No.392672

IS~深緑の狙撃姫~「この子はまだ飛びたがっていた・・。」

十河さん

簪無双!

そして名前が明らかに!

2012-03-16 21:44:23 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2942   閲覧ユーザー数:2865

保健室

 

鈴とセシリアは幸いにも重傷ではなかった。

ただ一週間は安静にするようにとの事。

 

「全く、余計なお世話よ!」

「本当ですわ!」

「はいはい、こんなケガしてるのに意地を張らないの。」

 

ロックオンは意地を張る二人の包帯が巻かれている肩をツンツンする。

 

「ピィ!」

「あぅ!」

 

二人は踞ってあえなく撃沈、ロックオンを睨み付ける。

 

「ろ、ロックオン・・!あんたケガが治ったらまた胸揉んでやるわ!覚えておきなさい!」

「鈴さん、それ私も混ぜて下さいな・・。」

「まあそれは置いといて・・二人とも、一体何があったんだ?」

(いいの?一夏の彼女の胸を揉まれるのは?)

 

一夏の方向転換にシャルは心の中で突っ込む。

二人の話によると一夏とロックオンを誘き寄せるために二人と戦って暴行を加えたとの事。

そこまで聞いた所で保健室のドアが吹っ飛ぶ。

一夏はドアを吹っ飛ばした事に唖然とする。

 

「織斑くん・・。」

「私と・・」

「組んで!」

 

一夏は差し出された紙を読む。

そこには今回のトーナメントはタッグマッチで行うと書かれていた。

 

「だからさ、私と組んで!」

「私と!」

 

こんなやりとりが行われているなか一夏とロックオンはアイコンタクトで会話を行う。

 

「悪いな、俺はシャルルと組む。だから諦めてくれ。」

「そっか。なら仕方ないね。」

 

女子生徒はぞろぞろと引き上げる。

このあと麻耶が現れ、鈴とセシリアのISのダメージレベルが4を越えていることを伝えられ、今回の参加は見送られる事に。

ロックオンは簪と組む事に。

というのも一夏のダブルオーよりも接近戦向きなので相性がいいからとのこと。

 

トーナメント当日

 

トーナメントの組み合わせが発表された。

その組み合わせは・・。

 

「まずはあたしたちからか。」

「うん、頑張る。」

 

まずはロックオンと簪ペア。

その次が・・。

 

「初っぱなからボーデヴィッヒと箒か。」

「もう運命だね。神様はこうなることを望んでいたんじゃないかな?」

 

掲示板にはこう写っていた。

 

織斑一夏・シャルル・デュノアペアvsラウラ・ボーデヴィッヒ・篠ノ乃箒ペア

 

控え室に向かう途中、ラウラとすれ違う。

 

「ふん、ようやく貴様を倒す時が来た。」

「最初に言っておく。お前では俺に勝てない。」

 

そう言い残し一夏は控え室に入る。

その姿をラウラは睨み付ける様に見ていた。

 

上空

 

ケルディムを展開したロックオンと簪のフルスキンIS・エクシアリペアⅡ・・エクシアは構えていた。

 

「まさかそれにエクシアって付けるとは思わなかったわ。」

「この子はまだ飛びたがっていた・・。だからエクシアって付けた。」

「そう、今回はあなたに任せる。あたしはいらないだろうけど援護に回るわ。」

「了解・・。」

 

『試合開始』

 

ブザーが響くと同時に簪はGNソード改を展開、フルブーストで接近。

 

「は、早い!」

「頂く・・!」

 

なぎ払いを決め、素早く背後に回り切り抜ける。

ソードに零落白夜を纏わせていたため、あっという間にシールドエネルギーが無くなる。

ラウラはそれを見て驚いた。

自分が憧れる千冬のワンオフ・・。

 

(教官のワンオフを・・!奴も抹殺対象だ・・!)

 

「わぁ!速すぎるよ!」

「これで決める・・!」

 

簪は勢いそのままにソードで相手を切り上げ、両手に持ったショートブレイドとロングブレイドを投擲して突き刺し、最後にライフルモードでフィニッシュ。

 

『勝者・更織簪・ロックオン・ストラトスペア』

 

試合終了とブザーが響く。

ロックオンは簪に近づく。

 

「お疲れ様。どう?エクシアは?」

「速いけどいい感じ。」

 

その戦いを見て姉の楯無は複雑な気持ちにかられていた。

妹が圧倒したのは嬉しい。

けど自分には何も言ってくれなかった。

ロックオン・ストラトス、彼女はアイルランド代表候補生であり簪のよき相談相手で親友。

情報だと乱戦下に置ける狙撃に絶対の自信を持ち、同姓も虜にする美しい銀髪にスタイル抜群で雪のように白い肌・・。

その外見とは裏腹に友人を多くもっている。

 

(一度会ってみましょう。あわよくば・・。)

 

通路を歩いているとアリーナへ向かう一夏たちを見掛け、ハイタッチを交わす。

 

「お疲れ。」

「あたしは何もしてないわ。簪がいい動きをしてくれたから。」

「ううん、そんな事ない。エクシアの性能がよかったから・・。」

 

ロックオンの称賛に簪はフルフルと頭を降りながら謙虚に言った。

 

「さて、次は僕たちだけど実質2vs1になるね・・。」

「ああ、あいつは箒を戦力として見てないだろう。」

「だったら僕が箒の相手をするよ。」

「なら俺があいつの相手をする。手は出さないでくれ。」

「あはは、出さないって。」

「ま、頑張りなさい。二回戦で会いましょう。じゃあね。」

 

ロックオンたちはその場を後にする。

一夏たちは表情を引き締めてそれぞれのISを展開して飛翔。

 

姉を嫌う弟と姉を崇拝する軍人。

 

対極にある二人の戦いが幕を開ける・・!

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
1
2

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択