No.689924

マブラブオルタネイティブトータルイクリプス外伝 異国の花嫁 第六話 起動‘武御雷’前編

kaennさん

不定期更新第六話です気が向いたらみてくださいな。

思いの外長く成りそうなので前後編に分けます。m(._.)m

2014-05-28 17:47:33 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:723   閲覧ユーザー数:715

マブラブオルタネイティブトータルイクリプス外伝 異国の花嫁 第六話 起動‘武御雷’前編

 

帝国斯衛軍五摂家用格納庫

 

 

整備員A『オーライ!オーライ!…ハイ!OKです!』

格納庫内で”白い”武御雷が分解されパーツ毎の整備を受けて居た

 

マリア『へ〜頭部のセンサーマストが強化されて各部センサーの機能が向上した、ねぇ……既存の武御雷からだとしてもC?F?Rなんでことは無いわよね?この仕様書作った担当者は戦術機を舐めてるのね、具体的な数値が何処にも出てないじゃ無い!』

 

堂島『お嬢、こりゃあ元々青の武御雷何だからその辺は割愛したんだろ?其れよりホントに全部白に塗り替えて良かったんか?斑鳩の大奥様からは青のままで構わないって言われたんだが…』

 

マリア『えぇ、義理母様や義理兄様とも相談した結果ですし、他の白と区別が付けば問題無いそうですので、あぁ、親戚の方々も気になさるから初めは白にして頂けますか?堂島整備長殿。』

 

堂島『ただでさえ斯衛軍は外国の人間嫌いな奴が少なく無いのにアメリカさんが色々やってくれたからなぁ、俺の班の奴等でそんな事考えてる奴はいないと思いますがね、まぁ上の連中はなぁ〜お嬢もあんま気にしなさんな。』

 

マリア『気にして無いわよあんな狸ジジイ共、ようは信用に足る実績を示せば良いんでしょ、』

 

堂島『チゲぇねぇ、頭部は大丈夫そうだな、じゃ次行くか……そうだ!お嬢次のとこに俺が目ぇかけてる若いのが居るんだがチィと相談乗ってもらえますかい?』

マリアの物言いに気にしてんじゃねぇかと内心苦笑し、話題を変えて若手の相談に乗って貰えないか聞いてみる

 

マリア『堂島さんの頼み事なら断らないわよ、じゃあ其れを楽しみにして行きましょうか』

と言いながら次の所に歩いて行った

 

マリア『?肩のスラスターなの?あんなの武御雷に着いてたっけ?』

マリアは自身が把握している武御雷と違う点を質問する

 

堂島『おっ、流石お嬢、お目が高いねぇ、アレこそ巌谷んとこの篁嬢ちゃんが行ってるXFJ計画の成果をフィードバックさせたとこでね、他にも色んなとこが変わってるからXFJ計画の不知火弍型に肖って俺たちゃコイツを武御雷弍型と呼んでるがまぁ正式名称じゃないんだかね。』

 

篠崎『親方〜装甲内蔵追加スラスターは青で良かっ……!マリア少佐お疲れ様です!』

堂島のいつも通り定時巡察だと思い声を掛けた整備員は背後に蒼い着物姿の女性を見つけ急ぎ敬礼した

 

マリア『ハイ、お疲れ様……ん?私堅苦しいのキライだから楽にしてイイわよ。』

敬礼を返したマリアが直立不動で動かない整備員に声を掛け楽にしてもらった、以前自分がいた最前線の整備員など自分に対して軽口や罵倒は日常茶飯事だったのに日本人は真面目だなぁと改めて思った

 

堂島『シノ、お嬢はこういう人だから畏る必要ねぇからな、後衛士でもあるが技術屋でもあるから聞きたい事とか合ったら相談乗ってもらえや。』

と、堂島が言うと緊張していた篠崎はいきなり自己紹介を始めた

 

