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九番目の熾天使・外伝 死の館の脱出ゲーム ステージ1

竜神丸さん

『ディケイド館のデス・ゲーム』を見た結果、気付いたら書いていましたこの話。

主役は旅団のNo.5です。

それではどうぞ。

2021-02-28 17:33:12 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:3767   閲覧ユーザー数:1423

これは、ある異次元空間の中で繰り広げられた、どの世界の歴史にも語られる事のない物語……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――ん」

 

その少年―――“榊一哉(さかきかずや)”は静かに目覚めた。

 

普段は時空管理局の嘱託魔導師として活動している彼だったのだが、今日この日は彼に懐いている1人の少女と共に、海鳴市の遊園地までデートに付き合う予定だった。

 

もっとも、正確にはデートに付き合わされる……と言った方が正確だろうか。

 

「遊園地に行きたい」と言い出したアリスに対し、当初は面倒臭そうな表情で渋る一哉だったが、そこに2人の兄貴分であるロランからも「一緒に行ってあげると良い」と告げられ、一哉は仕方ないと言った表情でデートに向かう約束をしたのである。

 

そういう訳で、目が覚めた一哉は欠伸をしながらググーッと背伸びをした後、まずは眠気を覚ます為に洗面所へ顔を洗いに行こうとした。

 

行こうとしたところで……一哉はある事に気付いた。

 

「……ん」

 

一哉が体を起こした場所……そこは彼が普段就寝しているベッドではなかった。

 

金持ちの人間が使っていそうな、かなり大きいサイズの高級そうなベッドだった。

 

「んん……?」

 

違和感はそれだけではない。

 

意識が少しずつはっきりしてくる中、一哉は周囲をキョロキョロと見渡し、そして更に気付いた。

 

(……ここ何処だ?)

 

一哉の視界に映っているのは、とても見慣れない部屋だった。

 

赤い布地に金色の紋様が描かれたゴージャスな壁紙。

 

天井からつり下がっている金色のシャンデリア。

 

部屋の中に置かれている頑丈そうな甲冑。

 

壁にかかっている宝石が埋め込まれた長剣。

 

どこの誰かも知らない人物が描かれている肖像画。

 

「……んんん?」

 

明らかに一哉が知っている部屋ではない。

 

まずここは一体何処なのか、それを把握するべく一哉はベッドから降りる。

 

その際、自分が今着ている服装も、就寝時に着ている寝巻きではなく、この日のデートの為に着ようとしていた服装だった。

 

(一体、どうなっている……?)

 

何が何だかよくわからないまま、一哉は部屋の窓から外を覗き込む。

 

しかし、覗き込んだ先に見えたのは……彼の眠気を吹き飛ばすのに充分な光景だった。

 

「……ッ!?」

 

彼が覗き込んだ窓の先に見えたもの……それは奈落だった。

 

何も見えない、真っ暗闇な景色が広がっている。

 

太陽も、月も、何も見えない。

 

明らかに何かがおかしいと悟った一哉は、すぐさま部屋の扉を開け、その先の廊下へと飛び出した……その時。

 

「うぉわっと!?」

 

「むっ……!?」

 

飛び出したその先で、一哉は1人の人物と激突しそうになった。

 

ギリギリのところで一哉が両足に無理やりブレーキをかけた為、何とかぶつからずに済んだその学生服を着た茶髪の少年は、一哉の姿を見て安堵した様子で声をかけてきた。

 

「あぁ良かった、ここにも人がいたんだな」

 

「……誰だお前は」

 

「俺? 俺は佐伯雄二。風芽丘高校の3年生だ、よろしくな……ってそんな事言ってる場合じゃねぇや」

 

一哉とぶつかりそうになった学生服の少年―――“佐伯雄二(さえきゆうじ)”は握手を交わそうとして、すぐさま手を引っ込める。

 

いきなり何なんだと眉を顰める一哉だったが、そんな彼の心情を知る由もない雄二は一哉に問いかけた。

 

「なぁ君。もしかして、君も気付いたらこんな所にいたのか?」

 

「君も……という事はお前もそうなのか」

 

「あぁ。俺も気付いたらこことは別の部屋にいたんだ。昨日は夜更かしでゲームしてたはずなのにさ」

 

「……そうか」

 

雄二の言葉を聞いて、一哉は自分と同じような状況に陥っている人物が他にもいた事を理解した。

 

そしてその数秒後、その人物が彼等2人だけじゃない事も、一哉はすぐに知る事となる。

 

「あ、あの、雄二さん……!」

 

雄二の後ろから、セーラー服に身を包んだ黒髪の少女がひょこっと顔を出した。

 

