No.349684

キュゥべえの営業日誌 Force Gate

tkさん

『魔法少女まどか☆マギカ』の二次創作。
 そして他作品とのちょっとしたクロスオーバー的な何か第四弾。

*作中で扱いが悪い子がいても、それは書いている人間のちょっと歪んだ愛情表現だったりします。
 決して登場人物を貶める意図はありません。特にキュゥべえさんとか。

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2011-12-19 21:17:16 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:712   閲覧ユーザー数:695

 やあ、僕の名前はキュゥべえ。

 年頃の少女と契約して魔法少女になってもらうのが僕の仕事さ。

 え? それだけ聞くとまるで犯罪者みたいだって? 失礼しちゃうな。これでも真摯な仕事を心がけているんだよ?

 さて、今回も他の候補になりそうな子達を捜してみようと思うんだ。

 君もついてくるかい? 僕は気分転換のつもりだけど君の安全までは保障できないよ?

 …そうか。そこまで言うなら構わないよ。

 

 さて、テンプレとも言える挨拶が終わった所で今回の魔法少女を紹介しよう。

 前回の情報から色々と検証してみたんだけど、佐倉杏子は僕に非協力的すぎる。

 やっぱり僕と仲が良くて、しっかりした子にお願いしようと思うんだ。

 さあ、僕と一緒に新しい魔法少女を捜しに行く魔法少女を紹介しよう。君も良く知っている子だよ。

 

 

「私も精一杯協力するから、よろしくねキュゥべえ(ティロッ」

 

 

 ………ありがとう、マミ。

「え? 私まだ何もしてないけど…?」

 いや、もうその言葉だけで十分だ。

 思えば、さやかはネタに走るし杏子は最初からやる気が皆無だった。それに対してマミの挨拶は完璧、非の打ちどころが無いよ。

 うん、もう今回の営業はこれで終了―

「ま、待って! 私まだ何もしてないわよ!?」

 いいんだ。マミはそこにいてくれるだけで良かったんだ。だから―

「嫌よ! それじゃあ役立たずみたいに聞こえるもの!」

 …そうかい? じゃあ、お願いしようかな?

「ええ、任せなさい! 私だって新しい後輩が欲しいもの!」

 マミは僕に協力的で本当に助かるよ。

 でも、もう少し他人を疑うという事を覚えた方がいいと思うよ。

「え?」

 なんでもないさ。さあ、さっそく今回の営業の地へ旅立とう。

 

 

 

 キュゥべえの営業日誌 Force Gate

 

 

 

 着いたよ。ここは東京の秋葉原だね。

「と、都会なのね…」

 そういえばマミは人見知りする方だったね。大丈夫かい?

「え、ええ、大丈夫よ。これくらいの人ゴミであっけにとられてちゃ情けないものね。さあ早速―」

「お? あの子のコス、マジレベル高杉っしょ!?」

「え? あ、あの」

「ホントだ、こりゃ撮らない方が失礼だよね?」

「ねえキミ、ちょっと写真いい?」

 これは俗に言うカメラ小僧だね。マミ、記念に一枚くらい撮ってもらったらどうだい?

「い、いやあぁぁーーー!」

 あ、マミ!? いくらアキバのオタクが積極的だからって逃げるのは関心しないよ?

「無理よ無理! 視線がいやらしかったもの! あの人たち絶対に鼻の下伸ばしてたわ!」

 うーん、まあ魔法少女の姿じゃ人目を引くのは仕方ないよね。

「そ、そうよ。そもそもキュゥべえの営業なのに、私が変身する必要なんてないじゃない!」

 それは違うよ。変身した姿を見せる事で僕の話に信憑性を持たせるという大事な要素が…

「完全にコスプレと勘違いされてるでしょっ!?」

「あ、いたいた。逃げる事ないじゃん?」

「ひぃっ!?」 

「そうだよ、可愛いのにもったいないって」

「こ、来ないで! ティロ―」

 駄目だよマミ! 一般人相手に魔法なんて使っちゃ―

 

「そこまでだローアングラーどもっ!」

 

「…はぇ?」

 また乱入者だね、大学生くらい男性かな? それにしても、町中で白衣なんて珍しいね。

「げ、あいつ…」

「またかよ…」

「いまだ未成熟な婦女子に強引に迫る悪党どもめっ!(バサッ」

 あの白衣を広げる行為に意味はあるのかな? マミ、大丈夫かい?

