No.446246

ポケモントレーナーがリリカル入り

イーブイさん

ポケモンBW2をしていた主人公。しかし、不幸にも彼は事故により命を落としてしまう。そして次に彼が目を覚ました時、彼はポケモンを召喚出来る能力を持った赤ん坊となっていた!

2012-07-05 04:11:28 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:3031   閲覧ユーザー数:2929

転生してから18年が経った・・・。

 

俺はどうやら撥ねられた後、赤ん坊に転生したらしく、現在はミッドチルダのクラナガンで生活して居る。

 

それでなんだが・・・このミッドチルダという場所は時空管理局と呼ばれる法務機関という立法と行政、そして司法全てを管理している巨大組織の本部が有り、俺は其処で警察で言う刑事課で働いている。

 

・・・簡単に言えば警察物のドラマによく出る存在だ、特に殺人系。

 

『ブラッキ?』

 

「ん? あぁ悪いブラッキー、また一人で悩んでたか?」

 

『<コクッ>』

 

「そうか、俺の悪い癖だな。すまん」

 

俺はしゃがんでブラッキーの頭を撫でる。

 

するとブラッキーは気持ち良さそうに瞼を閉じる。

 

コイツはブラッキー、黒い4足歩行の身体に体中の黄色の斑点模様が時々浮かぶ可愛い奴だ。

 

・・・えっ? 何でブラッキーが居るかって?

 

それは俺の稀少能力から話さなければならない。

 

俺の能力、それは『前世でポケモンBW2のボックス及び手持ち内に存在した自分のポケモンを召喚又は自らの身体に憑依装着出来る能力』だ

 

これに気付いたのは全くの偶然だった。

 

俺が5歳の時、偶々両親が居ない時に一人で遊んでいたら俺の能力がちょっと暴走して目の前にこのブラッキーが現れたのさ。

 

最初は驚いて思考停止した俺だが、落ち着いた頃を見計らってコイツから俺の能力を教えられ、それからずっとこの能力を使いこなす練習などを両親や友達から隠れてしてやっとこさ最近になって伝説系ポケモンを呼び出したり憑依装着出来た具合だ。

 

まぁそういう訳あってブラッキーには色々感謝している。だから他のポケモン達とは違ってコイツだけは常時出しているんだ。

 

・・・誰に言ってるとか野暮だぜ?

 

『ブラッキ!!』

 

「おっと、またか。俺って最近多いなぁ一人で考えるの」

 

『ブラッ!<ぷいっ>』

 

「だから機嫌直せって、お前の大好物の奴をギンガに作って貰えるか聞いてみるからさ?」

 

『<キュピーン>ブラッ!』

 

「・・・速効だな」

 

何でコイツ、ギンガの名前を出すと目が光るんだ? そして何故に機嫌が?

 

・・・まぁ良いか。

 

因みにだがこのブラッキーは鈍しっぺ耐久型だ。特防に加え、防御力も半端では無い小型要塞兵器だ。

 

更に言えば・・・コイツは♀である。

 

「おい待てよブラッキー、そんなに急いでも良い事無いぞ?」

 

俺は前方でルンルンと軽い気分となって居るブラッキーに追い付きながら宥め始めた。

 

 

☆★☆

 

 

<コンコン>

 

俺は扉の前にノックを2回して中に居る人に来た事を知らせる。

 

「おう、入って良いぞ」

 

「失礼します」

 

俺は扉を開いた後、直ぐには部屋に入らず、その場で一礼してから入室する。

 

「何か御用でしょうかゲンヤ三佐」

 

俺は目の前に座る白髪に歳老けた歴戦の戦士を思わせる顔つきの男性=ゲンヤ・ナカジマ三佐の前に立ち、気を付けをする。

 

隣にはブラッキーも居り、ご機嫌上々のご様子だ。

 

・・・それは良いんだが、後ろ脚で耳を掻かないでくれたまえ。無礼にも程がある、叱られるのは俺なんだぞ?!

 

「あぁ、お前を呼んだのはだな? 機動六課へ出向して欲しいからだ」

 

「嫌です、無理です、却下です、俺が行っても俺には嫌悪しか湧きません、ブラッキーだって嫌がってるどころかさっきまでご機嫌良かったのに最悪になってるじゃないかどうしてくれるんだこのクソ爺!!」

 

「テメェ即答に加えて辛辣な悪口はやめろ!! 減棒にするぞ?!」

 

「あそこに行かないよりマシです!」

 

「其処までか?!」

 

「はい! 其処までです!」

 

機動六課・・・所謂俺が大嫌いなエリート達が八神はやてって言う設立者と共に集まった選ばれし者のみしか居ない場所。

 

ポケモンで例えるなら600族だらけ、厨パ構成と言えば理解が早いだろう。

 

まぁ兎に角・・・

 

「嫌な物は絶対に嫌です、なんだってあんなお友達会の集まりのような所に行かなきゃならないんですか?」

 

「いやぁ~、八神の奴から要請が来てな? それでお前に行って貰おうと思ったんだが・・・」

 

「もうやだこの部隊長・・・。転課届出すんで受諾してください」

 

「出来るかボケ!!」

 

「なら辞表・・・」

 

「受け取らん! って平然と辞表を胸ポケットから出すな!!?」

 

「ナイスツッコミですね、その調子でコレを受け取って・・・」

 

「受け取らないつってんだろ?! おいコラ勝手に俺の手に握らせようとするな!?」

 

「・・・チッ、一々うるせぇジジイだなぁ」

 

「素が出たな?! 今、本性が現れただろ!?」

 

「えっ? ウチの部署に本庄なんて人居ましたっけ?」

 

「字と対象がちげぇだろぉ!! というか先ず俺に敬語を使え! 俺の方が歳上だし階級も上だろうが?!」

 

「ンな事知ってますよ。さっきから煩いですよ隊長、アレですか? 奥さん亡くしてからご無沙汰だったんでその鬱憤を俺にぶつけてるんですか?」

 

「誰がだ!? っていうか俺は性欲はセフレに任せて・・・あ」

 

「ん? ・・・あ」

 

ゲンヤさんを弄って居たらゲンヤさんが何かに気付いて顔面蒼白になったので後ろを振り向くと其処には般若の形相でニコニコ笑顔の紫色の髪に街中歩けば10人の男性の内、全員が振り向くであろう美貌を持った女性=ギンガ・ナカジマが立って居た。

 

「えっ・・・と、ギンガ・・・今のはだな・・・」

 

「お父さん・・・最近帰りが遅いと思ったら母さん以外の女性と身体と身体を交差させてただなんて・・・」

 

「(これは退散した方が良いな)それじゃゲンヤさん、スミマセンけど今日はセフレの話は断ります。また誘ってください」

 

「オイィ?! 何で俺がお前を誘ったような話になってんだ!? つかお前が原因なんだから助け「へぇ~・・・父さん、他人に責任を押し付けるんだ・・・」まっ、待て! 落ち着けギンガッ!! 話せば分かるッ!!」

 

「お父さんの・・・バカァアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!」

 

「おのれアンにゃろおおおおおおおおおおおお!!!!!?」

 

ゲンヤさんの悲鳴とギンガの怒号が飛び交う部屋を後にし、俺とブラッキーは仕方なく機動六課への異動を承諾して荷物と引き継ぎ準備を始めた。


 
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