少女は一哉の顔を見た途端に「ひっ!?」と小さく怯え、すぐさま雄二の後ろに隠れるように顔を引っ込める。

 

「ん、陽菜乃ちゃん。どうしたの?」

 

「あ、えっと、その……ほ、他の部屋、全部見てきたんですけど、他には、誰もいませんでした……!」

 

「そっか、了解。教えてくれてサンキューな」

 

「んぅ……!」

 

黒髪の少女―――“月島陽菜乃(つきしまひなの)”は雄二の背中に隠れながら彼にそう報告し、雄二は笑顔でお礼を告げる。

 

それから雄二は再び一哉の方に視線を向け、真剣な表情に切り替わる。

 

「……という訳で君。悪いけど、ちょっとばかり付いて来てくれないか? 俺達が今置かれている状況について、君にも知って貰いたいんだ」

 

雄二からの提案に、一哉は少し考え込んだ。

 

この少年の言葉をどう受け取るべきか。

 

彼が見せる目付きからは、嘘を付いているような意志は感じられない。

 

しかし、見ず知らずの他人の言葉を、そんな簡単に信用できる訳でもない。

 

考え続けてからほんの少し経過した後、一哉は視線を上げてから口を開いた。

 

「……良いだろう」

 

どの道、まずは今のこの状況を把握する必要がある。

 

その為には彼等に付いて行くのが手っ取り早いだろう。

 

もし、何か良からぬ事を企んでいるのであれば、その時は自らの手で捻じ伏せてしまえば良い。

 

そう考えた一哉は、敢えて雄二の提案に乗る事にした。

 

「良かった。他の皆も、君みたいに素直であれば楽なのになぁ」

 

「俺達以外にも、人がいるのか……?」

 

「あぁ。今から、その人達がいる大広間まで移動する……あ、そういえば君の名前は?」

 

「……榊一哉だ」

 

「そっか、よろしくな。ちなみにこっちの彼女は月島陽菜乃ちゃん。俺と同じ高校のクラスメイト」

 

「あぅ……よ、よろしく、お願いします……ひうぅ……!」

 

(……何故こんなに怯えられてるんだ)

 

廊下を移動し、階段を下りながら自己紹介を行う3人。

 

陽菜乃は変わらず雄二の後ろに隠れており、一哉の方をチラッと見てはすぐに顔を引っ込める。

 

何故こんなにも怯えられているのか困惑しながらも、一哉は2人に続くように階段を下りて行き、他の人達がいるという大広間まで移動する。

 

「さ、着いたぞ」

 

「ん……」

 

そして3人が到着したその大広間には、既に複数の人間が集まっていた。

 

 

 

 

「ふむ、また1人見つかったようだね」

 

眼鏡と黒スーツ姿が特徴的な、理知的な印象の青年。

 

 

 

 

「はん、なんかイケ好かねぇ面してんなぁ」

 

顔の一本傷とリーゼントが特徴的な、ヤンキー風の少年。

 

 

 

 

「……ふぅん」

 

赤髪をポニーテール状に結んだ、どこか冷めた様子の女性。

 

 

 

 

「わ、私は一体、どうしてこんな所に……!」

 

白いコック服に身を包んだ、落ち着きのなさそうな中年男性。

 

 

 

 

「あ~あ、嫌になっちゃうわ。せっかくお風呂でサッパリしたばかりだってのに」

 

金髪の縦ロールが特徴的な、小生意気そうなお嬢様風の少女。

 

 

 

 

「な~んだ、また男かよ。せっかくなら可愛い子ちゃんが良かったのに」

 

帽子にヘッドホンを身に着けた、チャラチャラした雰囲気の少年。

 

 

 

 

「ふん、全く。何故儂がこのような場所に……」

 

両手で杖を突いている、頑固そうな表情をしている老齢の男性。

 

 

 

 

様々な人物がこの大広間に集まっている中……そこには一哉がよく知る人物も紛れていた。

 

「!? アリス!?」

 

「―――一哉?」

 

その少女―――“アリス・トーレアリア”は一哉の姿を見た瞬間、突進するかのような勢いで彼に抱き着いた。

 

いきなり飛びかかられた一哉は危うく倒れそうになるも、何とか踏みとどまってアリスを抱き留める。

 

「ッ……良かった……良かったぁ……一哉がいてくれて……!!」

 

「アリス……まさか、お前も知らない間にここに?」

 

「うん……アタシ、自分の部屋で寝てたはずなのに、気付いたらここにいたの……周りは知らない人達ばかりで……アタシ1人で、凄い心細かった……ッ!!」

 

「……そうか」

 

一哉がいるとわかって安心したからか、アリスは一哉の胸元に顔を埋めてから涙声でそう告げる。

 

