No.173389

恋姫のなにか 23

くらげさん

忘れた頃にひっそりと。

2010-09-19 01:16:32 投稿 / 全12ページ    総閲覧数:11285   閲覧ユーザー数:6522

ポケモンでましたね。だからなんだと言われればそれまでなんですが。

今回もほどよくエロです。恋ねーちゃん飛ばしてます。雪蓮も追随してます。

意を決し、スク水を脱いで一刀御指名の水着を着てみれば先ほどまでの動揺は何処かに消えた。

 

(似合う似合わないの問題じゃない。うん、私はお姉ちゃんなんだから)

 

一刀が会計を済ませていたのは既に見ていたので、凪は周囲の視線を感じはしたもののそれに怯まずに外に出る。

出たすぐ傍で、一刀が恋で遊びながら凪を待っていた。

 

「一刀、凪きた」「へ?」

 

恋の髪を弄りながら唸りつつ遊んでいた一刀は恋の声に振り返ると、凪が頬を赤く染めながらお待たせ。と声を掛けてきた。

 

「ヘヴンktkr」「・・・・・・」

「お、お友達待たせっぱなしだし、いこうか」

「凪ねぇ超可愛いじゃん!無理矢理にでも着せて良かった!」

(頑張ってホント良かった・・・)「そ、そう、かな」

 

ばんざーいと子供の様に両手を上げてはしゃぐ一刀を見て、嬉し恥ずかしな表情で腕を後ろに組んで胸を強調したりなんかしちゃう凪。夏って素晴らしい。

 

「一刀」

「ん―――」「死ね馬鹿!馬鹿!アホ!」

 

恋は凪に思いっきり殴られた。その時は平然としていたのだが、ついで一刀からも拳骨を落とされて眼の端にじんわりと涙を溜める。

 

「一刀がぶった・・・」

「当たり前でしょ!なんでいきなりこんなことするの!」

「恋も・・・」

 

そういってグスグスと鼻を鳴らしながら本泣きに入ってしまう恋だったが、一刀としても公衆の面前でいきなりトップレスになった姉を許す事は出来ない。

 

「恋ねーちゃん、次やったらホントに俺怒るって言ったでしょ?」

(恋が一刀の言葉に反応しない・・・明日で世界終わりか)「・・・とりあえずお前はちゃんと上をつけろ」

 

恋のフォローをするのは複雑な気分だったが、一刀が喜んでくれた事の何%かは恋のトスによる結果でもある。

そう自分に言い聞かせ、凪は解けたトップを後ろに回って結んでやる。

 

「恋ねーちゃん、ごめんなさいは?」

「・・・ごめんなさい」

「・・・一刀、恋もきっとはしゃぎすぎただけだと思うから」

 

先ほどは否定したが、一刀が家を出てから中々会える機会も無く、今日は本当に久々のお出かけである。

自分だってさっきちょっとポーズをとって煽ってしまったし。と珍しく恋をフォローする凪。

一刀も凪に言われては仕方ない。と言わんばかりに柳眉を下げると、小さな女の子の様に目元に手を当てて泣いている恋の頭を撫でてやる。

 

「もう絶対やっちゃダメだよ?」

「うん」

「現金なヤツだ・・・」

 

一刀が頭を数回撫でるともう涙は引っ込んだ様で、撫でていた手を掴んでほっぺに持って行くと、甘える様に手を舐める恋。いやそこ突っ込むトコですよ凪さん。

 

「あ、おかえりなさい皆さん」

「おかえりなさい。って、どうしたんですか凪さん。まさか熱中症?」

「さぁ・・・気付いたらこんな感じで・・・」

 

三人仲良く一刀を挟んで、行きと同じ様に帰って来る道中。

先ほど何かをしでかして泣いてしまったのだろう女の子の手を引いてあげるお父さんと、苦笑しながら見守るお母さんといった家族を見て凪のヒューズが飛んでいった。

無論自分達三人に置き換えてみるという蛮行の結果である。

何故そんな無謀な真似を仕出かしたのかだが、【若さってなんだ?躊躇わない事さ!】と凪脳内の桃香が背中を蹴飛ばしたのだ。

 

