TINAMIX REVIEW
TINAMIX
東浩紀インタビュー TINAMI(X)との対話 オタク的図像と検索型世界像
東浩紀インタビュー TINAMI(X)との対話 オタク的図像と検索型世界像

今回のロングインタビューは、東浩紀氏(本誌編集協力)が今秋に行ったポストモダンをテーマとする複数の講演で、オタク系文化とその図像の問題を取りあげ、その際検索エンジン「TINAMI」の統計資料を参照したことがきっかけとなっている。

その統計資料の内容とは、図像(または萌え)要素として高い人気を誇っていた「ネコミミ」の横ばい傾向と、変わって支持を伸ばしている要素に「メイド」、最近だと「天使」があげられる、というものだった。

しかし、講演時間の都合もあり、一般的にはいささかわかりにくいと思われたこの種の話題について、別のかたちで補うことはできないか、という動機のもとに東氏とTINAMI(X)との対話が企画され、私たちはインタビューを収録し、それは予定を大幅に上まわり四時間を超えた。

このインタビューは、そのなかでも、検索エンジン「TINAMI」とオタク的図像の話題に集中し、TINAMI(X)がこれからひとつの方針とする箇所を載せたものである。検索はインターネット社会の未来に直結する概念だし、キャラクターとその要素の問題はオタク系文化にとってまさしく重要な課題だと思われる部分だ。

また同じ対話が、東氏の一連の講演映像とともにCD-ROMにムービーとしておさめられ、「hiroki azuma website」で通信販売されることになっている。このCD-ROMには今回掲載されたインタビューの続き、上記のテーマから派生した、より幅広く具体的な話題について語られている「パート2」も収録されているから、興味関心のある方はぜひチェックしてみるとよいかもしれない。

東浩紀インタビュー TINAMI(X)との対話 オタク的図像と検索型世界像

本文中、一部インタビューの様子を動画で見ることができます。再生にはRealPlayerが必要です。左のバナーをクリックしてダウンロードしてください。

東浩紀(あずま・ひろき)


1971年生まれ。東京大学総合文化研究科修了。学術博士(哲学・表象文化論)。日本学術振興会特別研究員。現在の研究対象は、1970年代以降の世界(ポストモダン)と、フランス思想、ハッカー文化、オタク文化の相関関係。著書に『存在論的、郵便的』(新潮社、第21回サントリー学芸賞受賞)、『郵便的不安たち』(朝日新聞社)、『不過視なものの世界』(朝日新聞社)。自身によるウェブサイト「hiroki azuma website」も公開中

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