんだ!?」
「「「「「「「なっ!?」」」」」」」
「『結晶無効化空間』か!」
兵士の言葉に皆がさらに驚き、俺はその現象の正体を看破する。
『結晶無効化空間』とは
その名の通り結晶が使えなくなる現象なのだが、まさかボス部屋がまるごとそれだとは…。
「こんな、こんな事が…あってはならんのだ! 全軍……とつげきぃぃぃ!」
コーバッツの号令と共に軍の兵士達が一斉に突撃をしかけた。
ボス戦では、その行動は愚策中の愚策だというのに!?
「やめろぉぉぉぉぉ!!!」
俺の叫びも空しく、HPが減っていない兵士達はコーバッツと突撃を続行した。
そして、
―――ゴアァァァァァァァ!!!
〈The Greameyes〉の持つ大剣が横薙ぎに払われ、兵士達が攻撃をくらった。
一閃……ただそれだけで、グリーンだった兵士達のHPバーが一瞬でレッドになった。
ただ一人を除いて……。
―――ドッドッドサッ!?
俺達の前に一人の男が転がってきた。
それは、いま攻撃を仕掛けにいき、この軍の部隊を率いていたコーバッツだった。
コーバッツのHPバーはみるみると減っていき、そして……0になった。
コーバッツの表情は絶望しており、その顔はこう物語っていた。
―――ありえない。
コーバッツの体はポリゴン化して、消えていった。
それはつまり………死。
キリトSide Out
To be continued……
後書きです。
次回ボス戦へと突入します。
果たしてキリト達の命運や如何に・・・・・・と、言いましてもわかる人にはわかりますよねw
あと、このキリトはニュー〇イプなのか!?などは思わないでくださいw感覚に敏感なだけですので。
それでも楽しみにしていただけていれば、嬉しいです。
それでは次回で・・・。
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第十九話になります。
タイトルが示すものとは一体・・・。
ではどうぞ・・・。