さぁ第一幕は終焉ですわよお姫様
出番の終わった貴女がさっさと舞台の袖に下がらないと言うなら
私が・・・突き落として差し上げます。
石突部分に槍先が付いた、麗専用の金色の方天画戟
それをまっすぐに構えながら
矢のように素早く鋭く、一瞬動きを止めた秋蘭に突っ込む麗
対するは秋蘭の放つ無数の本物の矢・・・
今一時の集中力で、自分の体幹に迫る矢を槍先で突き落とし
それ以外を当たるに任せて強引に距離を詰める
広がるスカートの阻まれ脚をいることは出来ない
腕に当たったところで、構わず進む麗の突撃は・・・止まらない
あの手は二度と秋蘭には効かない
この機会を逃しては・・・未だ修行中の自分が、弓の達人である秋蘭に勝てる機会は二度と無い。
まさに一筋の勝機・・・
霞さん、貴女には及びませんけど・・・
不肖の弟子の『神速』此処で秋蘭さんに見せつけてやりますわ
微笑を絶やさずにいながらも、鬼気迫る突進のまま槍先を恐ろしい速さで繰り出す麗
銀光一閃・・・とまでは言えないものの、それは恐ろしいほどに鋭く速い突き
体ごとぶつかる勢いでさらに上乗せされた、突きが秋蘭にむけ繰り出される。
・・・左構えのその胸に、矢を受けながら、微笑を絶やさぬまま。
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GW企画本日の夜の部投稿です
台詞が秋蘭に移るとそこでパスなので、これから極端に短い回も出てきます
どなたか一人でも面白いと思っていただけたら僥倖です