No.126700

真・恋姫無双二次創作 ~盲目の御遣い~ 第参話『本心』前編

投稿4作目になります。
前後編に分けてみました。
各キャラの反応を楽しんで頂ければ幸いです。
色々と意見や感想や質問、
『ここはこうしたらいいんじゃねえの?』的な事がありましたらコメントして頂けると嬉しいです。

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2010-02-25 23:51:08 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:28684   閲覧ユーザー数:22181

 

〇この作品(という名の駄文)を読む前の諸注意

 

 

 

 ・主人公はオリキャラです

 

 

 

 ・基本、『真・恋姫無双』呉√に準拠してます。

 

 

 

 ・作者に三国志の知識はほとんど御座いません。(恋姫シリーズをプレイしたのみです)

 

 

 

 ・ずぶの素人故、解りにくいところが多々あると思いますが、そういう点は遠慮なく質問してください。出来うる限り答えます。

 

 

 

 ・遅筆且つやる気にムラがあるので定期的な更新は難しいと思いますが完結させるつもりは満々なのでそこの所よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

SIDE『冥琳』

 

正直、侮っていた。

 

私も音楽は嗜んでおり、それなりに腕に覚えもあった。

 

周囲の人々が『曲に誤りあれば周郎が振り向く』などという歌を作って私を囃した時は、呆れながらも少し嬉しくもあった。

 

だが、白夜のそれは、技術や正確さという段階の話では無かった。

 

『ばいおりん』なる楽器から奏でられる音の一つ一つが繊細で、しかし何処か力強くて、

 

冥琳(このような綺麗な音色が、この世に存在したとはな・・・・)

 

『心を奪われる』とはこういう事なのか、と言う事を思い知らされた。

 

そして、私を驚かせたのはそれだけではなく、

 

冥琳(何とも楽しそうに奏でるのだな、お前は・・・・)

 

白夜は、穏やかな笑顔を浮かべていた。

 

それはまるで、安らかな寝顔のようにも見えて、

 

まるで、彼の周囲がうっすらと輝いているようにすら思えた。

 

冥琳(そう言えば、『音楽』は『音』を『楽しむ』、と書いたな・・・・)

 

そんな当たり前の、しかし忘れかけていた昔の感情を思い返していると、

 

冥琳(・・・・おや?)

 

いつの間にか部屋の扉が開いており、そこには私の弟子が仄かに赤く染まった顔で、呆けた様に立ち尽くしていた。

 

軽く手招きをしてやると、ハッと我に返ったようで、

 

白夜の方をチラチラと窺いながら、ゆっくりと部屋に入って来た。

 

 

SIDE『陸遜』

 

そこにいたのは、一人の男性でした。

 

年齢は、孫策様や周瑜様と同じくらいでしょうか?

 

見た事のない衣服にその身を包み、

 

やはり見た事の無い楽器を奏でていました。

 

それはまるで一枚の絵画のようで、

 

その姿にも、

 

その音色にも、

 

その男性が作り出す雰囲気にも、

 

いつの間にか惹き込まれていました。

 

やがて周瑜様が私を手招きしているのに気がついて、

 

部屋へゆっくりと足を踏み入れている間さえも、

 

自然と男性の方へと視線が向いてしまいました。

 

やがて演奏が終わり、

 

暫しの間部屋中に漂っていた余韻が消えたかと思うと、

 

自然と拍手をしている私がいました。

 

 

SIDE『白夜』

 

演奏を終えると、誰かの拍手が耳に届きました。

 

途中でこちらに入って来た気配が一つあったので、恐らくその人でしょうね。

 

??「素晴らしい演奏でしたぁ~。もう感激ですよぉ~」

 

随分間延びした話し方をする方ですね。

 

まぁ、そう言って下さって悪い気はしませんが。

 

白夜「有難う御座います。ところで、貴女はどなたですか?」

 

陸遜「あぁ、そうでしたね。姓は陸、名は遜、字は伯言ですが・・・・皆さん、この方にはどこまで自己紹介したんですか?」

 

冥琳「皆、真名を伝えた。雪蓮も祭殿も私もな」

 

陸遜「では『天の御遣い』さんなのですね~?でしたら、私の真名は穏って言います。穏とお呼び下さいね、御遣い様♪」

 

独特の雰囲気を持ってらっしゃる方ですね。

 