彼女の心境を察した一哉は敢えてそれ以上は何も言わず、彼女の頭を優しく撫でる。

 

その様子を見ていた雄二が一哉に問いかける。

 

「2人共、知り合いなのか?」

 

「あぁ。こいつはアリス、俺の幼馴染で―――」

 

「将来のお嫁さんよ、よろしく」

 

「「お、お嫁さん!?」」

 

泣いていたのかと思いきや、いきなり顔を上げて一哉のお嫁さんを自称するアリス。

 

まさかの発言に雄二が驚き、陽菜乃が顔を赤くする中、一哉は冷静な口調でアリスに突っ込みを入れる。

 

「……アリス、お前泣いてたんじゃなかったのか」

 

「あのね、この訳のわからない状況下でいつまでも泣いてられる訳ないでしょ。それに、アタシは一哉と一緒にいられるなら安心できるの!」

 

「さっきまで不安そうにしてた癖にか?」

 

「うっさいわね、アンタの事信頼してやってんのよ! 悪い!?」

 

「いや、誰も悪いとは言ってないだろ」

 

「じゃあ問題ないわね!」

 

「はぁ……」

 

ニコニコ笑顔で一哉に抱き着くアリスと、そんな彼女に溜め息をつく一哉。

 

そんな2人の様子を見ていた雄二は小さく苦笑しながら口を開いた。

 

「ま、まぁ良かったじゃないか。2人共一緒になれて」

 

「あのな、こいつには色々と苦労させられ……ってそんな話は今はどうでも良い」

 

「どうでも良くないわよ!!」

 

「頼むから一旦黙れ」

 

アリスの発言をピシャッと切り捨てた後、今度は一哉の方から雄二達に対し、一番の疑問を問いかける事にした。

 

「ここの人達は何故ここに? このまま外には出られないのか?」

 

「あ、あぁ。俺達も一度、外には出てみたんだけど……」

 

「だけど……何だ」

 

「……実際に見てみればわかるさ。付いて来な」

 

雄二に連れられ、一哉とアリスは館の出入り口である大きな扉の前に立ち、その扉を開ける。

 

そして彼等が館から出たその先には……信じられないような光景が存在していた。

 

「ッ……これは……」

 

「わかったろ? 俺達がここから出られない訳が」

 

館の外に飛び出した先……その先には何もなかった。

 

その先にあるはずの道は途中で途切れ、崖となっているその先には奈落しか存在していなかった。

 

「どういう訳か、俺達はこんな摩訶不思議な場所に連れて来られた。ここが一体何処なのか、今のところ何もわかってないんだ」

 

「……そういう事か」

 

この奈落の先に落ちたら一体どうなるのか。

 

そんな事は、一哉ですら想像のできない事だった。

 

一同が未だ館に留まっている理由がわかり、一哉達は扉を閉めて大広間へと戻る。

 

そんな時、一同の中で声を荒げる者がいた。

 

「……チッ、クソが!! 何だって俺がこんな目に遭わなくちゃならねぇんだ、アァッ!?」

 

それはヤンキー風の少年だった。

 

何故自分がこのような場所に連れて来られなければならないのか、その苛立ちからヤンキー風の少年―――“倉田龍一(くらたりゅういち)”は近くの壁をガンと蹴りつけ、その様子を見たスーツの青年が呼びかける。

 

「君、苛立つのはわかるが落ち着きたまえ」

 

「あぁん? うるせぇなぁ、いちいち口出してんじゃねぇよ殺すぞゴラァ」

 

注意されたのが気に入らないのか、ヤンキー風の少年がスーツの青年―――“安住修平(あずみしゅうへい)”を睨みつけ、安住はそんな彼の態度に呆れた様子で溜め息をつく。

 

「それで? 結局、私達は何でこんな所に連れて来られた訳? アタシ、さっさと家に帰ってアイス食べたいんだけど」

 

「わ、私だって、明日の仕込みをしなくちゃならないんだ! それなのに何でこんな……!」

 

と言っても、この状況に苛立っているのはヤンキー風の少年だけではない。

 

お嬢様風の少女―――“黄金山(こがねやま)レイナ”はネイルの手入れをしながら、自宅に帰れない事に愚痴を零す。

 

コックの男性―――“岩村泰三(いわむらたいぞう)”は自分の店を持っているのか、このままでは明日の料理の仕込みができないと気が気でない様子だった。

 

「でもさ、なんか面白そうな状況じゃないこれ? この後、ここにいる全員で殺し合いをして貰いま~す……的なドラマやゲームみたいな展開が起こりそうな雰囲気じゃん。ねぇねぇ、アンタもそう思わない?」

 

「……別に、どうでも良い」

 

