ガスパールはイリュージョンが苦手な方だったが、まああの天才クンのことだ、どんな魔術もそれなり以上には楽々こなしやがる。っつーか、アイツ上達したか? 変幻がかかったブルヤールは、フツーよりちょっといい感じの姿になっていた。黒髪に黒目は、ちょっとこの辺じゃ目立ちすぎるかとも思うが。
「いったいどんな姿になってるんですか、俺?」
「どんな……フツーの人間?」
適当に答えながら手鏡を渡した。
「ホラ、これ」
「館を出る前に見ましたよ。でも俺には見えないってガスパールが……あ」
ところがどっこい、この鏡なら見えるんだな。変幻のイリュージョンを使ってオレが夜遊びするときに、いつも使ってる鏡だ。
「どうなってんですか、これ」
「知らね。特殊な鏡らしい」
「そんなのもあるんですね」
「ないと不便だからな」
そういや、ガスパールはコイツに鏡の話をしなかったんだろうか? アイツなら、聞いてもないのに1から10までご丁寧に教えてくれそうなもんだが。
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ブルヤールさんは、町へお使いに。
以下、前回同様のがんばるぞ抱負(コピペ)です:
作品完成しない病を克服したいので、創作15分ルーティンをがんばってます。その日に思いついたテーマでランダムに書いて投稿します。
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