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No.1168789
新人さん
暦の上で6月11日は入梅だ。日本洋傘振興協議会が1989年に、暦のうえで入梅にあたることから「傘の日」に制定している。洋傘新興協議会だから、和風の笠は 関係無いのかも知れないが、「 笠」と「傘」は共に風雨を防ぎ 日光を遮るために使うものなんだから、同じものだという。頭上に直接載せるものを「かぶりがさ(笠)」といい、頭を離れて用いるようにしたものを「さしがさ(傘) 」と区別しているようだ。 笠はすでに日本書紀に登場しており、552年に百済を通じて日本に伝来したことが記されているそうだ。6世紀の古墳時代に、笠をかぶった埴輪(笠を被る男子頭部出土地:埼玉県熊谷市 野原古墳出土)も見つかっている。 昔ばなしの笠地蔵は有名だが、地蔵は手がくっついていて傘を持てないから、笠じゃないと話が成り立たない。でも傘がないと、江戸の貧しい浪人は内職が出来ないので困るし、井上陽水の名曲「傘がない」も生まれなかった。どちらの「カサ」も必要なのだ。さし傘も、かぶり笠同様に中国から6世紀ごろに 仏教伝来とともに日本に伝わったらしい。 当初は、身分の高い人が 後ろから付き人に日よけや魔除けとして差し掛けさせるためのビーチパラソルのように大きな傘で、権力を誇示するためにも使用されていた開閉のできない傘のようだ。それを日本人が改良を重ね和傘としたようだ。 江戸時代になると和傘を固定する方法としてハジキ(棒をスライドさせるパーツ)が伝わり、ハジキやろくろ(傘の骨を束ねている部分)の器具を開発することで自由に開閉できる和傘になったらしい。和傘のおかげで、貧乏侍の皆さんが内職に励むことができるのだった。 尚「番傘」は和傘の種類の1つらしい。 かさは雨のほかに日射しも防ぐ。日射しが強くても、日傘をさす文化は香港と日本だけと聞いたことがある。ベトナムで使用されている笠はノンラーというそうだ。ただフィリピンでは近年日傘兼用の雨傘を持ち歩く人が増えているらしい。スコールの後で強烈な日射しが降り注ぐからだ。気候変動のせいで日本もそうなるだろう。
2025-06-11 14:42:09 投稿 / 978×734ピクセル
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暦の上で6月11日は入梅だ。日本洋傘振興協議会が1989年に、暦のうえで入梅にあたることから「傘の日」に制定している。洋傘新興協議会だから、和風の笠は 関係無いのかも知れないが、「 笠」と「傘」は共に風雨を防ぎ 日光を遮るために使うものなんだから、同じものだという。頭上に直接載せるものを「かぶりがさ(笠)」といい、頭を離れて用いるようにしたものを「さしがさ(傘) 」と区別しているようだ。 笠はすでに日本書紀に登場しており、552年に百済を通じて日本に伝来したことが記されているそうだ。6世紀の古墳時代に、笠をかぶった埴輪(笠を被る男子頭部出土地:埼玉県熊谷市 野原古墳出土)も見つかっている。 昔ばなしの笠地蔵は有名だが、地蔵は手がくっついていて傘を持てないから、笠じゃないと話が成り立たない。でも傘がないと、江戸の貧しい浪人は内職が出来ないので困るし、井上陽水の名曲「傘がない」も生まれなかった。どちらの「カサ」も必要なのだ。さし傘も、かぶり笠同様に中国から6世紀ごろに 仏教伝来とともに日本に伝わったらしい。 当初は、身分の高い人が 後ろから付き人に日よけや魔除けとして差し掛けさせるためのビーチパラソルのように大きな傘で、権力を誇示するためにも使用されていた開閉のできない傘のようだ。それを日本人が改良を重ね和傘としたようだ。 江戸時代になると和傘を固定する方法としてハジキ(棒をスライドさせるパーツ)が伝わり、ハジキやろくろ(傘の骨を束ねている部分)の器具を開発することで自由に開閉できる和傘になったらしい。和傘のおかげで、貧乏侍の皆さんが内職に励むことができるのだった。 尚「番傘」は和傘の種類の1つらしい。 かさは雨のほかに日射しも防ぐ。日射しが強くても、日傘をさす文化は香港と日本だけと聞いたことがある。ベトナムで使用されている笠はノンラーというそうだ。ただフィリピンでは近年日傘兼用の雨傘を持ち歩く人が増えているらしい。スコールの後で強烈な日射しが降り注ぐからだ。気候変動のせいで日本もそうなるだろう。