チャラ男風の少年―――“吉田蒼樹(よしだあおき)”は楽しそうな様子で、近くにいた赤髪ポニーテールの女性―――“花本岬(はなもとみさき)”の肩に手をかけるも、岬は興味なさげに彼の手を払いのける。

 

「下らん、何がドラマやゲームじゃ。現実とフィクションの区別もつかんのか。全くこれだから最近の若者はなっとらんのじゃ……」

 

頑固そうな老齢の男性―――“北島忠臣(きたじまただおみ)”は、蒼樹の発言を「下らん」と一蹴し、ブツブツと小言を続けている。

 

反応は人それぞれ違っているが、ここにいるほぼ全員が、この謎の状況下で気が立っているのは確かだった。

 

「……皆、随分苛立ってるようだな」

 

「無理もない。こんな状況に置かれてるんだ、苛立つのも当然だろうさ」

 

「で、でも、ここって一体何なんでしょうか……? 館の周りが、こんな風になってるなんて、絶対に普通じゃないと思うんですが……」

 

「俺もそれが不思議で仕方ない。どういった原理でこうなっているのか―――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『はいどうも皆様~☆』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「―――ッ!?」」」」」

 

その時だった。

 

大広間の壁に設置されていた大型のモニター……その画面に突然映り込んだ謎の人物が、楽しそうな口調で挨拶してきたのは。

 

「何だ……?」

 

『ようこそぉ、次元の館へ!』

 

画面に映るは、般若の仮面で顔を隠し、その上からフードを被っている謎の人物。

 

声は音声加工されているのか、その仮面の下が男性か女性かはわからないようになっていた。

 

仮面の人物は、大広間に集まっている一同を見て、楽しそうな口調で語り始めた。

 

『おめでとうございま~す! 皆様はこのゲームの参加者に選ばれた、最高にラッキーな方達で~す!』

 

「は? ゲームだと?」

 

「おいテメェ、人様をこんな所に連れて来といて一体どういう了見だ、あぁん!?」

 

『これから皆様には、最高に楽しいゲームに参加して頂きま~す!』

 

「無視すんなゴラァ!?」

 

『ルールはとても簡単! これから私が用意したゲームをクリアし、この館から無事に脱出する事! 脱出できるのは、最後まで勝ち残った者のみ! ね、とても簡単でしょ?』

 

龍一の怒鳴る声に完全無視を決め込み、一方的にゲームのルール説明を行う仮面の人物に、一同は困惑を隠せないでいた。

 

「ッ……いきなり出て来て何なんだこいつは……!?」

 

「悪戯にしては、また随分手が込んでるわね」

 

「ふん、馬鹿馬鹿しい。儂は明日も仕事があるんじゃ、こんなしょうもない悪戯に付き合っとる暇はない」

 

「そ、そうだそうだ! 私だって、料理長として毎日忙しいんだ! 早く帰らせてくれ!」

 

『残念ながら、それはできませ~ん☆ このゲームに参加しないのであれば、あなた達は一生この館に残って貰いま~す!』

 

「ッ……」

 

文句を告げる一同に対し、仮面の人物はおどけた口調で返す。

 

そんな中、一哉は一同に見えないよう、背中に隠していた通信端末を使い、今この場にいないロランに連絡を取ろうとしていた……しかし。

 

(駄目だ、やっぱり繋がらない……一体どうなってるんだここは……ッ!!)

 

何度通信を繋げようとしても、ロランと繋がる様子は一向になかった。

 

一哉は小さく舌打ちし、モニターの先でふざけた態度を取り続けている仮面の人物を睨みつける。

 

『あぁそれから、私はこのゲームの進行役を務めさせて頂きます! 気軽にゲームマスターと呼んで下さ~い☆』

 

「……それで、これから僕達にどうしろと?」

 

これ以上反抗し続けても埒が明かないと判断したのか、一同を代表して安住が切り出した。

 

『これから皆様には、最初のゲームに挑戦して頂きます! 最初のゲームはぁぁぁぁぁ……じゃん!! 椅・子・取・り・ゲェェェェェェム☆』

 

「「「「「……はぁ?」」」」」

 

一同は呆気に取られた。

 

このような状況下で、一体どのようなゲームが始まるのか。

 

そんな彼等の予想を遥かに下回る、あまりに普通過ぎるゲームだった。

 

『ルールはとっても簡単! この館内にある椅子を1人につき1個、この大広間まで持って来て下さ~い! 制限時間は10分! あぁちなみに、この大広間に置かれている椅子はカウントしませんので、ご注意を! それから時間内に持って来れなかった者には、罰ゲームが用意されておりますので、それもお気をつけ下さ~い!』

 

「何じゃそりゃ……」

 

『それでは皆様、用意は良いですね~? 椅子取りゲーム……スタートォ!!』

 