白夜「よろしくお願いします。私は姓は北条、名を白夜と言います。字は持ち合わせておりません。白夜と呼んで下さい、穏さん」

 

陸遜「はえ~、字が無いとは珍しいですねぇ。それで、真名は何と仰るんですか~?」

 

孫策「そう言えばまだ聞いてなかったわね。白夜、貴方の真名は何て言うのかしら?」

 

穏さんの言葉でその事に気がついたのでしょう、孫策さんが聞いてきました。

 

ふむ、そう言えばまだ説明していませんでしたね。

 

白夜「貴女方が言う所の天の、他の国ではどうかは知りませんが、少なくとも私の国では『真名』という風習は無かったんですよ。強いて言うのでしたら、『白夜』が私の真名にあたりますね」

 

そう言った途端、四人から本日最大の驚愕の気配を感じました。

 

まぁ、そうでしょうね。

 

先程の話からすれば、彼女達にとって『真名』は命や誇り、そういったものと同等の価値があるようですし。

 

白夜「あくまで私にとってはそれが『普通』だった、というだけですからね。それに、貴女方は私の命の恩人です。感謝こそすれ、名を呼ぶ事を咎めたりしませんよ」

 

私のその言葉に納得したのか、四人から嫌な空気が抜けていくのが解りました。

 

孫策「そう。あなたがそう言うのなら、これからも白夜と呼んでも構わないのね?」

 

白夜「構いませんよ。むしろそうして下さい」

 

孫策「解ったわ。それじゃあ改めてよろしくね、白夜♪」

 

白夜「ええ、よろしくお願いします。雪蓮さん」

 

そうして、改めて握手を交わす。

 

・・・・・・・・そう言えば。

 

白夜「ちょっと、じっとしていて貰えますか雪蓮さん?」

 

孫策「え?ええ、いいけど」

 

戸惑いながらも、動きを止めてくれたようです。

 

白夜「では、ちょっと失礼しますね」

 

そう言うと白夜は徐に、

 

雪蓮の顔へとその両手を伸ばした。

 

 

SIDE『雪蓮』

 

完全に思考が止まった。

 

雪蓮「ちょっと、どうしたの!?」

 

思わず声を荒げてしまう。

 

でも白夜はさして気にしていないようで、

 

白夜「これから、寝食を共にするんですから、どんな人なのか知っておきたいんですよ。私だけ顔を知らないなんて不公平でしょう?」

 

私達からすれば妙な理屈だったが、白夜の雰囲気に呑み込まれていたのか、

 

雪蓮「・・・・そう」

 

思わずそう答えてしまった。

 

最初に髪をゆっくりと梳かれ、

 

次に頬を優しく撫でられ、

 

唇も、鼻も、耳も、瞼も、額も、

 

顔を構成する全てを、

 

男とは思えないほどに綺麗な手で優しく触れられ、

 

白夜「声色から何となく予想はしていましたが――――」

 

見る者全てが心安らぐような笑みを浮かべて、

 

白夜「とても綺麗なんですね、雪蓮さん」

 

その言葉が止めだった。

 

雪蓮「なっ・・・・ええっ!?」

 

顔に一気に血が集まっているのが直ぐに解った。

 

今の私はきっと、驚くぐらいに真っ赤になっていることだろう。

 

誰かに言われなくたって解るくらいに顔が熱い。

 

白夜「雪蓮さん。貴女の真名ですが、一体どういう字を書かれるのですか?」

 

雪蓮「えっ!?えと・・・・『雪』に花の『蓮』だけど」

 

白夜「なるほど、きっと雪のように綺麗な肌なんでしょうね。目にする事が出来ないのが、非常に残念です」

 

『いや、割と日に焼けてて黒っぽいんだけど・・・・』

 

そう言おうと思えば言えたかもしれないが、何故かたったそれだけの言葉を、私は口にする事が出来なかった。

 

雪蓮「うん・・・・ありがと・・・・」

 

動悸が激しい。

 

顔の熱さが全然抜けてくれない。

 

『綺麗』なんて言われ慣れた言葉のはずなのに、

 

面と向かって、至近距離で言われるとこんなにも破壊力を持つものだったのだろうか?

