No.322769

災厄再び?!変態獣討伐大作戦!! 導入編

狭乃 狼さん

みなさん、こんにちわ。狭乃狼です。

みなさんは、昨年開催された学園祭での討伐ss、覚えておいででしょうか?

そう。

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2011-10-23 14:45:39 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:11530   閲覧ユーザー数:8678

 「……は?……今……なんて言った?」

 

 我が耳を疑う、っていうのは今みたいな事を言うんだと思う。寝耳に水とか、青天の霹靂とか。そんな表現でもいいかもしれない。とにかく、俺は今、とても信じられない内容の話を、カウンターの向こう側で腕組みしているその人物から聞かされた。

 

 「……信じられん気持ちは分かるけどな。だが、これは間違いの無い事実。正真正銘、現実に起こった出来事だ」

 「……いや、その話そのものを疑っているわけじゃあないんだけどな。……そうか、“あいつら”、とうとう、落ちる所まで落ちたか。いや、墜ちてしまったんだな……」

 「ああ。……あいつらの“あの行為”自体は、もう嫌ってほど何度も見ては来たが、まさか、よりにもよって『マリア』を襲うとは……」

 「……変態、ここに極まれり、だな」

 「……だな」

 

 はあ~あ、と。大きくため息を吐いて、今回の“事”を起こした連中に心底呆れる、俺とその人物。

 

 おっと。自己紹介がまだだったな。俺の名前は『狭乃 狼(はざまのろう)』という。紺のスーツに全身を包み、金縁眼鏡をかけたイケテルおにーさんだ。

 

 ……ってそこ!呆れながら鼻で笑うんじゃない!俺は永遠の二十歳なの!リアルでの歳が大台に乗ろうが、心は永遠に若いんだからな!!

 

 ……とまあ、そういう脱線は一旦おいといて。俺は今、行きつけの店である『瑚裏拉麺(ごりらーめん)』と言うところで、ほとんど日課と化している仕事帰りの一杯を堪能していた。ちなみに、店内には俺と、この店の店長である“峠崎丈二”の二人だけ。普段はもっと、たくさんの人間で賑わっているこの瑚裏拉麺なのだが、何故だかたまに、今日みたいな感じで閑散としていることがある。で、そんな日は大概丈二相手に一人愚痴をこぼし続け、でもって酔いつぶれた頃に娘達に迎えに来て貰うってのが、もはや日常の風景だったりするけどさ。

 

 ……とまあ、それはともかくとして。今日も今日とていつものごとく、ビール片手に愚痴こぼしを続けていた俺だったんだが、その途中でふと、丈二が思い出したように言ったその一言が、あの事件の全ての始まりだった。

 

 「それで、だ。その被害者当人が今、ものすっごい殺る気満々状態でな?正直、何時飛び出してもおかしくない状態なんだ。とはいえ、だ。いくらマリアでも、相手が相手だけに一人じゃあやっぱり心もとない。そこで」

 「……以前の学園の時みたいに、皆で連中にO☆SHI☆O☆KI☆しようってわけだな?」

 「ああ。どうだ?お前さんも参加してくれるか?狼」

 

 その顔にサングラスをかけ、季節に関係なく常にアロハシャツを着た、そのがっしりとした体躯の青年、峠崎丈二が、普段のにこやかなその笑顔を封印した厳しい表情を向け、俺に問いかけてくる。その問いかけに対し、俺は手に持っていたビールジョッキの中身を一気に飲み干した後、最高の笑顔を顔に作って答えた。

 

 「……殺るに決まってんじゃん♪」

 「……聞くまでも無かったな♪」

 

 あっはっはっはっは、と。大きな声で機嫌よく笑いあう俺達だった。

 

 

 それから何日かが経ったある日。とある場所に、何人かの人間たちが顔を揃えていた。

 

 「では諸君、改めて……へぅ( ゜∀゜)o彡゜」

 『へぅ( ゜∀゜)o彡゜』

 

 と。いささかシュールだと思われるかもしれないが、これが我々一同の所属する、俗に『TINAM派』と呼ばれる『管理者』仲間での挨拶である(笑。

 

 「さて、今回集まってもらったのは他でもない。先日、皆も良く知ってる、われらの怨敵というか大敵?であるあの“二匹”が、再びその行動を開始。早くも被害者が出てしまった」

