No.1059890

スマブラ Stern des Lichts 第46話 ~ クール&ビューティーな賞金稼ぎ

Nobuさん

素顔が女性だった時の衝撃? なあのキャラ参戦回です。
とにかく、ただただクールに描写しました。

2021-04-22 10:02:38 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:275   閲覧ユーザー数:275

 ピーチとクッパを救出し、溶岩城を後にした一行は光の結界があった場所に行っていた。

 すると、光の結界は綺麗さっぱりなくなっていた。

「お! 僕の予想通り、光の結界が消えましたね!」

「行ける範囲が広がったな、捕まったファイターも救出できるだろう」

「ですね! では、光の結界がなくなったところで、東に行きましょう!」

 

「ミカヤは俺が守る」

 一行が東に行くと、緑の髪をした盗賊の少年、サザのスピリッツを発見した。

 マリオがサザ目掛けてパンチすると、サザはあっさりと倒され、解放された。

「弱!?」

「弱かったね」

 サザのあまりの弱さに、マリオとマルスはぽかんとする。

 しばらくすると、東を覆っていた霧が晴れ、その先にパワードスーツを身に纏った人物が光の鎖に縛られていた。

「あ、ああっ、サム(ねえ)!」

 その人物は、スマッシュブラザーズの古参であるバウンティハンター、サムス・アランだった。

 同じく古参のカービィは、サムスの姿を見て驚く。

「今、助けてあげるよ!」

 そう言って、カービィはパンチでサムスを縛っている光の鎖を砕いた。

 すると、サムスはアームキャノンからアイスミサイルを発射した。

 カービィは空を飛んでかわすが、ミサイルが当たった地面が凍り付く。

「……」

 目はパワードスーツに隠れて見えないが、サムスはキーラに操られているとカービィは勘で察した。

「やっぱり、君もキーラに操られてるんだね。今、助けてあげるからね!」

「あ、(ねえ)って言ったから、もしかしてサムスって……」

「そんなの関係ないわ! 早くいくわよ、バンジョー!」

「よぉ~し!」

「覚悟はいいか」

「さあ、行くよ!」

「りょうさんのためにも、頑張ります!」

「さあ、かかってこい!」

 カービィ、シャドウ、バンジョー、カズーイ、マック、りょう、しずえは、操られたサムスに戦いを挑んだ。

「目を覚まして、サム姉!」

 カービィはサムスの位置ギリギリにハンマーを振り下ろす。

「そこだ!」

 シャドウはサムスの胸を狙って拳銃で撃つ。

 バンジョーとカズーイはサムスに同時に攻撃し、効果的なダメージを与えていく。

「はっ!」

「えい!」

 マックはサムスに拳を振りかざし、ギリギリで攻撃は命中した。

 りょうはその隙に、サムスに斧を振り下ろす。

「……」

「「「「「うわぁぁぁぁぁぁっ!」」」」」

 サムスはチャージショットを放ち、爆発させる。

「ううっ……!」

 しずえは何とか、サムスのチャージショットに抵抗した。

 しかし、他のメンバーは攻撃をまともに食らい、身体のあちこちに傷がついている。

「皆さん、今、助けますよ!」

 しずえは即席で回復料理を作り、全員の傷を癒す。

「それっ、それっ、それ!」

「いくぞ」

 りょうのパチンコとシャドウの拳銃がサムスに命中し、マックとバンジョーが同時にボディブローを放つ。

 そして、カズーイがサムスに卵爆弾を投げ、爆風でサムスを場外に吹っ飛ばして戦闘は終わった。

「ふう……。一時はどうなる事かと思ったわ」

 洗脳から解放されたサムスは、いつも通りの冷静な口調で言った。

「こうなる事は、サムスには分かっていたのか?」

「分かっていたわ。あの光は、まともではなかったから」

 サムスは自分が操られながらも、他の助かったスマブラメンバーと違って落ち着いていた。

 この心強さが、サムスを表すといっても過言ではない。

「そういえばさっき、カービィが『サム姉』って言ってたよね? じゃあこの人は、女?」

「うん、そうだよ!」

「えええええっ! そうだったの!?」

「……バンジョー、声で分からなかったの?」

 カズーイがさらっと毒舌を吐く。

 サムスはそれに動じず、平常心で自己紹介に入る。

「貴方達と出会うのは初めてだったわね。私はバウンティハンターのサムス・アランよ」

「あ、こんにちは。ボクはバンジョーです」

「あたいはカズーイよ」

 バンジョーとカズーイは初めて出会うサムスに自己紹介をした。

 バンジョーはサムスが女性であるためか、少し緊張した様子だった。

「……バンジョー、肩を張りすぎよ」

「ごめんなさい、サムスさん」

「呼び捨てでいいわ。それよりも……。! みんな、待ちなさい!」

 サムスはそう言って、アームキャノンを構えた。

「! サムス、何か来るの?」

「空が震えている……誰かが来る!」

「えっ、どこどこ!?」

 カービィが慌てて空を見上げると、バリアに覆われたキーラが震えていた。

―ほう……? 我に気が付くとは。

「光の化身キーラ……!」

―なかなかの勘の鋭さだ。最古参の名は伊達ではなさそうだ。

「……」

 サムスはアームキャノンを空に向けている。

 ここから撃つのは無駄だと分かっているため、それ以上は動かしていない。

「一体、何をしたいの?」

―我のプレゼントを、受け取るがよい。

 そう言ってキーラが火の玉を呼び出すと、それを遠い南のアローラ島に放った。

 すると、南の方から禍々しい気配が漂うようになった。

「プレゼント……要するにボスだったのね。でも、狼狽えてはいけないわ。その時点で、相手の思う壺よ。もう少し準備をしてから、乗り込みましょう」

「はぁーい!」

 

 何はともあれ、バウンティハンターのサムスをキーラの呪縛から解放したスマブラメンバー。

 美しく、そして冷静沈着な彼女は、スマブラメンバーの中でも頼りになるだろう。

 ~ベルのスピリッツ名鑑~

 

 サザ

 出身世界:戦記の世界

 性別:男性

 「緑風」と呼ばれる盗賊の少年で、ミカヤの義弟。

 ミカヤを守りたいと思っているが、彼自身の戦闘能力はそれほど高くない。


 
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