No.132701

魏√風END璃々編アフター 1話 「旧知の再会 新たな出会い」

魏√風END璃々編アフター 1話 「旧知の再開 新たな出会い」を投稿します。

かなり私の趣味で書いているのでお気に召さないかもしれませんがよろしければ読んでみてください。

2010-03-27 22:57:49 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:9989   閲覧ユーザー数:7598

15年の月日の後に遂に再会を果たしたかつての少女と青年。

二人は時が経つのも忘れてただ再会を喜び合っていた。

 

「あの、スミマセンでしたご主人様。つい我を忘れて泣きじゃくってしまいました」

 

「構わないよ璃々ちゃん、いやもう「ちゃん」付けするのは失礼になってしまうね。俺もあえて嬉しかったよ、璃々」

 

「ごッご主人様(ひっ卑怯ですよ。呼び捨てでその笑顔は)」

 

この時璃々は15年経っても一刀の種馬力は健在だと悟った。

 

「所で璃々。他の皆は元気にして・・・いや、違うな。勝手に何も言わずに消えといて元気だったかはないか。皆は息災だったかい?」

 

「ご主人様・・・はい。殆どの方はご主人様が帰ってくるのを信じて元気にしてましたよ。ただ愛紗様が少し・・・ただこの事は愛紗様ご本人からお聞きするべきかと」

 

「・・・そうか。それと今は皆成都にはいるのかな?」

 

「いいえ。今現在は三国が積極的に交流を交わしていて皆さんがそれぞれの国に赴いていたりします。ですので今成都にいらっしゃるのは桃香様・愛紗様・雛里様・星様・焔耶様に私となります。ただ、他にもご主人様が天に帰られてから仕官した者も何人かいます」

 

「そうか。遭うのが楽しみだな」

 

「それでは城へと戻りましょうか、ご主人様」

二人は森を抜けて城に向かって成都の町を歩いていた。

民の中には一刀に気付いて

 

「おい、黄叙様の隣を歩いてるのってひょっとして北郷様じゃあ」

 

「本当だ。だいぶ大人びいていらっしゃるが確かに北郷様の面影が。するとひょっとして天からお戻りになられたのか」

 

民達の会話が聞こえたのか璃々の隣を歩いていた男が民達の方を向き口元で人差し指を伸ばし「今は早く城に戻りたいからゴメンだけど後でね」と口だけ動かすと、民達は男が一刀だと確認し、同時に一刀の想いにも気付いてただ静かに深々とお辞儀だけをした。

 

「やはり民の皆さんもご主人様のお帰りを喜んで下さってますね」

 

「ああ、本当に俺はここに戻ってこれたんだな。やっと思いが叶ったよ」

 

「もおご主人様ったら。それは城に戻って皆さんに会ってから言ってくださいね」

 

「ああ、そうだね。でもやっぱり嬉しいよ」

 

「・・・ご主人様。ところでご主人様のお持ちになってるその箱には何が入っているのですか?」

 

璃々が気にになった一刀が持っているのは細長くて大きいちょうど人一人が入れそうな箱を持っていた。

璃々には分からないかも知れないがその箱は天の人間が見れば間違いなく西洋の柩だと思うものだった。

「ああ、これかい?別に秘密にしなくてもいいんだけど、せっかくだから城で皆に会ってからね」

 

「そうですか、分かりました。そういえばご「おっお館ー」!?」

 

二人が話していると誰かが一刀を呼ぶ声が聞こえた。

ただ、誰かといっても一刀を「お館」と呼んでる時点でその者が誰だか一刀もすぐに気付いた。

 

「焔耶か。久しぶりだね。長い時間掛かったけどやっと戻ってこれたよ」

 

「はぁっはぁっはぁっ。やっやっぱりそのお声はおっお館なんですね?よっよく戻って来てくださいました。おっおやがだ~うわぁぁ」

 

焔耶が二人の元にたどり着くと男が焔耶に声をかけ、その声を聞いた焔耶はその男が一刀と分かると人目を憚らず大声で泣き出した。

 

「・・・ごめんね、焔耶。一声も掛けずに帰ってしまって。悲しい思いをさせてしまったね」

 

「いっいいえ。お館の話はすべて璃々から話を聞きました。お館の気持ちも分かっているつもりです。ただやはり一声掛けてほしかったと。ただそのことで私も「ああ、やっぱり私もお館の事が好きだったんだ」と素直に認めることが出来たのは皮肉ですが///」

 

「そうか。そういってもらえて嬉しいよ。もう俺は何処にも行かないからさ。これからもよろしくね。それとただいま焔耶」

 

「御意。我全身全霊を持ってお仕えします。お帰りなさいませお館」

一刀と焔耶が再会に喜び合っていると

 

「はっはっは、これはこれは戻ってこられて早々見せてくれますね。御大将殿」

 

「!?その声は久しぶりだな。羅乾(ラカン)」

 

そう呼ばれたのは他の者達とは一回りも違う筋骨隆々の男だった。

 

「それにしてもだいぶ老けたな羅乾」

 

「そりゃあ私も40ですからな。そうゆう北郷様もだいぶ貫禄がお付きになって見違えましたぞ」

 

「そう言って貰えたらこの15年の努力が無駄ではなかったと思えるよ。そういえば羅乾にはいまだ一兵士として蜀に仕えてもらえてるのかな?」

 

「もちろんですよ。この周倉、北郷様が義勇軍として旗揚げされた時から北郷様の下で支えていくと誓ったのですからな。将軍方から昇進の話を頂けるのは有り難いのですが私はやはり北郷軍の一兵士としてこの国に、そして貴方様にお仕えたいのです」

 

「そうか。いままで本当に有難う。これからもよろしく頼む」

 

「はっ喜んで。それでは私は城に一足早く戻って北郷様のご帰還をご報告してきますので、北郷様はお二人と15年ぶりの成都の町を見ながらお戻りください」

 

そういって羅乾は三人を残して城へと戻っていった。

後書き

 

魏√風END璃々編アフター第一話はいかがだったでしょうか?

まずはまさかの焔耶との再会です。

なぜ焔耶が蜀の将との再会の第一号だったと言うとただ単に焔耶が好きなだけなんですがね(笑)

 

焔耶は蜀ランキングの三位です。ちなみに璃々一位の蒲公英二位です。

 

その次に出てきたのがオリキャラ第一号の周倉です。

彼は一刀なら兵とも仲良くなるだろうとの思いから仲良くなった兵を明確に表現するために出しました。

イメージ的には真名から皆さんが思い浮かんだ人そのまんまですかね。性格は違いますが。

 

次回はお城にいるの残りの皆との再会と新たに入った将との出会いを書きたいと思います。

 

次回も頑張りますのでよろしくを願いします。


 
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