No.892818

九番目の熾天使・外伝 ~改~

竜神丸さん

βテスト(ガーディアン参戦編)

2017-02-11 19:15:05 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2798   閲覧ユーザー数:439

okakaがトライ・マランツァーノと対峙してから数時間後…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…はぁ」

 

魔法を失い、旅団の戦力としては大幅に弱体化してしまったディアーリーズ。そんな彼は今、再びミッドチルダのとある区画にやって来ていた。バグスターウイルスに感染したハルカが暴走してしまったあの場所だ。現在は土木作業員達が集まって、バグスターユニオンが暴れて壊した箇所を修理していっており、ディアーリーズはその様子を建物の屋上から眺めていた。

 

(…あそこで、ハルカさんはゲーム病を患ったんだっけ)

 

脳裏に思い浮かぶは、バグスターユニオンとなって、街中で暴れ始めたハルカ。そんなハルカを止めようと奮闘するも、食い止め切れなかった自分自身。そんな時に突如現れ、ハルカのゲーム病を治療すると共に、自身のから魔力を全て奪い去っていった秋水。okakaからハッキリ告げられた、己の無知を言い訳にせず無謀な行為に出ようとした事の危険性。その無謀な行為が、危うくハルカの命を奪ってしまうところだった事。

 

「ッ…」

 

ディアーリーズは寄り掛かっていた鉄柵に額を打ちつける。額の痛みなど、今のディアーリーズにとってはどうでも良い事だった。そんな痛みよりも、無知故に何も出来なかった自分自身の無力さの方が遥かに勝っていた。

 

(こんな事なら、医療知識も身につけとくべきだった…)

 

しかし、医療知識がそんな簡単に身につく物じゃない事もokakaから断言されている。今だけは、医療知識をフル活用してTウイルスの研究に励んでいる竜神丸やイーリスが羨ましく思えた。

 

(何も出来ないのか? 僕には何も…)

 

 

 

 

-ガランガラァンッ!!-

 

 

 

 

「!」

 

その時だ。

 

ディアーリーズが見ているのとは逆の方角にある路地裏から、鉄と鉄を打ち付け合ったような大きな音が聞こえてきたのは。

 

「何だ…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんな所で僕に八つ当たりかい? みっともないとは思わないのかな」

 

「黙れ!!」

 

その路地裏。縄張りだった例の無人島から撤退して来たトライは、okakaに任務の邪魔をされた事に対する苛立ちのあまり、近くにあったゴミ箱を思いきり蹴り倒していた。その拍子にゴミ箱の近くにあった数本の鉄パイプも音を立てて倒れる中、その様子を見ていた女性―――ステラは完全に呆れ果てた様子でトライに語りかけるも、苛立ちを抑え切れないトライは彼女の言葉に聞く耳を持とうともしない。

 

「ステラさん、口の利き方には気を付けた方が良い……下手をすれば、君にまでこの苛立ちをぶつけて発散させたくなるからねぇ…!!」

 

「仕事に失敗しておいてその物言いとはね。流石の僕も、君のその残念さにはフォローし切れないよ」

 

「口の利き方に気を付けろと言った筈だ!!」

 

「ッ…!!」

 

トライの左手がステラの首を掴み、ステラの身体が壁に強く叩きつけられる。元々の身長差もあってか、トライは壁に押さえつけたステラを下卑た目で見下ろす。

 

「それとも何ですか? 私のこの苛立ちを、あなたが発散させてくれるとでも言うのですか? まぁそれでも私は構いませんよ。女を抱く事で少しは発散出来るかもしれませんからねぇ」

 

トライの右手が、ステラの右足にいやらしく触れる。現在のステラはホットパンツを履いている為、ホットパンツとブーツの間に見える肌の白い太ももが、トライの性欲を強く刺激していた。

 

「本当、君のアホさはかえって尊敬出来るレベルだね。仕事仲間に手を出そうとするなんてさ」

 

