No.455812

世界を越えし男と数の子たち 第26訓 偶には主人公が出ない話もありだよね

俺はこの日、掛け替えの無い奴らに出会った。
俺は車に跳ねられて死んだと思ったら、なんかよく分からんが別世界に行ってしまったみたいだ。
気が付けば、マッドな科学者や12人の姉妹と暮らしていたり、組織にケンカ売って犯罪者になっちまったり。平凡な日々を送っていたり
そして--俺は戦う。ナンバーズ達を、世界を守るために。

2012-07-19 20:24:00 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1176   閲覧ユーザー数:1156

今回は優斗が出ません。機動六課の話です。

機動六課

 

そこは、管理局に所属する魔導師の中でも、エリートが多く所属している、いわばエリート部隊である。

 

ーーーーーーーーーー

訓練施設

 

 

なのは「それじゃ、今日の訓練はここまで!」

 

なのはの号令に、機動六課の前線部隊である、フォワード陣が返事をする

 

『はいっ!』

 

なのは「じゃ、解散!」

 

ーーーーーーーーーー

 

 

機動六課、バスルーム

 

そこには、先ほどまで訓練をしていた少女達がいた。

 

片方は青髪の少女『スバル・ナカジマ』

もうひとりは、オレンジ色の髪の少女『ティアナ・ランスター』である。

 

スバル「いや〜、今日の訓練も凄かったね、ティア」

 

ティアナ「そうね。前にあれだけの事件があったからか、訓練のレベルが上がったし」

 

スバル「えっと…たしか、J・R(ジエ・リヴォース)事件だよね」

 

スバルが思い出した様に言う。

 

ティアナ「そう、それ」

 

スバル「…そういえば、もう三週間経ってるんだね」

 

ティアナ「早いわよね、本当」

 

そう言った後、二人はバスルームを出た。

 

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食堂

 

そこでは、フェイトとシグナムが話をしていた。

 

フェイト「シグナム。今日もまた、模擬戦するの?」

 

シグナム「ああ、何時も済まないな、テスタロッサ」

 

フェイト「別に構ないけど…。ここのところ毎日だから。確か、J・R事件の一週間後位からずっとだし…」

 

シグナム「ああ…」

 

フェイト「…シグナム、前に好敵手(ライバル)が出来たって言ってたけど、その人に勝つためなの?」

 

シグナム「ああ、アイツは強い。…私よりもな」

 

フェイト「シグナムより…!」

 

シグナムの言葉にフェイトが驚いた。

 

フェイト「シグナム、その好敵手は、どんな人なの?」

 

シグナム「そうだな…」

 

シグナムはフェイトに、その好敵手の事を教えた。

 

シグナムの好敵手の事を聞いたフェイトは

 

フェイト「なる程…、シグナムの紫電一閃に打ち勝つなんて、凄いね、その人」

 

シグナム「あ、ああ…」

 

フェイト「私ならどうかな?」

 

シグナム「分からん。ただ、そう簡単には勝てないだろうな…」

 

フェイト「そう…。シグナム、そろそろ訓練、始めようか?」

 

シグナム「ああ、そうだな…」

 

そう言って、シグナムとフェイトは訓練施設に向かった。

 

シグナム「(…テスタロッサに優斗の事はあまり言えないな…)」

 

先程、シグナムがフェイトに好敵手…優斗の事を言った時、少しだがぼかして説明していた。

 

シグナム「(テスタロッサ…、済まない…)」

 

フェイトは、スカリエッティを憎んでいる。

そして、共犯者である優斗も、スカリエッティ程ではないが、憎んでいる節があるため、シグナムは優斗の、本当の事を話せなかった。

 

ーーーーーーーーーー

 

部隊長室

 

 

 

そこに、三人の少女がいた。

 

一人は、機動六課の部隊長であり、茶色の髪に関西弁が特徴の少女『八神はやて』

 

もう一人は、赤い髪の少女『ヴィータ』

 

最後は…少女と言うよりは、妖精に見える、ユニゾンデバイスの『リインフォースⅡ(ツヴァイ)』

 

はやて「今日もシグナムは、フェイトちゃんと模擬戦なんか?」

 

ヴィータ「そうみたいだぜ。ここ最近はよくフェイトと闘ってる」

 

リインフォース「なんでも、好敵手が出来て、その人に勝つためらしいですよ」

 

はやて「シグナムの好敵手…か。どんな人なんやろな?」

ヴィータ「それは分からないけど、シグナムの『紫電一閃』を打ち破るくらい強いらしいぜ」

 

リインフォース「そうなんですか?ヴィータちゃん?」

 

ヴィータ「まあ、本人がそう言ってたからな」

 

ヴィータの言葉を聞いたはやては、何かを考えていた。

少し考えた後、口を開いた。

 

はやて「…その人、民間協力者として、私の部隊に来てくれへんかな?」

 

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機動六課近くの海岸

にシグナムはいた。

 

シグナム「………」

 

海を眺めているシグナムのもとに、一人の少女が近づいて来た。

 

なのは「シグナムさん、こんな所で何してるんですか?」

 

シグナム「高町か。…いや、少し、アイツの事をな…」

 

なのは「?。アイツって?」

 

シグナム「五十嵐優斗だ。お前も闘った事があるだろう?」

 

なのは「…はい。シグナムさん、あの人に会ったんですか?」

 

シグナム「ああ。この前、魔法練習場でな」

 

なのは「…シグナムさんは、あの人の事、どう思いますか?」

 

なのはの問いにシグナムが答える。

 

シグナム「そうだな…。闘って分かったのは、優斗は悪い奴ではない、という事か」

 

なのは「私も、あの人…優斗さんは、とても悪い人には見えなかった。今度、また会えたら、ちゃんとお話ししたい」

 

シグナム「…そうか」

 

なのは「…前に闘った時に、知ったような事を言うな、って言われたから…」

 

なのはは、その時の事をシグナムに話した。

 

なのは「…というわけなんです」

シグナム「…なるほどな…」

 

なのはは一呼吸置いて言った。

 

なのは「だから私は、優斗さんとお話ししたいんです。局員としてではなく、『高町なのは』として。シグナムさんは?」

 

シグナム「私も、優斗にはまだ、負けたままだからな。今度は私が勝つ!」

 

そう言って、二人は寮に戻った。

 

ーーーーーーーーーー

 

五十嵐優斗

 

そして

 

高町なのはとシグナム

 

彼らは近いうちに再び邂逅する。

 

 


 
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