仮面の人物―――“ゲームマスター”がそう宣言した直後、モニターの画面がすぐに切り替わり、赤い数字のデジタル系のタイマーが表示された。

 

制限時間である10分が、少しずつカウントが減り始める。

 

一方的に行われたルール説明が終わり、呆気に取られていた一同がすぐに動けなかった中、一番最初に雄二が口を開いた。

 

「……椅子取りゲームってそういうルールだったっけ」

 

雄二の冷静な突っ込みを合図に、一同はすぐにハッとなる。

 

そんな中、杖で床をカツンカツンと突いていた北島はフンと強く鼻を鳴らした。

 

「何が椅子取りゲームじゃ……儂はやらんぞ。やるだけ時間の無駄じゃ」

 

「はん、同感だぜ。誰がやるかそんなもん」

 

近くのソファに座り込んだまま動こうとしない北島と、そんな彼と同じくゲームに参加しようとしない龍一。

 

しかし、他の面々は違う反応を見せていた。

 

「……けどさ、これはこれで面白そうじゃない?」

 

最初にそう告げたのは、このゲームに興味を示し始めていた蒼樹だった。

 

「せっかく面白そうなゲーム用意してくれたんだしさぁ。このままじゃ帰れないんだし、いっそゲームを存分に楽しむのはどうよ?」

 

「君ねぇ、そんなふざけた事を言ってる場合じゃ―――」

 

「いや、僕は彼の意見に賛成だ」

 

「へ?」

 

蒼樹の提案に異議を唱えようとする岩村だったが、それを遮った安住は、むしろ蒼樹と同じ考えだったらしい。

 

「ただでさえ謎の多い場所に連れて来られたんだ。このままここでボーッとしているよりは、敢えてゲームをクリアする事で、早くこのゲームを終わらせてしまうのが手っ取り早いかもしれない」

 

「お、そうそう俺が言いたかったのそれそれ! おっさん良い事言うじゃん!」

 

「おっさんではない。これでもまだ20代後半だ」

 

「ま、確かに暇潰しにはちょうど良いんじゃない? そのゲームとやらを全部クリアすれば家に帰らせてくれるんでしょ?」

 

「……アタシもやろっと」

 

「な、ちょ、ちょっと君達本気かい!?」

 

蒼樹と安住の考えに、レイナや岬も賛同し始める。

 

ゲームに参加する意志を見せた者が思っていた以上に多かった事に困惑した岩村は、今度は一哉達にも意見を求め出した。

 

「ね、ねぇ君達! 君達はやらないよね、こんな馬鹿げたゲーム!」

 

「……いや、俺もやりますよ」

 

しかし、雄二もまた参加の意志を示していた。

 

「はぁ!? な、何で……」

 

「ただでさえ普通じゃない状況なんで。ゲームをクリアしていけば、ここの謎も解けるかもしれません……あ、陽菜乃ちゃんはどうする?」

 

「へぅ!? え、えっと、その……雄二さんが、やるのなら……わ、私もやります……!」

 

「……俺もやらせて貰おう。佐伯の言う通り、ここは普通じゃない」

 

「一哉がやるんなら、アタシもやるわよ!」

 

「んなっ……!?」

 

陽菜乃も、それから一哉とアリスもゲームに参加する事を決断。

 

不参加派の人間が少ないというこの状況に、岩村は唖然としていた。

 

「さて、そうと決まれば探索開始だ!」

 

「うわヤッベ、もう2分以上も経過してんじゃん!? 急がねぇと!!」

 

「よし、行くぞアリス」

 

「えぇ、パパッと見つけちゃいましょう!」

 

「え、ちょ、君達!?」

 

「んな、マジで参加する気かよテメェ等……!?」

 

ゲームに参加する意志を見せた者達は次々と行動を開始。

 

大広間を出て探索に向かう面々に、不参加を決め込もうとしていた岩村と龍一が驚きを隠せない中、大広間を出て行こうとした岬が立ち止まり、2人に視線を向ける。

 

「……自信ないんだ、可哀想に」

 

「アァッ!? テメェ、今俺を馬鹿にしやがったなぁ!!」

 

「あ、おい君ぃ!? ……あぁもう!!」

 

岬の挑発するような一言に、見事乗せられてしまった龍一。

 

岬を追いかけるように龍一が大広間を出て行ってしまった後、結局は岩村も同じように大広間を出て行く事に。

 

「……ふん、全くどいつもこいつも」

 

唯一、大広間に残った北島だけは今もなお参加の意志を見せず、まるで貧乏ゆすりでもしているかのように杖で床を突き続けるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一哉、そっちはどう!?」

 

「駄目だ、こっちには何もない」

 

