No.364191

桔梗√ 全てを射抜く者達 第39射

黒山羊さん

ピザが食いたい病の黒山羊です。
え?ピザハットでも頼めって?
アレじゃ駄目、何と言うか生地が自分好みの味じゃないです。
あぁぁぁぁぁ!!時間があれば、自分でピザ作るのに!!

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2012-01-16 15:56:47 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:5998   閲覧ユーザー数:3020

 

 

桔梗√ 全てを射抜く者達   第39射

 

 

 

 

視点: 桃香

 

洛陽を出発してからかなりの時が流れました。荊州攻略も次で最後です。攻める所は零陵。荊州黄巾党の本拠地です。

この零陵の黄巾党の数は本体ということもあって兵数が15万と聞いています。

何故そんなに多いかというと、黄巾党は力を分散していたので、私達の各個撃破されてきた。

そして、黄巾党は荊州を攻略しようと破竹の快進撃をしていた私達を脅威と認知し、戦力を一点に集中させたと朱里ちゃんは言っていました。

私ももうちょっと勉強しないとね。

 

一方、私達の軍は荊州の人を吸収しながら拡大したと言っても、12万。そして、こちらの方が錬度は高いです。

でも、荊州黄巾党の本体は名立たる元盗賊が入っている為、今までの戦いより、苦戦すると考えられます。

つまり、これまで以上に大変な戦いで不利な戦いということです。

 

「では、軍議を始めます。」

 

雛里ちゃんの言葉で軍議は始まった。

参加しているのは、鈴々ちゃん、星ちゃん、雛里ちゃん、桔梗さん、杏里ちゃんです。

朱里ちゃんと紫苑さんは内政に、焔耶ちゃんは国境の監視、凪ちゃんと沙和ちゃんは武官の育成、真桜ちゃんは洛陽からの物資の管理をしています。本当は一番大きな戦いだから連れて来たかったけど、やっぱり、西と東の事を考えると、連れて来られなかった。

そして、雛里ちゃんの現状の確認で軍議は始まった。

 

「まず、現状の確認です。

こちらの戦力は12万、向こうの戦力は15万です。

戦場となりうる場所は黄巾党が籠城戦をしなかった場合、この城の前の広場だと思われます。

何か、黄巾党が籠る城を制圧する方法はありませんか?」

 

私達は軍議の開かれている天幕の真ん中に置かれた地図を見る。

その地図はとても詳しく描かれている為、複雑でこの地図だけではこの零陵の城の周りの地形がイマイチ把握できなかった。

 

星ちゃんが簡単に地図の説明をしてくれた。

零陵のお城は山城と言われるお城で文字通りお山に上に建っている。

その山の頂上付近は平野になっていて、城の前に大きな広場があった。でも、その広場は少しばかり狭い。

私達の軍が全員入れるような広さは無い。と、朱里ちゃんと雛里ちゃんからちょっと教わった兵法の知識をひけらかす。

 

そして、それの補足で聖ちゃんはその広場に行くのにも険しくて細い道を行かないといけなくて、そうなると、大軍の利を生かせないと言う。

大軍の利を使えないのは黄巾党も同じだが、地理的に私達の方が低い位置に居るのだから、とても不利だと言う。

うん。このお城攻めるのはとても大変だ。

 

「最もやっかいなのは、森ですね。奇襲の可能性が高いです。

城を攻めようと広場に行っても既に伏兵に囲まれているという場合が十分あり得ます。そればかりか、広場に辿り着く前にこの道を進んでいる最中に奇襲を受ける可能性だってあります。難しいですね。」

 

そう言ったのは桔梗さんの陣営の杏里ちゃん。雛里ちゃんの話によると杏里ちゃんは朱里ちゃんや雛里ちゃんと同等の戦略家。

嫌がる事をするのが大好きな娘らしい。でも、自分の大事な人に命に関わる嫌がる事はしないって雛里ちゃんから聞いている。

どんな嫌な事されたのか?雛里ちゃんに聞いてみたら、お茶に唐辛子のしぼり汁を入れられたり、寝ている時に寝台の一部を蜂蜜水で濡らされたり、厠に巨大な本物そっくりのゴキブリの人形が置いてあったり等々らしい。

それでも、朱里ちゃんや雛里ちゃんが杏里ちゃんを慕っているのは、自分達のお姉さんだからだという。

でも、どう見ても外形はほとんど変わらない気がする。だから、お姉さんっぽく感じられない。

 

それについて前に聞いてみたら、『ひんにゅーとー』という言葉を雛里ちゃんは呟いただけで、それ以上何も言わなかった。

私はちょっと怖かった……ほんのちょっとだよ!虚ろな雛里ちゃんと朱里ちゃんの目が真っ暗で、とても怖かったとかそんなんじゃないよ!