「その発言……同意したと見て良いんだな!!」

 

トライはステラを壁に押さえつけたまま、右手でステラのシャツを掴み捲り上げようとした……が、それは不可能だった。

 

 

 

 

 

 

「見てられないですね、ここまで屑な人間というのは」

 

 

 

 

 

 

「「!」」

 

屋上から降りてきたディアーリーズによって、トライの右手がガッチリ掴まれたからだ。トライは視線をステラからディアーリーズの方へと向ける。

 

「…何だテメェは? 私の邪魔をしないで貰―――」

 

「そいっ!!」

 

「ほがぁ…!?」

 

トライの台詞が最後まで言い終わる事は無かった。ディアーリーズのアッパーカットで直接顎を殴りつけられたトライはグルンと白目を剥いてその場に倒れ、意識を飛ばしてピクピクする羽目になった。

 

「…ふぅ。大丈夫ですか? 何かされてませんか?」

 

「あ、あぁ。僕は大丈夫だ」

 

「そうですか、それは良かっ―――」

 

この時、急いで駆けつけて来たディアーリーズは少しだけ注意力が散漫していた。その所為で、彼は自分の足元に転がっている鉄パイプの存在にすぐに気付く事が出来ず…

 

「!? どわたっ!?」

 

「な…!?」

 

うっかり鉄パイプで足を滑らせた彼は、そのままステラを地面に押し倒す結果となった。しかも…

 

 

 

 

-ムニュン♪-

 

 

 

 

「「…あ」」

 

ディアーリーズの右手が、ステラの左胸を思いっきり揉む形となってしまった。流石はフラグメイカー、こんな時でもラッキースケベは未だ健在のようだ。

 

「…うわぁ!? す、すみません!!」

 

ディアーリーズは急いで離れようとした……が、ステラがそうはさせない。彼女は右手でディアーリーズの頭をガシリと掴み、そのままアイアンクローを繰り出し始めた。

 

「え…痛ダダダダダダダダダダダダダダダ!?」

 

「やれやれ、してやられたよ。人を痴漢男から助けたと思えば、君まで痴漢行為を働いて来るなんてさ」

 

「ぢょ、ずみまぜん、わざどじゃな痛ダダダダダダダ!?」

 

「わざとじゃない? その言い訳は果たして、何人の女性に通用するんだろうね?」

 

「ご、ごめんなざ…アダダダダダダダ!? あ、頭が、頭がメキメキとぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!?」

 

「さて、どうしてくれようか。このままパトロール隊に突き出してやっても良いけど…」

 

「ず、ずみまぜん、ぞれだげは勘弁じで下ざい!! お詫びは何でもじまずがら!!」

 

「…ほう?」

 

「あだっ!?」

 

ステラのアイアンクローの力が弱まり、やっと解放されたディアーリーズは地面に落ちる。

 

「何でもすると……君は今、そう言ったね」

 

「? は、はい…」

 

「…その言葉に、嘘偽りは無いよね?」

 

(…どうしよう)

 

ステラが見せつけた、何かを企んでいるような含みのある笑顔。それを見たディアーリーズは、もうちょっと言葉を選べば良かったと後悔するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――という訳で、ここまでやって来た訳なんだが」

 

「どういう訳なんですか…?」

 

その後、場所を移動した2人は喫茶店に到着し、2人揃って人気の高いスイーツを味わっていた。何処へ連れて行かれるのか先程まで恐々としていたディアーリーズだったが、何故かステラと共にスイーツを味わう事になった今の状況には首を傾げざるを得なかった。

 

「さて、まずはお互い自己紹介といこうか。僕はステラ・ジート。普段は先端技術医療センターの看護師として働いている。君の名前は?」

 

「あ、えっと……ウルティムス・マクダウェルと言います。ウルと呼んで下さい」

 

「ふむ……ではウル君。僕は今、やろうと思えば何時でも君をパトロール隊に突き出せる訳なんだが…」

 