「………」

 マミ? 立て続けに異常事態が起きたせいで呆けてるのかい?

「たとえ世界が許しても、この俺が許さん!」

「どうするよ…」

「冷めた。帰ろうぜ…」

 オタク達が帰っていくね。まあ、普通に考えれば異常者と関わりたいとは思わないよね。

 うん、あの男性は間違いなく―

「なぜならこの俺、鳳凰院凶真は世界に弓引くマッドサイエンティストなのだからっ! フーハハハ!」

 精神異常者、だね。もしくは重度の厨二病患者かな。

「…フ、奴らめ俺の闇の闘志(オーラ)に恐れをなしたか。少女よ、これに懲りたのなら次はもっとうまく立ち回るのだな。でなければ機関に捕まり利用されるのが…」

 さて。オタク達は去ったし、僕たちもここを立ち去ろう。

 あの男性も満足げに語ってるだけみたいだし、一件落着だね。

「………」

 …マミ? さあ早く行こうよ。

 

 

 

「………………素敵」

 

 

 

 

 ………………えっ?

 

 

 

 

 

 

 世の中には予想外な所に発見があるんだね。

「そうなのー? キュゥちゃんはどんな発見したのかなー?」

 うん。それなりに長い付き合いだった友人の意外な趣味とか、かな。

 

「そうか、人知れず魔女から世界を守る魔法少女か… お前も大変なのだな、円環の魔法少女(サークル・マギカ)よ」

「いいえ、凶真さんほどじゃありません、世界の支配構造を変えるなんて大志を抱いている人に会えて光栄です」

「フーハハハ!」

「ウフフフ…」

 

 いや、以前からそういう傾向はあったから、思いっきり悪化したというべきかな。

 まさかこんな所でマミが同好の志を見つける事になるなんてね。

 ところで椎名まゆり、僕と契約して魔法少女になってよ。

「魔法少女? それってまゆしぃにコスプレして欲しいって事かなー?」

 違うよ、僕が言っているのは本物の―

「―で。いつ帰るのかしら、貴方達は」

 契約したら帰るよ、牧瀬紅莉栖。もっとも、君はトウが立っているから契約できないけどね。

「だれが年増だっ!」

 さすがに18歳の女性を魔法少女とは呼べないよ。いや、呼んじゃいけないんじゃないかな?

「ぐぬぬ…!」

「牧瀬氏ェ…」

「…橋田、後で覚えてなさいよ」

「おお、こわいこわい。旦那を取られたからって当たらないで欲しいお」

「だ、誰が誰の旦那よっ!?」

 なるほど、岡部倫太郎がマミと仲良くしているのが気に入らないんだね。

「ち、違っ! 私は別に岡部なんて…!」

「クリスちゃん真っ赤だねー」

「ツンデレ乙」

「まゆり! 橋田ぁ!」

「きゃー」

「うはwww牧瀬氏マジカワユスwww」

 大丈夫。マミは単に自分と同じ趣味の人に会えて感動してるだけだから、それ以上の感情はないよ。

 

「まったく、うるさいぞお前たち。せっかく円環の魔法少女(サークル・マギカ)から世界構造の秘密について聞き出しているというのに」

「フフフ、私は(てい)の良い駒ですか? 悪い人ですね。でも、そんな貴方も(ポッ」

 

「…おい」

 なんだい、牧瀬紅莉栖。

「ほんっとーにそれ以上(・・・・)は無いのよね?」

 無いよ、多分。

 まあマミも恋に恋する年頃だし、火遊び感覚くらいはあるかもね。

「それはあるって事だろーがっ!」

 ところで話を戻すけど椎名まゆり、僕と契約して魔法少女になってくれないかな?

