No.347700

魏エンドアフター罪を背負いながらも…… 五話

DOWANNGOさん

五話目です。
及川の武器が判明します。
では、始まり~

2011-12-15 16:22:19 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:2859   閲覧ユーザー数:2490

及川side

 

 

こんにちわ~♪

一刀の親友の及川です~♪

天下一品武道会になりゆきで出ることになりました~♪

さぁ!わいの仕合相手は甘寧さんや!頑張って行きましょうか~!

 

『さぁ!はりきってまいりましょう!天下一品武道会!

一回戦目第二仕合!呉の影の暗殺者!甘興覇!』

 

『『『うわぁぁぁぁぁっ!』』』

 

「(ゴゴゴ……)」

 

怖いです!

滅茶苦茶怖いです!

誰か助けて~!

ヘルプミー!

 

『それに対するは!刃同様三国の将に挑んだ命知らず!及川!』

 

命知らずやないです!今滅茶苦茶怖いです!

助けて欲しんです!

 

「ふんっ、大したことはないな」

 

「はい?」

 

「大した相手では無いと言ったのだ」

 

罵倒来ました~♪

まぁ、わいは覇気も何も出してないからしょうがないわな。

 

「こんな者を友にした北郷とか言う男の気が知れんな」

 

今……この女何て言った?

 

「魏の種馬とか言われている北郷もどうせ娼婦を相手に腰を振っているだけの男だろう?」

 

「………」

 

「そんな男が『それ以上語るな』何?」

 

あ~あ~もう……

俺はこんなキャラじゃないんだけどな……

 

「一刀のことも良くしらねぇのに一刀のことを知ってるように喋んじゃねぇよ」

 

「っ!」

 

俺の本気の覇気で甘寧は威圧され武器を持っている手も震えている。

この程度の覇気で威圧されるとか大したこと無いのはどっちだよ。

 

『お互い気合十分の様です!それでは『待て!』はい?』

 

「及川よ、素手で戦う気か?」

 

「安心しろよ、素手じゃない」

 

「何?」

 

そりゃぁ、わからねぇよな。

わからねぇ様にしてんだから。

 

「俺は武器持ちだから大丈夫ってことだ。

司会者!始めて良いぞ!」

 

『あ、はい!では、第二仕合!始め!』

 

ドォォォッン!

第三者視点

 

仕合を始める銅鑼が鳴った瞬間甘寧の姿が消えた。

常人には見えない速さで移動を始めたのだ。

 

「すこし……昔話をしよう」

 

「?」

 

及川はそう言ってその場に座り込んだ。

その行動に移動しながら甘寧は首を傾げる。

 

「一刀が管理人だった頃、俺は武で負けた。

どんなに武を鍛えようとあいつは俺よりも早く成長したんだ。

俺は成長する度、何度も何度もあいつに挑戦した。

それでも勝てなかった。

あいつが管理人じゃなくなった時、俺は人として負けた。

俺はあいつに勝ったことが無いんだ。

俺が一歩歩く内にあいつは百歩は歩いてる。

あいつに勝てる日は来ないかもしれない。

でも……あいつの横に並びたいんだ。

あいつと同じ次元に立って一緒に歩きたい……

いつになるか分からんけどな♪」

 

及川の口調は元に戻っていた。

そして立ち上がった。

 

「戻ってきたら話をしてみば良いと思うで?

あいつの人となりが分かるからの♪」

 

「そうだな、話してみることにしよう。

だが……」

 

甘寧はそこで一端きったと思うと及川の右側の死角から現れ及川に襲い掛った。

 

「この勝負は譲らないぞ」

 

そして甘寧は剣を振り上げる。

誰もが及川の負けを想像したその時

 

「わいも負けられないねん」

 

及川が右手の腕を少し動かした。

その瞬間甘寧の動きが止まった。

 

「な、何をした!」

 

甘寧は何が起こったのか分からない為困惑している。

及川は少し指を動かした。

すると太陽の光に反射してある物が見える。

 

「これは……糸!?」

 

「正解♪糸はわいの気を吸って強度は同じまま何本にも分裂するんや」

 

その言葉に甘寧は首を傾げてこう尋ねる。

 

「む?それでは、お前は攻撃が出来ないのではないか?」

 

及川はその言葉を聞いて左手の人差し指を甘寧に向けて伸ばす。

その瞬間

 

ドゴッ!

 

「……は?」

 

甘寧のすぐ近くの後の壁に穴が開いた。

 

「わいの糸はわいの気で自由に形を変えられるんや。

そうそう、糸の強度をいっとらんかったな。

糸の強度は大体……夏候惇はんの七星餓狼並だと思うで?」

 

その言葉を聞いて甘寧は驚愕の表情を浮かべた。

七星餓狼は『魏武の大剣』と言われる力で地面に叩き付けられても耐えられる程の強度を持っている。

その剣並みの強度を持っている糸が何本もあると考えると……

 

「恐ろしいな……」

 

「その恐ろしい糸とまだ戦うか?

まぁ~甘寧はんはもう動けないけどな~」

 

及川がそう言うと甘寧は少し考えこう答えた。

 

「私の負けで良い」

 

その瞬間及川VS甘寧の仕合の決着が着いた。

一刀side

 

「帰ったで~」

 

勝負を終えた及川がそう言いながら帰って来た。

 

「ご苦労さま、これ食うか?」

 

俺はそう言って肉まんを差し出す。

それを及川は俺に礼を言いながら肉まんを受け取った。

 

「なぁ、刃?」

 

「何だ?」

 

及川は肉まんを食いながらこんなことを訪ねてきた。

 

「わいもいつか一刀と同じ場所に立てるんかいの?」

 

「は?何言ってんだ?」

 

俺は首を傾げてそう尋ねた。

すると及川は微笑んで首を横に振った。

 

「何でも無いわ。

二回戦、頑張ろうな」

 

「ああ」

 

他の将達が接戦を繰り広げている中俺は及川に聞こえない様にこう呟いた。

 

「お前はもう、俺と同じ場所に立ってるよ」


 
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