 

今までに感じた事の無い奇妙な感情に、

 

後世に名を残すほどの呉の英雄は、まるで幼い少女のように戸惑うのであった。

 

 

SIDE『穏』

 

白夜さんが雪蓮様の顔を触り始めた時は何事かと思いましたが、冥琳様が吃驚しながらも『北条は病で目が見えないのだ』と教えてくれました。

 

成程、それで私と話していた時もずっと目を閉じたままだったんですね。

 

しかし・・・・羨ましいですぅ・・・・

 

私も撫でてくれませんかねぇ?

 

そんな事を考えていると、

 

白夜「次は・・・・穏さん、こちらへ来てくれますか?」

 

 穏「・・・・ひゃい!?」

 

わわ、私ですか!?ふぇ~、本当に私に来るなんて思ってなかったですよ~!?

 

どうしましょう、と慌てていると、冥琳様が『面白そうだ』と言わんばかりの顔で背中を押してきました。

 

うう~、他人事だと思って~・・・・

 

そうしている間もずっと白夜さんは笑顔でずっと待っていて下さっていて、

 

 穏「今行きますぅ・・・・」

 

仕方ないです。こうなったら腹を括ります。

 

 穏「では・・・・どうぞ」

 

目を閉じてそう言うと、ゆっくりと白夜さんの手が伸びてきます。

 

そして私の顔に触れて、

 

白夜「おや、穏さんは眼鏡をかけてらっしゃるんですね」

 

 穏「はわっ!?すいません、外すの忘れてました~!!」

 

急いで外すと、ちょっと視界はぼやけましたが、白夜さんが『別にいいのに』って顔をしてるのは解りました。

 

そして再び綺麗な手が伸びてきて、

 

 穏(ふわぁ~・・・・)

 

凄く柔らかで、優しい手でした。

 

まるで太陽の光をたっぷりと浴びた上質の布団に包まれているような、そんな感覚でしょうか?

 

とても心が落ち着きました。

 

白夜「穏さんの真名は、どういう風に書かれるのですか?」

 

 穏「・・・・・・・・」

 

白夜「・・・・穏さん?」

 

 穏「はわっ!?すいません、ついぼぅっとしちゃいました~!!」

 

白夜「ふふっ、いいですよ。で、貴女の真名はどう書くのですか?」

 

 穏「はい~・・・・『穏やか』という字で『穏』と読みます~」

 

白夜「なるほど、確かに貴女といると心が穏やかになりそうですね」

 

 穏「・・・・本当にそう思われますか?」

 

白夜「ええ。私は目が見えない分、声や雰囲気からその人の人柄が、何となくではありますが解るんです。貴女はきっと、誰かを心から思いやれる、優しい人なんでしょうね」

 

その言葉を聞いた途端、

 

ただでさえぼやけていた視界が、

 

余計に見えなくなってきました。

 

白夜「・・・・穏さん?」

 

 穏「・・・・はい?」

 

白夜「・・・・泣いているんですか?」

 

その言葉で初めて、

 

私は自分が涙を流している事に気がつきました。

 

 穏「あれ?・・・・あはは、何で私泣いてるんでしょう・・・・?」

 

ふと、頭を撫でられている事に気付きました。

 

視線を上げてみると、白夜さんは笑っていて、

 

白夜「泣きたいなら、我慢しなくていいんですよ」

 

その言葉で、こらえていたものが一気に溢れ出てきてしまいました。

 

 

この人は、

 

 

今まで生きてきて初めて、

 

 

『本当の私』だけを見てくれた。

 

 

その事が解った途端、

 

 

私は年甲斐も無く、声を出して泣いてしまいました。

 

 

(続)

 

後書きです、ハイ。

 

いや~、難しい・・・・四人の内半分しかうp出来ませんでしたね。

 

文章も滅茶苦茶になってなければいいんですけど・・・・

 

明日にサークルの追いコンがある事が数時間前に急遽発覚し、

 

明日は更新が難しそうなので、一応出来てる所まで上げておこうかと思いましてね。

 

さ~て、祭さんと冥琳はどうしようかしら・・・・

 

本筋は頭の中にあるんですけど、どうやって持って行こうか、

 

どっちを先にしようか、非常に悩んでおります。

 

ちなみに前回『もうちょっとプロローグが続く』と言いましたが、

 

・・・・・・・・まだまだ続きそうですwwwww

 

はぁ・・・・俺って不器用だなぁ・・・・

 

ほいでわ、今回はここら辺で

 

でわでわノシ

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・誇りや生き様が『祭』ってすごくね?


 
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