そう、ほんのちょっとだけ怖かっただけ、だから、私はその場から戦力で逃げただけだよ。

 

「奇襲をあらかじめ潰す方法はこの森全体を軍で囲んで、進軍していけば、森の奇襲を真正面から受けるので、被害は少ないです。

ですが、向こうのには地の利があります。少しばかりこの方法は私達の軍にとって危険な方法だと思われます。」

 

雛里ちゃんはそう言った。

たしかにこの森の地形を見るととても複雑そうに見える。山あり谷あり川あり沼あり。

私が見ただけでも、隠れられそうな所はたくさんあるように思えて来る。

 

「だったら、どうするの?雛里ちゃん?杏里ちゃん?」

 

 

 

 

「キャワワ♬この森に火を放つという方法があります。一切合財全部一気に燃やして消し炭にしちゃいましょう♪

悪い事ばっかりする人間の屑は一回大地に還ってやりなおした方が世の為、人の為です。きゃわわ♫」

 

杏里ちゃんは相変わらず笑顔でものすごい事を言う。私はそんな杏里ちゃんが若干怖いと思う時がある。

そんな杏里ちゃんの怖い提案を雛里ちゃんはあっさり却下してくれた。

 

「でも、杏里ちゃん。それをしたらお城まで燃えちゃうよ。

お城が無かったら、孫策さんが攻めてきた時に、大変な事になってしまいます。」

 

「きゃわわ!どうしよう!!」

 

「杏里ちゃん、笑顔で言っている、ということは何か策がありますよね?」

 

「きゃわわ!バレてました♪」

 

「策があるんですか?」

 

私は雛里ちゃんの指摘に驚いた。

私にはこの零陵のお城が難攻不落のお城にしか見えなかったからだ。

だって、お城の前の広場は狭いから大軍で攻めることが出来ないし、広場の周りには森があって、奇襲の恐れがある。

そして、その広場に行くのにも、狭くて急な道を行かなければならない。更に、その道を進んでいる時も奇襲に合うかもしれない。

今までの皆の意見と私の思った事を整理したら大体こんな感じになった。

どう考えても、攻城戦をするのに最大の障害になる森を焼く以外に方法が私の頭では思いつかない。

 

「はい。そのためにも、桔梗様。人狼部隊の指揮権を貸して頂きたいのですが、構いませんか?」

 

人狼部隊と言うのは一刀さんが率いていた部隊。部隊の特徴は市街地や森林における射撃戦闘と隠密射撃戦闘に特化していること。

劉焉さんが巴郡に攻めてきた時に巴郡の人達を劉焉から逃がすために、町中で戦ったと聞いている。

その戦いの結果、大幅に兵数が減少し、今では10人しか居ないらしい。

そして、天の国の鍛錬を受けているのか、一般の兵より武は上だ。なんでも、天の国の格闘術を身につけているらしい。

 

「いいぞ。じゃが、10人じゃぞ?」

 

「十分です。私が今使いたいのは大軍ではなく、黒くて、錬度が高く、隠密に長け、連携の取れた射撃部隊です。」

 

錬度が高いとか、隠密に長けているとか、連携が取れているとか、射撃が上手いとかはわかるが、黒いというのはどういうことなんだろう?

作戦を実行するのに、軍の鎧の色を利用する策を私は聞いた事が無かったからだ。

そんな疑問を抱いたのは私だけでは無かったみたいで、桔梗さんも何やら首をかしげていたけど、

 

「??……そうか。まあ、構わんぞ。」

 

「ありがとうございます。

では、人狼部隊を率いて、あるモノを用意しなくちゃいけないんですけど、黄巾党さんには至高の痛みを味わってもらいましょう♫

きゃわわ♬」

 

隣にいた雛里ちゃんが私の耳元で『アレが杏里ちゃんのとても恐い事を考えている時の顔です。』と声を振るわせながら言った。

杏里ちゃんの顔はまるで、玩具を見つけた時に見せる最高に喜ぶ子供の顔だった。

 

「伏兵処理の準備はこちらでしておきますから、桃香様の軍は全員に森から離れておいて下さい。」

 

「森から離れておくの?」

 

「はい♪ちょっと森の中で半無差別攻撃をしますので♪桃香様の軍が巻き込まれては大変です。」

 

