No.177867

デペイズマン・シード 4th season;③

版プレの一番クジプレミアなのは(とっくに終ってる上に地元には来なかった)のCMを今更鑑賞
結論として友人に「おかしいよ、フェイトさんとなのはさんがいちゃいちゃしてるだけだよ!」と喚いたところ「正しいじゃん。なにかおかしいか?」と大真面目に返って来ました。うん、そうだね。俺が間違ってた。
久しぶりにつづきです。
べ、べつに某理想郷がオチてるっぽいからじゃないんだからねっ!(ちょ
ならNTにいりびtrry

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2010-10-12 20:59:26 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2328   閲覧ユーザー数:2262

 

 

 

 

 

ブランド店の集まるところに言って、子どもが買い物を出来るかと言えば答えは間違いなくNOだ。

もし金があったとしても……実際「本日の予算」を聞いた年上の少年たちが全力で「エンゲージリングでも贈る気か?!」と突っ込んだ…子どもというだけで、先ずその金が信用されない。

 危険手当も伴って給料はガッツリ貰っている少女たちだったが……いくら別次元でもどーよという話だが、彼ら自身がむしろボランティアで無茶しているのでなんともいえない……残念ながら、この世界の常識というものがある。

 

「ハンズとかどうよ」

「面白そうなのはありそうだな」

「鳴海にそういえばハンズないなぁ」

「リンディさんが喜びそうなものかぁ」

「母さん……喜ぶ……ジュエルシード?」

「逆行しとるで、フェイトちゃん……」

 

と、それでも比較的ほのぼのしてるんだか物騒なんだか判断つきにくい盛り上がりの中、注目されてしかるべき5人組が街を歩く。

はやての車椅子は電動だが、今は太一が押してごく自然に最後尾を陣取っている。

ウィンドウショッピングとは言ったもので、少し歩くだけでも街はファッションショーのように彩を咲かせている。

(男子組は知らないが)文字通り実践…いや、"実戦主義"の少女たちとても女性を飾るために作られた服や小物に心惹かれないわけじゃない。

「かわいーけど、うごきずらそう」とか「こんな長いのにタイトじゃ構えが」とか自分のバトルスタイルに合わせて脳内で魔改造している点はともかく。

きもそぞろ、とはいうまい。

そのフォローのためにヤマトが前方を歩いている。

ただ、ただ、だ。

少し、脇が甘かったのも事実だし、この件は間違いなく彼ら自身の失態といえた。

 

どん。

 

「え?」

「きゃっ」

 

軽いが、間違いなく不快な音、よろめくなのはの体、それを支えるフェイト。

無防備に上がった脇に、延びる手。

殆ど本能で、狙われた少女の意識がなのはとデー、ちがう。お友達とおでかけの浮かれ気分から、百戦練磨の戦士のものへと……

 

<待ち。フェイトちゃん>

「え?」

 

念波による制止。

出足をくじかれた驚きが行為そのものに摩り替わる。

はたして掠められる少女の財布と

 

「っ、現行犯やっ」

 

なんともツッコミどころ満載の明るい声と、光。

魔力光?違う。振り替えた先には携帯カメラのフラッシュ。ただし2段構え。

そして。

 

「サッカー部キィーック!」

「けいおんっ!パンチ」

 

前者はともかく後者はとてもじゃないが効果がなさそうだったが、実際にそんなふざけた技名とともに繰り出された攻撃は、回し蹴りとアッパーラリアットだった。

言うまでもなく、サッカーの試合でも、ましてやバンドのライブでも先ずは必要ない動きだ。

どっかの超次元サッカー辺りならある技かもしれないが、少なくとも人には当てまい。

狙われた被害者……そういう意味で公には加害者が、妙な形に体を曲げる。

 

「ごっ」

 

多分アッパーのせいだ。

意識を飛ばしてその場にくずれるのは改めてみると極普通の若者っぽい。

基本的に、何してるんだかよくわからんけれどとりあえる街にたむろっているというタイプの意味で。

多分先ほどの会話を聞いていたのだろうなとはやてが結論づける。

まだ握ったままのシックだがかわいらしい財布がいとあはれ。

まさにここまで一瞬の出来事。周囲には一体なんと映ったことやら。

どこからか巻き起こった「きゃぁ」という悲鳴とともに周囲がざわめく。

勿論とてもじゃないがヒーローインタビューという空気ではなくて。

 

「逃げる?」

「あかんやろ」

 

