『Miniバースデーの日』ミニは 1959年8月26日にイギリスのブリティシュ・モーター・カンパニーによって誕生した。当時としては珍しかった前輪駆動車で、機械類を必要最小限にし 居住スペースを最大限に取った設計は革命的といわれている。横置きエンジンによる前輪駆動の車は、第二次世界大戦以前から小さな2気筒の車両があったが、一回り大きい直列4気筒エンジンでは実用車としては世界でほぼ初採用であったという。最低限のスペースに直列4気筒水冷850ccエンジンとラジエーターを収めるため、ラジエーターはフロントグリル前面ではなく、効率の悪さを承知で エンジンの左側に横置きにした為にクーリングファンだけで冷却することになった。だから古い設計のローバーミニはオーバーヒートしやすいという欠点がある。　ミニはオートバイと同じく、トランスミッションギアは エンジン下部の大型化したオイルパンの内部に搭載している。そうすることで ギアの潤滑オイルとエンジンオイルを共用して簡素化している。　BMWに買収される前の「ミニ」のブランド名をローバーミニというが、メーカーはこう説明している。『ローバーミニはエンジンとミッションで同じオイルを共有し潤滑させています。 その為、オイルへの消耗が早くマメなオイル交換が必要となります。 iRでは〈3,000km〉もしくは〈半年に1回〉のどちらか早いタイミングでの交換サイクルを推奨しています。』　手のかかる子ほどかわいいというが、車も同じなのだろう。 ミニの熱烈なファンは多い。　しかし見た目だけでオーナーになった人は、上記のメカニズムを知らずに あとでひどく苦労するらしい。