No.373137

真・恋姫無双 ~降りし御遣い伝~ 第1話 改訂版

rin1031さん

大変お待たせいたしました。
改訂版です。
とは言っても少し肉付けしただけですのでほとんど変わりありません。
ではお楽しみください。

2012-02-05 00:22:03 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:18919   閲覧ユーザー数:15088

あなただけの物語、外史がここに誕生する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第1話 最強の祖父に認められた日

 

 

 

2011年の日本の鹿児島県のとある道場。

聖フランチェスカ学園に通う北郷一刀は、夏休みを利用して実家の道場で稽古をしていた。

 

 

 

 

???「はぁ、はぁ、はぁ……やっと、やっとじいちゃんに……一撃当てた!!」

???「強くなったな一刀よ。(まさか、儂が一撃を入れられるとはのぅ。それも急所に当てるとは……)だが、まだまだじゃ!儂に一撃当てたからと言って免許皆伝出来ると思ったら大間違いじゃ!!」

一刀「えぇ~っ!?」

 

一刀がじいちゃんと呼んでいる人物が最強の祖父こと、北郷玄刀である。

そんな最強のじいちゃんに一撃とは言え、当てたのだから一刀の実力が多少なりとも窺い知れる。

 

玄刀「一刀よ、なぜ免許皆伝が出来ないか分かるか?」

一刀「まだじいちゃんに勝ったわけじゃないから…かな?」

玄刀「そうではない。技や体力、力強さでいったら一刀の方が上じゃろう。それに北郷流にはない技も未完成とはいえ隠れて修行しているみたいじゃしな。「ギクッ!」別にそのことを今更とやかく言うつもりはない。しかしな、一刀にはまだ『覚悟』が足らぬのじゃ」

一刀「覚悟?」

 

それまではただじいちゃんのように強くなろうとしていただけで、いずれはじいちゃんを超える強さが欲しくて、北郷流には無い技を血反吐が出なくなるまでただ我武者羅に修行をしてきた。だから覚悟について考えたことも無かった一刀は、急に『覚悟』と言われて意味が分からなかった。

 

玄刀「覚悟というのは、いろんな覚悟があるじゃろう。しかし、ここで言うとる『覚悟』というのはいざという時にここで得た北郷流を使って、人を殺め傷つけることが出来るのかどうかという『覚悟』じゃ」

一刀「………」

 

人を殺めること。それは現代ではもっともやってはいけないことの1つ。

そんなことを出来るのかと聞かれ、一刀は困った。

 

玄刀「一刀も知っての通り、北郷流は人を殺め傷つけるためのものではない。人を助ける為、己を生かすためのものじゃ。しかし、裏を返せば人を簡単に殺めることも出来るのじゃ。今までは修行じゃったから、真剣ではなく木刀を使ってきたじゃろ?それに手加減もしてきたのじゃから、仕方ないのかもしれんが……」

一刀「じいちゃんは……人を殺したことはあるの?」

玄刀「儂は、戦争で数多くの人を殺めた。人を殺めるというのは、相当に覚悟が必要じゃ。たと え、誰かを守るためだとしてもじゃ。それに気持ち悪い。最初に殺めた時は朝食で食べたおにぎりを全部吐いたほどじゃ」

一刀「そっか……」

玄刀「どうじゃ?覚悟は出来そうか?」

一刀「うん……。でも、この時代は平和だから人を殺すってことは漠然としすぎてて分からないし、もしもおれがこの時代じゃなくて戦国時代とかに生まれていても覚悟が出来たか分からない。それでも、今はいないけどいつかおれが心から大切だって、守りたいって思えるそんな人が出来たら、おれは鬼にでもなる覚悟はある!!」

 

一刀はバカがつくほど優しい。玄刀は思った。

 

玄刀「ふむ……。ならば良いじゃろう」

一刀「何が?」

玄刀「北郷流の免許皆伝じゃ」

一刀「………へっ?」

玄刀「何を情けない声を出しておる!!」

 

バシーーーン

 

一刀「いてっ!!いきなり頭を叩くなよ、バカになったらどうすんだよ……まったく」

玄刀「安心せい、これ以上バカにはならんわい」

一刀「ひどいなぁ……」

玄刀「そんなことより、北郷流の免許皆伝してほしいのか?してほしくないのか?」

一刀「もちろん、してほしいです!!」

玄刀「最初から素直にそう申せ」

一刀「すみませんでした」

 

玄刀は、奥にあった日本刀を持ってきた。

 

玄刀「北郷流の免許皆伝にあたり、お前にはこれを渡す」

一刀「これって……」

 

一刀に玄刀が渡した日本刀は、代々北郷流最強を認められた人物に与えられることが許される日本刀、『黒刀【白王虎】』であった。

 

玄刀「言っておくが、これは期待を込めての免許皆伝じゃからな?」

一刀「はい」

玄刀「じゃから、免許皆伝で満足するのではなく、これからも自分に驕ることなく心身ともに自分を鍛え、覚悟をもって生きてゆけ!よいな?」

一刀「はい。ありがとうございます」

玄刀「うむ。しかし、一刀にも春がきていたとはのう……」

一刀「……はっ?」

玄刀「今自分で言ったじゃろう?『おれの大切な人を守りたい』と」

一刀「それはおれの覚悟であって、まだそんなのいねぇよ!!」

玄刀「なんじゃつまらんのう……。早く曾孫の顔が見たいのじゃが(ニヤッ)」

一刀「ひ、曾孫って///何恥ずかしいこと言ってんだよ!そりゃぁ、欲しくないといったら嘘になるけども……」

玄刀「春も曾孫もまだまだ先か……」

 

一刀はこの日、北郷流の免許皆伝をされたが、それからも夏休みが終わるまで最強の祖父により修行という名の扱きは続いていった。

しかし、この今までの修行が自分を生かす術になるとはこの時の一刀には分かっていなかった。

そして、自分が歴史の表舞台に立とうとは……。

 

 

 

あとがき

 

改訂版でした。

 

お知らせでも書きましたが、28を投稿せずに改訂版で最初からの投稿をしましたこと、申し訳ありませんでした。

 

改訂前の小説も残しておきますので、読み比べてみてもいいかもしれません。

 

武器に関しては、劉邦柾棟様に以前名前を考えてもらいましたので、武器名を変えてしまうのは失礼にあたるし、自分としても気に入っている武器名である為、黒刀【白王虎】に関してはこのまま変えずにいかせてもらいます。

 

どうだったでしょうか?

 

おかしいところはなかったでしょうか?

 

第2話に関しては、執筆が終わりしだい投稿致します。

 

来週は土曜日から幕張メッセに行きますので投稿が出来ないのです。

 

なので早めの投稿をします。

 

それではまた。


 
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