………杏里ちゃんはやっぱり怖いな。味方で良かったよ。

 

 

 

 

視点:杏里

 

きゃわわ♪とうとう来ました。私の薬の研究が役に立つ時が♪

私は自分の荷物を漁り、2つの壺を出してきます。その2つの壺にはそれぞれある薬が入っています。

人狼部隊を集め、この作戦の説明をします。

1つ目の薬の簡単な説明をすると、全員にその塗り薬を塗ってもらいます。

そして、その後、2つ目の薬は矢の先端に脱脂綿を付けて貰い、その脱脂綿に軽く浸みこませて使うと説明しました。

最後に、あるモノが入った木箱を装備がし終わっている人狼部隊に背負って貰い、装備完了です。

 

そして、人狼部隊は日没と共に零陵の城の周りの森の中に潜入を開始しました。

 

「黄巾党さん、この世で最高の痛みを上げましょう♫」

 

人狼部隊が突入すると、私は夕食を取るために、桃香様達の天幕へと向かった。

桃香様の天幕では星さんと鈴々ちゃんに雛里ちゃんと桔梗様が居た。すでに食事を始めていた。

私は空いている椅子に座り、食事をした。

 

食事が終わると星さんが私にどうやってあの森の伏兵を始末するのか聞いて来た。

そして、私がその策を説明しようとした時だった。

 

「助けてくれぇ!」

 

助けを求める悲鳴が何処からか聞こえてきた。

星さんは桃香様に此処に居るように言い、槍を持って、天幕の外に出る。

私も星さんに続いて天幕から出て、耳をすませた。

 

すると、また森の方から悲鳴が上がった。どうやら、自軍の兵の悲鳴では無いらしい。

悲鳴は1つや2つではない。無数とも呼べる悲鳴だった。まるで、森が悲鳴を上げているようだ。

悲鳴は低く、男性のモノだ。どうやら、女性のみで構成されている人狼部隊の隊員のものではない。

私は星さんに策は上手く行っているようだと伝えると生産を連れて、天幕に戻ります。

 

「で、軍師殿。いったいどのような策を使ったのかお聞かせいただけませんか?」

 

「はい。それはですね。少しばかりある生き物に黄巾党をやっつけて貰っているだけです。」

 

「ほう。ある生き物とな?

だが、軍師殿、この行軍に生き物など連れてきたのですか?私の記憶が正しければ、獣の類を連れて来ていないはずだ。」

 

「えぇ♪そんな大きくて人を頭からムシャラムシャラと食べてしまうような獣は連れてきていませんよ。

連れてきたのは虫です。」

 

「「「「虫?」」」」

 

桃香様と星さん、鈴々ちゃんに桔梗様はそう聞き返してきた。

一方、雛里ちゃんは『あぁ、アレを使いましたか』と納得行ったように首を縦に振っている。

 

「ちなみに、どんな虫か教えて頂けないだろうか?」

 

 

 

 

「スズメバチです。」

 

「スズメバチ!いつどうやって連れてきたの!?」

 

「私の荷物に木箱がありましたよね?これぐらいの大きさの。」

 

「うん。慎重に扱って下さいって言っていた木箱だよね。それがどうしたの?」

 

「アレがスズメバチの巣箱です。」

 

「「「「…………。」」」」

 

私の口から驚愕の事実を知ったせいか、私と雛里を除く4人が固まりました。

桃香様に至っては、顔面蒼白で、気絶してまわれたので、星さんが桃香様を別の天幕に連れて行った。

そして、この策の大まかな概要を知っている雛里ちゃんが介抱することとなった。

私は星さん、鈴々ちゃん、桔梗様が回復してから、話を始めた。

 

「簡単に策を説明しますと、真っ黒の服装をした人狼部隊がスズメバチを森の中で放ち、興奮させて伏兵を襲わせるというのがこの策です。

黒は夜スズメバチに襲われにくい色です。一方黄巾党のあの黄色の頭巾は夜では目立ち、蜂に襲われやすい色です。」

 

「だが、そんな上手く黄巾党だけを蜂は襲うのだろうか?」

 

「問題ありませんよ。」

 

私は服から小さな壷を2つ取りだしました。

そして、この壺について説明します。

 

