No.1177830

暗殺者の猫姉ちゃんと斥候のねずみ爺

新人さん

水木しげる氏(本名・武良茂)は93歳で亡くなっている。子供の頃 は、家に出入りしていた賄い婦が語り聞かせた妖怪の話に 強い影響を受けたらしい。体育と図画以外の学業は とても悪かったようだ。戦争中は、21歳でパプアニューギニアのラバウル(オーストラリアより右上のあたり)に送られ、左腕を失って帰国している。忌日は10年前の2015(平成27)年11月30日だ。水木しげる氏に縁のある町としては、鳥取県境港市 (幼少時に過ごした街)と、東京都調布市(水木マンガの生まれた街)が、共に漫画をネタにすることで人を呼ぼうと頑張っている。だが生まれた大阪市住吉には、生誕百年を記念した碑が建っているだけのようだ。 日本にはオバケで金儲けをしている街がいくつかある。兵庫県南西部に位置する福崎町は、民俗学者の柳田國男が幼年期を過ごした町であり『妖怪のまち』として宣伝している。また 彼の執筆した座敷わらしたちが活躍する「遠野物語」では 岩手県遠野市の知名度を上げることになった。滋賀県八日市も「妖怪地」として頑張っているし、京都府京都市は「妖怪ストリート」を作っている。 そして四国の徳島県三好市 には秘境 山城町に大歩危 (おおぼけ)妖怪村があり、そこは"子泣き爺"の生家だといわれている。 だが水木しげる氏が凄いと僕が感じるのは、言い伝えのある妖怪を並べただけではなく新しいキャラクターを創造したことだ。かつて地上を支配していた幽霊族(地球の先住民族)の末裔で、人との混血である最後の生き残りの「鬼太郎」と、やはり半妖怪の「ネズミ男」と「猫娘」を"創作"したことだと思う。現実でも混血は、生命力が強くて どこか憎めなく可愛げがあるから、皆から好かれるのだ。

2025-11-30 15:48:21 投稿 / 978×734ピクセル

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