「うーん、まゆしぃはコスプレをさせるのは好きだけど、自分で着るのは苦手なのです」

 いや、だから僕が言っているのは正真正銘の―

「まあ待てインキュベーターよ。まゆりに要望があるのなら、まずは俺に話を通すのが筋だろう?」

「そうよキュゥべえ。まずは凶真さんに相談してからお願いするべきよ」

 彼と話してもおかしな要求をされるだろうから、出来るだけ会話をしない様にしていたんだけどね。

 というかマミ、彼に僕の素生を話したのかい?

「ええ。ここの人達は凶真さんがまとめているそうだし、当たり前の事でしょ?」

「まとめている(笑)」

「おいクリスティーナ、貴様鼻で笑ったな!? 笑っただろう!?」

「さあ? 岡部の気のせいじゃない?」

「ならば黙っていろ! まったく、話を戻すぞインキュベーター」

 うん、こうなったら仕方無い。

 話を聞こう岡部倫太郎。椎名まゆりと契約するためにキミの要望を―

「岡部ではない! 鳳凰院、凶真だっ!」

 …うん、分かった。そっちでいいから要望を聞こうか。

「うむ。お前が円環の魔法少女(サークル・マギカ)と共にあるミッミョンをこなした暁には、まゆりとの交渉を認めてやろう」

 

「まゆり、あんな事言われてるけどいいの?」

「いいよー? まゆしぃじゃよく分かんない話だし、オカリンがちゃんと考えてくれるならいいかなーって」

「オカリンってばまゆ氏にだけマジ過保護すぐる。嫁二人とか欲張り杉だから爆発しる」

「嫁二人とか言うなっ!」

「えっへへー」

 

 

 

 

 …で、彼の提示した条件は『他のラボメンを先に勧誘する事』になった訳だけど。

「これもきっと凶真さんからの試練なのね。頑張らなくちゃ」

 そうかな?

 どうも彼は僕の目的に疑いを持った上で、厄介払いをしている様に見えるんだけど。

「そうかしら? きっとまゆりさん一人だと心細いから他のラボメンの人も一緒にってことじゃない?」

 それこそマミが面倒を見てあげればいいじゃないか。

「そうしたいけど… 一応まゆりさんの方が年上だし、知り合いの人の方がやりやすいでしょう?」

 …本当にそういう意図なのかな?

 まあいいや、僕らのする事は変わらないしね。

「ええそうね。凶真さんの話だと、勧誘するのは二人でフェイリス・ニャンニャンさんと漆原るかさんね」

 よし、頑張って営業しようか。要所での援護を期待しているよマミ。

「まかせて! じゃあ早速フェイリスさんのいるメイクイーン+2ニャンから行きましょう!」

 

 

 ~十五分後~

 

 

「世界に五人だけ存在する最期の魔法少女(レクイエム・マギカ)… そして遂にこのアキバも魔女との闘争の舞台となるのかニャ。これは面白くなってきたニャ…」

「魔女との闘争は生裏返っての死(デッド・オア・ダイ)しかありません。凶真さんでも警戒するほどの死地です。関わるのはお勧めできません」

「フ。このフェイリスを甘く見てもらっては困るニャ。闇に沈む魂(ダーク・イン・ソウル)、この意味が分かるかニャ?」

「そんな!? 魔法少女だけが知る魔女の弱点をどうしてあなたが!?」

 

 …もうどこから突っ込んでいいのか分からないよ。

 それにしても、岡部倫太郎以外にも重度の厨二病患者がいるなんて驚きだ。まったく酷い確率だよ、近くに特異点でもあるのかな?

 とりあえず魔法少女は五人だけじゃないし、魔女の弱点はそんな名称じゃないよ?

 ねえマミ、もうそろそろ僕に話をさせてくれないかな?