「大まかに言えば、こっちの壺に入っている液体は蜂に仲間だと認識させる匂いを発する液体です。

この液体は人狼部隊の皆さんの全身に塗りましたので、人狼部隊の人が蜂に襲われることは無いと思います。

そして、こっちは蜂を興奮させる匂いを発する液体が入っています。

こっちの液体は人狼部隊の装備しているクロスボウの矢じりにつけた脱脂綿があって、撃つ前に浸みこませるように指示しています。

この矢を喰らった人は地の果てまで蜂に追いかけられること間違いなしです。

もし外れたとしても、蜂は動くモノに反応するという習性があるので、矢の近くで黄巾党さんが動けば、蜂に襲われるという仕組みになっています。その為、私はこの策に人数が少なくて射撃に特化した真っ黒の人狼部隊を選びました。」

 

「すまんが、軍師殿。聞いて良いだろうか?」

 

「どうしました?星さん?」

 

「蜂が伏兵を倒すのは良いとして、どうやってその蜂達を森の中から追い払うつもりだ?」

 

「あ!………えーっと、あのですね。その……気合、根性、若さ?

でも、森の中を進軍しないと言う方針で軍議をすれば、蜂に襲われないので、大丈夫だと思われます。

蜂が森の中に居ると言うことは、黄巾党も森の中に入ってこちらに奇襲することができませんので、なんとかなります。」

 

「だが、森の中を進軍できないとなるとどうやって、城を攻めるのだ?

城が包囲出来ないとなると城の前の広場から攻撃するしかないぞ?」

 

 

 

 

「ちゃんと、方法はあるので、大丈夫です。」

 

「ちなみにどんな方法だ?杏里よ。」

 

「スモークグレネードですよ。」

 

「あぁ、アレか。アレを城の中に投げ入れて、黄巾党が城から出てきたところを殲滅といったところか?」

 

「はい♪正しくは、山から下りてきた所を一斉射撃で殲滅です。」

 

「???」

 

「???……すもーくぐれねーど?とは、なんだ?

聞いた事がない言葉だから、天の国の知識を基に作りだした武器だと予測できるが、どんな武器かまでは予測できない。

現物を見せてくれるとありがたいのだが………。」

 

「これです。」

 

私はそう言って鞄から1つ取りだして、星さんに渡します。

スモークグレネードを受け取った星さんは色んな角度からスモークグレネードを見ます。

え?なんで、鞄からスモークグレネードが出て来るのかって?それはスモークグレネードが個人的に好きだからです。

ほら!好きな人形をいつも持っているとかあるでしょ!あんな感じですよ。

私の場合、これを投げるのは下手ですが、これを喰らった人の歪んだ顔を見るのが好きで仕方がないんですよ。

だから、いつも携帯しているわけですよ。きゃわわ♪

 

「杏里。」

 

「なんですか?鈴々ちゃん。」

 

「何か外れてしまったのだ!どうしたら良いのだ?」

 

私は鈴々ちゃんの方を見ると、鈴々ちゃんは右手にスモークグレネード、左手に留め金を持っていました。

あぁ、外してしまいましたか♪外しちゃいましたか♪外しちゃったんですか♪という一刀さんから教えてもらった三段活用をしてみます。

さてどうしましょう?星さんと鈴々ちゃんがスモークグレネードの威力が知りたいなら、このまま放置して私と桔梗様だけ離脱と言うのが良いと思います。百聞は一見に如かず、威力が知りたいならその身で味わってみる出来だと思います。

でも、あの威力を友軍に喰らわせると今後の国家連合の行く末を考えると、皆で離脱が良いと私は判断しました。

 

「スモークグレネードを此処に置いて、天幕から出て下さい!」

 

私はそう言い、桔梗様と星さんと鈴々ちゃんも走って天幕から脱出しました。

なんとか私達はスモークグレネードが爆発する前に天幕の外へ出ることが出来ました。危なかったです。

天幕の中がどうなったのか、気になったので、私達は一斉に天幕の方を見ました。

すると、天幕の中はスモークグレネードの煙で真っ赤になっていました。

 

「なるほど。煙が出る武器だったのか。」

 

「はい。しかもこの煙はただの煙じゃないんですよ。」

 

「ほう、どんな煙だ?」

 

「とてつもなくて辛い煙です。」

 

「どれぐらい辛いのだ?」

 

「息苦しくなって、目が開けられなくなって、吐き気がして、悶えるぐらいの辛さです。

食いしんぼうの鈴々ちゃんはこのぐらいの辛さは大丈夫ですか?」

 

「にゃー、鈴々はちょっと勘弁なのだ。…………星、どうしたのだ?」

 

