天空市近海。
ここで奇妙な事件が起きていた……。
「きゃあ!」
静かな海に響き渡る悲鳴!
そしてその悲鳴の主を追って水上を駆ける影。
「いたぞぉ!捕まえろぉ!!」
「いやぁぁ!助けてぇ!!」
この静かな海で一体何が起きているのだろうか!?
アクアプラネットてんくう。
「……これで8人目です……!」
いつになく険しい表情を浮かべた今井浜優美。
彼女の報告を聞いた城ヶ崎博士はつぶやいた。
「やはりな……こうも不自然では、海難事故とは思えん」
事件の概略はこうだ。
ラッコ型やイルカ型といった水棲哺乳類型セリアンスロゥピィや、
マーメイドやシードラゴンといった水中生活型のミシィカル……
それも若い女性ばかりが忽然と姿を消しているのだ。
最初は海難事故の可能性も疑われたが、事件の起きた日は天気が良く波も穏やかで、
とてもではないが潮に流されるような事態は起こりえないというのである。
「そういえば、昨日のパトロール中にひとつ気がかりなことを地元の漁師から聞いたんですけど」
手を挙げたのはホッピーだ。
「漁師から?」
「はい、その漁師曰く、悲鳴のようなものが聴こえて、それでその後ろを追っかけ回す黒い影が見えたって」
その話が終わらないうちに突如大声を上げるジャンピー。
「うわぁ!!……ホ、ホッピーさん、それ……間違いなく幽霊の類ですよ!!」
「……あんたねぇ……。図体でかいクセに度胸は豆粒クラスしかないワケ?幽霊なんているわけな……」
「いや、だからこの世界には『いるんですよ』普通に。現に高校生の幽霊がいるってのに」
「う、うるさい!そういうメタ発言ばっかりしてると叩いて塩漬けにして『タレ』にしちゃうわよ!!」
その様子を見ていた優美が一喝!
「二人ともこんな時にまでケンカはやめなさい!!」
「はーい……」
「……ほら見なさい、あんたのせいであたしまで怒られたじゃないの」
「すぐヒートアップするホッピーさんもどうかと思いますけどねぇ?」
「……リフティ、あんたもこれ以上余計なこというとその油を搾り取ってやるわよ」
「ひぃっ!?」
その様子をやれやれといった風に見ながらため息をつくファスティ。
「いずれにしてもこれ以上被害者が出ないうちに動かねばならん。本日の指令だ!謎の連続失踪事件の犯人を突き止め、必ず確保するんだ!」
「「「「ラジャー!!」」」」
海で暮らす美女たちが次々に消える怪事件!
果たして犯人は何者なのか!?そしてその犯人の目的とは!?
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■出演
城ヶ崎博士:https://www.tinami.com/view/966556
優美:https://www.tinami.com/view/948190
ジャンピー:https://www.tinami.com/view/947564
ホッピー:https://www.tinami.com/view/947649
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