「凪ねぇ、ちょっと休む?」「蜜柑だからへーき」

「ちょ、ちょっと一刀くん・・・受け答え怪しいわよ・・・?」

「暑さには姉弟ん中で一番強い方だと思うんですけど・・・」

「あ、待ってる間にビーチチェアーを借りてみたんですけど、丁度良かったかもしれませんね」

 

月の指差す方向には高級なビーチで肌を焼くお姉ちゃん御用達のアレがあった。

プールの、しかも人が腰を降ろすスペースにそんな物置けるのかと言う無かれ、此処は曹家、ひいては夏侯家直々に出資した超巨大プールである。

 

「助かります」

 

そう言うと一刀は凪を背負い込むべく腰を降ろすが、その状態でどうやって寝かすのかと考え―――やりやがった。

 

「よっと」

「   」「   」「   」

 

何とかかんとか、正面から抱き締める様に抱え込んで、踏鞴を踏みながらも何とか膝の裏に手を回してお姫様抱っこの完成である。

すいません。と声を掛けて道を開けて貰いながら歩を進め、夏場に肌を(ry なアレに凪を寝かせて一安心した一刀。

 

(やったモン勝ち!)「あれ、なんかちょっと立ち眩みが・・・」

(ざっけんなシバくぞゴラ)「あっ・・・」

「恋もー!恋もー!」

 

額を押さえて蹲る雪蓮と月。M字開脚気味に座り込むと、両手を可愛らしく前に出して抱っこを強請る恋。恋はこれを無計算でやるから恐ろしい。

おいおい。と一刀が雪蓮と月の体調を気遣って脚を前に出したその時、運悪く空気読めないあの娘が無事生きて帰ってきた。

 

「おりょ?雪蓮も月も何遊んでんの?」

「え? あ、お帰り華琳。お前先にプール入ってきたの?」

「入ったっていうか・・・まぁ、そんなトコ。

んで、何で雪蓮と月座り込んで鼻息荒くしてんの?」

「いや、二人とも立ち眩みするって・・・あ! 大丈夫っすか?」

「へーきへーき。二人ともフルマラソン全力疾走で駆け抜けたあとがっつりタレで焼肉食べれるタイプだから。

ほら、人多いんだから遊んでると危ないよ? 一刀も、そうやってすぐ引っ掛るんだからー!」

 

そういって雪蓮と月を引っ張り起こそうとして、華琳は自ら獣の口に飛び込んだ。

 

「恋ねーちゃんは元気でしょ・・・」

「やだ」

「もー・・・ちょっとだけね?俺だってしんどいんだから」

「♪」

 

なんだかんだ姉達には甘い一刀は恋の可愛いヤキモチを解消すべく、凪にしたように恋を抱き上げる。

さっきの様な蛮行ならいざしらず、これぐらいなら可愛いモノである。

 

「ねぇ華琳。どれぐらい強く頭殴ればアンタは空気読んでくれんの?」

「え、ちょっと待って。なんでアタシ怒られてんの?」

「それに気がつかないとホント早死にしますよ?」

「ちょいまち!だってホラ見て!感じて!このお客さんの多さ!前を向かずに走り出すオコチャマの危険さ!」

「生意気な口聞くのは」「このお口ですかー? じゃあいらないですねー?」

「うぉめむまふぁい!!うぉめむまふぁい!!」

 

華琳逃げて!!ホント直ぐに逃げて!!

「ありがとうございます、手伝って貰っちゃって」

「いえいえ♪」

「俺だけでも大丈夫だったんすけど・・・」

「人手は多い方がいいですし、一刀さんだって危険なんですよー?」

「そっすよね・・・」

「恋さん・・・心配ですか?」

「流石に・・・」

 

凪と華琳が倒れたのはきっと熱中症だろう。という結論を雪蓮と月が示し、他に思い当たる節もない一刀も賛同した。

とりあえず水分補給させよう、他にも誰か倒れるかもしれないし。という話になり、当然一刀が買いに行く事になったのだが。

 

「恋お留守番」

「・・・・・・恋ねーちゃん?」

 

思わず額に手を当て、元気印の姉の体調を気遣う一刀。

恋という人間の片鱗を窺った雪蓮と月も目を見開いて驚愕している。

 