 

 

 ~三十分後~

 

 

「そうだったのニャ。円環の魔法少女(サークル・マギカ)も辛い思いをしてきたのニャ…」

「はい。美樹さ…いえ、悲しみの魔法少女(レイニー・マギカ)が魔女になった時は心が痛みました」

「それで、彼女の心は取り戻されたのニャ?」

深紅の魔法少女(クリムゾン・マギカ)が『男が駄目なら女に惚れればいいじゃねーかっ!』とヤケクソ気味に叫んだ時はどうなる事かと思いましたけど、それ以降二人は喧嘩しながらも仲良くやってます」

「その台詞でキュンとくるんだから、その深紅の魔法少女(クリムゾン・マギカ)は男前だニャ~」

 

 うん、アレは僕も唖然としたよ。

 魔女化したさやかが自力で復活するほどの珍事だったからね。杏子の言葉にどれくらいの希望を感じたのか、興味あるよ。

 ………ってマミ。さやかと魔女化の話までしちゃったけど、営業側にとって禁則事項だよそれは。

 いい加減僕に発言権を…

 

 

 ~一時間後~

 

 

「じゃあ、その闇の魔法少女(ダークサイド・マギカ)最高の魔法少女(ゴッド・オブ・マギカ)の目覚めを邪魔してるという事かニャ…?」

「そうなんですけど… 暁美さ、じゃなくて闇の魔法少女(ダークサイド・マギカ)の鹿目さ、もとい最高の魔法少女(ゴッド・オブ・マギカ)をみる目がとても真摯で、悲しげで… 彼女の行動には何か深い理由があるんじゃないかと思うんです」

「そこまで分かっているならフェイリスからかける言葉はないニャ。これからも二人を見守っていくのが先輩としての使命なんじゃないかニャ?」

「そう、ですね。ありがとうございますフェイリスさん、おかげで迷いが晴れました」

 

 ………僕はもう一人の営業先へ行くよ。ごゆっくり、マミ。

 一応言っておくけど、ほむらのまどかへの視線は時々だけど危ない物になっている気がするよ?

 

 

 

 

 さて、一人で営業するのは久しぶりだね。気合いを入れていこうか。

 確か漆原るかは柳林神社の巫女をしているそうだけど…

 

「~♪ ~♪」

 

 うん、境内の掃除をしている彼女だね。どこからどう見ても巫女服だ。

「…あれ、猫…? 兎…?」

 どっちも違うよ漆原るか。

 僕の名前はキュゥべえ、僕と契約して魔法少女になってよ!

「え? 魔法、少女…?」

 そうさ。大丈夫、怯える事も焦る事もないよ。ゆっくり説明するからね。

 

 

 ~べえさん(今回最初で最後の)説明中~

 

 

 とまあ、とりあえずおおまかに説明したわけだけど。

 どうだい漆原るか。僕と契約して魔法少女になってみないかい?

「そんな、ボク、できません…」

 大丈夫、魔女との戦いならマミ…キミの先輩がフォローしてくれるさ。

「違うんです、ボク、その…」

 それにキミの願い事をなんでも一つ叶える事ができる。

 僕が見たところ、キミは悩みを抱えてみるみたいだ。それを解決する事も可能だよ。

「………あの、本当になんでも、叶うんですか…?」

 もちろんさ。基本的にそう思ってもらってかまわないよ。

 さすがに世界征服や不老不死とかは難しいだろうけどね。

「じゃあ、その、ボクが女の子になる事もできますか…?」

 もちろんお安い御用………え?

「あの、ボク、女の子になってみたいです…」

 ………え?

「ですからボク、男なんです…」

 ………うん、分かった。やはり岡部倫太郎は僕に悪意を抱いているみたいだ。

 まあ、この際もう男でもいいや。じゃあ漆原るか、僕と契約―

 

「待ちなさいキュゥべえ!」

 

「こ、今度は誰ですか?」

 やあ、マミじゃないか。同好の志との会話はもういいのかい?

「その件については謝るわ。ごめんねキュゥべえ。でも、今の言葉は聞き流せないわ」

 言葉? 何の事だい?

「今、『もう男でもいいや』と言ったでしょう? あなたそれで良いの?」

 良いも何も、岡部倫太郎からの条件は彼女、もとい彼との契約だ。なら仕方ないじゃないか。

「仕方ないですって…! キュゥべえあなた…!」

 ど、どうしたんだいマミ!? なんでそんなに怒っているんだい?

