No.213936

真・恋姫無双 ~新外史伝第1話~

今回は紫苑と璃々を題材にしてみました。

どういう展開になるか分かりませんが、面白い作品にしたいと思います。

ではどうぞ。

2011-04-28 23:29:23 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:29335   閲覧ユーザー数:18931

あれから10年か・・・

 

一刀は学校の正門前で呟いていると、一刀の背中に母親似のグラマーな少女が

 

「お父さ~ん」

 

その少女はそう言いながら背中に飛びついてきた。そんな少女に一刀が

 

「こ~ら璃々、学校ではお父さんと言ったらダメだろう」

 

「ええ~いいでしょう、学校が終わったんだから」

 

璃々が口を膨らませて反論していると、また背中から違う女性の声で

 

「璃々、学校ではそんなことしないの、すぐに降りなさい」

 

少々怒った口調で言われると璃々は渋々一刀の背中から降りた。その女性に一刀は

 

「助かったよ、紫苑先生」

 

「どういたしまして、一刀先生」

 

2人は笑顔でいい気分になって見つめていると、

 

「2人ともまだ学校ですよ、せ・ん・せ・い」

 

璃々がからかうように言うと2人はハモって

 

「「璃々!」」

 

「ハハハ、早く家に帰ろう、お父さん、お母さん」

 

一刀と紫苑は苦笑いしながら、3人は学校を離れ下校した。

 

 

 

 

 

 

そう・・この3人は家族になっていた。

 

 

 

 

 

一刀は自分の通っていた聖フランチェスカ学園の博物館で三国時代に使われたとされる銅鏡が少年左

 

慈により盗まれ、たまたま心配になり夜の見回りをしていた一刀と左慈が遭遇、争った挙句に一刀は

 

その銅鏡を破壊してしまい、一刀はある世界へと飛ばされたのだ。

 

それは三国志の世界であった。しかもただの過去の世界では無い、異世界……いや、外史と呼ばれる

 

三国志の世界である。

 

その外史の三国志の世界は主要武将が女性であると言う世界であった。

 

一刀はその世界で、天の御遣いとして祭られ、関羽、張飛、趙雲、馬超、諸葛亮、そして黄忠である

 

紫苑と娘の璃々と共に三国を統一したのだ。

 

しかしその外史を破壊しようとする者がいたのだ。左慈であった。

 

筋肉達磨の男の貂蝉と呼ばれる男が左慈の仲間であったが、一刀達の味方をし、そして外史を支える

 

銅鏡を一刀が触れた時、銅鏡は光だし、一刀はその光に飲み込まれ、飲み込まれる際に紫苑と璃々の

 

事を思い出し、紫苑が一刀の伸ばされた手を取り、気が付いたら3人は一刀がいた世界に帰ってきた

 

のだった。

 

まだ高校生だった一刀は紫苑と璃々を連れて祖父母がいる実家に行き、事情を説明すると、祖父は、

 

一言

 

「こんなに早く、一刀の子を見るとは思わなかったな・・」

 

そう言いながらも、祖父母は紫苑らの面倒を見ることを約束したが、まだ高校生の一刀は学業優先の

 

ため高校に戻るように指示され、紫苑らもこちらの生活を勉強するため、離れ離れの生活となった。

 

高校卒業後、一刀と紫苑は結婚しそのまま実家に住み、近くの大学に進学したが、紫苑もその間勉

 

強、一刀も同じ大学に入学し、そして2人とも在学中に教職の免許を取り、大学卒業後に聖フランチ

 

ェスカ学園の先生になり、成長した璃々も一刀と紫苑を追って聖フランチェスカ学園の生徒になった

 

のである。

 

一刀はこちらに帰ってから、勉学だけでなく、祖父や紫苑からの特訓にも励み、そして北郷流の免許

 

皆伝を取得していた。

 

紫苑曰く

 

「今のご主人様の腕前は、愛紗ちゃん並かそれ以上の実力はありますよ」

 

と言ってくれたが、自分ではどれくらいの実力があるのか今一つ実感が湧かなかった。

 

紫苑も同じ様に剣の修業に励み、弓と剣の両方使えるようになった。

 

そして璃々も成長するにつれ剣や弓の修業に励み、まだ2人には及ばないものの、学校では剣道部

 

(顧問は一刀)と弓道部(顧問は紫苑)の両方に入部し、両方とも全国レベルのスーパー女子高校生

 

となり話題になっていた。

 

成長した璃々は、紫苑の(一風変わった)英才教育が行きとどいていたのか、同年代の男性には興味

 

がなく、一刀大好きっ子になっていた。璃々は昔、紫苑が一刀に「大きくなったら色んなことを教え

 

て貰いなさい」と言うその言葉を覚えていたため、最近色仕掛けをしながら誘惑するようになり、お

 

蔭で一刀は煩悩と戦うようになっていたが、紫苑もそんな璃々を敢えて止めようとはしなかったので

 

ある。

 

そして自宅に帰り、3人は食事など身の回りのことを終わらせ、一刀と紫苑は部屋のベットにいた。

 

「璃々はもう寝たのか」

 

「試験が近いから部屋で勉強していますわ」

 

「そうか・・」

 

一刀が何か考え込んでいるように見えたので紫苑が

 

「どうしました、ご主人様」

 

「いや、今日急に10年前のことを思い出してな・・」

 

「もうあれから10年経ったのですね・・」

 

と紫苑も呟くと

 

「ご主人様、後悔しています?」

 

「いいや、確かに皆から離れるのは辛かったけど、2人から離れるのはもっと辛いから、これでいい

 

と思っているよ、ただ・・」

 

「ただ、何です?」

 

「いや俺ら2人の子供が欲しいな~と思って」

 

「あらあら」

 

と言いながらも紫苑も拒否することなく、今日も夜の生活を開始するのであった・・。

 

そして3人が寝静まったころ・・

 

2人が居る部屋と璃々の部屋に強い光が放ち、そして3人の身体を光の中に呑み込んでいった・・

 

 

 

あとがき

 

取り敢えず、今までないパターンで考えてみました。

 

3人の設定については、次回に書きたいと思います。

 

3人が降りるところは、自分が好きなキャラのところにしようと思っています。

 

叱咤激励は受付しますが、批判はスルーしますのでよろしくお願いします。


 
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