「?」

「ごめんね?さっき怒りすぎたね?」

「♪」

 

良い子良い子されてギュッと抱き締めてご満悦の恋。何が何やら分かってないが、嬉しい事は良い事だ。

むふんというω口になって一刀を抱き締め返す恋。そんな二人に恐る恐る声を掛ける雪蓮。

 

「か、一刀くん?」

「あ、すんません・・・・・・えっと、ホントにお留守番するの?」

「やる」

「・・・・・・え、マジで?嘘じゃなくて?」

「やる」

「ホントどうしたの?お腹痛いの?」

「一刀いれば恋元気」

 

という会話を三回ほど繰り返して、雪蓮に落ち着くよう諭されてようやく事態が飲み込めた一刀。

恋としては此処で頑張ってみれば今日一緒の布団で寝てくれるかも。という下心しか無かった考えの末の発言なのだが、まさか恋がそんな計算をするなど夢にも思わない一刀は心底恋を心配した。

雪蓮が残ってくれるというので思わず手を握ってお願いします。と真剣にお願いして、手を握った事にぷーっと頬を膨らませた恋と苦笑いの雪蓮に見送られ、月と共に販売所まで向かった一刀。ちなみに華琳は床に伸びてた。

「はぁ・・・」

「むー・・・」

 

何度も何度も四人の待つ場所を振りかえっては溜息を溢す一刀。

色々話しかけてはいるが、心此処に在らずな一刀の返事に少々膨れっ面の月。

とまぁ、注意散漫になっている一刀はついつい柄の宜しくない男に肩がぶつかってしまう。

前方不注意なのは一刀の方だったが、そのにーちゃんもどっこいどっこい、いやもう少し酷い前方不確認具合だった。

 

「って! おい!どこ・・・」

 

普通、もしくは少し気弱なタイプだと一刀の顔を見て判断し、横に連れている月を見てますます絡みやすそうだと判断してしまったにーちゃん。

テンプレのカラみ方をしようとした金髪のにーちゃんは、速攻で背後から腕を取られて消えていった。

腕を取ったコワモテのお兄さん達は、月の絶対零度の視線を受けて「あーあ・・・」みたいな顔を金髪のにーちゃんに向けると、顎で行けと命じられたのでそのままご退場していった。

 

「あ、すいませ・・・あれ?」

「どうしたんですか?」

「いや、誰かとぶつかったような・・・」

「そんな事になったら大変ですから、ね?」

 

さり気無く自然に一刀の手を取ると、にこやかに微笑む月。

 

「お日様凄いですし、早く買ってかえりましょ?」

「そっすね」

 

華琳情報だったので眉唾だったが、ホントに何の動揺も見て取れなかった。

恋する乙女としては思う所が無い訳でもなかったが、まぁそれはそれ、これはこれ。

 

「わ、凄い人ですね」

「混んでんなぁ・・・月さん此処で待ってた方が良くないっすか?」

「流されちゃいそうですから・・・」

 

確かに。と自分の半分とは行かないまでも明らかに小さいサイズな月を見て納得してしまう。

一刀としては全体の大きさを確認してしまったのだが、上から下へと視線を動かされ、月は恥ずかしげに顔を伏せてしまう。

 

(可愛い・・・)「な、並びましょっか?」

(あれ、コレきたんじゃね?)「そうですねー」

 

月が心の中を覗けた訳ではない。

口元を手で押さえて恥ずかしげに顔を背け、話を変えられたら誰だって脈有りだと思うだろう。

店員さんが慌しくアチラコチラに奔走しているのを眺めながら、そういや飯どうすっかなーとか考えてる一刀。

何とか二人でキャッキャウフフと遊べんものかと頭を悩ませる月。案外こんな関係の方が上手く行くのかもしれない。

「えーっと、メニュー決めておかないといけませんね」

「コーラ飲みたいなぁ・・・」

「一刀さんコーラですか?」

「あー・・・でも凪ねぇ怒るし、水にしとこう」

「凪さん炭酸お嫌いなんですか?」

「骨溶けるが口癖です。恋ねーちゃんは俺と同じので・・・月さんは?」

「オレンジジュースがあればと思ってるんですけど・・・無理かもしれませんね」

 