「そ、その節は本当にすみませんでした…」

 

「…だがまぁ、条件次第では許してあげない事も無いよ」

 

「!? ほ、本当ですか!?」

 

「あぁ。ただし、私の仕事を手伝ってくれるのであればね」

 

「? 仕事?」

 

「あぁ……と言っても、医療知識を持たない人に医療関係の仕事をやらせるのは流石にどうかと思うから…」

 

「うっ…」

 

okakaから同じ事を言われたばかりだからか、ステラの言葉がディアーリーズの心にグサリと突き刺さる。

 

「…僕は今、看護師以外にもう1つ仕事を請け負ってる身なんだ。最初は1人で何とかする予定だったけど、ついさっき君が見せたあの速いパンチ……君も只者じゃないと見た」

 

「は、はぁ…」

 

「そこでだ。少々危険な仕事ではあるが、君にも手伝って貰いたい作業がある。安心してくれ、君が怪我を負うような事態にはさせないから」

 

「あ、あの、ステラさん。その仕事って一体…」

 

ディアーリーズの質問は遮られる事となる。何故なら…

 

 

 

 

「―――うっ!?」

 

 

 

 

喫茶店にいた1人の男性が、突然頭を押さえて床に倒れてしまったからだ。

 

「あの、大丈夫ですか!?」

 

「うわ、凄い熱だぞ! 誰か救急車!」

 

「? どうしたんでしょうか…?」

 

「…まさか説明してる途中で仕事が始まるとはね」

 

「え…?」

 

ステラは突然倒れた男性の方へと歩を進め、他のお客達を押し退けてから男性の前でしゃがみ込む。

 

「失礼」

 

ステラは妙な形状をした聴診器を取り出して耳に取りつけた後、チェストピースと思われる部分を倒れた男性にかざす。するとステラの前に謎の画面が出現し、ドラゴンの翼を模したマークが浮かび上がった。

 

「…やはりゲーム病か」

 

(え…!?)

 

「―――ッ!? ぅ、ぐぁ…ッ!!」

 

ステラの呟きにディアーリーズが驚いたその直後、倒れた男性が突然苦しみ始める。そして…

 

「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」

 

「!? きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

「に、逃げろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」

 

男性の肉体がバグスターウイルスに取り込まれ、そのまま2つの首を生やした飛竜の姿をしたバグスターユニオンへと変貌。喫茶店の壁を破壊して外へ飛び出していき、他の客達は一斉に逃げ出す。それを見たステラはポケットから取り出した紙切れを喫茶店の従業員に手渡す。

 

「発症したか……そこの君、修理代はここにツケておいてくれ!」

 

「え!? は、はい…!!」

 

「さてウル君、一つ目の仕事だ! まずは他の客達を避難させて欲しい!」

 

「あ、えっと……わ、分かりました!! 皆さん、こっちです!! 足元気を付けて!!」

 

ステラの指示を受け、ディアーリーズはひとまず他のお客達を避難させる事にした。その一方で、ステラは暴れ出したバグスターユニオンの前に立ち、懐からある物を取り出して腰に装着する。

 

『『ギャオォォォォォォォォォォォォンッ!!!』』

 

「さて、僕一人で何処までやれるか…」

 

(!? アレはゲーマドライバー、じゃあやっぱりあの人も…!!)

 

ステラが腰に装着した物、それはゲーマドライバーだった。客達を避難させていたディアーリーズがそれに気付いて驚く中、ステラは右手に持ったガシャットを前に突き出し、その起動スイッチを左手の人差し指で押す。

 

≪キャッスルディフェンス!≫

 

音声と共にゲームエリアが展開され、周囲には木箱型のフィールドアイテムが複数配置される。そんな中、ステラは太極拳のように左足を高く上げた構えを取り、ガシャットをゲーマドライバーに装填する。

 

「変身!」

 

≪ガシャット! レッツゲーム! メッチャゲーム! ムッチャゲーム! ワッチャネーム? アイム・ア・カメンライダー!≫

 

