No.121136

恋姫異聞録5

絶影さん

続きです
荀攸の真名なんですが鳳(アゲハ)
と読みます

それと秋蘭なんですが性格違うと思われると

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2010-01-29 03:14:19 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:31731   閲覧ユーザー数:24620

「で、そちらの二人が貴方の連れね?」

 

そういう視線の先には李典の連れてきた二人の女の子がたっていた。

 

「はい、改めて自己紹介します。性は李、名は典、真名は真桜や」

 

「于禁なの~、真名は沙和!よろしくなの~」

 

そう一人が答えるが、もう一人の女の子は固まって動かない

 

「あわわわ、凪~!うごいてくれ~」

 

「凪ちゃんしっかりなの~!」

 

「そこの者っ!名を名乗れっ!」

 

春蘭が業を煮やし、言葉をうながすがピくりともしない、どうやら緊張と曹操様の覇気で固まっているようだ、俺は仕方が無いなと思い、曹操様の覇気が当たらないよう間に立ち、頭を撫で優しく話しかけた

 

「はじめまして、俺は性を夏侯、名を昭という、良かったら名前を教えてくれないか?」

 

「あ、は、はいっ!性を楽、名を進、真名を凪といいますっ!この命曹操様にお預けいたしますっ!」

 

そう、一息に話すと顔を赤らめてうつむいてしまった。なんとも可愛らしいものだ

しかし、楽進に于禁までもか、まさか連れだとはなまったくこの世界には驚かされる

 

「凪、沙和、真桜、私の真名は華琳よ、これからはそう呼びなさい」

 

そういって、こちらに視線を向けて曹操様はニコッと笑い顔になる、解りました

 

「はい、三人を合わせて言うなら撞車、楽進を一本の槍とするならば、李典は車軸、、于禁は車輪、その威力は城壁さえも突き破ります。」

 

その評価を聞き曹操様は満足と言った顔をして、何かを思案している、まあなんとなく想像は出来るが

 

「そうね、三人とも昭に預けるわ、そこで彼女たち三人の能力を更に見極めてちょうだい」

 

「了解いたしました、では三人ともよろしく頼む、俺は真名が無いからな、性でも名でも好きなほうで呼んでくれ。」

 

私たちは真名で呼んでくださってかまいませんと、凪が言い二人がそれに同意する

それまで黙って見ていた桂花声を荒げていきなり意義を申し立てた、相変わらず嫌われてるな俺

 

「お待ちください!華琳様、このような男に部下を預けては大切な将が汚されてしまいますっ!」

 

「あら、御姉様、御使い様に嫉妬?大人げないですよ、フフフッ」

 

桂花の意義を鼻で笑い俺の腕に絡み付いてくるのは先日召抱えられた姪の荀攸、なんでこの子はいちいちくっ付いて来るんだ?ほらっ、秋蘭の視線が痛いっ後が怖いっ

 

「あ、鳳っ!あんた私がいつ嫉妬したって言うのよっ!そんな男にくっ付いて気持ち悪いっ!

だいたい御姉様なんて呼び方しないでちょうだいっ!あんたのほうが年上なんだからっ!!」

 

「あら、それじゃあ叔母様と呼べばいいのですか?桂花叔母様?」

 

「えっとな、離れてくれないか?荀攸、それと俺を御使いと呼ばないでくれ」

 

「あら、では私も鳳、と呼んでくださいな昭様」

 

きいーっ!と言った声を桂花が上げてるが俺はとりあえず鳳を引き剥がし、視線で秋蘭に謝ったがジトッとした目で見られてしまった、俺のせいなのかこれは?そんなやり取りをしていると一人の兵士が飛び込んでくる

 

「申し上げます、朝廷よりの使者から軍令が届きましたっ!」

 

「解ったわ、読み上げて頂戴」

 

「今までの功に報い州牧に任命する、現在横行する黄巾党と呼ばれる賊を軍を率い討伐されたし」

 

ずいぶんと一方的だな、大軍を動かせるようにしてやったから賊を倒してこいだと?

