No.375282

真・恋姫無双 ~降りし御遣い伝~ 第2話 改訂版

rin1031さん

遅くなりました。
第2話改訂版です。

2012-02-09 15:55:36 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:8784   閲覧ユーザー数:7207

第2話 外史へ

 

 

 

 

地獄の夏休みを無事に乗り越え、なんとか北郷流の免許皆伝を許された一刀。

今日は始業式のために、鹿児島から帰ってきて聖フランチェスカ学園に向かっていた。

 

一刀「はぁ~……じいちゃんにはあんなこと言ったけど、覚悟かぁ……今すぐにそんな覚悟しないといけないような場面なんてこないと思うけど……」

 

???「かーずピーー」

一刀「ん?」

???「かずピーどないしたん?朝から辛気臭い顔してからに」

 

こいつは俺の親友?の及川で、常にめんどくさい奴だ。

 

一刀「ちょっと考え事してただけだよ」

及川「ふ~ん…。あっ、かずピー夏休みまた実家に戻って修行でもしてたん?」

一刀「そうだけど、なんで知ってるんだ?」

及川「かずピーのことなら何でも知っとるで!」

 

及川は親指を立ててウィンクしてきた。

 

一刀(うわっ、キモっ!!)

及川「今とっても失礼なこと考えてたやろ?」

一刀「(意外と鋭い!!)なんも考えてねえよ」

及川「かずピーなんか逞しくなったというか、一皮むけたというか……まさか!?」

一刀「なんだ?」

及川「かずピー俺に黙って勝手に童貞をそ(ゴスッ)……痛ッ!!」

一刀「それ以上言ったら俺はお前を思いっきりぶん殴る!!」

及川「殴った後に言わんといてや!!」

 

及川は一刀に殴られた頭を擦りながら反論をする。

 

一刀「こんな往来で変なことを言うお前が悪い!!だいたい、俺はまだ童貞だ!」

 

頬を紅く染め照れながら言う一刀を見て周りの登校中の女生徒たちは

 

女生徒1「聞きました?」

女生徒2「聞きましたわ!」

女生徒3「私たちにもまだチャンスはあるわね!」

女生徒4「それにしても、照れてる北郷君もいいですね~」

女生徒5「北郷君、おはよう!」

一刀「ん?あぁ、おはよう(ニコッ)」

女生徒「「「「「きゃ~~~~~~~~~!!」」」」」

一刀「なっ、なんだ?」

及川(あちゃ~、またかずピーのナチュラル女たらしが発動したか…なぜかずピーばかりに…おれにもその力少し分けてほしいわ)

 

 

時は移り変わり今は10月……

 

担任「それじゃあ、修学旅行の準備しっかりしとけよ~?それから、明日の集合時間に遅れた奴は置いてくからな~」

男生徒1「先生!おやつは500円までですか?」

担任「お前は小学生か!?」

男生徒2「じゃあ、バナナはおやつに入りますか?」

担任「このクラスは小学生ばっかりなのか!?おやつは適当に買え!でも買いすぎるなよ。バナナはおやつには入らん!見つけたら先生が食ってやる!他に質問は?無ければ早く帰って明日の準備でもして早く寝ろ!」

生徒「「「ふぇ~~~い」」」

及川「なぁなぁかずピー、この後買い物行かへんか?」

一刀「う~ん、部活も無いからな、行くか」

及川「そんじゃ、善は急げや」

一刀「お前は何を買うんだ?」

及川「ふっふっふっ……今はまだ内緒や」

一刀「?」

女生徒「「「北郷君!」」」

一刀「ん?なに?」

女生徒1「この後予定ある?」

一刀「うん。この後は及川と一緒に明日の買い物に行くんだ」

女生徒2「それじゃ…さ、その買い物に一緒に行ってもいいかな?」

一刀「おれは別にいいんだけど、及川はそれでもいいか?」

及川「もちろん、えぇで。男で行ってもムサいだけだし、女子と一緒に買い物なんてこちらとしても願ったり叶ったりや!」

女生徒「「やった!!」」

一刀「それじゃ、遅くならないように早く行こうか」

女生徒「「うん!!」」

 

この時、クラスの女生徒たちが落胆しながらも羨望の眼差しで2人の女生徒を見ていた。

もちろん、男子生徒は一刀を鬼の形相で、目から血を流しながら見ていたのは言うまでもない。

 

こうして一刀と及川と同じクラスの女子2人で修学旅行の買い物へ。

女子2人は終始一刀の側を離れず、及川は血の涙を流していた。

そんな及川であるが、彼がこのまま黙っているだろうか?

いや、黙っているわけがない。

その為、彼は一刀たちとは別行動をすることにした。

最低限必要なものを購入した後、主に未成年で持っていたら注意されるようなものから、絶対修学旅行に必要ないようなまで買っていた。

 

買い物が終わった及川は、一刀たちと合流し、女生徒と修学旅行での自由時間も一緒に回るという約束を強引にされ、今は寮に戻って準備が終わったところだ。

 

 

一刀「ふぅ~、これで準備終わりっと」

及川「かずピー準備終わった?」

一刀「今ちょうど終わったとこだよ」

及川「じゃあ、邪魔するで」

一刀「あぁ、でもおれは今から風呂入ってくるけど待ってていいぞ」

及川「おおきに~(ニヤッ)」

 

及川のあのニヤけ顔が気になったが、無視して風呂に入った。

 

及川「にししし。今日の買い物でおれが何を買っていたかなんてかずピーは思いつかへんやろうな。体操着の代わりに道着も入れておかないとあかんな。それからこれらも、見つからないようにタオルに包んで下の方に……これでええやろ。おれのお宝も入れといたし。これでかずピーの今の好感度もちっとは下がるやろ」

 

この時のこの及川の行動が、一刀を救い、追い込むことになるとは、まだ誰も知らない。

 

それからバカみたいな話を2時間程していた。

でもこんな時間がとても楽しい。

こんな平和な時間が……。

いつまでもこんな時間が続けばいいと思っていた……。

 

 

 

及川「それじゃあ、明日朝早いからもう寝よか」

一刀「そうだな、おやすみ~」

及川「ほなな~」

 

そしておれは朝6時にアラームをセットし、深い眠りに落ちていった……

 

 

あとがき

 

第2話投稿完了です。

 

改訂版を書くにあたり、おしらせを書かせていただきました。

 

そのおしらせが先日規定違反ということで削除されましたので、ご了承ください。

 

この第2話内で書かれている買い物の話はだいたいが実際に作者の身に起きた出来事です。

 

辛かった……。

 

その友人は今でも仲良しですがね。

 

それではまた第3話でお会いしましょう。


 
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