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艦隊 真・恋姫無双 163話目 《北郷 回想編 その27 後編》

いたさん

今回は文字数が多いので、前編、後編で投稿いたします。こちらは後編です。 あと今回投稿したため、3月と4月は都合により、お休みさせて頂きます。

2022-02-19 13:38:15 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:509   閲覧ユーザー数:475

 

【 不慮 の件 】

 

〖 南方海域 漢女の世界? にて 〗

 

 

『せきぃッ!!』

『はっ!!』

 

『『 羅ァァァッ武羅武ゥゥゥッ!! 天っ驚ぉぉぉ拳っっっ!!!! 』』

 

 

高圧エネルギーの塊は、南方棲戦姫に寸分違わず向かって行き、膨大な圧力、強烈な破壊力が炸裂! 絶望した南方棲戦姫に避ける余裕もなく、この必殺技で跡形も無く消えた──

 

 

 

────筈だった。

 

 

『…………私モ……私モ………モウ一度……蘇……ルゥ? モウ一度……ヨミガァ…………ハァッ!?』

 

 

轟沈されたと、彼女自身も思っていたが………普通に存在している。 しかも、あれだけ惨かった破損状況が癒えて、身体には傷一つ無い状態まで回復していた。

 

 

『ふむ、《 漢女流☆石破羅武羅武天驚拳 》……貂蟬の修業試しに行わせてみれば、憎らしいまでの技のキレよ。 どうだ、また儂の元で………』 

 

『卑弥呼に漢女道の教えを受けたのは、感謝しているわぁ。 だけど、私自身……堅苦しい王者の風より、自由な風を欲しているのよぉん!』

 

『ふっ、この拳まで受け継げば……儂を超える亜細亜方面継承者として、全漢女より認められるものを……』

 

『ごめんなさいねぇ。 でも、想いは変わらないのよぉ。 私は私だけの、漢女道を見つけたいのよぉ……』

 

 

ちなみに今の技は………あらゆる知識と見聞を集めた孫呉の某が、後に編集し後世へ残したという書物に記載されている。

 

 

★☆★ ★☆★

 

[ 漢女流☆石破羅武羅武天驚拳 〕………漢女道の理念により創設された秘拳の奥義。 とある高名な流派と色々と被るが、此方は破壊よりも再生を主とする、愛溢れる癒しの技である、と。

 

[ 明命書房刊……〈 異世界の怪しい奇妙な拳法 〉より ]

 

★☆★ ★☆★

 

 

閑話休題

 

 

貂蝉達より必殺技を受け、無事に?再生?した南方棲戦姫は、暫く唖然としていたのだが…………急に激昂したと思えば、貂蝉達に理由を求めて捲し立てた。

 

 

『何故! 何故、今度ハ……助ケル! 私ハ……覚悟ヲ……決メタノニ!!?』

 

『深い理由なんかないわぁ。 《 何も此処で死なせるのはないじゃないの?》って、そぉ思っただけよぉん』

 

 

貂蝉の言う言葉の意味が分からず、南方棲戦姫は再度問う。

 

 

『ドウ……イウ……意味……ダ……?』

 

『あらぁ~ん、自覚しているのだったら分かるでしょう? 部外者の私達が直接裁きを下すのなんてぇお門違いもいいところよなの。 貴女を倒すのは、あの娘(こ)達の役目なんだからぁん!』

 

『………艦娘………カ。 逆ニ……返リ討チ……ニシテ……』

 

 

自分の相手は艦娘達に任せると聞き、南方棲戦姫は不敵にも笑う。 

 

だが、貂蝉の言葉には続きがあり、頬を赤く染めた貂蝉は、恥ずかしそうに〈 とある人物 〉を口にする。

 

 

『それに……私の大事な、ゴ・シュ・ジ・ン・サマも☆』

 

『─────ッッッ!?』

 

 

その言葉を聞き、笑う南方棲戦姫の動きがピタリと止まり、無表情で貂蟬を直視した。 

 

該当する人物に心当たりがあったのか。 

 

貂蝉の恥ずかしそうな仕草にフリーズしたか。 

 

それとも別の何か………か。

 

一つだけ言えるのは、その次の行動を取った南方棲戦姫の顔が真っ赤になった理由は、別に恥ずかしがった訳ではない。

 

ただ口にするのは……怒りの籠った恨み言。

 

部外者が参戦しなければ、間違いなく南方棲戦姫側が勝てた戦い。 それが、訳の分からない者達に、何度も何度も振り回され、結局、自分自身も囚われてしまった。

 

あれだけ綿密に企てた計画が、全部水泡と化してしまった故に、もう再度戦いを挑めば、今度は負けぬと。

 

それが、口惜しくて仕方ない。

 

 

『邪魔ガ……入ラナケレバ……私ガ……勝利シタ……モノヲ!』

 