変身音と共にステラの周囲を複数のパネルが回り、左足を降ろしたステラは1つのパネルを両手で触れる。するとステラの姿が変化し、ゲーマライダーの姿へと変化させた。

 

「ゲームエリア選択。そして…」

 

≪ガシャコンシールド!≫

 

ステラが変身した戦士―――仮面ライダーガーディアン・ディフェンスゲーマーレベル1はスロットホルダーのボタンを押し、周囲の背景を街中から森林内部へと変化させた後、円型の盾―――ガシャコンシールドを召喚。それを右手に構えてバグスターユニオンに突撃し、バグスターユニオン目掛けて大きくジャンプする。

 

「はっ!!」

 

『『ギャオォォォォォォンッ!!』』

 

バグスターユニオンの片方の頭部がガシャコンシールドで殴りつけられ、バグスターユニオンは怒り狂ったように両方の頭部が口から火炎弾を発射。ガーディアンはそれをガシャコンシールドで防いだ後、噛みつこうとして来た片方の頭部の上に飛び乗り、そこから更に高くジャンプし…

 

「手荒い治療だが、我慢してくれ…!」

 

『『!? ギャオォォォォォォォォォォッ!!?』』

 

ガーディアンは急降下しながらも、ガシャコンシールドの裏側に付いているBボタンを連打。ガシャコンシールドを覆うように出現した電磁バリアがガーディアンの全身も包み込み、そのままバグスターユニオンの背中に落下。電磁バリアの一撃を受けたバグスターユニオンが悲鳴を上げる中、背中にほんの僅かな亀裂が生じ、ガーディアンはすかさず右手を亀裂に突っ込み、中から男性を引っ張り出す事に成功する。

 

「これでよし。次は…」

 

『『ギャ、オォォォォ…!?』』

 

宿主である男性と切り離されたバグスターユニオンはボディが左右に分裂し、そのまま2体の怪人を形成。どちらも黒いロボットのようなボディを持つバグスターだった。

 

「!? コラボスだと……まさか奴等、もうそこまで研究が…」

 

『ググ、グ…ッ!!』

 

「!? 待て!!」

 

分裂した怪人―――コラボスバグスターは2体いる内、片方が高い跳躍力でその場を離脱し、ガーディアンはそれを追いかけようとした……が、もう片方のコラボスバグスターがガーディアンの目の前に立ち塞がり、何処かから取り出したガシャットを自身の頭部の挿し込み口に挿し込んだ。

 

≪リバティプリズナー! ガシャット!≫

 

「!? 新しいガシャットまで…!!」

 

『グ、ググ、グ……グググググッ!!』

 

頭部に挿し込んだガシャットのデータを取り込んだからか、コラボスバグスターのボディに変化が生じ、銀色の拘束具らしき装甲を纏った強化形態―――プリズンコラボスバグスターへと変貌。プリズンコラボスバグスターは武器である鎖鉄球を大きく振り回し、その鉄球の一撃が命中したガーディアンを大きく吹き飛ばす。

 

「ぐっ…!!」

 

「ステラさん、大丈夫ですか!?」

 

「大丈夫だ……ウル君、二つ目の仕事だ!! 君はそこの患者を安全な位置まで距離を離しておくんだ!!」

 

「ですが…!!」

 

「行け!! 僕に構うな!!」

 

「ッ……分かりました、お気をつけて!!」

 

これ以上彼女の力になれない事を歯痒く思うディアーリーズだったが、今は患者の命が最優先だ。大人しく男性を安全な場所まで運んでいくディアーリーズを見送った後、ガーディアンは改めてプリズンコラボスバグスターと真正面から対峙する。

 

「なるほど、その鎖鉄球はなかなか強力だな…」

 

『ググ、グググ…!!』

 

「ならばその一撃、今度は防ぎ切ってみせよう……オペレーション2!」

 

