No.171191

真・恋姫無双呉ルート(無印関羽エンド後)第三十話

海皇さん

 皆さんいかがお過ごしでしょうか?

 今回はいよいよ袁術戦になります。

 最後にはおまけも用意してありますので楽しんで見て行っ

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2010-09-08 14:17:37 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:8227   閲覧ユーザー数:6615

 劉表side

 

「紅刃様、孫策が天の御使いから玉璽を授かったとか・・・」

 

 蒯越は、劉表にささやくようにそう報告した。

 

 「天の御使いから、か・・・。本当にあの童から授かったのか?」

 

 「いえ・・・、どうやらたまたま洛陽で見つけた玉璽を、天の御使いが授けた物ということにしたとか・・・」

 

 蒯越の言葉を聞いた劉表はうっすらと笑みを浮かべた。

 

 「なるほどな、確かにそれならただ玉璽を手に入れたというより信憑性が増すな。

あの小娘にしてはやるではないか・・・」

 

 「それで、いかがなさりますか?今すぐにでも刺客を送って・・・」

 

 「それには及ばぬ」

 

 劉表は蒯越の言葉を遮ってそう言った。

 

 「すでに袁術の方に手を打ってある。今頃騒ぎになっていることであろうよ」

 

 「あの・・・それはいかなることで・・・」

 

 「くく・・・いずれ分かる。いずれな・・・」

 

 そういいながら劉表は笑っていた。その姿を見た蒯越は黙って頭を下げた。

 

一刀side

 

 俺と雪蓮が初めて関係をもってから数日、

 

 嫉妬した愛紗のロイヤルストレートフラッシュを喰らって奇跡的に生きていた俺は、とにかく愛紗に謝罪をした。

 一方の愛紗も、自分もやりすぎたと俺に謝り返してきたため、お互いの謝り合戦になってしまった。(結局、冥琳が間に入って終わったけど)

 その後俺は、愛紗と仲直りしたんだけど、雪蓮が、「いつか私の魅力で一刀おとしちゃうもんね~♪」とか言ったせいで今度は雪蓮と喧嘩になってしまった。それからというもの、愛紗と雪蓮はほぼ毎日俺の取り合いをしている。

 愛紗がオンドゥル化しなくなったのは良かったけど、毎日のように二人に搾り取られているから、体がそろそろやばいんだが・・・。

 さらに最近ではそれに祭さんと六花さんまで加わってきてしまった。

この二人とも関係を持ってしまったせいで、愛紗の怒りはさらに加熱、「こうなったら私が先にご主人様の子供を産みます!」とまで言い出して、夜になるや否や俺の部屋に入ってきて・・・、ということになってしまっている。

無論、雪蓮達も黙ってはおらず、夜中に俺に襲い掛かってくるから俺はいつも寝不足になってしまっている。見るに見かねた冥琳が、夜伽を週に一回のみって約束させてくれたけど、それもいつまでまもられることやら・・・、不安でならないよ・・・。

それはともかくとして、俺達は今、大広間で軍議を行っていた。

 

その内容は俺達の下に飛び込んできた、信じられない情報についてだった。

 

 

 

 

  袁術が玉璽を手に入れ、新たに仲王朝を建国し、その皇帝になった。

 

 

 

 

 この情報が明命の手によって俺達に伝えられたとき、俺達は初めは袁術のデマだと思った。

 なにしろ玉璽は俺達が持っているし、俺が雪蓮に玉璽を与える儀式だって行っている。

 このことは諸侯中に広めたから袁術だって知っているはずだ。それを知っていながら玉璽を持っていると言うなんて、あるはずがない。

 

 だが、明命の報告によれば、袁術は即位の際に玉璽を民衆の目の前で見せたらしい。

 その形状を玉璽を見た民衆に確認したところ、俺達の持っている玉璽の特徴とほとんどそっくりだったらしい。

 このことが周辺の諸侯や豪族に知れ渡り、大混乱に陥っていた。

 