一方、椅子取りゲームに参加する意志を見せた面々は、館内のあちこちで探索を行っていた。

 

一同は館内にあるいくつもの部屋を次々と見て回り、ゲームクリアに必須となる椅子を探し続ける。

 

「あ、椅子見っけ」

 

最初に椅子を見つけたのは岬だった。

 

とある一室に置かれていた椅子を発見した彼女は、それを回収して大広間まで移動を開始する。

 

「あ……ゆ、雄二さん、ありました……!」

 

「お、しかも2つか! でかした陽菜乃ちゃん!」

 

続けて雄二と陽菜乃も、館内の書庫に置かれていた小さな椅子を2つ確保し、大広間へと戻って行く。

 

「お、椅子はっけーん♪」

 

「はい邪魔どいたどいた」

 

「あだぁ!? おい、それ俺が先に見つけた椅子だぞ!?」

 

「先に触ったもん勝ちよ。それじゃ失礼♪」

 

「ちょっ……えぇい畜生、覚えてろあんのアマァ!!」

 

一方で、蒼樹は見つけた椅子を回収しようとした途端、そこに割り込んで来たレイナに突き飛ばされ、椅子を横取りされてしまっていた。

 

レイナは椅子をさっさと持ち去って行ってしまい、蒼樹は苛立った様子ですぐに他の椅子を探しに走り出す。

 

その一方、2階から3階に続く階段を上がろうとしていた安住はと言うと。

 

「椅子、椅子かぁ……む?」

 

階段のすぐ近くに置かれている花瓶……その花瓶が置かれている椅子に気付き、それを回収していた。

 

「こんな気付きにくい所に置かれているとは……まぁ良い、これで私もクリアだな」

 

その後も、次々と椅子を発見しては回収していく一同。

 

最初はゲームに積極的ではなかった岩村や龍一ですら、最終的には何とか自分の椅子を確保しているほどだった。

 

しかし……

 

「アリス、そっちは!?」

 

「駄目、こっちにもない……!!」

 

一哉とアリスの2人はと言うと、こちらはかなり苦戦している様子だった。

 

現時点で、2人が発見できた椅子は1つだけ。

 

このままでは、どちらか片方がクリアできなくなってしまう。

 

タイムアップの時が刻一刻と迫る中、一哉は確保した椅子をアリスに押し付ける。

 

「アリス、お前はそれ持って先に戻ってろ」

 

「えっ!? か、一哉はどうするのよ!?」

 

「何とかして見つけ出す」

 

「ちょ、一哉!?」

 

引き止めようとするアリスを振り切り、一哉は他の部屋を探して回る。

 

しかし、どの部屋を探しても椅子は見当たらない。

 

流石の一哉も、その表情には焦りが見え始めていた。

 

(マズい……どうする……!? まだ他に探してない部屋は……!!)

 

一哉は普通の部屋だけでなく、トイレや風呂場なども探し続けていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、椅子を回収した者達は、次々と大広間に戻って来ていた。

 

しかしそんな中、アリスは一哉が未だ戻って来ない事に不安を抱き始めていた。

 

「彼はまだ来てないのか?」

 

「そう、みたいですね……」

 

「ッ……何やってんのよ一哉……早く戻って来なさいよ……!!」

 

残る制限時間はおよそ30秒。

 

そこからカウントが1秒減るごとに、アリスの中の不安はどんどん大きくなっていく。

 

(急いで一哉……お願いだから……!!)

 

確保した椅子に座りながら、両手を組んで祈り続けるアリス。

 

そんな彼女の様子を見ていた雄二と陽菜乃もまた、同じように一哉の帰還を祈り始める。

 

そして制限時間が、残りあと10秒を切った……その時。

 

バァンッ!!

 

「「「「「ッ!?」」」」」

 

大広間の扉が勢い良く開き、驚いた一同がビクッと体を震わせる。

 

扉が開いた先に立っていたのは、ゼェゼェと呼吸を荒くしている一哉だった。

 

「ッ……一哉!!」

 

見るからに疲れ切っている様子の一哉に、アリスや雄二達が安堵した表情で駆け寄ったその瞬間……タイマーの数字が4つ全て、ゼロに変化した。

 

『タイムアーップ!』

 

そしてモニターの画面が切り替わり、再びゲームマスターがその姿を見せた。

 

『これで第1ステージ、椅子取りゲームは終了で~す! 皆様、椅子はちゃんと確保できましたか~?』

 

「か、一哉、椅子は……!?」

 

「ぜぇ、ぜぇ、はぁ、はぁ……」

 

アリスが問いかけると、一哉は未だ荒い呼吸を必死に整えながら、その手に持っていた物をアリスの前にスッと突き出した。

 