今頃になってか?その間にどれだけ人が死んだと思っていやがるっ

 

「そう、解ったわ、これで大手を振って討伐が出来るというものよ、桂花、私はどう動いたらいい?」

 

「は、現在広がりすぎた黄巾党は、諸侯に囲まれ身動きの取れない状態となっております、また斥候からの情報によればこの陳留付近に本陣があり、そこには二十万の兵が集結しているようですが、敗残兵や非戦闘員等が集まっており、まさに烏合の衆と言ったところになっております。」

 

「なるほど、本陣が近づいているのならば一気に攻め入り黄巾党を討ち取ることも可能ね、正確な位置は?」

 

「はい、掴めております。主格は三人張角、張宝、張梁、今ならば黄巾党を討つのも容易いでしょう、動くべきです。」

 

本陣が近いか、張角、張宝、張梁の三人、もしかしたら仲間に入れられるかもしれない、俺の歴史、曹操軍の青洲兵は黄布党のことだ、曹操様の器に収まらないはずがない

 

「進言いたします。主格を捕らえ、黄巾党を曹操様の御力の一部となされることを」

 

俺の発言に周囲は唖然となる、それもそうだ、討伐命令のある暴徒を自軍に引き入れるなど朝廷に

弓引く行為に他ならない

 

「あんた何言ってるのよっ!そんなことしたら・・・」

 

「待ちなさい桂花、どういうことから?」

 

「はっ!黄巾党は基本的には農民や若者の集まり、賊は排除されるが宜しいですが、農民たちを迎え入れ若者たちを改心させることに誰が文句を言いましょうか?」

 

「フフフッ、物は言い様ね、貴方は私の器に彼らが納まりきると?」

 

「五斗米道をこの地に納め、彼らの布教を受諾した曹操様なら容易に飲み込めましょう!」

 

そこまで言い切るとヒョコッと視界に鳳が入る

 

「それでは、この鳳が黄巾党を治める法を作りましょう、中央には私が働きかけ彼らを民に戻したと説得をしておきます。」

 

「貴方は話の流れに入り込むのが上手いわね、では法制を貴方にお願いするわ、これより我らは黄布党の主格を捕らえ民たちの心根を元に戻すっ!これは討伐ではないっ!我らの愛すべき民を地に還すのだっ!」

 

           「「「御意」」」

 

「出陣の準備を整えなさい、春蘭、秋蘭貴方たちは季衣を連れて軍の編成を、桂花は策と情報収集、今回も貴方にも出てもらうわよ昭、見極めてもらうわ黄布党を、凪、沙和、真桜は昭の護衛に付きなさい」

 

「曹操様、劉封を連れて行っても宜しいでしょうか?」

 

かまわないわ好きになさい、との言葉をいただき踵を返す、この戦で劉封も見極めよう

 

「凪、沙和、真桜よろしく頼む、俺は武術がまるっきりだから頼りにしてるよ。」

 

そういうと三人に笑いかけ、さて涼風を李通に預け、留守の警備隊を任せなければと屋敷に駆け出した

 

 

 

 

 

 

 

ー陳留郊外、黄巾党本陣付近ー

 

 

「涼風は?」

 

そういって秋蘭が背中に近づいてくる

 

「李通に預けたよ、さっきはゴメンな鳳のこと、気分を悪くしたろう?」

 

気にしてない、と言いながら手に持った鏃で背中をチクチクと突付いてくる。

立派に気にしてるじゃないか、帰ったらどうやって機嫌を取ろう

 

「ここに本陣を置きます。桂花、状況と策を」

 

「はい、まだ我らは黄巾党に接近を気づかれておりません、まずは斥候を使い糧食を確保している場所に火矢を放ち混乱させ、銅鑼を鳴らしながら春蘭の部隊で一当て、その後後退し敵の主力を引きずり出します。」

