No.201593

真説・恋姫演義 番外編 ~バレンタインですね~

狭乃 狼さん

バレンタインデー、ですね。




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2011-02-14 20:14:15 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:17177   閲覧ユーザー数:13550

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 注:基本的に作者の愚痴がメインです。なので、聞きたくない人は回れ右してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 二月十四日。

 

 今年で三十九回目に迎えるこの日。

 

 ・・・相も変わらず、一人寂しく、ぽつね~ん、と。ネカフェから外史の狭間にやってきた、この俺、牙狼say。

 

 今日が何の日かは、皆さんご存知だと思う。

 

 そう。

 

 ・・・独り者には忌々しきイベントでしかない、年に一度のこの日。

 

 『バレンタインデー』

 

 

 ええ、そうですよ?

 

 今年も義理チョコすらもらえませんでしたが、それが何か?

 

 ・・・おのれ、リア充。全部爆発しちまえばいいのに。

 

 ・・・・・・・・・・・・そだ。

 

 うふ、

 

 うふふ、

 

 うふふふふふふふふふふふふふふふふふ。

 

 いいこと思いついちった。

 

 ちっと、一刀のとこいってくるべ。うけけけけけけけ。

 

 

 

 一「どうしよかな、これ」

 

 どーん、と。

 

 そんな擬音でも聞こえてきそうな位、そこに山積みとなった”それ”。

 

 いうまでもないと思うが、チョコの山である。

 

 公式の恋姫たち五十人以上、プラス、さまざまな外史で誕生した、それぞれの外史独自の恋姫たち、うん十人。その全員からもらったチョコの山である。

 

 ・・・憎悪で人を(ぴー)れたら・・・!!

 

 ま、いい。それはともかくとして、だ。

 

 say「おーい」

 

 一「ん?・・・なんだ、牙狼じゃんか。・・・どした、急に」

 

 say「そんな大したこと用じゃないんだけどな。・・・けど、いつもながら凄いな」

 

 一「そーなんだよなー。毎年毎年、処理するこっちの身にもなってほしいよ」

 

 say「(ヒクヒク)・・・そ、そうだな・・・#(堪えろ~俺)・・・あ、あのな、うちの娘たちからは、もうチョコを貰ったりは」

 

 一「・・・輝里たちから?いや、今年はまだだけど」

 

 say「(しめた)あのな、輝里たちから伝言でな?今年は何かと忙しいらしくてさ。チョコ、用意できなかったんだと」

 

 一「へ?」

 

 say「だから、今年はあいつらからのチョコは無いそうだから、それを変わりに伝えに来たんだよ。直接言うのも気が引けるからってんで、俺が代理でな」

 

 一「そ、そう・・・・・・・」

 

 say「じゃ、用件はそれだけだから。じゃな」

 

 (うけけ。一刀のあの失意の顔。・・・ざまみされ。さて、今度はみんなのとこだな)

 

 

 

 輝「ふんふふ~ん♪・・・あ、ねえさん、そっちのお砂糖とって」

 

 蒔「あいよ。・・・瑠里?湯煎、これくらいでいいのか?」

 

 瑠「・・・おっけーです」

 

 由「輝里~。スポンジ焼けたで~」

 

 輝「は~い。命~、コーティング用の分は?」

 

 命「出来とるぞ~。それじゃ、仕上げに入るとするかの」

 

 おー、やっとるやっとる。あ~、チョコのいい香りだ~。それに、割烹着を着たみんなってのも、なかなか新鮮でいいもんだな、うん。

 

 輝「・・・あれ?とうさん?いつの間に?」

 

 say「おう、やっとるな諸君。・・・もう、出来上がるのかね?」

 

 由「もちっとや。ふふ~ん、今年はなかなかの出来やで?今までで一番のもんかもな」

 

 蒔「だな。よし、それじゃあ、後は今焼いてるのが出来たら、完成か」

 

 瑠「・・・・・・・・・はい」

 

 命「親父殿はそこで待っておれ。今すぐ、茶の用意をするからの」

 

 say「・・・へ?」

 

 輝「へ?って、なに鳩が豆鉄砲食らったみたいな顔してんのよ?」

 

 say「いや、だって、それっ・・・て、一刀に渡すやつじゃないのか?」

 

 由「うんにゃ。・・・これは、おとはんへの、やで」

 

 瑠「です」

 

 命「そじゃぞ?」

 

 蒔「何だその顔?・・・私たちが、父親にチョコを作るのが、そんなに不思議か?」

 

 say「いや、別に、そういうわけじゃ」

 

 輝「と、いうわけで、はいはい、ここに座って。・・・じゃ、みんな、せーの」

 

 全員『私たち、娘一同からのバレンタインチョコ、ぜひ、受け取ってください、お父さん!』

 

 say「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ひぐ」

 

 全員『あ』

 

 say「あぎゃおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーんんんっっっっ!!!!(感涙)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・バレンタインって、いい日ですね(笑)^^。

 

 がおん♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 と、思ったんだけど。

 

 すっかり忘れてたんだよね、一刀に、言ったことを。

 

 

 

 

 「あらあ~~~ん。こんなところに狼ちゃんがいるわよお?」

 

 「ふむ。また見事にずたぼろにされとるの」

 

 「あら?これって手紙かしら?えっと、「漢女のお二方へ。父さんがどうしてもっ、ていうんで、自分をチョコに見立てて、お二人にバレンタインのプレゼント、だそうです。ぜひ、たっぷり味わってくださいね。(牙狼sayの娘、東乃輝里他、一同より)P:S:・・・嘘は”二度と”、吐かないようにと、父さんにおつたえください」・・・ですって」

 

 「ほ~う。自らをぷれぜんとにするとは、すばらしい愛ではないか、のう?」

 

 「どぅふふふふ。sayちゃんてば、はずかしがりやさんねえ。こんなことして、人づてじゃないと伝えられないなんて」

 

 「では、帰って馳走になるとするかの」

 

 「そうね。・・・・・・隅々までたあ~っぷりと、んね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 みなさん。

 

 ・・・・・・・・・ウソハ、ツイチャイケナイデスヨ?

 

 ワカリマシタネ?

 

 ボクノニノマイニナラナイヨウニ。

 

 

 

 デハ、サヨウナラ。

 

 

 

 終わり。

 


 
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