No.206311

復活!? 真・恋姫無双外史をかける一刀 17話

真・恋姫無双外史をかける一刀 17話を投稿します。

今回は本当に復活します。
はやく第二章に入りたいですが手抜きにならないよう書いていこうと思います。

2011-03-14 07:08:43 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:4077   閲覧ユーザー数:3399

「勝ち鬨を挙げよー!!」

 

「「オオオオ!!!」」

 

「・・・今回も無事に勝てましたね」

 

「まあね、こうなるのは分かっていた事だしね。・・・釈然としないかい冥琳?」

 

「・・・はい。勝てると分かっている戦い、守備が殆どいない「捨てられた城」を態々攻め落とす理由がまだ分かりません」

 

孫堅の軍は劉表の本拠地までにある城を次々と落としていた。

蘇飛からの情報により攻城戦はあまりにも簡単に勝つ事が出来ていた。

その情報とは

 

「劉表軍は本城に戦力を集中させていて他には最小限しか配置されていない」

 

というものだった。

冥琳はこの情報により予め敵がいない事の分かっている城を態々落としていかないといけないのかを疑問に思うのであった。

 

「・・・冥琳、遠征するに当たり最も難しい事はなんだか分かるかい?」

 

「え~と・・・兵糧の確保でしょうか?」

 

「正解、遠征では戦闘よりもまず兵糧の確保が大事なんだ。領地から離れるほど確保が困難になっていく。もちろん長期間耐えれる様に持ってきているし定期的に物資を送ってくるようにしてはいる。問題はこの補給部隊だ」

 

一刀の説明に冥琳は何かを思いついたようにハッとした表情をした。

「・・・たいした戦力のない敵拠点を無視して進むとその敵に補給部隊が攻撃されて補給が出来なくなる」

 

「半分正解だね。それだけでなく無視した拠点に敵が増援を送ってきたら俺達はその敵と敵本隊に挟撃されることになる。その可能性を失くすためにも進路上にある拠点はすべて攻め落とすしかないんだ。それによる此方の疲労と士気の低下を狙う敵の策だと分かっていてもね。遠征は特に慎重に事を運ばないといけないんだ。それこそ石橋を叩いて渡るぐらいにね」

 

一刀の説明に冥琳は感激し、自身もこの人のように知を付け皆の役に立つ軍師になろうと再度決心したのだった。

冥琳が一刀に感激してる中、一刀は何も言わずに歩き出した。

一刀が歩き出したので慌てて冥琳もその後を追った。

 

一刀が訪れたのは本陣で孫堅達が今後の事を話し合う軍議の最中だった。

 

「軍議中失礼します。北郷一刀です。遅れてスミマセン」

 

「おお、北郷殿か?待っていたぞ。今後の方針について話していたのだが、兄の意見を聞かせてほしいのだが?」

 

「分かりました。ですがその前に現時点での方針の意見についてお聞きしても?」

 

一刀の問いに一人の文官が

 

「現時点でですが大きく二つ。一つはこのままの勢いのまま進撃を進める。もう一つはここで小休止をし、態勢を整えてから進軍を再開する物の二つが出ています。全体的には最初の案のほうに意見が傾いています。孫堅様も此方の意見です」

 

「・・・成る程、分かりました。では、俺の意見ですが・・・その二つとは違う第三の案「進軍中断」を進言いたします」

 

一刀の進言に一同は困惑した。

一緒に来ていた冥琳も困惑したが、すぐに先ほどの一刀との会話を思い出した。

「・・・その案を進言してきた理由をきかせてくれるか?」

 

「はい、大きく三つ。一つは占拠した町の統治、二つ目に兵糧・物資の確保、最後は進軍の安全性を考えた「雨期」を避けるための進軍中止がこの案の理由です。一つ目は町の民の信頼を得り、混乱を無くし、反乱などを起させないためです。二つ目は補給に時間を割くことで確実は物資の確保をするためです。また進軍を中止し留まる事で将兵の疲労を回復させ、士気を維持するためもあります。最後の「雨期を避けるための進軍中止」ですが次の敵拠点までには大きな山があります。この山を避けての進軍では遠回りになり時間がかかりすぎてしまいます。このまま進軍を続ければ雨期の中、山を進む事になり土砂崩れなどの危険があり危険です。以上の事から俺は「進軍中断」を進言いたします」

 

一刀の説明に一同はざわめき出した。

確かに一刀の説明は理に適っている。

しかし、そこまで慎重に事を進めるべきかどうか困惑していた。

そんな中、孫堅は目を瞑り、じーと一刀の説明を検討して

 

「兄の説明は分かった。なるほど、そこまで考えての進軍中止の案か。・・・よし、此処は北郷殿の案を採用するぞ。各員は直ちに進軍を中止する事を通達後占拠してきた拠点の統治にあたれ」

 

孫堅が一刀の案を採用した事で、一同は納得し各準備へと動き出した。

そんな中一人、黄権だけは驚愕の表情をしていた。

 

「・・・歴史が変わった!?これが天の御使いの力と言うわけか」

 

黄権が呟いた「歴史が変わった」というのはどういうわけか?

自身がいた世界とは多少の違いがあるが大まかな流れは一緒であった。

そしてあの世界で劉表軍への進軍は止まらず進み続けた事により土砂崩れにあい孫堅がしんでしまったのだ。

黄権は今、その自分の世界での一つの歴史がこの世界で天の御使いによって変えられた瞬間を目の当たりにするのだった。

後書き

 

約一年ぶりの更新ですね。

やっとこさ更新していこうと思いましたが始めてからもいろいろあり時間がかかってしまいました。

 

もう少し本文を長くすることも出来たのですがリハビリと言う事でここまでにします。

 

ちゃんと更新して行きますのでこれからもよろしくお願いします。

 

外史をかける一刀の更新を楽しみにしていてくださった皆様(いるかな?)おまたせしました。


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
32
3

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択