「僕は賛成ですよ
北条さんは真面目ですし、適任だと思います」

北条「ありがとう」
車が赤信号で止まると、北条さんが泣き出した

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絹枝「ごめんね、この人　少年を尊敬してるらしくて
…７つも下なのにね、嬉しいんだと」
ほら、泣いてたら前見えないよ
絹枝さんがハンカチで涙をぬぐった

北条「僕は過去、就職活動も失敗して　バイト生活でして
たまたま仕事で訪問してたキヌの出向先に
迎えに行ったとき、今の社長に出会って
お声をかけてもらって、だから感謝しかなくて」

嬉しそうに話す彼、メイがいつの間にか起きてて
俺の手を握っていた
彼女も嬉しそうだ

メイ「アビも、同席させてあげたかったですわね
今頃はきっと寂しがっているかもしれませんわ」

昨日の最大功労者の一匹は、病院に入れないため
メイの新居に一足早く到着している
預かっていた早紀はともかく、姉のほうが別れ惜しくて
たまに逢わせてと懇願したらしい

メイ「早紀さんにも、ちゃんとお礼言いたかったですわ」
俺「俺からちゃんと言っておくよ」
あれで結構寂しがりな所があるからな…
顔が見たくなったら、電車で乗り継いで会いに来るかもしれない
森川さんと一緒に。
思えばラブレターや告白が日常茶飯事だっただけに
男性陣で泣く奴も多いだろう

視線を前に戻すと駅が見えてきた
俺も、メイと共有できる時間も残りわずか
一気に寂しさが込み上げてくる
（続く）

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３はさすがにないかなぁと思ったら
２を超えててびっくり
EDには出てくるかもですが、キヌさんもう出番ないかな


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