「え、これって……」

 

「はぁ、はぁ……風呂場に、置いてあった」

 

一哉が持って来た物……それは風呂場に置かれていたと思われる、浴室用の椅子だった。

 

「椅子が、どんな形の物、なのか……ぜぇ、ぜぇ……指定は、されてなかったからな……ッ」

 

「! じゃあ、一哉もクリアしたって事だよな……!」

 

「ッ……もう、バカ一哉……心配して損したんだから……!!」

 

へなへなと座り込んだアリスだったが、その表情に込められていた感情は怒りではなく、喜びの物だった。

 

その事に気付いた雄二が安堵し、その後ろに隠れていた陽菜乃もホッとした様子で胸を撫で下ろす。

 

その時……

 

『おめでとうございま~す!』

 

モニターに映るゲームマスターは、ゲームをクリアできた者達に祝福の言葉を投げかけていた。

 

『皆様、無事に椅子を持って来れたようですねぇ! 全員合格で~す……ただ1人を除いては』

 

ゲームマスターはモニター越しに、ただ1人の例外であるその人物を指差す。

 

それはゲーム開始当初から不参加を決め込んでいた、ソファに座り込んだまま一歩も動いていない北島の事を指していた。

 

『北島忠臣さ~ん……あなたは何故、このゲームに参加しなかったのですか~?』

 

「フン。一番最初に言うとるじゃろうが、やるだけ時間の無駄じゃと。こんな下らん遊びに付き合っとるお前達もお前達じゃ。お前達がそんな風に構うせいで相手が調子に乗り始めるんじゃぞ、まだわからんのか」

 

「アァン? んだとこの糞ジジイがよぉ!!」

 

「おいやめろって年寄り相手に!」

 

北島に殴りかかろうとする龍一を雄二が必死に押さえる中、ゲームマスターは残念そうな様子で俯いた。

 

『そうですかぁ、それは残念です。できればあなたにも楽しんで貰いたいと思っていたのですが……そういう事なら仕方ありませんねぇ』

 

(ッ……何だ……?)

 

ゲームマスターの声色が、ほんの僅かに変化した。

 

それに気付いた一哉は、嫌な予感がしていた。

 

そしてその予感は……すぐに的中する事となる。

 

『ルールはルールです……クリアできなかった敗者には、罰ゲェェェェェェムッ!!!』

 

ゲームマスターがそう叫んだその直後だった……大広間の壁にかかっていた鏡が突然歪み出し、そこからある存在が飛び出して来たのは。

 

 

 

 

 

 

RYUGA(リュウガ)……!】

 

 

 

 

 

 

「ヌゥン!!!」

 

「「「「「ッ!?」」」」」

 

鏡から飛び出して来た者……それは異形の怪物だった。

 

漆黒のボディに、ドラゴンのような意匠を持った頭部と右腕。

 

そして胸部に描かれた「RYUGA」という鏡文字。

 

禍々しき漆黒の怪物―――“アナザーリュウガ”と呼ばれるそれは、仮面の隙間から見える赤い瞳で、このゲームの敗者である北島を捕捉していた。

 

「何だ!?」

 

「う、うわぁ化け物!?」

 

「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

「お、おい、何だよこの化け物!?」

 

「ちょちょちょちょタンマタンマ!! 流石に聞いてないってそれは!?」

 

「ッ……!!」

 

突然過ぎるアナザーリュウガの出現に対し安住が驚愕する中、岩村は尻餅をつき、レイナは悲鳴を上げ、龍一と蒼樹は慌ててソファの後ろに隠れ、この事態を静観していた岬も戦慄した様子で後ろに下がる。

 

「ひぃっ!?」

 

「ッ……陽菜乃ちゃん下がって!!」

 

「アリス、お前もだ!!」

 

「え、えぇ……ッ!!」

 

雄二と一哉もまた、陽菜乃とアリスを庇うように後ろに隠す。

 

全員がアナザーリュウガの登場に驚き、恐怖する中、ターゲットとして捕捉された北島もまた、その例外ではなかった。

 

「な、何じゃお前は!? と、年寄りをいたわる事を知らんのか!?」

 

「グルルルルル……!!」

 

「く、来るな……来るんじゃない!!」

 

恐怖のあまり持っていた杖を放り捨てた北島は、大広間を飛び出してから館の扉を開けて脱走。

 

しかし北島が逃げようとしたその先には崖しかなく、そこから先には奈落しか存在していなかった。

 

「み、認めん、認めんぞ……こんなのが、現実であってたまるものか……はっ!?」

 

「グルァッ!!!」

 

「ひぃ!?」

 

慌てて引き返そうとした北島を、アナザーリュウガが追い詰める。

 

