と言う訳で、袁家の三人は蜀へとやってきた。
一刀は笑顔で彼女たちを出迎えた。
もっとも、蜀の将たちは一様に引きつった笑みを浮かべていたのだが・・・
そしてその夜、一刀の部屋で今後の活動についての会議が開かれていた。
「さて、お前達を呼んだのは他でもない。俺と共に正義の味方として活動してもらう為だ」
「正義の味方!面白そうじゃん!」
猪々子が目を輝かせる。
「まあ、付き合って差し上げてもよろしくてよ」
相変わらず上からの態度でそう言う麗羽。
「・・・でも、一刀さん」
「何だ?斗詩」
「その・・・私達でいいんですか?」
自信なさげにそう言う斗詩。
「お前の言いたい事は分かる。自分達に正義の味方は似合わないんじゃないか?って事だろ?」
「・・・はい」
「おいおい!そりゃないだろ!?斗詩・・・」
「猪々子さんの言う通りですわ!」
斗詩の言葉の意味が分かった二人が批判の声を上げる。
「お前らなあ、夜なんだから少し声を小さくしろよ」
「でもアニキ・・・」
一刀の指摘に、少し声を抑える猪々子。
「ぶっちゃけた話、斗詩の言うとおりだ。お前達がそのまま出たら有名な悪の三人衆になっちまう」
「ちょっと一刀さん!!」
「声がでかいっつーの」
一刀は麗羽の口を手で塞ぐ。
しかし麗羽は手や足もじたばたさせて、ムー!ムー!と暴れる一方だった。
「えーい!こうなったら・・・」
一刀は麗羽の口から一度手を離した。
「ぷはっ!何をしま・・・むぐっ!」
そのまま一刀は麗羽の口を自分の唇で塞いだ。
一瞬、麗羽の動きが止まる。
その隙をついて一刀は、
ヌルッ!
「んんっ!!」
麗羽の口内に舌を侵入させた。
そのまま濃厚なキスが交わされ・・・
「・・・ぷはっ」
麗羽がおとなしくなった頃、一刀は麗羽を解放した。
お互いの口からつー・・・と唾液の糸が伸びる。
「・・・カクン」
そのまま麗羽は気を失ってしまった。
その光景を、猪々子と斗詩は呆然と見ていたのだった・・・
「さて、話を続けよう」
気を失った麗羽を寝台に寝かせて、何事も無かったのように会議を再開する一刀。
「似合わないなら似合うようにすればいい。これより、お前達の正義の味方への路線変更計画について論議しようと思う」
「と、いうと?」
「まず、お前達の中で一番の問題は、麗羽だと思う。あの容姿と仕草が周りの人間に威圧感を与えて、それが正義の味方と言う姿から縁遠い物になってしまっているのだと思う」
「・・・それは」
「そうかも・・・」
猪々子と斗詩は顔を見合わせてそう言った。
「そこで、まずは見た目から変えようと思う。まずは服屋に行って、アイツとお前達の服を秘密裏に作ってもらう事にする」
「服を?」
「ああ、ついでに俺も新しい服に替えるけどな・・・」
一刀は苦笑いしてそう言った。
「後は、麗羽の髪型かな?」
「髪型・・・ですか?それはちょっと・・・」
「麗羽様ずっとあの髪型で通してきてるし、難しいんじゃないかなあ?」
一刀の発言に、斗詩と猪々子は困ったような表情を浮かべる。
「・・・そうだな。これについては諦めよう」
そう割り切って、一刀は話を続ける。
「となると、後はあの「おーっほっほっほ!!」って高笑いだな」
「あ~・・・」
「・・・ですね」
二人はアハハ、と苦笑いを浮かべる。
「実際、どうにかならんか?」
「「無理です」」
二人揃って言った。
「・・・はぁ」
ため息をつく一刀。
人選間違ったかなあ?
と早くも後悔し始めていたのだった・・・
その後、決めポーズや決め台詞などの話になって、いくつか案が出たところで今日はお開きになった。
「さて、麗羽を起こすとするか・・・」
一刀はそう言って、寝台に寝ている麗羽に近づいた。
「おい!起きろよ麗・・・」
そこまで言ったところで
ガッ!
「うおっ!」
一刀は腕を掴まれ寝台に引っ張り込まれたのだった。
「お、お前!起きてたのか!?」
「ええ、少し前から・・・」
麗羽は妖艶な笑みを浮かべて言った。
「さっきはよくもやってくれましたわね・・・」
「あ、あれは・・・」
「おかげで体が疼いて仕方ありませんの・・・」
「そ、それはすまなかった・・・」
麗羽の眼光に、一刀が珍しく怯えた声を出す。
「責任を取ってもらいますわ!!」
そう言って、麗羽は一刀の身体に文字通り絡み付いてきた。
「ちょ!はな・・・」
一刀は脱出しようともがくが、麗羽は更に身体に絡み付いてくる。
「おい!そこの二人!頼むから何とかしてくれ!!」
一刀は猪々子と斗詩に頼んだが、
「斗詩、アタイらも部屋に戻っていちゃつこうぜ」
「・・・一刀さん、頑張ってください」
と言って、そそくさと部屋を出て行ってしまった。
残された一刀と麗羽。
「さあ!観念なさい!!」
そしてマウントポジションを取って、あっというまに服を脱いで裸になる麗羽。
圧巻のプロポーションだが、それを楽しむ余裕は今の一刀には無かった。
そのまま一刀の服にも手をかける麗羽。
「待て!頼むから落ち着け!!」
「問答無用ですわ!!」
「誰かーーーーーーー!!」
一刀の悲痛な叫びが
響き渡った
そしてその翌朝
ありえないほど血色の良い肌がツヤツヤの麗羽と
干物のように干からびた一刀の姿が目撃されたのだった・・・
どうも、アキナスです。
まあ、自業自得でしょうね、この場合。
むしろそのまま枯れてしまえ!
と言ってやりたい気分です。
でもそうしたら、彼の存在価値が・・・(笑)
とか言ってみた所で、それでは次回に・・・
「ギガ!ドリル!ブレイクゥーーーー!!」
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いよいよ、天罰が下る・・・