No.446563

魔法少女リリカルなのはTime Leapなの? 〜過去に戻った高町なのは〜 【無印】 第三十六話

新暦85年、高町なのははある任務の途中で死亡する。

任務は全て嘘であり、全てはなのはを殺害するための一部の管理局員による計画だった。

なのははその計画通りに殺されるが、その任務に向かう途中に偶然何故か落ちていた拾ったジュエルシードによって、なのははタイムリープをするのだった!!

続きを表示

2012-07-05 18:50:04 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2061   閲覧ユーザー数:1968

「さて、急いで準備に取り掛かりますよ」

 

 

 私は第124管理外世界にある私の洋館に着くと、すぐにプレシアを連れて庭を歩いて洋館の中へと急ぎます。

 

 アリシアは培養器に入ったまま運んでいますが、念のためこういう事は急いだ方が良いですからね。

 

 プレシアは私の後をついて来ますが、途中で咳き込んで手を口で抑えながら、立ち止まってしまいました。

 

 

「だ、大丈夫ですか?」

「大丈夫よ…… 最低でもアリシアが生き返るまでは死ぬわけにはいかないわ……」

 

 

 プレシアはそうは言っていますが、かなりの危険な状態でした。手で押さえていても庭の地面に口から吐いた血が付着していました。

 

 っていうか、プレシアがここまで病気だったのだと今知りましたよ。前見たときはそのような場面に遭遇しませんでしたから正直言うと、かなり危ない状況でした。

 

 アリシアの場合は病気ではないのでなんとか生き返させることはできるのですが、プレシアの病気を治せるかというと言われるとかなり難しいです。病気まで治せるかという事はタイムリープする前の世界で見ることはできませんでしたので。

 

 本当の事を言えば、病院で見てもらうのが一番いいのですけど、多分治らないような病気なんでしょうね。普通、アリシアを救うためでも自分の病気まで犠牲にする必要はありませんからね。

 

 でも、とりあえず今はアリシアの事ですね。プレシアの病気の事はもう少し我慢してもらうしかありません。

 

 

「とりあえず、プレシアの病気は済みませんが後回しにさせてもらいます。とりあえず今はアリシアを生き返す事を今は最優先させてもらいますので」

「それでいいわ。自分の病気よりもアリシアの方を優先してもらいたいから」

 

 

 本当にアリシアを生き返させたいのですね。

 

 それから私たちは洋館の中に入り、中に入ると……なぜかメイド姿をしたオリフィア姉妹が現れました。

 

 

「……なんですかそのメイド服姿は?」

「あの、あんな死ぬかもしれない状態を治してくれたのに、何か恩返しがしたいと思って久遠に頼んだの」

「最初は久遠もそこまでしなくていいと言われたのだけど、どうしてもとお願いしてくれたら買ってきてもらったので……」

 

 

 ……くーちゃん、もうちょっと粘りましょうよ。しかもさにげなくまともなメイド服を買ってきていますし。

 

 私は溜息を吐きながらも、すぐに二人に言っておくことを言うのだった。

 

 

「とりあえず、すぐに地下を使いますので念のためくーちゃんに私が来たことを伝えておいてください。終わったらすぐに応接間へといると思いますので。」

「わかりました。そう伝えておきますね」

 

 

 そう言ってオリフィア姉妹の二人はエントランスから居なくなり、多分くーちゃんがいる所へ向かったのだろうと思いました。

 

 

「あの子たちは?」

「一応、私が救った二人です。しかもそのうち一人は途中で心臓が止まって普通なら死んでました」

「……アリシアが初めてやるというわけではないのね」

「えぇ、もっともあの二人は私の使い魔が連れてきただけなんですけどね」

 

 

 私は苦笑いをしながらも、地下へと続く階段へと歩いて行き、地下へと向かいました。

 

 そして地下へと付くと、すぐに私はオリフィア姉妹にやった時と同じように準備をします。

 

 準備が整うと、近くで待っていたプレシアに向けて言います。

 

 

「準備は終わりましたので、そこにある培養器の差込口にアリシアが入っている培養器を入れてください」

「分かったわ」

 

 

 プレシアは私の言葉に従い、アリシアが入っている培養器を設置し、そして私はレイジングハートから持っていたジュエルシードを一つ取り出します。

 

 

「ジュエルシード? 一体何に使うの?」

「まぁ、ジュエルシードで無くても良いのですけど、エネルギーを抽出するためにもってこいなのです。今持っているもので使用するにはジュエルシードが一番やりやすいので」

「それで、ジュエルシードが暴走する可能性はないの?」

「それについては作った時に計算済みです。一応封印しながらもエネルギーだけ抽出するので暴走することはありませんので」

 

 

 まぁ、仮にジュエルシードが暴走しそうになったら、私の魔法で制御しながらしますけどね。前回のオリフィア姉妹の時には、そのようなことはなかったので大丈夫だとは思うのですけど。

 

 さて、ジュエルシードを設置する場所に置き、これで準備が全て終わりましたので、そろそろはじめようとしますか。

 

 

「それじゃあ、始めますよ。使用する材料はかなり余計に仕入れてありますから大丈夫ですからね」

 

 

 そう言いながらも私は起動ボタンを押し、アリシアを生き返そうとします。

 

 ちなみに、生き返すために使っている材料、ベルザイオスというものなんですが元々偶然で別の実験で出来た液体であり、その効果は人の傷や傷跡をなくしたりするというものでした。

 

 それに目を付けた違法研究所が人を生き返させられるのではないかとという事で、死んだ人間や生きた人間をさまざまな方法で殺してみて生き返す方法を探していたらしい。

 

 もちろん、人を殺しているという時点で管理局に任務が私に届き、その研究所の人間を逮捕したのである。ちなみにその時はフェイトちゃんも同じ任務でありましたね。

 

 前に二日間くらい資料を見続けたと言いましたが、あれは単純に興味があっただけですね。まぁ、最初はフェイトちゃんの方が気になっていたのですが、いつの間にか私になっていたという。フェイトちゃんが気になっていたのはアリシアやプレシアの事を思い出してたらしい。

 

 そしてその数日後、私はあの任務で殺されたのです。まぁ、今になっては余りそんな過去なんてどうでもいいことですけどね。

 

 

「さて、予定通り順調ですね。何事もなく終わりそうです」

「あとどれくらいなのかしら?」

「数分だと思います。かなり順調ですので」

 

 

 後は何もすることがなかく、唯待つだけですので、私はとりあえず何が起こっても大丈夫のように警戒するのでした。

 

 そして数分後、何事もなく終わり、後はアリシアの意識が取り戻すだけでした。

 

 

「ううん……ここは?」

 

 

 そして、数分もせずにアリシアは意識を取り戻すのでした――


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
3
1

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択