『そうねぇ…………確かに質、量、力、知……全部が全部、貴女達に傾いていたわぁ。 艦娘の娘(こ)達やご主人さまも、よく頑張ってくれたけどぉ………』

 

『キ、貴様ラガ………参戦ナド……シナケレバ………!!』

 

 

南方棲戦姫としては理不尽として伝えた。 だが、貂蝉は何時も違う真面目な表情で、南方棲戦姫へと告げる。

 

 

『───違うわよぉ。 貴女が敗けた原因は、たったひとつ……たったひとつの単純な答えなの』 

『ソレハ……ナンダ!?』

 

『 貴女は《彼女達》を怒らせたから。  貴女の火遊びが……彼女達の大事な者を奪おうとした行為が、彼女達の逆鱗に触れたからなのよぉ』

 

 

思わず感情のまま怒鳴り散らす南方棲戦姫に対し、貂蝉は冷静に嫌みで返す。 言外に《 先に理不尽な真似をしたのは、どちらなのか? 》と、怒気を軽く含みながら。

 

 

『勿論、私だってぇ激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリームなのよぉん!!』

 

『…………?』

 

 

ついでに貂蟬自身も物凄く怒っていると伝えようとするが、どうも流行りの言葉は南方棲戦姫に理解できなかった模様。

 

呆気に取られる彼女に『まさか、これがジェネレーションギャップって言うのぉ!?』と、惨く狼狽える貂蟬の哀れな一幕もあったが。

 

 

『貂蟬よ! いつまで遊んでおるッ! 早く終わらせなければ、だーりんが心配するではないかッ!!』

 

『あらやだぁ、私ったら───』

 

 

────パチン!

 

 

卑弥呼の指摘に慌てた貂蝉は、唐突に指を鳴らす。

 

南方棲戦姫は同時に発生した振動を警戒し、周囲を油断せずに確認した結果、目前で起きた出来事を素直に驚愕するしかなかった。

 

鳴らした後に起こるのは、白い空間と対比するような真っ暗な口を開いた大きな穴。 南方棲戦姫の目前の床に、行き先も分からない深淵の闇が開がっていたのだ。

 

だが、もっと理解できない内容の言葉が……目の前より聞こえてきた。

 

 

『さてっと、これで用件は済んだからぁ。 じゃあ、気をつけてお帰りなさいねぇ、うふっ♡』

 

『──────ハッ?』

 

 

露骨な品を作って言い放つ貂蟬に、南方棲戦姫は直ぐに内容が理解できず、再び固まった。

 

言ってはなんだが、南方棲戦姫は深海棲艦の中でも上位者であり、何個かある海域支配を託された実力者でもある。

 

だからこそ、貴重な情報、重要な立場を持つ自分の価値は、非常に高い物だと常々誇りに思っていた。

 

それが、情報を少し提示しただけで………用無し扱い。

 

 

『あらあら、南方棲戦姫ちゃんに尋ねたい事を聞き取って、後の処理は艦娘の皆や私の愛しいご主人さまに任せたって……私ぃ伝えたわよねぇ?』

 

『…………………………』

 

『だから、帰っていいわよぉん。 これでも私達ぃ結構忙しい身なんだからぁ』

 

 

──────ブチンッ!!

 

 

この時、南方棲戦姫の中で何かが切れた。

 

決定的な何かが……

 

 

『キ、キサマラ……ミタイナ……… 甘々ニ………コノォ南方棲戦姫ガ………ナメラレテ………タマルカァァァァァッ!!』

 

『いやぁ~ん、南方棲戦姫ちゃんが激おこぷんぷん丸だわぁ! 貂蝉コワ~イィィィ!!』

 

『コノ……何時マデモ……嘗メ───ガッ!?』

 

『ふむ、要件は済んだようだな』

 

 

端正な顔を般若の如く変え、憤怒の形相で貂蝉に掴みかかる南方棲戦姫。 

 

だが、そんな彼女を瞬く間に拘束したのは、二人の様子を窺っていた卑弥呼だった。

 

 

『ナ、何ヲ!? 何ヲ……スルダァーッ!!』

 

『こうも煩いと先に進まん! さっさと、お帰り願おうかぁあああッ!!』

 

 

卑弥呼は艤装を展開して巨大化し、南方棲戦姫を掴んで軽々持ち上げた後、先程開いたばかりの大穴へと放り込む! 