篠崎『し、篠崎 忍17歳斯衛軍大16大隊第一整備部所属趣味は機械いじりで好きな物は戦術機好きな人は機械に詳しい人で彼氏は居ません!………はっ!』

一息で自己紹介を言い切った忍は自分が緊張のあまり何を口走ったか気付き俯き顔を真っ赤にする

周りの時が止まって仕舞ったが

 

マリア『………プッ、あ〜駄目面白いわ〜何?この娘最っ高〜あ〜はっはっは〜……………あ〜〜面白かった、シノザキ シノブさんよね憶えたわ、あっ、私は斑鳩マリアって言うのヨロシクね、シノシノ。』

あまりの初々しさに笑いながら自己紹介を返すと早速ニックネームをつけて呼んだ

 

周りに居た整備員も暖かい目で見て居たが恥ずかしさでいっぱいな篠崎はマリアの自己紹介だけしか聴こえず周りの様子までは分からなかった

 

マリア『さぁシノシノ?落ち着いたかしらね、そろそろ改修点を教えて欲しいんだけど。』

 

篠崎『はっ、はい、えぇとですね……先ずは肩の追加スラスターなのですが此方はXFJ計画の不知火弍型フェイズ2で採用された物を武御雷用に再設計した物を取り付けてあります、これにより左右への機動性が格段にUPして格闘性能の向上にも繋がると思いましゅ…』

マリアからの質問にパラパラと仕様書を捲りながら自身の見解も述べて解説していたが最後の所で舌を噛む

 

マリア『プ['しゅ'って]で?肩は良いとして袖口に着いてるのは?私の記憶が正しければあそこはショートブレードが付いてる筈だと思ったんだけど?』

噛んだのを突っ込むとまた再起動に時間が掛かると思い笑いを噛み殺し質問する

 

篠崎『あっ!ドレスアーマーですね、彼方は私達堂島班で考案したハイパーカーボン製のスリーブブレードです、近接戦闘短刀を排して格納スペースを確保してありますから近接戦闘短刀3本位の大きさなら何でも入ります勿論近接戦闘短刀を取り付けて使用することもできます。』

慣れて来たのか篠崎は後半から仕様書を全く見ずに説明をしていく

 

マリア『へぇ……そう言えば何か相談が有るって聞いてたんだけど何かある?』

饒舌に機体の解説をする篠崎に堂島から頼まれた事を思いだして聞いてみる

 

篠崎『えぇと、私含め堂島班の皆ハードは大丈夫何ですがソフトとなると今現在私レベルが班の平均なので詳しい方に教えを請いたいのですよ、マリアさんはソフトもハードも詳しいと親方が言っていましたしもし御時間が有れば是非ご教授願いたいのですが…いかがでしょうか?』

 

篠崎の回答にうーんと考える振りをしながら武の腕を芽衣に知の技術をシノブに受け継いでも面白いかなぁと思っていた

 

篠崎『えぇと、無理にと……』

マリア『OKよ!私の全てを叩き込んで上げるわ。』

 

篠崎『本当ですか!よろしくお願いします…えぇと、其れでしたら先生とお呼びした方が宜しいですか?』

 

マリア『?な〜んか先生って響きが嫌なのよね、うーん……じゃあ師匠(マスター)って呼ぶ様にしなさい。』

篠崎『?分かりました師匠(マスター)これからご指導ご鞭撻よろしくお願いします。』

先生と言われた瞬間言いようの無い不快感に襲われたマリアは呼び方を訂正させた

そんな所で下で作業の進み具合を確認して居た堂島が戻って来る

 

堂島『お嬢?時間押してるらしいから次行きたいんだが?』

 

マリア『えぇ、じゃあねシノシノまた後で♪』

 

篠崎『はい、師匠(マスター)失礼します。』

 

 

 

 

長く成りそうなので前後編に分けました。

 

不定期更新ですのでこんなんでよければまた見てね。


 
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