No.1062584

スマブラ Stern des Lichts 78 ~戦闘! マルク~

Nobuさん

闇の世界の最後の中ボス戦です。
申し訳ありませんが、面子は適当に決めました(

2021-05-24 08:00:04 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:347   閲覧ユーザー数:347

 謎の空間のボス・マルクとの決戦が始まった。

 彼と戦うのは、カービィ、キングクルール、スネーク、アイシャの四人だ。

 

「それっ、それっ!」

 カービィは短い手足を懸命に使い、マルクに連続攻撃する。

「バスタークラップ!」

 キングクルールは両手を思いっきり振り下ろし、爪でマルクを切り裂いた。

 攻撃は荒っぽく当たりにくかったが、何とか命中してダメージを与えた。

 スネークはマルクの隙を突いて手榴弾を投げ、さらに迫撃砲で追撃をする。

「えいっ!」

 アイシャは食器を投げ、微々たるながらマルクの体力を減らす。

「ケケケケケ! 凍り付くのサ!!」

「おっと!」

「ぐおぉぉっ!」

 マルクは両翼から凍てつく弾を放つ。

 カービィとスネークは上手くかわすが、キングクルールはまともに食らって一瞬凍る。

 だが、キングクルールは何とか攻撃を耐えた。

 

「ハンマー!」

 カービィは空中からハンマーを振り回し、キングクルールは腹をぶつけて攻撃する。

 アイシャは飛び回るマルクを包丁で斬りつけ、スネークは近距離からM4カスタムを放った。

 マルクの頬が膨らみ、しばらくすると、エネルギーが極太の光線となって放たれる。

「うわぁ!」

「きゃぁ!」

「むぅっ!」

 カービィ、スネーク、アイシャは攻撃を食らい、死にはしなかったが体力が大幅に減った。

 

「カービィさん、このお茶を!」

「うん!」

 アイシャはカービィに紅茶を振る舞い、彼が負った傷を癒す。

 その後に、アイシャは食器を投げまくり、マルクを牽制してカービィ達をサポートする。

「ストーン!」

「そらよ!」

「受け取った」

 カービィはストーンでマルクを押し潰し、キングクルールは王冠を投げて追撃し、

 スネークが直後に王冠をブーメランのようにキングクルールに返した。

「フフフフフ……これでも食らうのサ!」

 マルクの身体が半分に割れると、カービィ達を吸い込もうとする。

 闇夜の大気が渦を巻き、飲み込まれれば大ダメージを受ける。

「皆様、耐えてください!」

「うん!」

「ふんぬぬぬぬぬぬ……!」

「……」

 カービィ、キングクルール、スネーク、アイシャは踏ん張り、マルクの吸い込み攻撃を耐え切った。

 それを見たマルクは、悔しくてたまらなかった。

「よくもボクの攻撃をかわしたな。許さないのサ!」

 マルクは怒り、彼の周囲に薄い光の幕のようなものが現れる。

 それは魔力によって発生した光の壁である。

 マルクの防御力が上昇し、さらに闇夜の大気が渦を巻く。

 そしてマルクの周囲に無数の植物の槍が起立し、渦に囚われた哀れな犠牲者を串刺しにする。

「うぐぅぅぅぅぅっ……!」

「飲み込まれたらたまりませんわ……!」

「おりゃぁぁぁぁぁっ!」

 キングクルールは大砲を撃ち出し、攻撃しようとしたマルクを怯ませた。

「ぐっ……! 許さないのサ……!」

「許すも許さないも無い。戦場は残酷な場所だ」

 スネークは麻酔銃を撃って無力化した後、マルクの光の壁を迫撃砲で打ち砕いた。

「なっ! ボクの壁が!」

「ダイナマイトパンチ!!」

「ぐあぁぁっ!」

 キングクルールはボクシンググローブを着け、マルクに全力でストレートを放った。

 大ダメージを受けたマルクが苦痛で震える。

「えい! えい! えーい!」

「覚悟なさい!」

 カービィも短い手足で全力でマルクを殴った。

 アイシャはカービィの傷を癒しつつ、自らもビンタや調理器具でマルクを攻撃する。

 キングクルールはパイレーツキャノンで攻撃し、思いっきり腹をぶつける。

 スネークはライフルで狙撃し、カービィはストーンでマルクを押し潰した。

 マルクは地面の影に潜り、四人を追いかける。

 四人の動きに合わせてマルクも動き、しばらくしてマルクが体当たりする――が、直前で見切り、攻撃をかわした。

「このぉっ! なんで当たらないのサ!!」

 マルクは四方にカッターを放って攻撃する。

 だがそれも、カービィ達には当たらなかった。

「焦っていると、攻撃も当たらんぞ」

 劣勢になっているマルクは、かなり焦っていた。

 それとは対照的に、スネークは落ち着いてCQCやスタンナイフで的確に反撃する。

 マルクの動きはかなり鈍くなっている。

「チャンスだ! ダイナマイトパンチ!!」

「ウアアアアアアアアア!!」

 これをチャンスと思ったキングクルールは、再び全力ストレートを放つ。

 マルクは瀕死の重傷になり、カービィはとどめを刺す準備に入る。

「今ですわ! カービィさん!」

「いっくぞー! 鬼殺し……火炎ハンマァァァァァァァァァァァァァ!!」

「ギャアアアアアアアアアアアアアアア!!」

 そして、カービィの炎を纏ったハンマーが、瀕死のマルクにクリーンヒットする。

 マルクは不気味な叫び声を上げ、翼が砕け散り、身体が四方八方に跳ね返る。

 そして、マルクは思いっきり地面に落ち、動かなくなった後、黒い煙になって消えた。

 