なのはの提案は半ば混乱ゆえだ。ほかに無いと思う。

 

「まぁどうにか上手くしないと親を呼ぶとかってことにはなりそうだな」

「えっ、と。ど、どうしよう」

 

フェイトはまだというか基本的に「誰かに迷惑をかける」のが酷く苦手だ。

まぁここにいる皆にいえることだが、未成年がこんな真似をして、親に連絡なしは普通ない。

親の責任というわけではなかろうが、やはり立場上比護を受けているのは確かなのだ。

 

「フェイトちゃんの持ち金もあれだしな」

「えぇ?!」

 

ヤマトがそういうつもりではなかったが追い討ちをかける。

余計な言葉がスイッチになって、今度こそ悪魔がとんでもないことを吐く。

 

「こ、こういう時はアリサちゃんに連絡を」

「なのはちゃん、メダパニっとるよ、落ち着いて」

 

そう言っているはやては流石肝っ玉かーさんだ。

平然と(少なくともそう見える)110番している。

走らせた目線を正確に理解して、太一が駆け出した。近くの自販機で住所を確認して彼女に教える。

この面子ではどの道逃げても探されるだろう。魔法を使えばみつからないのも可能だが、後々が面倒になりかねない。

大人って言うのが素直な子どもに対して強く出れないのも計画のうちだ。

素直な通報。程なくして制服警官たちが来て、一行は近くの交番に連れられた。

 

言うまでもなく、基本的には被害者だ。

道すがら簡単な説明はしてある。

携帯万歳。2段がまえは写真とムービー。スロー再生が奇跡を映す。

証拠はばっちり。

現行犯の場合なら、それを本職にしていなくても(本職がくるまでは)別に執務官じゃない一般市民でも逮捕権が行使できる。

フェイトの持ち金にはさすがに呆れられたものの、そこもはやての機転で上手いことごまかされることになった。

嘘ではない。あくまで「機転」である。

はやては親友に「日本語のよく判らない」を負荷させた「外国人」を演じてもらったのである。

正しくは外次元人ですが。

ポイントはテスタロッサの部分風に伊太利亜語っぽく。

英語だと出来ちゃう人がいるかもしれないという配慮の為だ。

勿論、それっぽいだけで別段正しい必要はない。

やりとりや指示の部分は念波で済まされ、だから太一とヤマトにはそのあたりがさっぱりだったが、その分彼女たちに完全にコトを任せていた。

交渉ごとが得意なのが周囲にいる弊害ともいえる。

今まで丸投げしてきたツケのような情けない仕様になるが、その分彼女たちの邪魔はしないことを心得ているとも言えた。

というわけでフェイト・テスタロッサ・ハラウオン(フルにしたのは警察屋さんたちに戸惑わせる要素を増やすため)さんは、留学生。

きょうはおともだちのなのはちゃんとはやてちゃんといっしょに、はやてちゃんのいとこがいるという、世界でも有名な観光スポット、お台場へ。

はりきってしまったのと、お母さんがもたせてくれたので、お金は多めに持ってきてしまいました。

それを休憩したファーストフード店でみられて、ねらわれたんじゃないでしょうか?

うん、かんぺきだし、とりあえず「犯人」に関しての部分は嘘がない。

「銀行みつけたら入れておこうって話にもなっとったんですけど」との補足も忘れない。

 

実際のところ、お手柄っていえばそうだし、彼女の持ち物であることもわかっている。

主に財布の中に入っていた某白いあk、少女のコスプレ(にしか見えない写真)とか。

隠し撮りっぽいのがポイントで、それを見た本人が「フェイトちゃんばっかりずるい!わたしもフェイトちゃんの写真ほしいの!」と騒いだりと華南とか、まぁいろいろあったものの、ともかく。

結果、「日本人は総じて外人に弱い」というどっかの外交に対する皮肉にもなりそうな事実を利用して晴れてお役ごめんと相成った。

住所などの連絡先はヤマトが。

何せ一番バレにくい。

高町家辺りに聞き及ばれた日には何が起こるやら。

ハラフオン家も言うに及ばず。

 

「あ。ヤマト兄も外人設定しとけばよかった。日系三世的に」

「いやはやてまちがってねーが、一応地元だから。俺たち」

「っていうか名前でバレるわ、それ」

 

 

・・・・・・・・・・

さて。銀行フラグをこれでゲット

つまり、そういうことですね。

(先読みとかってレベルじゃねぇ

 


 
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