No.1177584

一滴の染み

滲んだ記憶が、今もなお広がり続けている。

以下、前回同様のがんばるぞ抱負(コピペ)です:
作品完成しない病を克服したいので、創作15分ルーティンをがんばってます。その日に思いついたテーマでランダムに書いて投稿します。

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2025-11-25 09:45:10 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:75   閲覧ユーザー数:75

 アクセルがくれた香水を試してみる。甘い花の香りがした。でも、それだけじゃなくて……何だろう。朝露をまとった草木の香り、行商が運んでくる珍しいスパイスの香り、それから……駄目だ、はっきりとは分からない。言葉ではとても言い表せない、不思議な香りだった。

 

 そういえばと、ふと思う。アクセルは、いったい何者なんだろう? 初めて会ったときは、随分と口数が少ないから、自分のことを話したくない人なのかなと思った。でも多少打ち解けた今でも、彼はすごく寡黙だ。俺が聞かないから話さないだけなのかもしれない。いつも俺の話ばかりだし、今日こそは彼のことをもっと知りたいな。

 

「あの……アクセルは、どうして調香師に?」

 

 アクセルは相変わらず俺をじっと見つめている。表情の変化はないけれど、こういうときは大抵、彼はじっと考えている。少しして答えが返ってくることもあれば、そうでないこともある。今回はどうだろう。何か答えてくれることを期待しながら、アクセルを見つめ返す。

 

「……昔もらった香油の香りが、頭から離れない」


 
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