No.603337

恋姫無双 ~~紅と蒼の悪魔~~ 2-5話

morikyouさん

この作品は「DMCシリーズ」「真・恋姫無双」の二次創作です。
作者の妄想成分が過分に含まれているので、ご覧になる際はこのことを頭の片隅にでも置いておいていただけたら幸いです。

2013-07-31 02:07:10 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:5121   閲覧ユーザー数:4727

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 注、この作品は「DMCシリーズ」「真・恋姫無双」を私の個人的妄想により都合よく改変しております。

詳しくは1話を参照してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、氾水関が崩壊して、連合の進軍が止まってしまった日の夜。

 

比較的無事であった諸侯たちは瓦礫の撤去は無理と判断し、今までどおりテントを張って軍議を行っていた。

 

ちなみに、あの時崩落に巻き込まれた袁紹は持ち前の強運で多少の打ち身程度で済んでいた(それを聞いた曹操は顔をしかめていたが)

 

「………」

 

しかし、テント内部では話し声一つ聞こえず、どんよりとした空気が漂っていた。

 

結局連合はたった二人に、死者10万、負傷者6万を出され、武将も夏候惇が武器大破で本人も腕を折る重傷、甘寧が孫策を守るためにバージルの斬撃の盾となり重傷。その他、交戦した武将全員が少なからず傷を負わされたのである。

 

詠とバージルの作戦通り、想定以上の負傷者が出たため(そもそも、死者の数も想定以上ではあるのだが)、残った人員を予想以上に治療その他に割かなければならず、氾水関が潰されてしまったが故に満足に休息を取ることも出来ず、さらに董卓軍が一つ残らず水源を潰し、物資も持ち去り、あるいは焼き払ってしまったため補給も出来ないという何もかもが状況を悪化させているというなかで、何を話し合うのかさえ定かではなかった。

 

「…皆さんにお聞きしますわ。今後進軍するにあたりいくら出せまして?」

 

袁紹が、いつもの高笑いこそ無かったものの、盟主としての意地なのか気丈に振舞って、他の諸侯に声をかけたのを受けて、他の諸侯たちも現状報告とともに進軍可能な人数を伝えた。

 

「…合計しても、10万、か。董卓軍は8万が十全に残って、しかも戦場は虎牢関。そして、あの二人…。」

 

報告をうけて、曹操がまとめるように言うと再び、沈黙した。

 

攻城戦においては三倍の兵力を用いるべしとはいうものの、元はともかく現在はほぼ同数。しかも、関に篭られたとあってはこちらが圧倒的に不利であり、もともとかの有名な「飛将軍」呂布、「神速」の張遼に加え、先の二人にはわずかに劣るものの武名轟く華雄、そして先ほどまで連合を蹂躙していった二人がいる、全くもって勝てる未来の浮かばない連合であった。

いつもなら覇気をまとい、弱気など決して見せない曹操や孫策も表情が暗い。

 

「…かなりきついというか、正直まるで勝ち目は無いけれど、総員の力を結集して、総力戦をかけるよりないわね」

「…そうね、それしか無いわね。流石にこの期に及んで私心のために動くような馬鹿はいないでしょうし」

 

それでも、いち早く立ち直り先へ進むために方策を練ったのも彼女たちだった。

特に孫策の一言に対して苦々しい顔をした諸侯もいたものの、状況が状況だけに納得せざるを得なかった。

 

陣形は、総合的に見て人数比で被害が少なかった劉備、曹操、孫策軍が前曲、その他の諸侯が中曲、両袁家軍が後曲となり軍議は終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、董卓軍側は、元より少ない人員に加え、霞の部隊の人間が大半を占めていることもあり、想定以上の速度で虎牢関に入ることが出来た。

 

「いやー、見てておもろかったわ~。ウチもあんなんくらいまで強うなりたいわ!」

「ああ、驚き通り越してもはやあきれる強さだが、やはり武人としてはあこがれるな」

 

霞と華雄はダンテとバージルをみてそう言うが、当の二人も

 

「一度で良いから、あんなふうな爆発ってやってみたかったんだよな!」

「…お前、普段の仕事から大して周りのことなんか気にしてなかっただろう、どれだけ俺が迷惑かかってきたと思ってるんだ…?」

 

と、テンションが上がっているようだった(バージルは分かりにくいが、いつもより口数が多いことから見ていた二人もそう感じた)

 

「お疲れ様。いきなりで悪いけど、報告はしてもらいたいものね」

「そうです!恋殿に報告できないではないですか!気をつかいやがれなのです!」

 

そこへ、部下からの報告だけで本人たちが来ないことに業を煮やしたのか、口調は労わっているものの少々の怒気を放つ詠と動機は全く異なるが、やはり報告待ちであったねねがやってきた。

 

「ああ~すまん!いや~すっごいものが見れてなぁ、こう盛り上がってしまっとるんよ!」

「…すまん、あれはああなっても仕方ないことなんだ」

「まあ、そうカタいこと言うなよ。仕事はしたんだからよ」

「報告しなければ彼女たちは分からんと思うがな」

 

三人はあまり悪びれた様子を見せず、バージルだけは詠の心中を察してぼそりとつぶやいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「まあ、おおよそのところはあんた達の部下から聞いたけどさ。一応責任ある者たちからも聞いておかないと、この後の作戦が立てられないでしょ?」

 

口調を和らげて詠は言った。

それを聞いて、多少は落ち着いたのか霞が先の戦闘および相手の被害状況について伝えた。

 

「よ、予想以上にやってくれたわね、これならこの先もかなり楽に行けそうよ」

 

詠が安堵していった。というのも、いくらこの二人がいても詠の想定では虎牢関でも苦戦することを予想していたからである。

 

「まあ、もともと荒事には慣れてるってか、それで食ってきてたからな」

「…あいつらよりかよほど強かったがな。…何より人間だしな」

 

二人は、当然のことのように返事をしてきた。バージルの後半部分は聞こえなかったようだが。

 

「さて、聞いたとおりの状況なら連合は多くても10万程度しか動かせないはず。なら総力戦で来るわね。もともとの予定なら、一当てしてから篭る予定だったけど…」

 

今後にむけて、詠は何事か考え始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あとがき

 

どうも、作者のmorikyouです。

今回の話はいかがでしたか?

今回は次回へ向けた両陣営の様子となっております。

そのため、短くなってしまったように感じますが、これでもほぼ最初のころと同じだったりします。

やっぱり戦闘になると、書きたいことが多くなって困りますね。

次回は虎牢関の戦い、うまくいったらそのまま終わりまでもっていきたいです。

では、次回をお楽しみに!

 

P.S お気に入りに登録してくれた方の数がいつの間にやら10人を突破しました。

   ほんとにありがとうございます!

   こういうのって、ほんとに嬉しいものですね!

   ひと段落したら拠点とか書いてみようかな…。

   もし希望の組み合わせがあったらコメントに(何組もいいので)書いてください。

   練習もかねて、駄文でよければ挑戦してみます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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