 「だが、今回はその被害者が、その、少々特殊な部類でな」

 「特殊な部類?……もしかして、どっかの筋肉ダルマとか?」

 『いや、それはむしろ尊い犠牲かと』

 

 ちなみに、今の筋肉ダルマって言うのは、俺達と同じ外史の管理者である、多分人間じゃないかなあ、と思われる化け物二体のことである。

 

 まあ最近は、どっかの某外史の某登場人物の所に入り浸っているらしいので、永らく顔を合わせずに済んでいるのは、精神衛生上とっても素晴らしことであるw 

 

 「脱線はまあそれぐらいにしておいて。実はその被害者ってのがさ、そこに居る……マリアなんだわ」

 『……へ?』

 

 俺の一言に思わず唖然とし、その場に同席するとある人物へと、その視線を集結させる一同。まあ、その気持ちは十分分かる。みんなの視線が集まったその先に居るのは、いかにも大和撫子といった風の、華奢な体付きをした『女性』。……しかし、この場に居る一同は全員知っている事だが、実はその女性、厳密には『女性』ではない。

 

 「……えと。あの……狼兄?ボク、耳がおかしくなったかもしれないんでもっかい聞くけど、連中の被害にあったのって、ほん~~~~~~~っとーに、マリアさん……なの?」

 「そうらしい。……事実なんだろ?マリアくん?」

 「……ですよ。……この間、連中にいきなり襲われて、その時履いていたぱんつ……盗られちゃいましたよ……ああ、思い出したらまた腹が立って来ましたよ……負不っ、負不腐っ……!!」

 「……あいつら、段々見境なくなってくるなあ……。よりによって、マリアさんを襲うかね?……一応“男”なのに」

 

 

 黒髪のその青年が言ったように、マリアと言う名の先の女性は、実は性別的には立派な『男子』なのである。所謂、世間一般で言うところの、『男の娘』、と言う奴である。とはいえ、本人にその事を言うと、黒化して『魔裏悪』という裏人格に替わり、周囲に恐怖のオーラを撒き散らすぐらい、かなり気にしているのである。しかし、『だったらなんでそんな格好を?』という疑問ですら、彼にするのはタブーとなっているので、その真相を知る者は誰も居ない。

 

 「……戦国くん?“一応”、っていうのはどういう意味でしょうか?連中の前に、君にO☆HA☆NA☆SHI☆&O☆SHI☆O☆KI☆、してあげましょうか?(にっこり)」

 「いえ!他意は決してないです!だから許して下さい、マリアさん!」

 「まあ、まあ。マリアもそれぐらいで落ち着いて。……ともかく、こうして実害が出た以上、また連中が何かしら悪さを始めたのは間違いの無い事だ。しかし、だ。俺達は今まで、何かと連中の後手にばかり回って、被害が増えるのを抑えることが中々出来なかった。そこで」

 「……今度はこっちから連中に仕掛けて、二度とおふざけが出来ないように、徹底的にO☆HA☆NA☆SHI☆&O☆SHI☆O☆KI☆を、してやると。そういうことになったわけだ」

 

 黒化しかけたマリアを宥めつつ、今回集合をかけたその理由を、皆に伝える俺と丈二。

 

 「なるほど。攻撃は最大の防御ってやつだね?……で?その連中は今何処にいるの?」

 「どっちも神出鬼没だからねー。いわゆる隠しキャラ的な?」

 「ジャンボクジよりもあたる可能性が低いってか」

 「今、連中の足取りをうちの娘達に追わせている所。見つけ次第連絡が来る手筈になってるから、それまで」

 

 『ちゃちゃーちゃちゃー、ちゃちゃちゃちゃちゃーん』

 

 俺の懐の中のケータイが、突然その音楽を奏で始めた。

 

 「……なんで着メロが『蒼穹の○○フナー』?」

 「我がフェイバリットソウルソングさ☆……はい、もしもし。……おう、ああ、見つかったか?……は?」

 「なに?どしたの、狼兄?連中、見つかった?」

 

 ピッ、と。ケータイを切って呆然とする俺に、その少女の様な面持ちをした顔を向けて問いかけてくる、甘露と言う名の管理者仲間であるその青年。

  

