No.195499

呉乃章 周魴伝

宇和さん

周魴を恋姫風に・・ssです。

淡白かつ短編で読み応えありません。

2011-01-11 22:32:17 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:3679   閲覧ユーザー数:3256

北郷浮ついてます・・ご注意ください。

拝啓 

 

愛しの北郷さま、ずっと前からあなたを思うと胸の高まりが止まりません。

もしよろしければ町外れの茶屋「皖」にてお逢いできませんでしょうか・・。

 

                              周魴より

にへへへへ~・・我ながら、俺も捨てたもんじゃないな~。

女の子から、ラブレターを貰うなんて・・。

しかも・・周魴さんって結構可愛い娘だし~。

 

ただ・・俺には呉の娘達がいるしな~。

もし、俺が周魴さんのラブレターに惹かれて会いにいったのが露見したら・・俺、袋叩きにされるな。

 

まっ~♪ばれない様にやれば・・ねっ。

にへへへへ~、今から楽しみだな。

 

・・でも、周魴さんと「皖」っていう茶屋の組み合わせ。

なんか~胸騒ぎがするんだよな~。

数刻後

 

「この浮気物!!しんじゃえ!!」

 

「浮気とはいい度胸ね・・代償は高くつくわよ~一刀」

 

「貴様!!蓮華様がいる身で・・まだ他の女手を出すとは天誅!」

 

あの後、俺は茶屋「皖」に居た周魴さんに話しかけた・・。

だが、次の瞬間・・呉の女の子たちが現れ、捕獲→包囲→服叩きにされている。

 

 

その輪から周魴と孫権の二人が、外れてなにか話している。

 

「周魴・・囮役見事に果たしてくれたわね」

 

「これでほんとによかったのですか?孫権様」

 

周魴はボコボコニされている、北郷を哀れそうに見る。

まあ・・北郷の自業自得なので呆れ半分だが。

 

「近頃・・あの種馬は、「女」となれば見境無く手を出しはじめてるわ」

孫権は仏頂面で答えながら言葉を続ける。

 

「だから、流血騒ぎになる前に・・ちょっと痛い目にあわせて、しつけをしないと駄目なのよ」

 

「そ、そうですか・・」

 

「あと、これは「ついで」なのだけど・・私との昨日の逢引をすっぽかした罰もね」

孫権はそう言いながら、あくまで「ついで」を強調するが・・。

 

「(ああ・・「ついで」のほうが本音か)」

曹操も認めた魏将曹休を「皖」城まで誘い嵌めた周魴が相手だ・・簡単に心を見透かされた。

 

「(ふっふふふ・・・孫権様も可愛らしいものだ~拗ねてこんな罠を仕掛けるとは)」

そう思いながら周魴は北郷たちのほうを見る・・そうすると偶然北郷と目線があった。

 

「ひええーー!周魴さんたすけてー!!」

 

「あんな可愛らしい方を拗ねさせたのだ・・自業自得、甘んじて叩きのめされよ北郷殿」

 

「そ、そんなーーーー!!」

周魴伝というより、孫権伝の一こまという感じ・・。


 
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