No.602588

恋姫無双 ~~紅と蒼の悪魔~~ 2-3話

morikyouさん

この作品は「DMCシリーズ」「真・恋姫無双」の二次創作です。
作者の妄想成分が過分に含まれているので、ご覧になる際はこのことを頭の片隅にでも置いておいていただけたら幸いです。

2013-07-28 21:02:12 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:5154   閲覧ユーザー数:4777

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 注、この作品は「DMCシリーズ」「真・恋姫無双」を私の個人的妄想により都合よく改変しております。

詳しくは1話を参照してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一体何者なんですの!あの二人は!!」

 

初日の戦闘が終わり、連合軍の主だった頭と軍師たちが集まるテントの中。

袁紹こと麗羽の金切り声が響いた。

 

今回の戦闘における被害をお互いに通達した後話題はやはりダンテとバージルの二人についてになった。

 

「さあね。うちの情報網にも引っかからなかったし、他だってそうでしょう?」

 

うんざりという顔を隠そうともせず曹操が言った。

他の諸侯らも頷いている。

 

「武力で此方を上回り、しかも…」

「かなり頭も切れるようだな」

 

孫策のつぶやきに周喩が答えた。

 

「どういうことですの?」

「あいつらは、今回我々の兵を8万人倒している。けれど、それとは別に負傷者が出てい

 ます」

「はわわ、し、しかもその人数はおよそ5万にのぼると…」

「しかもかなり余裕そうに、ね」

 

袁紹の質問に周喩と諸葛亮が答え、曹操が忌々しげに言った。

 

「でも、それと頭がいいのはどうつながるのじゃ?」

 

袁術が聞くと張勳が「それはですね~」といい

 

「お嬢様、死者と怪我人の違いはわかりますか?」

「うみゅ~、生きておるか、死んでおるか、かの?」

「流石です、お嬢様!では、怪我人がいたら、お嬢様はどうしますか?」

「うむ、なんとかして助けようとするのじゃ!」

「そういうことですよ、お嬢様!」

 

 

「まあ、あんなのはおいといて、結局予想以上に負傷者がでて、人数を持ってかれてるのよね」

「はい、特に前曲にいた、私たちと公孫賛軍が被害がひどくて…」

 

曹操の質問に劉備が申し訳なさそうに答えた。

 

「納得いきませんわ!前曲ならともかく、どうして、後曲にいた私たちと美羽さんの軍の被害が大きいんですの!」

 

今、袁紹が言ったとおり、ダンテたちは後曲の袁紹、袁術軍にも多大な被害を与えていた。

 

それは、賈駆の作戦であったのだがここでは割愛する。

 

「まあ、後ろばかり見ててもね。明日の話をしましょうか」

 

そう、曹操が話題を切り替えると

 

「明日は比較的被害の少ない我らと、孫策軍が前に立つ。麗羽もそれでいいかしら?」

 

と、袁紹に聞いた。

 

「分かりましたわ!明日こそ、関を越えますわよ!」

 

袁紹の高笑いを背後に諸侯の集まりは終わった。

 

 

 

 

 

 

一方、関内部では…

 

「さっすがやな~。あんなにいたのにみんな蹴散らしてまうなんて」

「うむ、見事だな」

「HA、まあそっちも順調そうだな?」

「…特に問題なさそうだな」

 

と、将の四人が集まって互いに賞賛、確認をしていた。

 

「せや、後はあしたの奴さん達の行動次第やな。詠の予想だと明日は弓での遠距離戦になるっちゅう話やったけど…」

「お前たちは大丈夫なのか?」

 

そう霞と華雄が聞くと、

 

「ああ、おれも兄貴もどっちもイケるからな」

「…俺の美学には反するのだがな」

 

と、ダンテは懐から二人には見覚えの無い物を取り出し、バージルはそれをみて嘆息した。

 

「こっちには氣なんてものがあるんだってな、しかも飛ばせるやつがいる。それならこれ

 を使っちゃイケナイ理由もねえだろ。そもそも、兄貴のあれも立派に卑怯だと思うんだ

 がな」

「フン…」

「ま、それが何なのかは分からんが、大丈夫ならいいんだ」

「せや、とにかく頼まれたのは明日まで耐えることやからな。まだ、こっちは終わらんか

 ら手が離せないんよ、ごめんなぁ」

「ま、もともとこっちが引き受けたんだ。そっちが気に病むことはないさ」

「ああ、そっちはそっちで進めてくれればいい」

 

そういって、此方も解散した。

 

 

 

 

 

 

二日目。

 

連合軍が再び関の前に来るとすでにダンテとバージルは門の前に立っていた。

 

「おうおう、皆さんお早いお着きで」

「………」

 

ダンテが声をかけると、連合から曹操と孫策が姿を表し、

 

「昨日はご挨拶だったわね、でも今日は貴方たちの好きにはさせないわよ」

「やられっぱなしは好きじゃないのよね」

 

と返答した。

 