 

「ふむ、それで?」

 

「秋蘭と季衣の部隊で突出した敵主力を挟撃しつつ包囲、敵本陣に別働隊を送り主格を捕獲します。その後は包囲した部隊に降伏勧告をし、華琳様に我らが地に帰順せよと弁舌していただければ」

 

「わかったわ、では別働隊を」

 

「曹操様、別働隊に凪を加えていただけませんか?脚にも自信が有るようなので彼女ならば必ずや捕らえてきますでしょう」

 

わかったわ、との声をいただき俺は凪の頭を撫でた

 

「頼むぞ、凪なら必ず出来る。」

 

そういうと顔を輝かせ、「はいっ!」と元気のいい声が返ってきた、これなら期待が出来る大丈夫だろう

 

「それではこれより攻撃を開始する、忘れるなっ!これは討伐ではないっ!道に迷った大勢の悲しき民たちを誇りある元の姿に戻す戦いだっ!被害を最小限に押しとどめよっ!出撃!!!」

 

   「「「応っ!!」」」

 

その声を皮切りに斥候が火矢を正射、奇襲を受け糧食が燃える様を見た半分以上が混乱し蜘蛛の子を散らすように逃げ出す

 

「今だっ!敵は混乱しているっ!敵本陣に向けて突撃を開始するぞっ!銅鑼をならせぇぇぇぇっ!」

 

春蘭の部隊が突撃を開始、それに反応して敵主力部隊がぶつかって来る、しかし流石は猛将、夏侯惇率いる部隊数で負けるともびくともせず、そのまま後退し敵を引きずり出す

 

俺は凪の方をみて別働隊の出撃を促すと、秋蘭、季衣のに部隊がすでに敵主力を囲んでいた

さすがに早いな、少し別働隊を行かせるのが遅かったか?

 

「遅いっ!あんたのせいで華琳さまの兵が少しでも減ったらどうするつもりなのっ?」

 

桂花が俺のほうを見て怒り出す、当たり前だ、兵と言えども人だ、徴兵すれば代えは効くなどそれは兵士を人と考えない者の言い方だ、俺は素直に桂花に頭を下げすまないと誤った。

 

「な、何よ気持ち悪い、解ればいいのよ、それにこれぐらいだったら我等の兵がやられたりしないわ」

 

そんなやり取りを見て、曹操様は微笑んでらっしゃる、やはり何時も思うことなのだが曹操様は優しい優しすぎるくらいだ

 

「曹操様、報告いたしますっ、敵主格を楽進殿が捕獲なさいましたっ!」

 

「よくやったと凪に伝えて頂戴、私はこれから敵主力部隊と接触します。付いてきなさい桂花!昭、貴方は的の主格と接触し見極めなさいっ」

 

「御意」

 

そういうと曹操様は桂花と共に主力部隊に向かう、それを見送りながら劉封に話しかけた

 

「今から敵の頭と面会だ、劉封も一緒に来い。」

 

「はい」そう答える顔は少し怒りがにじみ出ていた、これから家族と友の仇と会うのだから当然だろう

 

曹操様が出られて半刻ほど過ぎたころに凪は隊を率いて女の子3人を連れてきた。

 

「昭様、張角、張宝、張梁、を捕らえて参りました。情報とは容姿が違うようなのですが側近たちの話を合わせるとどうやらこの三人で間違いありません。」

 

ご苦労、そういって凪の頭をなでると顔を赤らめまた俯いてしまう、何と言うか初々しいなこの子は、などと思いながら連れてこられた三人の顔を見る、怯えているが多分感じからあの眼鏡の子が実質まとめ役なのかな?

 

「まずは聞きたい、なぜこのようなことを?動機はなんだ?」

 

「ど、動機なんて・・・・」

 

そう眼鏡の子が答えると、髪の青い女の子が急に怒り出す、逆切れか?

