No.287736

恋姫外史アナザー・とりあえず一刀第十八話

アキナスさん

修行!修行!修行!!

2011-08-29 14:54:31 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:6784   閲覧ユーザー数:5467

修行は続いていた。

 

「ほれ、後三百回」

 

「で、出来るか・・・」

 

木に逆さに吊るされて腹筋運動させられていた一刀。

 

既に頭に血が上ってぐったりしている。

 

「凪は出来たぞい」

 

「・・・くそが」

 

それを聞いて再び動き始める一刀。

 

大体凪が出来た、と言うと対抗意識が出て足の指一本動かなくなるまで修行する事に〇仙人は気付いていた。

 

(凪にはやらせておらん修行なのじゃがな・・・)

 

などと心の中で思いつつ、嘘をついている素振りは全く見せずにやらせる〇仙人。

 

そして騙されているとも知らずに修行を続ける一刀。

 

嘘がばれたら、間違いなく嵐が来るであろういろんな意味で綱渡りな修行はこうして続けられた・・・

 

 

 

 

 

「凪、ちょっとおかず交換してくれ」

 

「はい、構いませんよ」

 

お互いにほぼ同量のおかずを交換する一刀と凪。

 

ここでの食事は基本自給自足で、只でもらう事は許されなかった。

 

最も、魚釣りが上手かった一刀は飢える事は無かったし、交換は許されていたから飽きはしなかったのだが・・・。

 

最近は野草、そして狩りで捕った肉も使い中々豪華な弁当になっていた。

 

ちなみに〇仙人は、修行メニューだけ指示してどこかへ出かけてしまった。

 

「辛ええええええ!けど!うめえええええええ!!」

 

思わず叫ぶ一刀。

 

口から火を吐き、目から光がレーザーのように飛び出した。

 

「ああ・・・宇宙が見える・・・・・・」

 

「一刀様、帰ってきてください・・・」

 

「おお!」

 

正気に戻る一刀。

 

「悪い悪い、にしても凪は本当に料理上手だよな・・・」

 

自作の魚の塩焼きにかぶりつきながら言う一刀。

 

「一刀さまこそ、お上手ですよ」

 

凪は一刀と交換した魚と野草の炒め物をヒョイと口に入れる。

 

「それにしても悪いな、俺につき合わせて」

「いえ、私もまだまだ強くなりたいですし・・・」

 

「そか・・・」

 

「はい。一刀様も早く気が使えるようになるといいですね」

 

「・・・お茶でも入れようか?」

 

「いえ、その気では無く・・・」

 

「うん、分かってて言った」

 

・・・・・・

 

「くすくす・・・」

 

「ははは・・・」

 

そんな感じで、和やかな食事の時間は過ぎていった・・・

 

 

 

 

 

修行風景の一例

 

ドドドドドド・・・・・・

 

「明鏡止水・・・ハクション!」

 

の境地を目指して滝に打たれたり

 

 

 

ヒュン!ヒュン!ヒュン!

 

「よっ!はっ!・・・」

 

ガツン!

 

「痛っ!」

 

ガン!ガン!ガン!

 

「ば!び!ぶーーー!」

 

多数吊られた小さな木の棒、ばらばらに動くそれを避ける修行。

 

 

 

「うおお・・・・・・」

 

細く長い竹の上に立ち、落ちないようバランスを取る修行。

 

などなど、実に無節操な修行は続けられ・・・

 

 

 

 

 

 

 

一刀は立っていた。

 

彼の目の前には彼の体の三倍はある大きな岩。

 

〇仙人と凪が見守る中、一刀は精神集中を開始する。

 

「・・・・・・」

 

目を閉じて、息を整える一刀。

 

その手に、気がぼんやり見えてきた。

 

そして・・・

 

 

 

 

 

両手を額にかざし、カッ!と目を見開いた一刀は

 

「魔閃光!!」

 

と叫び、気功波を放った。

 

気功波は岩に直撃し、

 

ドカーン!!

 

爆音、そして爆風が巻き起こり、それが過ぎ去った後には

 

「むう・・・」

 

三分の一程破壊された岩と、微妙な顔の一刀の姿があったそうな・・・

 

 

 

 

 

「後は煮詰めるだけじゃな」

 

「ああ、世話になったな」

 

「それでは師匠、またいつか・・・」

 

「うむ」

 

帰り支度を済ませて一刀と凪は〇仙人に別れの挨拶をしていた。

 

「そうだ、師匠。今までの礼にこれを・・・」

 

一刀は〇仙人に一つの壷を差し出した。

 

「何じゃ?これは?」

 

「だから礼だって。後で開けて見てくれよ」

 

「ふむ・・・」

 

壷を見つめる〇仙人。

 

「そいじゃな~~~♪」

 

「それでは失礼します」

 

こうして二人は、帰路へとついたのだった・・・

 

 

 

 

その途中

 

「ところで一刀様」

 

「何だ?」

 

「あの壷の中には何が入っていたのですか?」

 

「ふっふっふ、秘密だ」

 

凪はその言葉に首を傾げた。

 

そして一刀は心の中で思っていた。

 

(酔っ払って言った独り言を聞き逃さなくて良かったぜ。あのジジイ、よくも人を実験台にしやがったな。その報いを受けるがいい!!)

 

 

 

 

 

 

んで○仙人は

 

 

 

 

 

「ぐぎゃああああああ!!」

 

 

 

 

 

 

フタを開けた途端に出てきた大量のカメムシに悲鳴を上げていたそうな・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうも、アキナスです。

 

久々の本編更新。

 

ソロモンよ!私は帰って来た!!

 

もっともこれからの更新スピードは遅くなりそうですが(泣)

 

それはともかく、遂に会得した気功術。

 

でも威力はまだ微妙(笑)

 

これからの成長に期待したい所です。

 

それでは次回に・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「目からビーム!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
59
2

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択