No.194007

『偽・悲恋姫†異聞録』32

絶影さん

お正月お年玉企画ってやつですね^^
密かに未だ続いているNight様とのコラボ作品ですw

2011-01-04 20:10:21 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:8578   閲覧ユーザー数:6930

 

敵将はおそらく私の足が動かないことに気が付いている。

体力も私の方が持たないだろう

 

だが私の覚悟を甘く見るな、私の覚悟は隊長から貰ったものだ

 

お前の想像を超える

 

「・・・惜しかったな」

 

敵将が放つ言葉、そして笑いと共に殺気が膨れ上がるのがわかる

あの眼は私を冷静に分析しているのだろう

 

私には出来無いことだ・・・だが私は貴様の出来ないことが出来る

覚悟を決めたのだ、だから逆に長期戦に持ち込む内気孔で更に体力を上げ

 

この身が果てるまで戦って生き残るんだ

 

「お前を小娘ではなく、将と認めてやる。

 最初から、アタシを舐めずにそうやっていれば良かったんだ。

 お前の敗因は、アタシの強さを舐めたこと

 ・・・感情に流されても勝てると、冷静になれなかったことだ」

 

敵将はそう言い放つと凪に向かって一気に間合いを詰めてきた

来るっ!動くな、相手はわざわざ私のほうに向かってきてるんだ・・・

 

低い、そして右から鉤爪っ!そして上から戟!

 

ならばっ!

 

一瞬にして左足を前に出し、右足を軸に、その場でステップを踏み構えを逆にする

そして右からの鉤爪を右拳で素早く打ち落とし

 

戟が頭に落ちるギリギリで右アッパーを戟に叩きつけ敵の武器を止めた

 

「シッ!」

 

戟は額の皮一枚を切り、そこから流れる血を気にする事無く止まった敵将に左拳を鞭のようにしならせ連続で拳を

叩きつける拳はパンッ!パンッ!と破裂音のようなおとを響かせ敵将に拳が吸い込まれていく

 

 


 
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