No.393692

Lyrical デカマスター StrikerS

番犬は少女たちに出会い、すべての悪を斬る。

これは、『魔法少女と地獄の番犬』の続きから書いております。最初から読みたいのであれば、そちらからお読みください。

俺のハートに燃える火は、悪人どもには地獄の業火!

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2012-03-18 12:02:08 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1939   閲覧ユーザー数:1915

「いい天気やな~。」

 

空を見ながら少女…八神はやてが言う。

 

 彼女はこう見えても二等陸海空佐というこの時空管理局でも上位の存在でもあり、機動六課部隊長でもある。

 

(いい天気なんだけどな~。)

と、彼女の視線には山のように積まれた書類が待ち構えていた。

 

(まぁ、仕方ないやけどな。)

 

 ほとんどがドギー関係の書類だ。

 

 宇宙警察日本支部から時空管理局の移行、機動六課の入隊等々、今からそれを彼女は書いたり、ハンコを押したりしなければならない。

 

(リインもおらんし、つまらんなぁ。)

 

そう思っていると、「失礼します。」と言い片手にコーヒーを持っている犬?…ドギー・クルーガーが入ってきた。

 

「すまない、君にこんな重労働なことをしてもらって。」

 

「いいんですよぉ。これが部隊長の仕事なんやし~、なぁ『一等陸海空佐』さん。」

 

「その呼び方は止めてくれないか。なんか、馴染まんのでな。」

 

と、言い頭を掻いた。

 

「冗談に決まってますやん。そういえば、気になってることがあるんですけどなぁ。」

 

「ん?なんだ?」

 

「その着ぐるみ、脱がないんですか?」

 

「!!!」

 

なんと、彼女はドギー・クルーガーの姿を着ぐるみか何かを着ていると指摘したのだ。

 

「いや~、何か暑そうやしn「…ではない。」…え?」

 

「これは、着ぐるみではない。」

 

「な、何やて!?」

 

そう言い、はやては身を乗り出した。

 

…どうやら本気(マジ)だった様だ。

 

「俺は、アヌビス星人で地球人ではない。」

 

「地球から来るからてっきり地球の人だと思っとったんやけど。」

 

と、雑談している2人の部屋の中、少女たち…スバル・ナカジマ、ティアナ・ランスターが入ってきた。

 

「君は確か…。」

 

「スバル・ナカジマです。」

 

「ティアナ・ランスターです。」

 

すると、ドギーが思い出したように口を開く。

 

「もしかして、あの時の火災の女の子か?」

 

「覚えていてくれたんですね!!」

 

「あぁ、元気だったか。」

 

「ハイ!!」

 

そんな2人に、取り残されていたティアナが質問してきた。

 

「あの、クルーガーさん。

 スバルとはどういった関係ですか?」

 

「君は、4年前に空港火災が起こったのは知っているか?」

 

「教科書で読んだことがあります。」

 

「あれに、俺も巻き込まれてな。」

 

              ドギー回想

 

あれは、4年前。

 

俺が、観光でここ『ミッドチルダ』から帰るところだったが、空港火災に巻き込まれ、そのまま、救助に駆け付けた。

 

「ゴホッ!ゴホッ!

 ほかに生存者は居ないかー!」

 

「あそこに女の子が!

 でもっ、私たちだといけません!」

 

「俺が行く!」

 

そういって、俺は火の中を潜り抜けながら少女に駆け寄った。

 

「そこの女の子!怪我はないか!?」

 

「途中ではぐれちゃって、お姉ちゃんがいないのぉ!」

 

「…!何処にいったんだその子は?」

 

「あっち!」

 

そういって、彼女は彼女のお姉ちゃんとはぐれた所を指で指した。

 

「わかった。」

 

(だが、この子はどうしようか。)

 

そう考えていると、上空に少女2人が飛んでいたので、大声で呼んだ。

 

「そこの君たち!来てくれ!」

 

すると、彼女たちも気付いたのかこっちに向かってきた。

 

「どうしましたか!」

 

「少しこの子を頼む!」

 

「貴方は?」

 

「この子のお姉さんがこの中で迷子だ。

 探して保護する。」

 

「危ないです!

 あなたも避難してください!」

 

「平気だ。それにこの子のお姉さんの方が心配だしな。」

 

「!わかりました。危険だと思ったら逃げてください。」

 

「わかっている。では、またな。」

 

「待って!」

 

ドギーが行こうとすると、助けた少女がドギーを呼ぶ。

 

「どうした?」

 

「私、スバル!貴方は?」

 

「俺か。

 俺は、ドギー。

 ドギー・クルーガーだ。」

 

そう言って、俺はスバルのお姉さんを助けに行った。

 

その後、無事にスバルのお姉さんも救出したよ。

 

                ドギー回想終了

 

「わかったか?」

 

「そんなことがあったんですか。」

 

「あれっ?ティアナには話してなかったっけ。」

 

「聞いてないわよ!そんなこと!」

 

「あはは。」

 

すると、今度は、はやてがドギーに言った。

 

「そうや、ドギーさん暇ですか?」

 

「あぁ、暇だが。どうした?」

 

「これから、模擬戦闘をしてもらいたくて。

 ドギーさんの戦闘能力がどれくらいなのかを知りたいんです。」

 

「あぁ、わかった。君たちも行くか?」

 

そう言って、コーヒーを飲み干す。

 

「えっ!いいんですか?」

 

「…わかりました。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そういえば、はやて部隊長。書類はどうするんですか?」

 

(ギクゥ!)


 
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