 

「しらないわよっ!いつの間にか人が増えてこんなになっちゃって収まりが付かなくなっちゃったんだからっ!」

 

「ちょっと、ちぃ姉さんっ!」

 

「どういうことだ?そもそも君達は一体何者なんだい?どうやら宗教家ってわけではないようだけど」

 

そういいながら三人の動向を見る、髪の赤い女の子はぽーっとしているだけだな、あの子は特に注視しなくてもよさそうだ

 

「私達に討伐の命令が下っているのならばどの道殺されるのでは?」

 

「話をしなければただ殺されるだけだ、まぁ話したところで変わらないかもしれないがな」

 

そういうと、そこに一縷の望みを見たのか眼鏡の子は話し始める

 

「私達は旅芸人、いろんなところで歌を歌って、それで生計を立てていたの、それでだんだんと人気も出てきてそしたら応援者が増えてきて」

 

「それでちーちゃんが大陸獲るわよって」

 

「そ、そんな姉さんだって、私、大陸の皆に愛されたいのー!とかって」

 

「ちょっと姉さんたちっ!」

 

まずいと思ったのか眼鏡の子が二人を止めようとすると、今まで話を聞き隣で黙っていた劉がわなわなと震えだす

「そんな、そんな理由で私の家族が、友が、殺されたのかっ?く、うぅぅっ!・・・・・ウああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

 

まずい!そう思った俺はとっさに手を出し、劉封の鞘から抜き出され青い髪の女の子に振り下ろされる剣を押さえると何重にも巻いた手の包帯が検圧で斬られハラリと垂れる、まずいな手で受けてしまった、駆け寄ろうとする凪を手で制すると

 

「な、何故とめるのですかっ!私は、私はっ・・・・・・・・・うっううううぅ」

 

そうやって両膝を地に付きうな垂れる劉封から剣を取り張三姉妹に向き直る

 

「な、何よっ!私たちのせいじゃないじゃないっ!私が何を言ったって私の自由よっ!私たちが貴方の家族を殺したわけじゃないわっ!」

 

切り付けられそうになった青い髪の女の子が言葉を荒げ食いつく、それに対して俺は取り上げた剣を構える

 

「確かにそうだ、何を言うもお前の自由、だがそれですでに人が死んでいる、お前の言葉でだ、お前が殺したわけではないが殺されたものたちはどうだ?お前たちがそんなことを言わなければと思うんじゃないか?」

 

その瞬間、赤い髪の子が抱きしめ庇い、眼鏡の子が両手を広げ立ちふさがる

 

「自分の言葉に影響力があるのを分かっていながら、不用意な言葉を使い人を死に至らしめる、これは意思を持ち人を殺すのとは違う、意識せず人を殺すことは罪が深い。」

 

「なによっ!貴方たちだって所詮人殺しじゃないっ!えらそうなこといわないでっ!」

 

「その通りさ、俺たちはろくな死に方をしないだろう、だが理解している、俺達はこの大陸に安定をもたらす為ならば如何なる汚名も厭わない、大陸に平穏が訪れるのならばこの身がどれだけ傷つこうとかまわない、お前たちにそれだけの覚悟があるか?」

 

俺は剣を振りかざし、まずはお前だと言わんばかりに目の前の女の子に剣を振り下ろす

 

ガシッ

 

膝を着いていた劉封が立ち上がり俺の腕をつかむ、そうだよ劉封、信じていたよ

 

「申し訳ありません私は、私は解っていたのにっ、この三人を殺したところで死んでいった家族はきっと喜ばない、実際そうなのですから殺した相手はこの子たちではない、その言に乗った賊が悪いのです、この子を達を殺せば私は憎しみから逃れられない」

 

やっぱり賢い奴だこいつは、そう思いながら振り上げた剣を下ろし劉封に渡す

 

「これはお前の剣だ、だが俺の信も乗っている、この三人は曹操様にお話してお前に任せることにする、だから俺たちと共に戦ってくれるか劉封?」

 