 「……連中の居所、一応発見は出来たそうなんだけどさ。……参ったよ。とんでもない所に居やがるぜ、あの二匹」

 「……とんでもない所?それって一体……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「……俺が創造した、オリジナルの外史世界。その主要な舞台になってる学園都市、『天乃瀬(あまのせ)学園』に、どうやったか知らんが潜り込んで居やがるってさ」

 

 『へ……?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 と、言うわけで。

 

 俺達は揃って、その当該世界である、俺が現在創造中のオリジナル世界へとやって来たんだが、そこではもう、予想通りの事態が勃発していた。

 

 「変な白い犬が突然現れて、学園の更衣室と言う更衣室から、女の子の下着を強奪していった!」 

 「こっちはまん丸な鳥が来て、胸の大きな子を集中的に狙って触りまくっていったわ!」

 

 そんな情報が学園中のあちこちに飛び交い、現場は今も尚混乱していた。

 

 「……あいつら、あの外史の子達だけじゃあ、物足りなくなりやがったか?」

 「かもしれないねー。じゃなけりゃ、よりにもよってまだ存在自体発表されて居ない世界になんて、わざわざ来る事もないでしょ」

 「ちなみに狼さん?この世界って、基本どういう世界なんです?」

 「んー。まあ、一言で言うなら、近未来学園バトル物、って感じかな?けど、ほんとにまだ構築中だから、実際にはまだ細かい設定が入ってないんだ。登場人物もモブキャラの設定が済んでるだけだから、メインのキャラたちはまだ居ないしね」

 

 ちなみに、そのメインキャラってのは、みなさんご存知(?)の、うちの娘達なんですが、今はこの世界から退避させています。……まかり間違っても、あの二匹の毒牙にかけるわけにゃあいかんしね♪

 

 「とりあえず、この学園に限定して、ログアウト絶対不可能の結界を今張っておいたから、連中はもう完全に袋のねずみ…もとい、袋の犬と鳥だ。さて、とりあえずここで一旦解散して、地区を分担して連中の捜索に入ろうか」

 「了解だ。で?誰がどの地区を担当する?」

 「東の住宅区に甘露。西の学園寮区をマリアに。北の部活動区は丈二。南の商店街区画へは戦国。でもって中央にある、メインの学園区は俺。こんな感じで行こうと思う。てことで、はいこれ。各地区の精密な地図と、俺特製の『変態感知器』」

 『変態感知器って(笑。……いやあ、世の中便利になったもんだ』

 「でしょ?……さて、と。それじゃあ皆、用意は良いか?……ではこれより、性獣どもを狩りに向かう!変態に裁きを!」

 『変態に裁きを!!』

 

 ~つづく~

 

 

 

 と言う感じで。

 

 さあ、始まりました、ユーザー有志による変態獣討伐大作戦!

 

 昨年の学園祭にて行われた、前回の討伐リレーss、今年もまたこうして始める事と相成りましたw

 

 その切欠はもちろん、なかつきほづみさん作の、あのイラストでございます。

 

 一応、レスポンスをつけましたし、この事もメールで通知いたしましたが、お怒りに触れないかどうか、ただいま戦々恐々としております。

 

 

 それはともかく。

 

 今回のリレーssを始めるにあたり、その舞台をどうしようかと四苦八苦しましたが、最終的に、現在ボクの頭の中にあるオリジナル作品(タイトルもまだ未定)の舞台である、架空の学園都市、天乃瀬学園をその舞台としました。

 

 というわけで、この後ボクに続いてリレーssを書いていく方々。もしこの世界の設定等でご質問があれば、メールにてお問い合わせください。

 

 ・・・・・・設定が出来ているところはお答えしますのでww

 

 さて。

 

 

 問題は、次にこの続きを書く人ですが。

 

 

 誰にしようか散々悩んですが、この方を指名させていただきます。

 

 じゃ、頑張ってくださいね♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ね?『甘露』くん?クスクスwww

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 追伸。

 

 

 このリレーssへ、無謀にも参加して執筆してみたいと言う、そんな奇特な方がもしいらっしゃいましたら、TINAMI内の『恋姫ラウンジ』にて、参加を表明しに来てください。

 

 

 であwww 

 

 ノシ

 


 
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