 孫策が玉璽を手に入れたのは嘘なのか?袁術が本物の玉璽を持っているのか、等等の噂があちこちで囁かれるようになった。

「まったく厄介なことになったわね」

 

 雪蓮はそう言って溜息をついた。まあ仕方ないけど。

 俺が授けた(真似だけど)玉璽が今度は袁術が持っていて、しかも俺達の持っている玉璽とほぼそっくりときた。このせいで諸侯の間に孫呉に対する疑惑が広がりつつある。

・・・本当に面倒なことになったな・・・。

 

 「冥琳、袁術の持っているの本当に玉璽なの?」

 

 「直接見たわけではないから確かなことは言えないが、実際見た者から聞いた話を総合した結果、私達の持っている物に似た印璽であることは確かなようだ。が、近くで見た者が居ないからな。本物であるかどうかは分からん」

 

 「それじゃあこの玉璽は偽物なのかしら?」

 

 「いえ、私が見たところ、これは間違いなく本物です。この裏に書かれた文字も、欠けた龍の角も私が調べた玉璽の特徴に一致します」

 

 雪蓮が手に持っている玉璽を見ながら言った疑問に藍里はそう否定する。

 確かにこれを藍里と冥琳に鑑定してもらったら本物だと言われた。

それならば袁術が持っているのは偽物ということになる。

 

 「だったら袁術が持っているのは偽物で、袁術はただ帝位を僭称しているだけだって諸侯に伝えればいいんじゃないかな」

 

 「そう簡単にはいかないのよ」

 

 と、詠が俺の提案に苦々しげに否定してきた。

 

 「相手は袁家、漢の名門中の名門の家柄なのよ?その気になれば家柄に任せて諸侯達を黙らせることだってできるし、噂も握りつぶして私達の持っている玉璽が偽物だって逆に言いかねないわ。だからあまり効果は期待できないわね」

 

 「詠の言うとおりだ。残念だが北郷殿、その策は使えない」

 

  詠の言葉に同意した冥琳も、俺の案に反対してくる。

 

  確かに、忘れがちだけど雪蓮はまだ袁術の傘下にいるんだよな・・・。

 

  それに袁術自身は無能かもしれないけれど、家柄のせいで実際の実力より高く評価がされている。この時代家柄がものをいうから。

 「まあしばらくは様子見しかないかしら」

 

  「ああ、今のところはそれしかあるまい」

 

  雪蓮と冥琳はそんな話をして、また溜息をついていた。

 

  様子見か・・・。まあ仕方ないといえば仕方ないけど・・・・。

 

  ん?待てよ・・・・。

 

  「なあ、詠」

 

  「?なによ、一刀」

 

  「確か皇帝ってまだ存在するんだよな?」

 

  「はあ?居るにきまってるじゃない!今は曹操に保護されているみたいだけど」

 

  なるほどな・・・。それならこの案は、いけるかな・・・?

 

  「藍里、もしも皇帝がいるのに勝手に皇帝を名乗ったら、謀反になるよね・・・?」

 

  「ふえ?は、はい、たしかにそうなるかと・・・・!!」

 

  俺の言葉にはっと気が付いたのか藍里が俺に目を向けてくる。

  それに対して俺はにやっと笑った。

 

  「え?え?どういうことなの?一刀」

 

  雪蓮がわけが分からないというような顔をして俺に質問をしてくる。

  俺は雪蓮に説明を始めた。

 「つまり、いくら玉璽を持っていてもまだ漢の皇帝は存在するし、漢王朝そのものは存続している。それなのに勝手に王朝を作って皇帝になるのは漢王朝に対する謀反になる、袁術は賊軍になるってことさ。こうなったら名門なんて関係ないだろ?」

 

  「へえ~!すごいわね一刀~!!」

 

  「ああ、これなら逆に袁術は諸侯の不信を買って逆に自分の首を絞めることになるな」

 

  「しかも袁術さんは日頃の暴政で民の皆さんから恨まれています。ですから袁術さんは賊軍になったと噂を流せば人心は袁術さんから離れますから、大きく国力も弱体化します。すごいです一刀様!」