そういうと劉封は静かにうなずき剣を受け取った

 

「三人に聞きたい、私と共に贖罪の道を歩むことができるか?」

 

劉封が張三姉妹に聞くと眼鏡の子が涙を流しながら訴えるように答える

 

「歌で有名になることは私たちの夢よっ、でもその道のりで貴方の家族を死なせてしまったことに目をそむけない贖罪の道になるのかは解らない、でも私たちの歌できっと皆を笑顔にしてみせるっ!」

 

「人和・・・・・・・・」

 

それで十分、と言う顔をして劉封は俺に向き包拳礼を取り

 

「これよりこの劉封、我が命を懸け曹操様に御仕えすることを誓います。我が真名は一馬、どうかお預かりください昭様」

 

「私たち三姉妹、真名を天和、地和、人和といいます劉封と共に御使えすることを誓います、姉さんたちもそれでいいわね?」

 

姉二人は涙を流しながら訴える妹に優しい顔をするとわかったわよと一言漏らした、これで曹操様に良い報告が出来ると思ったとき辺りを冷たい殺気が支配する

 

「・・・・・・・・・・・その手、何があった?・・・・・・・・貴様らか?」

 

しまった、もう秋蘭たちが戻ってきたのか、春蘭は気が付いたようだけど秋蘭がっ

 

「秋蘭、落ち着け大丈夫だ、怪我はしていない」

 

だめだ、春蘭の声が耳に入っていない、俺はすぐさま秋蘭に駆け寄り少し強く抱きしめる

 

「大丈夫だ秋蘭、傷は無いさ、手に厚く包帯を巻いてるの知ってるだろう?」

 

そういって怒りに震える体を抱きしめ頭を撫でる、すると少しづつ震えるからだが収まってきた

俺としたことがうかつだった、手で押さえたこともそうだったけど、包帯を巻きなおさなかったんだからな

 

ようやく落ち着いたのか、俺の手を取り怪我が無いか、傷が無いか丁寧に調べ「何があった?」と訪ねて来る

 

「すまない、剣を手で握ってしまっただけだ、何も無いよ」

 

と答えると、すこしすねたように「ほんとうか?」と聞いてくる、その顔はずるい、普段クールな雰囲気を出しているから余計にそのギャップに心が揺らされる、俺は観念して一部始終を話すと

 

「大丈夫、怒ったりせんよ」と切れた包帯を巻きなおしてくれて、周りで見ていた者達に春蘭が説明をしてくれた

 

「すまんなお前たち、私もそうだが秋蘭は特に昭の手が傷つくのが許せんのだ、理解してくれ」

 

そういうと、俺のほうに心配かけるなと言う目を向けてくる、まったくだ、何やってるんだ俺は

 

「で?報告を聞きたいのだけれど?」

 

いきなり曹操様の声が背後から聞こえる、まったく人が悪い、戻ってるのならばおっしゃってくれてもよろしいのに

 

「いちいち貴方に断りを入れなくては私はもどれないのかしら?」

 

貴方の考えてることなんてお見通しよ、と言う目を向けてくる

 

「も、申し訳ありません」

 

「見たところ張三姉妹も無事捕らえたようね、どうなのかしら?」

 

これまでの経緯を報告し、更に人物評を付け加えて話す

 

「三姉妹は魅、熱、狂この三つを持っております、彼女らの歌は我が軍の兵士を鼓舞し士気を上げるでしょうが行き過ぎれば狂、すなわち兵士ではないものを今回の暴徒のようなものを作り出してしまいます。ですがそこは鳳の法が抑えるでしょう」

 

「ふむ、ならば三姉妹は徴兵活動、そして兵士の慰安に従事してもらうわ、それと貴方たちは贖罪をするのでしょう?それ以外なら私の領土を好きなように活動することを許しましょう」

 

「ほ、本当ですか? 姉さん、私たちまた好きなように歌えるわっ!」

 