 

 

『コ、コノ屈辱……ハ……必ズ……!!』

 

 

先程の事があったとはいえ、まさか、こんな無造作に返されるとは全く思っていなかった彼女は、この言葉を最後にして、床に空いた深淵の穴へと消えてしまった。

 

行き先は、貂蟬に拐われた海上だと、まったく知らぬままに。

 

 

 

◆◇◆

 

【 結果 の件 】

 

〖 南方海域 漢女の世界? にて 〗

 

 

『うふっ、いい運動になったわぁ~ん』

 

『うむ! だーりんの手伝いをするのも悪くは……いや、患者に対して熱い眼差しを見せる、あの端正な顔を眺めるのは眼福だが、久しぶりに思いっきり動くのも最高の気分よ!!』

 

『………ふん! こんな猿芝居を悠長にするなら、俺は要らなかったじゃないかッ! くそっ!!』

 

 

あれだけ気合いを入れた戦いだった故か、当の二人は充足感に満たされている。 晴れ晴れとした、漢女らしいキラキラした笑顔が、実に眩しい。

 

そんな漢女達と違い、絶賛不機嫌中なのは左慈。 

 

苦々しく顔をしかめ、苛立ちを隠そうとしない。 実に不平たらたらの様相であった。

 

では、相方である于吉はと言うと───

 

 

『うぅ~~ん! 左慈成分をタップリと補給できましたから、今日の私は絶好調ですッッ!! これぞ正に《 最高に「ハイ!」ってやつだアアァァァァ 》ですよッッッ!!!』

 

 

────思いっきり、気分が高揚していた。

 

 

そんな于吉ではあったが、しばらくしてから我に返り、三人に語り掛けた。 

 

 

内容は───《 南方棲戦姫 》の処遇。

 

 

『ああ………あれは左慈との目眩く倒錯の世界。 それは実に耽美で、通常では味わう事ができない至高の───』

 

『話の内容が違うだろうがぁ! それに、俺を貴様の性癖に混ぜ合わせるなッ! 貴様とは違って俺はノーマルだ!!』

 

『まあまあ、于吉ちゃんの可愛い悪巫山戯(わるふざけ)よぉん。 だから、一々反応すると、左慈ちゃんの精神が持たないわよぉ~』

 

 

于吉の戯れに思いっきり反応する相方、それを止める心優しき漢女。 だが、そんな集団より距離を取り、一人黙っていた者が呟く。

 

 

『于吉よ………これで良かったのか? お前の考えに沿って、儂らは動いた訳だが……』

 

 

『────ふふふ、その割りには結構、アナタ達も楽しんでいたじゃないですか?  駄目ですよ、既に共犯ですから。 キチンと最後まで責任を取ってくれませんと……』

 

 

卑弥呼が最後まで言う前に、後方より左慈と戯れている筈の于吉が薄笑いしつつ現れ、卑弥呼の呟いた言葉に返す。

 

 

『それこそ愚問! 儂が聞きたかったのは手段であり、結果では無いわ! それに、過程がどうあれ、貂蝉の主が決意すれば、儂らは陰に陽に動くまでだ!』

 

『それは上々。 何せ、信頼できて腕が立つ管理者というと、なかなか手が足りませんので………』

 

『むっ? 人手が足りなければ……ほれ、戯れている奴のように増やせばいいでないのか?』

 

 

卑弥呼が指を差した相手は、左慈と戯れる《于吉》である。 

 

 

『ふふ、私と永遠に戦い続けましょう!!』

 

『ハアハア………く、くそぉ! お前ごとき………余裕で勝ってやる、ボケ于吉がァァァァ!!』

 

『左慈ちゃ~ん、ファイトよぉぉぉん!!』

 

 

だが、左慈の相手である于吉は、妖術で生み出し姿を真似た《 式 》であり、本物は卑弥呼と話をしている真っ最中である。

 

何時の間に変わったのか、対戦している左慈にも分からないようであることから、かなり本人には似せているようだ。

 

ただ、本物と違い、好戦的性格な模様であり、当然ながら二人は争い、漢女の貂蝉は負けそうな一方を応援。 

 

だが、それは……まるで《 想い人を奪い合う熱き男達の争い 》───と既視感に捕らわれるが、何の事は無い、先の戯れの延長戦である。

 

 

『そうしたいのは山々なんですが……そこまで私の式は万能ではありませんので。 あの様に単純作業を続けるのでしたら申し分はありませんが』

 

『………で、本音は?』

 

『如何に私の偽者とはいえ、あんな風に左慈とイチャイチャされる所なんて、私が見たいわけないじゃないですかッ!!』

 

 

頬を膨らませて、血の涙を流しそうな悔し顔を晒け出した于吉に、《 やれやれだぜぇ 》というジェスチャーをする卑弥呼。

 

 

『まあ、うぬの性癖は筋金入り故に何も問わぬ。 しかし、これで良いのか? 儂と貂蟬が散々と挑発しておいたから、恨み骨髄に徹しておろう』

 

『え、ええ……それが狙いですので。 あの者が執念深いのは、既に承知済み。 ならば、これで私達は残りの仕事に専念できます』

 

 

南方棲戦姫を放り投げた先を見つめる卑弥呼。

 