鈴々ちゃんの言葉で、私と桔梗様は星さんを見ると星さんは何かを探しているのか、色々な所を触っている。

どうやら、なにか大事なモノがないらしい。星さんの表情から焦りが見える。

 

「ない。」

 

「何が無いのだ?」

 

「メンマ。」

 

「「「え?」」」

 

「逃げる時にメンマの壺をあの天幕の中に置いて来てしまったようだ。」

 

「待つのだ!星!今あそこの中に飛び込むのは無謀なのだ!」

 

「離せ!鈴々!お前には聞こえないのか!メンマの悲鳴が!辛口になりたくないと叫んでいるのが聞こえないのか!」

 

「そんなの聞こえないのだ!」

 

「お前はメンマに対する愛がないから聞こえないのだな。

離せ!私はメンマを見捨てるぐらいなら、メンマ愛を貫いて死んだ方がマシだ!」

 

その後、桔梗様も星さんを抑えるのに加わり、何とか星さんを抑え込みました。

スモークグレネードの煙が晴れると、星さんを私達は解放しました。すると星さんは天幕の中に飛び込み、天幕の中に置き去りにされたメンマの壺を抱きあげ、メンマの壺を抱きしめると咽び泣き始めした。

最悪な事にメンマの壺の蓋は閉まっていなかったため、スモークグレネードの中に入っていた辛い成分がメンマの壺の中に入ってしまい、茶色だったはずのメンマは真紅になっていました。

私達はそんな哀れなメンマの壺と星さんをただ眺めるだけしか出来ませんでした。

武器は人を守るだけではなく、人を悲しませるということを、私達は胸に刻みつけました。

 

 

 

 

「うむ。激辛メンマも悪くない。」

 

 

 

 

どうも、黒山羊です。

すみません。とても久しぶりですね。

とりあえず、明けましておめでとうございます。

皆さんは正月をどのようにして過ごしていましたか?私ですか?

私は三日三晩飲んでいましたww酒いと美味し!

 

というわけで、今回のお話は如何だったでしょうか?

前回宣言した通りに荊州黄巾党の最後の戦いの前篇を描かせていただきました。

次回で荊州黄巾党編を最後にしようとおもいます。はい。

それから、なんとなく星の話を書かせていただきました。

この話の星が空気過ぎるので、哀れに思えてしまってですね。はい。でも、結局星のメンマが悲惨な事になってしまいました。

 

それでは、今回の別れの挨拶の方を呼びましょう。

ご登場お願いします。魏の大剣、夏候惇将軍です。拍手でお願いします。

 

パチパチパチパチ

 

「こんにちは、魏の大剣と呼ばれています夏候惇です。以後お見知りおきを。はい。これ名刺です。」

 

あ、これはご丁寧にどうも。えぇーっと私の名刺は……あったあった。はい。これに成ります。

ところで、夏候惇さん?いつもと雰囲気が違いますが、何かあったのですか?

 

「はい?何を言っておられるのですか?黒山羊様?私はいつも通りの夏候惇です。」

 

えぇーっと、何か勉強でもなさいましたか?

 

「はい。この挨拶で粗相がないように華琳様と秋蘭から礼儀と言うモノを習っただけです。」

 

あぁ、なるほど。

それでは、早速ですが、別れのあいさつの方をお願いします。

 

「黒山羊様、一体どのような挨拶が宜しいでしょうか?」

 

えぇーっと、夏候惇将軍様らしい挨拶が良いんじゃないんでしょうか?

 

「私らしい挨拶ですか。」

 

はい。

 

「それでは、これで行きます。」

 

それでは宜しくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

北郷ぉぉぉぉぉ!!(##`Д´)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グチャ!ミチャ!ッチャ!

 

 

え?何で?俺一刀じゃないのに?

 

 

 

 

おまけ、

今回はNG集を付けちゃいました!それでは、どうぞ!

 

「だったら、どうするの?雛里ちゃん?杏里ちゃん?」

 

「キャワワ♬この森に火を放つという方法があります。全部一気に燃やしちゃいましょう♪」

 

「でも、杏里ちゃん。それをしたらお城まで萌えちゃうよ。」

 

カッッッッット!!

ちょっと!雛里ちゃん!城が萌えるって何ですか!?杏里ちゃん!変な事を雛里ちゃんに吹きこまない!

ったく、杏里はいつもそうやって!

 

「黒山羊さん」

 

なんですか?雛里ちゃん

 

「杏里ちゃんを怒ったら絶交です。」

 

たいへぇえぇぇぇぇぇぇぇえぇぇぇん!申し訳ございませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

 

 


 
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