そういって三姉妹は喜び合う、やはり曹操様の器に納まったな、それどころか彼女らの望むものまでお許しになった

 

「ところで劉封はどうなの?」

 

「は、我が信を与えるに相応しいほど義の物です。知と勇にも優れております」

 

それを聞くとよほど驚かれたようで一馬をじっくりと見て、思案しておられる

 

「へぇ、貴方の信を・・・・・・そうね、貴方昭の義弟になりなさい。」

 

「へ?い、いやあの、私のような者が昭様と義兄弟になるなんて恐れ多い」

 

「いいじゃない、それとも嫌なの?」

 

そういうと一馬は首をぶんぶんと振り俺のほうに振り向き言葉を待っている、これも曹操様の優しさの一つだ一馬にはもう家族がいない、帰るところも無い、だから家族を、帰る場所を作ってあげようとしておられる

 

「それは助かりますね、私も義弟がいればと思っていたところですし、涼風をいつも李通に任せるのも気が引けてたところです。」

 

その言葉を聴いた一馬は顔を笑顔で歪め涙を見せた、俺は一馬の肩に手おくと春蘭と秋蘭に顔を向け

 

「かまわないか二人とも?末弟に一馬が加わるんだが」

 

「ああかまわない、華琳さまのおっしゃったことだ我らはそれに従うまで、なあ姉者?」

 

うんうんと首を縦に振る、さすがに曹操様の心をわかってる二人だ、では帰ったら早速酒宴の用意をせねば、そう考えていると秋蘭がそっと手を握って囁く

 

「酒宴の料理はお前も手伝ってくれ、私に心配させた罰だ」

 

ああ、お安い御用さ、そういって俺は手を握り返した

 

 

 

 

 

 

 

お詫びと補足

 

劉封について御指摘があり私の文章力と書く遅さのせいで気分を害された方がいらっしゃる

ようなので、説明させていただきます。

 

 

劉封は南華老仙様の指摘の通り寇封が元の名前です。

 

寇氏が漢中にいたが五斗米道により衰退、賊により一族を殺され、幼少の寇封が生き残る

 

その後、陳留付近の邑に流れ着き劉性を持つ村人に拾われ養子になる

(あの時代は劉性が多いらしかったので)

 

といった流れを次の話の義兄弟の契りの席で話し、素性を明らかにするといった感じです

 

 

一応解り辛いと思いますが伏線として

 

 

礼儀正しいな邑にいたとは思えない、もしかしたら出身は違うのかもしれないな

 

 

と言ったことを書いたのですがわかりませんよね?申し訳ありませんでした。

 

劉封を何故魏に入れたのかといいますとただ単に劉備と劉の名で絡ませる場面を

作ろうと思っただけです。そうすると劉表や劉樟だと無理があるので

話に入れやすい劉封を選んだと言うわけです

 

あと他にも補足で少し

 

 

春蘭の性格なのですが少し変えてます(少しじゃないかも)

妹が夫を持ち、春蘭と同じ性格を開放すれば精神的に少し弱くなった

(少し涙ぐんだり)妹のためしっかりしてくるのでは?といった勝手な解釈です。

それ以外にも理由があるんですが、それはまた文章で書きます

 

最後に主人公なんですが、何で北郷ではないのか?

 

私は北郷君では秋蘭の性格解放できないのでは?と思ったからです

彼を入れてしまうと結局、今の文章の段階で華琳と春蘭、秋蘭の子供が出来てそう、

それに春蘭に対していつもの調子で対応するので性格に変化が無いだろうな~と思ってしまった

ためです。それにあそこまでになるにはよほどの信頼が無いと無理だろうな~

頼れるほどでないとな~と思ったので主人公の彼は一途で他の女の子といい雰囲気になりませんw

 

以上とてもわかりづらい小説だと思うのですが、そのせいでせっかく読んでくださった

方に不快な思いや気分を害してしまったことをお詫びいたします。

申し訳ありませんでした。


 
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