「はぁ、はぁ、はぁ……僕……勝ったんだね……」

「ああ……。これで……」

「これで……皆さんと……」

「……コングの野郎どもと、決着を……」

 勝利した四人は、かなり息切れしている。

 強大な敵を倒したという達成感よりも、疲労の方が大きかったのだろう。

「みんな、お疲れ様」

「後は私達で治そう」

 瑠璃とロゼッタはそう言って、四人を安全な場所へ運ぶのだった。

「……これで大丈夫だ」

「もう平気じゃろう!」

「ん……?」

 瑠璃とロゼッタは回復術を唱え、四人を治す。

 最初に起き上がったのは、カービィだった。

「ここは……?」

「其方達は強大な敵に勝ったのじゃ! これで、謎の空間から完全に脱出できるだろう!」

「うん……」

 瑠璃に言われ、改めてカービィは、強敵を倒したんだと実感した。

「……? これは……?」

 すると、謎の空間の中央に光が現れる。

 カービィが覗くと、中は大きな渦になっていた。

 ここを通り抜ければ、謎の空間を脱出できる。

 そう確信したカービィ達は、一斉に光の中に飛び込んだ。

 

「おっと!」

 カービィが飛び込んだ先は、不気味な空間だった。

 中央から左右に、三つの道が伸びている。

「ここが……闇の世界……?」

「……ようやく戻って来たか」

「お帰り、カービィ!」

「シャド……兄? ベル……ベル?」

 カービィが見たのは、シャドウとベルの姿だった。

 幻だと思っていたが、二人の表情で、それは幻ではないと確信した。

 次の瞬間、カービィの中で何かが弾け飛ぶ。

「うわああん! シャド兄! ベルベル! 怖かったよ、寂しかったよ!!」

 カービィは溜め込んでいた気持ちを吐き出し、泣きながらシャドウに抱きつく。

 シャドウとベルは珍しく、目を開いて驚いている。

「この気持ちをかなり堪えていたんだな……」

「噴き出すのも無理はないわね」

 カービィは気が治まるまで、ただ泣き続けた。

 

 ダーズの襲撃で散った、ピンクの悪魔、混沌を操る黒いハリネズミ、秩序を守る死神。

 この三人が今、再び揃ったのだ。

 

「ただいま!」

「お帰りなさい」

 三人が再び揃ったという事は、バラバラになった仲間も再び揃ったという事。

 リヒターやテリーなど、新たな仲間も、散らばったみんなも改めて自己紹介した。

 道からは、邪悪な気配が漂っていない。

「という事は……これでボス敵は全滅したって事?」

「そういう事になるな」

「これで、私達はあいつに……!」

 カービィ、シャドウ、ベルがそう言った瞬間。

 

「これで、闇は広がる……」

「きゃぁぁぁ!」

 空間が裂け、不気味な目玉が姿を現す。

 目玉は波打っており、カービィとベルはあまりの不気味さに怯えている。

 シャドウは真紅の瞳で、ダーズを睨みつけている。

「余は混沌と闇の化身ダーズ。この世を闇で包む者」

 目玉のみのダーズは、不気味な声を上げている。

「お前が、ダーズだな……!」

 しばらく黙っていたカービィも、ダーズに向かって叫ぶ。

 シャドウとベルも身構えて、ダーズに挑む準備をしたが……。

「待て、二人とも」

「今度は俺達が戦う」

「俺達、スマブラ四天王で戦おうぜ。カービィ」

「マリおじちゃん、リン兄、ピカピカ!」

 マリオ、リンク、ピカチュウが現れ、シャドウとベルにそっと手を添える。

 スマブラ四天王と呼ばれているこの四人、他のスマブラメンバーも一目置く存在だ。

「そして、其方達だけでは心許ないだろう」

「オレも、自分が許せないから戦うぜ」

 瑠璃とダークリンクも、スマブラ四天王と共に戦う決心をした。

 この二人も心身共に頑健で、容易に屈しない。

 そんな六人を見たダーズは、不気味に笑った。

「フフフ……キーラは案外弱かったな」

「ダーズ……」

「傲慢じゃな……」

 光の化身を「弱い」と見下すダーズに、マリオと瑠璃は怒りを隠せない。

「だが、余はキーラとは違う。お主らだけで勝てるとでも思ったか?」

「な、なんて奴だ……許さねぇ」

「それは俺だって同じだ。俺達をバラバラにしたんだからな」

「怖いけど、やるしかないよ!」

「ああ、こいつは絶対にぶっ潰してやる」

 どこまでも傲慢なダーズを、六人は許さなかった。

 仲間をバラバラにし、キーラ同様母体を利用した。

 彼を倒さなければ、六人の気が済まなかった。

 

「よかろう。ならば……来るがいい! 全てを闇に包んでくれる!!」

 マリオ、リンク、カービィ、ピカチュウ、瑠璃、ダークリンクは、闇の化身との決戦に挑んだ。

 ~ベルのスピリッツ名鑑~

 

 マルク

 出身世界:ミルキーロード

 性別:男性?

 ハーフムーンに住むと言われる悪戯好きなピエロ。

 太陽と月を喧嘩させ、ノヴァの力を借りてポップスターを征服しようとした。

 真の力を解放すると、「マルクソウル」という姿になるらしいが……?


 
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