No.602969

恋姫無双 ~~紅と蒼の悪魔~~ 2-4話

morikyouさん

この作品は「DMCシリーズ」「真・恋姫無双」の二次創作です。
作者の妄想成分が過分に含まれているので、ご覧になる際はこのことを頭の片隅にでも置いておいていただけたら幸いです。

2013-07-29 23:27:44 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:4984   閲覧ユーザー数:4617

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 注、この作品は「DMCシリーズ」「真・恋姫無双」を私の個人的妄想により都合よく改変しております。

詳しくは1話を参照してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダンテとバージルが遠距離戦においても連合側を圧倒している中、霞と華雄も関内部での準備を行っており、すでに完了というところまできていた。

 

「ふう、こんなもんでどや?」

「ふむ、良いのではないか?大体詠の想像通りだろう」

 

連合側は全く知らないことだが、実はすでに関内部には兵がほぼいないのである。

それどころか、当初の三万という数ですら誤報であり、実は二千程度しか入っていなかった。

 

関からの援護射撃に千、そして作戦行動のために千。

これが、詠が出陣直前で伝えた策を為すための全てだった。

 

詠の作戦とはこうだった。

 

連合として、帝への反逆者である董卓を討つという大義名分がある以上、正面から攻めるより方法は無い。であるならば、氾水関と虎牢関を破ろうと考え、さらにいえば、氾水関を破った後はそこを新たな侵攻の拠点にする筈。そこで、物資の補給、後続との合流その他、様々な行動に適しているから。

 

当然、連合側もこちらの要所であることは理解していて、こちらもそこで篭城戦をすると読んでくる筈、なぜなら、人数で圧倒的に劣るこちら側にとって、攻めにくく守りやすいこの二つの関は連合に有利を取れる数少ない地点であり、どんなに愚かな者でもそれくらいはわかるから。

 

もちろん最初は詠だってそのつもりだった。

しかし、意図せずしてとんでもない強者が二人も増えて、しかもこれは連合側も全く知らないこと。ならば、と詠は考えた。

 

ダンテとバージルをたった二人で関の前に立たせたのは、その武を身をもって味あわせることで必要以上に恐怖をあおり、関内部の人数の少なさを悟られないようにするため。

人数を減らしたのは、最初から氾水関を放棄するに当たり、撤退する人数が多ければ多いほど、行軍に遅れが生じるから。

 

一方で、ダンテとバージルに対しては「出来るだけ袁家の数を減らす」という簡単な指示をだした。

まあ、特徴的な金の鎧を着ていたため、二人にもすぐに判別はついたが。

だから、後曲にいた袁紹軍が大きな被害を受けていたのである。

 

さらに、ここには二人の思惑も入っている。

外史とはいえ、未来から来た二人にとって、戦の効率のよい戦い方、特に相手の弱体方法についてはこの時代の誰よりもわかっている。

詠に対し「殺すのではなく傷つける」ことを目的にするよう言ったのである。

最初、霞と華雄は猛烈に反発、恋ですら賛成しかねるという感情がでていた。

この時代はやはり、命のやり取りを主眼においているため怪我だけをさせるというのは武人としては承服しかねたのだろう。

 

しかし、バージル(ダンテはハナから説明する気ゼロだったので)はあえて怪我をさせて生きて返すことの利点を説明した。連合内部で言っていたように怪我人はそれ自体が一種の重荷となること。世話をするために必要以上に人員を割かなければならないこと。

そして、まだ誰も気づいていなかったが、兵糧の消費のこと。

 

そこまで言った瞬間、詠の頭にある作戦が浮かんだのである。

いまだかつて、こんなことは誰も考え付かなかったであろう作戦。

そして、それは全ての思惑を絡めてここ氾水関で為されようとしていた。

 

 

「さて、そろそろはじめるか」

「おう、ほな!伝令!銅鑼三つ!大きく鳴らしぃ!!!」

 

霞の支持に伝令は大きく銅鑼を三回鳴らした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当然、その音は戦場全体に響き渡り、

 