≪ガッチャーン! レベルアップ!≫

 

ゲーマドライバーのレバーを右手で開き、ガーディアンはレベル2へとレベルアップ。手足パーツがパージされた後、黒色の上に銀色のラインが入ったボディ、西洋の兜の形状をした頭部が特徴的な戦士―――仮面ライダーガーディアン・ディフェンスゲーマーレベル2へとその姿を変えた。

 

「さぁ、お固く参ろうか…!」

 

『グ、グググググッ!!』

 

ガーディアンは右手で投げキッスのような仕草をした後、プリズンコラボスバグスターが投げつけて来た鎖鉄球をガシャコンシールドで防御。先程は思わぬ不意を突かれてしまった彼女だが、二度も同じ失敗はしない。

 

(さて、彼等(・・)が来るまでどれくらいかかるかな…?)

 

そんなガーディアンの疑問は、すぐに解決する。

 

 

 

 

≪ズ・ダーン!≫

 

 

 

 

『ググゥッ!?』

 

「! へぇ、そっちが来たか…」

 

何処からか飛んで来たエネルギー弾が、プリズンコラボスバグスターを転倒させる。ガーディアンが振り向いた方角には、岩の上に立ったままガシャコンカービンで狙いを定めているスニークの姿があった。

 

「…まさか、アイツ以外にもゲーマライダーがいるとはな」

 

「来てくれて助かるよ。すまないが、あのバグスターのトドメは君に任せて良いかな? 僕のガシャットじゃバグスターを倒せるほどの攻撃力が無いからね」

 

「ふん、言われるまでも無い…」

 

≪透明化!≫

 

『!? グ、グググ、ゥグッ!?』

 

いつの間にか出現していたコンテナ型フィールドアイテムを撃ち壊し、エナジーアイテムを取得したスニークは全身が透明になり、プリズンコラボスバグスターを一方的に攻撃し始める。するとプリズンコラボスバグスターは怒り狂ったように鎖鉄球を振り回し、鉄球から何発もの球状のエネルギー弾を撃ち放ち始めた。ガーディアンとスニークは何とかエネルギー弾を回避していく。

 

「何!?」

 

「チィ、無駄に抵抗しやがって…!!」

 

そんな中、一発のエネルギー弾が流れ弾となって別方向に飛んで行く。その方角には、安全な位置まで男性を連れて離れていたディアーリーズの姿があった。

 

「うわ、こっちに飛んで来た!?」

 

思わず指輪をベルトにかざすディアーリーズ……だったが、もちろん何も起こらない。ディアーリーズはすぐにハッと気付き、患者である男性を連れてエネルギー弾を回避する。

 

(そうだ、レグルスは今いないんだった……くそ!! 魔法を使えないのがこんなに不便だなんて…!!)

 

『ググァッ!!』

 

そんな時、今度はプリズンコラボスバグスターの鎖鉄球が飛んで来る。魔法を使えない事を不便に感じたディアーリーズは一瞬だけ油断した挙句、近くには患者の男性もいる事から自分だけ避ける訳にはいかない。

 

「!? しま―――」

 

「させない!!」

 

≪ガシャット! キメワザ!≫

 

その時、割って入って来たガーディアンはガシャコンシールドにキャッスルディフェンスガシャットを装填。すぐにキメワザスロットホルダーのボタンを連続で押し、ガシャコンシールドを前方に突き出す。

 

≪CASTLE CRITICAL FINISH!≫

 

「ッ……はぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

『!? グゥアッ!?』

 

ガシャコンシールドから張られた巨大な電磁バリアが、直撃した鎖鉄球を勢い良く跳ね返し、跳ね返った一撃がプリズンコラボスバグスターに命中して自滅させる。その際、頭部に挿していたガシャットが外れ、プリズンコラボスバグスターは強化前の姿に戻ってしまった。

 

「ッ…!!」

 

コラボスバグスターから外れたガシャットを回収するガーディアンだったが、跳ね返した鎖鉄球の衝撃がよほど大きかったのかその場に膝を突いてしまい、それを見たディアーリーズが彼女の隣まで駆け寄る。

 

「ステラさん!!」

 

「ッ…僕なら大丈夫だ…! 言っただろう? 君に怪我を負わせはしないと…!」

 

「無理しないで下さい!! いくら変身してると言っても、あなたは女性なんですから!!」

 

(…!)