苦笑しながら子供達の数に苦笑する月。

サイダーやらスポーツドリンクやらも大量に出ている事だろう。

 

「そういや月さんって普段超高い水しか飲まないってホントですか?」

「・・・・・・あぁ、華琳ちゃんですか」

「あ、すんませんプライベートな事聞いちゃって・・・」

「いえいえ、誤解は解いておかないといけませんから」

「あれ、違うんすか?」

「それはそれなりの家柄ですし、お客様が来られたら良い物を召し上がっていただきたいですから」

「あー、勘違いですか」

「はい♪」

 

なるほど。と納得する一刀。ニコニコ笑顔の裏でねちっこく華琳を苛める事を心に決めた月。華琳逃げて!!

 

「俺さっきペットボトル買ってたんすけど、皆待ってる少しの間に温くなったんすよ、ありえないっすよね」

「このお天気ですからね・・・」

「あ、体調大丈夫ですか?さっきフラついてたみたいですけど・・・」

「はい。一刀さんの事信じてますよー♪」

 

首を傾けてニッコリ微笑む月。予想外の返答に照れる一刀。

なるほど、この路線か。と月はほくそえむと攻勢に打って出ようとしたのだが―――

 

「わー!カップルだー!」

「こいびとどうしだー!」

「こら!やめなさい!」

 

やんややんやとオコチャマ達にからかわれ、慌ててソレを止めて謝罪するお母さん。

月は子供達に金一封を進呈したい衝動に駆られたのだが、素人さんにそれは流石に不味いと思い至った。

 

「あー・・・すんません、俺なんかで」

「嬉しいですよ?」

「え・・・」

「あの・・・前・・・」

 

まさかこのままゴールイン?!と月は薔薇色に輝く未来を抱き締める為両手を思い切り広げたのだが、直前で変化して床に落ちた。

後ろを見れば、赤毛でポニーなお姉さんが少し迷惑そうな顔で先を促していて、前をみればポッカリと明いた人の列。

 

(どっかで見た事あるような・・・)「あ、すいません」

(ちっ!んーだよ空気読めよ!)「すいません」

 

おもっくそ舌打ちを(心の中で)しながら、しかしこれも運の流れかと割り切って一刀と月は漸く目的地に辿り着けた。

帰ってみれば、しょんぼり落ち込んだ恋と満面の笑みを浮かべる雪蓮、そしてその雪蓮を恐ろしいモノを見る眼で見つめる華琳とビーチチェアで未だ眠る凪に出迎えられた。

 

「どうしたの恋ねーちゃん?」

「雪蓮力持ち・・・」

「は?」

 

(何があったんですか)

(一刀とのデートを掛けて腕相撲で勝負した。勝った)

(はぁ?!)

 

「あー!一刀だけソーダ買ってるー!ずるいんだー!」

「瓶ソーダって無茶苦茶美味そうに見えるよな・・・」

「ねーアタシにも一口ー!」

「やだよ、買って来いよお嬢様」

「いーじゃん!」

 

ひょいっと一刀が手に持った瓶ソーダを奪い取ると、口を付けてゴッキュゴッキュと飲み干す華琳。

奪い返したかったが、恋に真正面から抱き付かれて思うように動けない一刀は仕方ないと諦めた。

 

「お前ふざけんなよ? 凪ねぇ帰るまで俺炭酸飲めねーんだぞ?」

 

訂正、思うように動けない一刀は口勢に打って出た。

 

「いーじゃんちょっとぐらいー。そ・れ・と・も?口移しで返してあげまちょ~か~?」

「上等だ面かせコラ!」

「きゃー♪」

 

一刀は器用に恋を背負い込むと華琳を捕まえる為に奔走し出した。

それを <●><●> な眼で見つめる雪蓮と月。

 

(やっとく?)(オス)

「はーい落ち着きなさいねー一刀くん」

「華琳ちゃんもー、はしゃぐと危ないって言ったのもう忘れたんですかー?」

 

方や雪蓮は猛進する一刀の脇から手を出して、恋をして力持ちと言わしめた豪力で一刀を止める。

方や月ははしゃぐ華琳の脛を蹴ると、転ばない様に腕を取ったと見せかけて決めた。

 