「な、なんですの!?」

「な、なんなのじゃ!?」

 

初めて董卓軍が動きをみせたことで連合側に更なる動揺が走り、

 

「ちっ、ここにきてなんだっていうのよ!」

「落ち着きなさい桂花!全軍、二人の動きから目をはなさないで!」

 

その動揺が今までの恐怖心をさらに煽り

 

「ここにきて、新たに動くか…」

「これはまずいわね…、連合全体があの二人に恐怖を抱いてる。まあ、無理も無いけど…」

 

結果、奇妙な沈黙が戦場を覆ってしまった。

 

「はわわ!まずいでしゅ…。士気が下がり続けてるのに…」

「あわわ…。このままじゃ…」

 

そして、その沈黙の中注目を浴びている二人は

 

「ようやくか!あ~長かったぜ!」

「…流石に、あれだけいるとな。少し疲れもするか」

 

それまでの動きをとめ、関へ振り返ると一目散に走り始めた。

 

「「「「「「なっ!」」」」」」

 

しかし、二人が近づいても関の門は開かない。

二人はそれでもまっすぐ走り

 

「えっ?」

 

思わず、それをみた誰かが漏らしたが、それはきっと全員が感じただろう。

 

バージルは突然姿を消し、ダンテは関の壁を垂直に走り始めたのである。

一瞬で城壁まで上りきるダンテ。良く見ると消えたバージルも横に立っている。

そして、おどけるかのようにこちらに向かって一礼をすると城壁から向こう側へ姿を消した。

 

 

 

 

 

 

「「………」」

 

前曲にいた曹操と孫策は呆然としていたが、

 

「お~っほっほっほ!さあ、今のうちに関を空けてしまいなさい!」

 

という袁紹の言葉に正気に返ると、袁紹が自ら軍を率いてまさに氾水関の門を開けようとしているところだった。

 

「しまった!」

 

一番乗りの戦功を逃してしまったことを悔しがる曹操に対し、孫策はなぜか不安げな顔をしていた。

 

「なんか、嫌な感じがするわね…。あんなに有利だったのに突然関を放棄なんて誰でも罠だって気づくでしょうが、なんかそれどころではないような…」

 

そして、ついに門が開き袁紹軍が関内部になだれ込んでいく。

 

「お~っほっほっほ!一番乗りはいたd「ぜ、前方に赤い男が!!」え?」

 

なぜか、異様な湿度と異臭がする中、名乗りを上げようとする袁紹は伝令の叫び声を聞いた。

 

そして、見た。

 

向こう側へ消えていったあの赤い服を着た男が遠くからこちらへ向けてあの不可思議な攻撃をしていた小型の武器をこちらへ構えているのを。

 

そして、パン、という距離のせいで小さくなった音が聞こえた瞬間。

 

関全体を轟音とともに爆炎が襲った。

 

外にいた連合軍もあまりの音と爆発、そして吹き上げる炎の勢いにあわてて軍を下げる。

 

そしてしばらくした後、堅牢で知られた氾水関は激しい音とともに、中にいた袁紹軍を巻き込んで崩壊、そこには瓦礫の山が残されていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あとがき

 

どうも、作者のmorikyouです。

さて、今回の話はいかがだったでしょうか。

今回は、詠ちゃんの作戦の一部が明かされました。

少々くどい描き方になったかもしれませんが、不快に思われた方いましたら申し訳ありません。

また、私は理科に詳しくないので今回書いたことが実際出来るのかどうかは知りません。

もし、出来なかったとしても「外史だから!」ってことでひとつ^^;

さて、次回は連合の様子をはさみつつ舞台を虎牢関へ移したいと思います。

それでは、お楽しみに!

 

今回の技

ダンテ:ウォールハイク 直訳どおり壁を走る。うまい人はコンボに組み込んだりするとか。私には到底出来ません;;

バージル:トリックアップ その場から上空に瞬間移動する。移動してる間は無敵。

バージルでコンボするなら必須のテクニック。かっこいい(←ここ重要

 

 

 

 

 

 

 


 
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