アナザーリュウガが唸り声を上げながら、ドラゴンを象った右腕の手甲を北島に向けようとする中、後を追いかけて来た一哉がすぐさま動き出した。

 

「おい、やめろ!!」

 

駆け出した一哉は太刀を抜刀し、背後からアナザーリュウガに斬りかかろうとする……が、アナザーリュウガは背を向けているにも関わらず、体を斜めに反らすだけでその一撃を回避してみせた。

 

「フン!!」

 

「ッ……ならば!!」

 

振り返ったアナザーリュウガは右手の手甲を振るい、一哉に直撃させようとする。

 

それを屈んで回避した一哉は、目に見えない速度でアナザーリュウガの周囲を動き回り、その全身を余す事なく斬りつけてみせた。

 

「グウゥッ!?」

 

(よし、攻撃は効いてる!! このまま……ッ!?)

 

しかし、一哉は追撃を仕掛ける事ができなかった。

 

全身を斬りつけられたアナザーリュウガは、一哉を睨みつけながら、その正面に罅割れた大きな鏡を出現させる。

 

するとどうだろうか。

 

罅割れた鏡の中から、一哉が繰り出したのと全く同じ斬撃(・・・・・・・・・・・・・・・・)が、一哉に向かって一斉に放たれて来たのだ。

 

「反射能力だと……くぅっ!?」

 

まさかの反射能力に驚きつつも、飛んで来る斬撃を的確に捌いていく一哉。

 

しかしその際、ほんの僅かにできてしまった隙を、アナザーリュウガは見逃さなかった。

 

「!? しまっ―――」

 

「ヌゥンッ!!!」

 

「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」

 

斬撃を捌き切った直後の一哉を、アナザーリュウガが左手の掌底で大きく吹き飛ばす。

 

その一撃をモロに受けてしまった一哉が地面を転がされる中、アナザーリュウガはすぐに北島の方へと振り返り、手甲の開かれた口で北島の首を掴み上げる。

 

「がっ!? や、やめ……」

 

「ハァッ!!」

 

「あ、がぁ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……ッ!!?」

 

アナザーリュウガが赤い瞳を光らせた瞬間、北島の全身から生命エネルギーが青いオーラとして出現し、それがアナザーリュウガのボディへと凄まじい勢いで吸収されていく。

 

生命エネルギーを全て吸い取られた北島は、まるでミイラのようにその全身が干からびていき、最期は腕がだらんと垂れ下がり、ピクリとも動かなくなってしまった。

 

「フン……!!」

 

「ッ……待て、逃がすか!!」

 

北島の処刑を完了したアナザーリュウガは、干からびてミイラと化した北島をその場に放り捨てた後、再び立ち上がった一哉が傷の痛みに耐えながらも攻撃を仕掛ける。

 

しかし一哉の攻撃が命中するより前に、アナザーリュウガはその全身が紫色の禍々しいオーラに包まれ、一瞬でその場から姿を消してしまった。

 

当然、一哉が繰り出した攻撃も空振りに終わり、一哉はその場に膝を突く。

 

「……クソッ!!」

 

北島を助けられなかった事。

 

アナザーリュウガを取り逃がしてしまった事。

 

何もできなかった己の無力さに、一哉は地面に拳を叩きつける。

 

その後方からは、追いついて来たアリス達が駆け寄って来た。

 

「一哉! あのお爺さんは……?」

 

アリスの問いに対し、一哉は何も言えず、すぐ近くに倒れている北島を指差す事で返事を返す。

 

そして北島の変わり果てた姿を見たアリスと陽菜乃は「ひっ」と悲鳴を上げ、すぐさま駆け寄った安住が北島の脈を確認するが……彼はその首を横に振った。

 

「……駄目だ、死んでいる」

 

「!? そんな……ッ」

 

「ッ……いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

雄二が青ざめた表情を浮かべ、陽菜乃が恐怖のあまり悲鳴を上げる。

 

後から追いついて来た者達も、ミイラと化した北島の姿を見て同じような反応を示していた。

 

 

 

 

 

 

死亡者が出てしまった事で、彼等は嫌でも理解させられてしまったのである。

 

 

 

 

 

 

これはただの遊びではない。

 

 

 

 

 

 

己の命を懸けた、最悪のデスゲームであるという事を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

To be continued……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・ゲームの参加者

 

榊一哉

アリス・トーレアリア

 

佐伯雄二

月島陽菜乃

安住修平

倉田龍一

花本岬

岩村泰三

黄金山レイナ

吉田蒼樹

北島忠臣(死亡)

 

 

 

・謎の存在

 

ゲームマスター

 

 

 

・処刑人

 

アナザーリュウガ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

残るプレイヤーは、あと10人。

 


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