「怒ってないわ! 悲しいのよ!」

 悲しい? なんで? なんで泣いているのさマミ?

「以前のあなたは営業に誇りを持っていたわ! 一人も多く素質のある子と契約する。ノルマを達成して母星に帰るんだって!」

 そうだよ。それがどうかしたのかい?

「自分の言葉を思い出しなさい! 『もういい』とか、『仕方ない』とか! あなたの営業はいつから妥協する様になってしまったの!?」

 

 ………………っ! それ、は。

 

「本来のあなたなら、男の子と契約するなんておかしいと言っているハズよ。打算と惰性にまみれた契約なんてしないって」

 ………そう、なのかな。

「そうよ。私達、それなりに付き合い長いじゃない。それくらい分かるわ」

 …うん、そうかもしれない。

 じゃあ、どうして僕はこうなってしまったんだろう…?

「きっと鹿目さんとの契約がうまくいかないから、それに歯がゆさを感じていたんだわ。大丈夫、あの子もきっと分かってくれるわ」

 そうかな。まどかは、分かってくれるかな?

「ええ、きっと」

「あの、ボクもよく分かりませんけど応援します。頑張ってください」

 マミ、漆原るか…

 

「やっと答えにたどり着いたようだなインキュベーターよ!」

 

 岡部倫太郎!? それに椎名まゆり、フェイリス・ニャンニャン、橋田至、牧瀬紅莉栖まで…!

「キュゥちゃんの悩みが晴れて良かったよー」

「さあ、目覚めの時が来たニャ。キュゥにゃんの魂を開放するのニャ」

「魔法少女が実は男でしたとか夢ぶち壊しまくりんぐ。キュゥ氏にはもちっと頑張ってもらわんとね」

「人に偉そうにしていたくせに情けないわね。自分のする事に誇りくらい持ちなさい」

 ………そうだね、君たちの言う通りだ。僕はどうかしていたらしいよ。

 ねえマミ。こういう時、君たちはなんて言うんだい?

「そういう時はね、ありがとうって言うのよ」

 …そうか。ありがとう、皆。

 

「おめでとう」

「おめでとー」

「おめでとうニャ」

「乙」

「フン、おめでとう」

「おめでとうございます」

「おめでとう、キュゥべえ」

 

 友にありがとう、諦めにさようなら、そして、全ての魔法少女達におめでとう―

 

 

 

 

「それで、どうなったの?」

 

 ………今回も駄目だったよ。

「結局、岡部倫太郎という男の手玉に取られたと。お前らしくない失敗ね」

 そうだね。マミを籠絡し、仲間を使って僕の精神状態を疾患寸前に陥れた過程は恐ろしいものだったよ。

 今にして思えば、あの男の手腕は異常だったと思う。まるであらかじめそうなる事が分かっているみたいだった。

「まさか、時間遡行者…?」

 かもしれない。君とは違って魔法なんて使えない人間のハズなんだけどね。

 実は本当に世界へ弓を引くマッドサイエンティストかもね?

「笑えない冗談ね。それで、今後はどうするの?」

 まどかと契約する機会をうかがいつつ、気分転換は続けるよ。つまり今まで通りという事だね。

「そう。その気分転換にまどかを付き合わせるとか言い出したら、その口を撃ち抜いている所よ」

 だろうね。だから次回があれば、それはキミに頼むよ暁美ほむら。

「私に手伝う理由なんてないわ」

 大丈夫、ちゃんと理由を作ってみせるよ。まどか経由で。

「やっぱりこの場で撃ち抜いてやろうかしら…?」

 

 さて、これを見ている君はどうだった?

 少しでも楽しめてもらえたなら、僕も奔走した甲斐があったというものだ。

 それじゃあ、また次の機会があれば会うとしよう。その時は別の魔法少女に手伝ってもらおうと思う。

 

「私は絶対に行かないわよ」

 さて、どうなるかは次回があってのお楽しみだよ。

 

 

 

   ~了~   


 
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