「いたたた!痛い痛い!」

「あら大変。何か踏みつけたんじゃありませんか?」

「水分補給して少し休憩しましょ?」

 

ひょいっと持って帰ってきたペットボトルを奪い取ると、一刀のホッペにピタッと付けて笑う雪蓮。

頭に昇った血も下がったのか、恥ずかしげに鼻の頭をポリポリと掻くとはい・・・と頷く一刀だった。

未だにぶっ倒れたままの凪を放置するのは流石に不味いなぁ。との結論に至った一刀御一行。

とはいえ、一刀一人を残して残り四人で遊んだのでは何の為に水着を新調したのか分からない。

交代して遊ぶのが一番良いだろうという当たり前っちゃ当たり前の結論に至ったのだが、困ったのはグループ分け。

当然、皆一刀狙いであるからして、話し合うだけで一日が終わるかと思われたのだが―――

 

「雪蓮と一刀一緒・・・約束した・・・」

 

意気消沈し、一刀にべっとりと張り付きながらも恋にそう主張されては一刀としては逆らう訳にもいかない。これ以上姉の尻拭いに奔走するのは御免なのである。

華琳はいつも一刀独り占めしているようなもんだし、そもそも一刀とプールに来るの三回目だし。とあっさりと賛成。

月としてはごねたい所だったのだが、さっき良い思いしたし、路線的には自分が一番っぽいし。と渋々賛成。

という訳で他の面々と離れて、流れるプールに浸かって周りの流れに逆らわぬ様にして一刀と雪蓮は二人で遊んでいた。

まぁ遊ぶといってもある程度年齢は積んでるわけで、そこらではしゃぐ少年少女のように全力で泳ぐ訳にもいかない。

当初こそ水に浸かってゆったり泳いでみたいなんかしたが、どちらからともなく端に寄って、今は縁に腰掛けている。

 

「そういや雪蓮先輩とこうやってどっか行くの久々ですね」

「そうねー、昔は良く誘ってくれたのにねー?」

「・・・もしかして、責められてます?」

「さぁ?どーかしらー?」

「勘弁してくださいって・・・あん時は若かったんすから」

「今も十分若いでしょ?」

 

そういって普通に一刀の胸に手を当て滑らす雪蓮。姉達がアレだし、雪蓮がスキンシップを取るのが珍しい事でもないので別段慌てる事もない一刀。

どうせまたからかわれてんだろ。と随分なげやりな思考だったが、この場合責めるべきは雪蓮なのか一刀なのか。

「帰宅部なのに随分鍛えられてるわね?」

「まぁ・・・ガテン系は給料良いですし」

「・・・そんなバイトもやってたの」

「そういや亞莎が先輩また働いてくんねーかなーっつってましたよ」

「それはこっちの台詞。亞莎困ってたわよ?」

「・・・この話やめときますか」

「それもそうね、折角遊びに来てるんだし」

「あ、そういや恋ねーちゃんがすんません」

 

急にそんな事言われても雪蓮としては首を傾げるしかないのだが、ほぼ初対面だし仕方あるまい。

 

「いや、人に心開くのって結構珍しいんですよ、恋ねーちゃん」

「少しはお姉さんの事見直したかなー?」

「正直嫁に来てほしいです」

 

はっきり断言できるが、一刀には恋の駆け引きをしているつもりはこれっぽっちもありゃしないのだ。

完全に友達に対する軽口の延長線上での発言だったのだ。だって雪蓮も結構際どい発言多いし。

言い訳をさせてもらえるなら、もうこんな感じでも許されるかなぁと甘えてみたのだ。

だがしかし、である。そんな事が言い訳になるならストーカーなんてこの世に生まれないし、秋蘭は病んでないのである。

 

「ぶっちゃけ彼女とか出来る気しないんですけど、出来たとしても絶対長続きしないと思うんですよね」

(マーヴェラスッ!!スパシーバー!!ディ・モールト良しっ!!)

「まぁ全部恋ねーちゃんの所為にする気もないっすけど・・・ちょっと恋ねーちゃんは過保護が過ぎるというか、べったり過ぎるっつーか」

(私は孫姓をやめるぞーっ!!WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!!!)