 

  「それに袁術さんが賊軍だと広まれば諸侯の皆さんも袁術さんに味方しなくなりますからね~。私たちが賊軍討伐をするといえば味方してくれるかもしれませんし」

 

 と、俺の案に雪蓮達は感心してくれている。

 

 実際袁術は皇帝僭称したのが原因で没落したから、袁術が皇帝を僭称したならこれを利用して袁術の評判を落とそうと考えていた。

 まあまさか偽物の玉璽が出てくるとは思わなかったけど。

 

 「でも一刀凄い策を考えたわね~。ますます惚れ直しちゃったわ♪」

 

 ちょっ!?雪蓮!なんてことを!うあああ、愛紗がこっちを睨んでる・・・。

 

 「うむうむ、閨ではかなり激しかったしのう」

 

 「ええ、私なんて何度も失神させられてしまいましたわ♪」

 

「・・・かなり・・・激しい・・・ポッ///」

 

「何度も・・・失神・・・はうう~~///」

 

 うあああああ!!!祭さん、六花さん、そんな煽るようなこと言わないで!!

 あと咲耶!亞莎!なに想像したの!!そんな顔真っ赤にしないで!!

 

 「ぐぬぬぬぬぬぬ・・・・」

 

 うああああ、愛紗が怒ってる・・・、まじで噴火寸前だ・・・。背後にノコギリクワガタに似た仮面の戦士が浮かんでいるよ・・・。

 

 「はあ・・・せめて軍議が終わってからにしてくれ・・・」

 

 溜息つきたいのはこっちだよ・・・冥琳・・・。

 

 その後、軍議で袁術の評判を落として国力を弱めることに専念することに決定したわけなんだけど、軍議終了と共に雪蓮と愛紗に寝室に連れて行かれて、さらにそこに祭さんと六花さんまで加わって、結局4人と相手することになってしまった。

 

 当然徹底的に搾り取られたのは言うまでもない。

 

 

 どうしてこうなった・・・。

  あとがき

 

 みなさん遅くなりました!第30話更新しました!

 

 今回は対袁術戦の前です!ようやくここまで着きました・・・。

 

 まだまだ本格的な戦闘はありませんが、出来る限り早めに書いていくつもりです!

 

 小蓮は次あたり出てくる予定です。まあ袁術戦は早めに終わらせる予定なので・・・。

 

 では皆さん、次回もお楽しみに。

 

 あと最後におまけも用意してありますので、よろしければご覧下さい。

          おまけ

 

             真・恋姫☨無双!!

 

           遊戯王と奇跡のコラボ!!!

 

       「はあ・・・なぜ私はこんなに影が薄いんだ・・・」

 

        思い悩む公孫賛の前に、一人の男が現れる!!

 

         「その気持ち、俺にも分かるぞ!!」

 

           「!?お、お前は!?」

 

      「俺の名は三沢大地。ラーイエローの主席だった男だ」

 

        異なる世界の影の薄い二人が、今、邂逅を果たす!

 

    「私は・・・それなりに出来るほうなのに・・・影が薄くて・・ううう・・・」

 

    「分かる・・・分かるぞ・・・!俺も、いつも空気空気と言われて・・・」

 

      「!お、お前もか・・・!お前も苦労したんだな・・・・!」

 

        そして二人はこの世界に宣戦布告する・・・!

 

「俺とお前の力を合わせれば、きっと俺達の存在を世に知らしめることが出来るはずだ!!」

 

「おお・・・!そして其の時にこそ、私達は光り輝けるんだ!!」

 

          「やろうぜ、白蓮!!」

 

          「おう!!三沢!!!」

 

 

           次元を超えた絆が

 

 

          今、世界を動かす!!

 

 

       真・恋姫☨無双×遊戯王デュエルモンスターズGX

 

          超融合!!外史を超えた絆!!

 

         公開日・・・未定!!「「おい!!」

 


 
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