そんな卑弥呼の話を全面的に肯定し、何やら含みを残す于吉。

 

 

于吉が、他の管理者達に頼んだこと。

 

 

《 南方棲戦姫を生かして現状へ返す 》

 

 

管理者達が最初に目指すのが、新たに形成する外史の鍵となる《 北郷一刀 》……彼を現世界から逸脱させる事になる。

 

前の世界でもそうだったが、この世界には北郷一刀に関わる組織、秩序、構成、人脈が色々繋がっている状態だ。

 

今回も世界から逸脱させるため、何らかの絶対的な理由を付けて、その浮き世の柵(しがらみ)を外さなければならなかった。

 

 

そうなると、問題が生まれる。

 

では───北郷一刀を世界から逸脱させる悪者役は誰にするか?

 

 

今度は、管理者側全員が北郷へ味方するため、誰かが悪者になる事ができない。 誰か適度の相手が必要としたが、該当する者が居ない。 

 

もし適役が居なければ、管理者の誰かが行う予定だが、今後の北郷との繋がりに歪みを生じ、最悪の考えても、外史が崩壊する恐れがあった。

 

しかし、その悩みも徒労に終わる。 適役過ぎる逸材を于吉が見つけたからだ。

 

 

────深海棲艦《 南方棲戦姫 》

 

 

北郷一刀率いる艦娘達と死闘を繰り広げ、三国の将兵達から煮え湯を飲まされた、この世界の敵。

 

また、後に世界を揺るがし兼ねないナニカに変わると、管理者達が危惧し注視される候補の一隻。

 

手頃な駒を見つけて于吉は、左慈や卑弥呼達に北郷へ恨みの矛先をぶつけるよう、誘導して欲しいと頼み………今に至る結果であった。 

 

 

『あれだけ分かりやすく、彼の情報を与えたやったのですから、八つ当たり……いえ、復讐を必ず起こすでしょう。 それはそれは、もうド派手に!!』

 

『ふむ……あの娘御達の敵対関係を思案すれば、確かに筋は通るし、不測な事態が起これば、儂ら管理者が補えばいい……だったか?』

 

 

于吉達は、一刀と合流する前より深海棲艦や南方棲戦姫を傍観し、その行動を理解するように努めてきた。

 

《 敵を知り己を知れば…… 》の金言を実行しての行動であり、逆に管理者が此処まで行うのは、万が一にも失敗は許されない覚悟の現れでもある。

 

そのお陰で、南方棲戦姫の行動を先読みし、魔空空か……いや、漢女の世界に引きずり込めた訳であるが。

 

 

『おや、何か御不満でしたか? あの時は賛同して頂いたではありませんか?』

 

『確かに、あの時は完璧な作戦だと、思っていた。 だが、一つだけ……一つだけ、この儂も気付けぬ重要な抜かりがあったわぁぁぁ!!!』

 

『………卑弥呼ほどの者が、それほど取り乱すとは面白いですね。 是非、後学のため教えてくださいませんか?』

 

 

管理者仲間全員で賛同を得た于吉の策が、中盤戦になって憂いを抱かれても困る。 

 

解決できる物なら今のうちに解決したいと、問い質すのは当然のこと。

 

だが、卑弥呼の言葉を聞き、于吉は愕然として思わず、その場で崩れるように座り込んだ。

 

 

『私達を除き、北郷と華佗以外の関係者は……ほぼうら若き女性になる!? これは……不味いです不味いですよ、非常に不味いじゃないですかッ!!』

 

『どうするのだ、于吉よッ! 今回の件で、だーりんの株は鰻登り! 今も隙あれば、だーりんに色目を使う者が居ると言うのにだぞ!?』 

 

『主人公たる北郷のハーレム体質を忘れていました! このままでは、私の左慈がNTRされてしまう未来がッ!!?』

 

 

ハーレム体質云々はとやかく、外史を開くとなるのであれば、その世界観は鍵たる《 北郷一刀が望む世界 》になるのは必須。

 

それは、曹魏での別離を、孫呉での悲嘆を、劉蜀での再来を、強く激しく渇望する為に!!

 

そこに、一刀を慕う艦娘達が向かえば、当然激戦になり、恋の流れ玉が華佗や左慈へ行き、万が一の事態になれば………卑弥呼と于吉は破局か?

 

この後、卑弥呼の怒声、于吉の絶叫が響き渡り、そのために式の于吉が弱体化し、左慈が勝利。

 

だが、勝ったはずの左慈の顔は、非常に不満そうな顔だったという。

 

そんな重大な役割と共に起きた、非生産的妄想と無益な戦闘は漸く終わり、漢女の世界は閉じる事になる。

 

 

 

………だが、流石の于吉達も予想できなかった。

 

 

逃がした魚は次の外史では想定外に動きまくり、とてつもないモノに変貌しようとしていた事に。

 

 

 


 
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