 

まさか隣でにこやかに愚痴を聞いてくれている年上のお姉さんが最高にハイな状態になっているとは思わない一刀は、急に凄い力で肩を掴まれた事に頭がついて行かなかった。

 

「一刀くん・・・いえ、もうこの際だから一刀でいいわよね・・・?」

「先輩?」

 

一刀と雪蓮では雪蓮の方が身長は高いし、腕力は言わずもがなである。加えてこのプッツン具合。確実に周囲の人ごみなど思考回路から消え去っている事だろう。

 

「え・・・?いや、ちょ!」

「ちょっと、ちょっとチュッってするだけだから!」

「ちょ!タンマタンマ!なんか眼の色が桃香そっくり!」

暴れもがいて、何とか肩を掴んでいる手を外そうと頑張る一刀だったが、びっくりするぐらい動かない。

おいおいやばいってコレ。と頭を動かして周囲を探るが、その度に魅惑的に揺れる雪蓮の生乳に視線が奪われる。

そうこうしているウチに雪蓮の気持ち悪くなるぐらいに整った顔が迫ってきた。

吐息が感じ取れるぐらいにまで近付き、接触までもうホンの少し、というか確実に唇が掠った。

こうなるともう一刀は動けない。何が何やらわからんが、最後の最後で落ち着けているのは確実に桃香の所為だろう。おかげでは断じてない。

 

「ばぐっ?!」

「ご、ごめんなさい!大丈夫ですか?」

「・・・華琳?」

 

まさかの羞恥プレイを完遂される直前に、女神はビーチボールの姿となって飛んできた。

結構な勢いで雪蓮の顔面にぶつかったビーチボールはそのまま跳ね返ってプールにポチャンと落ちると流れのまま流されていく。

ホント、一刀絡みだととことん運の無くなる雪蓮だった。

救いの女神をぶん投げた華琳は、イチャイチャしてたカップルの空気を『めんでしもた!』と何故か関西弁で思いながら、えっほえっほと二人の傍まできて、ぶつけた相手が雪蓮だった事に安堵した。

 

「へ? なんだ雪蓮かー焦ったー。ごめんごめん♪」

「・・・・・・華琳、ちょっと」

「にゃ? えーっと、鼻血でちゃった?」

「ちょっと、来てくれる?」

「うぇーい♪ あ、そだ一刀。凪さん起きて今アッチでビーチボールで遊んでるから~」

 

そういうとひょいっとプールから上がって、顔を右手で押さえて左手をワキワキと動かす雪蓮の後を駆け足で追う華琳。

華琳ホント逃げて!!

 

「助かった・・・のか?」

 

取り残された一刀はそう呟くと、発作が起きるのって姉達だけじゃなかったんだなぁと間違った答えに納得すると、何処かに行ったボールを捜しにプールに入るのだった。

反省。終わらせたかった。終わらなかった。

 

プール編そのにでした。一応雪蓮と月にスポットライトを当ててみました。当たった時間はさておき。

本当はちゃんと完結させて次に行きたかったんですけど、ほら、世間はポ●モンの新作発売じゃないですか。

 

『ぜってー「なにか」も「半挿し」もかかねーに10万ペリカ』

 

脳内会議がコレで終了してしまって、ただでさえ遅れているのにコレは不味いと途中でぶった切っての投稿になりました。

ただ、コレの完結に思いの他時間が掛かったので、次の妄想が始まったのは嬉しい誤算です。

秋蘭メインで斗詩も出して一刀がやんちゃしてた頃の話で妄想してたら意外に良かったので、ブツ切りですが次回はソレの投稿になると思います。

 

読んでくださる皆様のおかげ。とか散々ほざいておいてその皆様待たせっぱなしのダメ作者ですいません。

今回は半挿しと、途中で切れてますが『恋姫†夏祭り』に投稿したかったSSも同時の投稿です。何故途中で切れてるかは其方の方で。まぁ普通の理由ですががが。

 

では、ポ●モンやりつつ妄想を暖めます。ノシ

お礼返信(なにか 22

 

Will-Co21様  もう最初のなにかあふたーは華琳ルートで書かなきゃならない雰囲気です。

       え?その前になにか完結?ははは・・・・・・さて、樹海逝くか。

 

風の旅人様  ほら、姉'sには「家族」という切っても切れない縁があるからよ?