 

『ググァッ!?』

 

その時、コラボスバグスターが2人の前まで吹き飛んで来た。そこへ透明化の解除されたスニークも駆けつけ、構えていたガシャコンカービンにステルスミッションガシャットを装填する。

 

≪ガシャット! キメワザ!≫

 

「さっさと潰してやるよ…!」

 

≪STEALTH CRITICAL FINISH!≫

 

『!? グ、ググァァァァァァァァァァァァァァァッ!!?』

 

ガシャコンカービンから発射された弾丸は、コラボスバグスターに迫る途中でフッと見えなくなる。驚いたコラボスバグスターは消えた弾丸にすぐに対応出来ず、その胸部を消えた弾丸に貫かれ、呆気なく爆散。跡形も無く消滅してしまうのだった。

 

「…さて」

 

スニークはガシャコンカービンを降ろした後、ガーディアンとディアーリーズの方へと振り向く。スニークの姿を見たディアーリーズは彼を強く睨みつける。

 

「おいおい、何で餓鬼がここにいやがる…?」

 

「ここにいて悪かったですね……というか、一発殴らせて貰っても良いですか? それから僕の魔力を返して下さい」

 

「やってみろ、殴れるもんならな」

 

「ほほう? 言いましたね? なら遠慮なく…」

 

「はいストップ」

 

一触即発な空気になるディアーリーズとスニークだったが、ガーディアンが仲裁に入った事ですぐにそんな空気ではなくなった。

 

「喧嘩してる暇があるなら、逃げたもう片方のバグスターもさっさと追いかけるべきじゃないかい?」

 

「! チッ、もう1体いるのか……めんどくせぇな」

 

「待て……あぁもう!」

 

ガーディアンの発言で、コラボスバグスターがもう1体いる事を知ったスニークはすぐさま立ち去って行く。呼び止めようとするディアーリーズだったが、ひとまず今は後にしようと考え、患者である男性を運ぶ事を優先する事にした。その横で、ガーディアンは変身を解除してステラの姿に戻る。

 

「ふぅ……ウル君、患者を運ぶのを手伝って貰って良いかな? 彼の病気は現代の医学では治せないからね」

 

「はい、もちろんです! ステラさんは大丈夫ですか?」

 

「問題ない、これでも一応鍛えてはいるつもりだよ……それより」

 

ソテラはディアーリーズの眼前に顔を寄せる。

 

「え、えっと、何ですか…?」

 

「先程の発言……魔力を返して下さい、というのはどういう事かな?」

 

「…あ”っ”」

 

「それだけじゃない。私が最初にゲーム病と呟いた時、君はその名前に驚く反応を見せた。それは初めて聞く病名だからではなく、聞いた事のある病名だからって反応だった」

 

「……え、えぇっと」

 

「この患者の治療が終わり次第……少しばかり、お話しようじゃないか?」

 

「…や、優しく、お願いします…」

 

「うん、任せたまえ♪」

 

ニコニコ笑顔を見せるステラとは対照的に、段々縮こまっていくディアーリーズ。ここまで迂闊過ぎる反応を示してしまった事に対して全力で後悔する羽目になったのは、ディアーリーズにとって初めての事態だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…一城様、いかが致しましょうか」

 

「…おいおい、何やっちゃってんだよあのアホめ…」

 

もちろん、その様子はokakaと桃花によって遠い位置からしっかり目撃されており、okakaが怒りを通り越して呆れ果てる羽目になったのは言うまでもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

See you next game…

 


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