       逃げの一手を打っている訳ではないんです、ただ、弟が幸せになればそれで良いんです。

       問題は「自分ならやれる」と姉達全員が思っている事にあるんです。

 

りばーす様  凪は無双する前にオーバーヒートする可愛い子です。凪可愛いよ凪。

       何か華琳苛めすぎですね。ただ書いてる本人としてはお蔵入りになった話で存分に良い眼見れてるので釣り合いが取れているという事実。

 

Ocean様   やべぇ、実家の展開が完璧に読まれてやがるっ!

      恋ねーちゃんはコレが持ち味。ただ、恋と凪の逆にしてればもっと面白かったかなぁと後悔してます。

 

やくもけい様  これが小覇王の本気です。

 

ちきゅさん様  あれ、俺いつ書き込んだ。

 

武中様    何という先発エース・・・それが華琳様だと言ってしまえばそれまでなんですけどね。

       前に華琳と一刀がひたすらラブラブしてるだけの話を書いた。途中で死にたくなりました。

 

よしお。   恋ねーちゃんいえー!

       ねーちゃんをタイプミスして何度か「ねーたん」で公開しそうになりました。

 

Kito様    何、恋の水着が無かった事に涙・・・?良いか逆に考えるんだ!

       「どんなエロ水着着せてもOK!!」という公式の暗黙のGOサインだと考えるんだ!!

 

叢 剣様    言われてみれば二人組むとすんごいKYですね、やべぇ。

        華琳ごめん・・・ホントにごめん・・・

 

リッチー様   家族フィルターが強固すぎるのも問題です。

 

kurei様    恋はともかく、桃香様は『悪意しかない悪意』なのでこれっぽっちも庇えません。

        あと自分から虎の口に入る華琳逃げて!!多彩なフェイント織り交ぜて!!

 

happy envrem様  一家に一台華琳様。冒頭から終幕までバツグンの安定感を保障してくれます!!

 

風籟様     華琳様様です、ホントに腕が無くて申し訳ない。

 

sai様     華琳は強い子負けない子!!

 

mighty様   ではパッチを導入する手順をご紹介します。萌将伝を付け、CGを閲覧する。

       音声は小宇宙で補え!!以上!!

 

景様     ギャラクシー●ンジェルにいましたよね、超幸運と超不幸が交互に来る子。あんな感じです。

 

320i様    なんでだろう、その言葉を信じられないwww

 

付和雷同様  そうなるとイジメになってしまうので難しいトコです。

       何、今までとそんなに変わらない?  あれ・・・?

 

2828様    良かった・・・待ってくれている人がいて、ホントに良かった・・・

 

potyapotya様  一刀の部屋で寛いでますよ、きっと。

 

jackry様   マッハ出しながら逃げて!!慣性すら利用して逃げて!!

 

割箸様   不憫なのに面白い、なんというメシウマ。

 

samidare様  華琳は強い子泣かない子!!

 

はりまえ様  女なんてそんなモノだって熟女ゲーで学びました。反論は無論受け付ける。

 

KU-様   以前の愛紗の様にいっちょ上げないとダメですね。

 

よーぜふ様  ちょっぴりお茶目な凪ねぇが書けて個人的に満足しました。

 

tyoromoko様  残機無限にフル装備の裏技使って漸く二割程度です。

 

ロンギヌス様  弄られるのは器がデカい証だと思ってます。

 

絢風 悠様  失礼しました。修正しておきます。

 

水上桜花様  死に掛けると強くなる・・・そうか!華琳はサ●ヤ人だったんだよ!!

 

poyy様    エー

 

t-chan様   きっと冥琳は桃香に気に入られますよ、二人とも腹黒・・・誰だこんな時間に

 

U_1様   想像して吹いた辺りに、華琳の扱いの悪さが垣間見えます。

 

悠なるかな様  頼むぜ私のスラッガー・華琳。

        華琳様が生まれたのはホントに運が良かったです。

 

 

感想、ありがとうございました。

 


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