「ま、言うのは勝手だがな。こんなところでむざむざとやられて国許で笑いものにはなら

 んようにな!」

「…もうなってるような気がするがな」

 

ダンテが揶揄するように言い、バージルが相槌を打つと、関の中から笑い声が聞こえた。

どうやら此方を見ているらしい、そのことに気づいた連合側から怒号が上がるが、曹操と孫策が自らの覇気で、一瞬で黙らせると、

 

「「弓隊、構え!!」」

 

と合図を送った。

それに答えて、弓を構える連合の一部。

 

「これは戦なの…」

「悪く思わないでね」

 

というと、

 

「「打てぇ!」」

 

という叫びとともに夥しい数の矢が二人と関に迫った。

 

 

 

 

 

「大方、予想通りってとこか」

「…いくらなんでも多すぎるとは思うがな」

 

そういうと、ダンテは二丁の銃、エボニー&アイボリーを構え、バージルは閻魔刀を抜き自らの前で廻し始めた。

そして、連合側の誰もが聞いたことのない音とともに、ダンテは迫り来る矢を打ち落とし始め、バージルは自らに迫る矢を切り落とし始めた。

 

「嘘でしょ…」

「あ、あんなことが…」

 

最前の曹操と孫策が呆気にとられる中、矢の豪雨がやんだ。

しかし、そこには地面に突き立ったものすごい矢とその中でもかすり傷ひとつ負っていない二人の姿があった。

流石に息が少しではあるが乱れているようではあるが。

 

と、ここでバージルが自らの剣を地面に向かって静かに下ろし始めた。

そして、一定のところまでゆっくりふると、突然振り上げた。

 

次の瞬間、

 

「ぐわっ!」

「ぎゃあ!!」

 

という叫び声とともに、前曲の兵士たちが倒れ始めた。

何事かと振り返ると、倒れた兵士たちにはなぜか鏃が突き立っていた。何人かは貫通してしまっているようで後方にまで被害者が出ている。

 

「あれは兄貴のなかではアリなのか?」

「向こうが使ったものを利用しただけだ…。どうこう言われる筋合いはないな」

 

門前でのダンテとバージルの会話から察するに、今のはバージルがやったことらしい。

 

 

「…ダンテ」

「あ、なんだよ」

 

唐突にバージルが声をかけてきたため、ダンテが視線を向けるとなぜか閻魔刀を居合いの形に構えている姿が。

 

「少し借りるぞ」

「は?」

 

そういい残すと、聞き返すダンテをよそに突然後ずさりをして眼前をにらみ始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一陣の風が吹いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最初に気づいたのは天性の勘を持つ孫策だった。

 

「曹操、急いで軍を下がらせなさい!」

「な、なにをk「早く!」わ、分かったわ、全軍急いで…」

 

しかし、全ては遅すぎた。

 

次の瞬間、空間に蒼い線が走ったかと思うと、その中にいた人間がいっせいに弾けとんだのである。

 

「「……えっ」」

 

文字通り、弾けていく自らの部下を目にした二人は言葉を失った。

 

「華琳さま、お下がりください!!」

 

そういって、秋蘭が肩を揺すると、はっとしたように

 

「あ、ありがとう。急いで下がりなさい!」

 

そういって、軍を立て直し始めた。

 

 

「私が時間を稼ぎます、凪!私と来い!」

「はっ!」

 

そういって、秋蘭と凪は殿を受け持つと、

 

「受けてみよ!」「はぁあああああ!」

 

という気合の声とともに、一人とは思えないほどの数の矢と恐ろしいほどの量をこめた氣弾をダンテに向かって打った。

 

 

 

 

それをみたダンテは

 

「Too easy!!」

 

という掛け声とともに猛烈な勢いで銃を乱射し始めた。

 

放たれた弾は、寸分たがわず秋蘭の放った矢を打ち抜き、凪の氣弾とぶつかりしばらく押し合っていたが、やがてダンテの勢いに負け、押し返され始めた。

 

「まずい!」

 

危険を察した凪はあわてて、新たな氣弾を元の氣弾にぶつけ、

 

ドーン!という爆発音とともに霧散した。

 

「なんてやつらだ…」

 

そういった秋蘭の額には汗が浮かんでいた。

 

二人は命がけで自分たちの主を守ろうとしていたが、幸いなことに追撃がこなかったのでゆっくりと退却し始めた。

 

まだ、関攻略は始まったばかりだというのに、連合軍には早くも絶望する雰囲気が漂っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 あとがき

 

どうも、作者のmorikyouです。

今回の話はいかがだったでしょうか。

今回は、遠距離での戦いとなります。

ダンテは分かりやすく銃を持ってますが、作中でも言ってたとおりバージルは自らの美学に反するため、銃を持っていません。

どうしようかと思っていたときに、あのアクションが浮かびました。

読んでくださっている方は分かったでしょうか。

それと、あとで技紹介で書きますが、今回本来の使い手ではないバージルがとある技を使っております。

DMC4をやっている方は分かると思いますが、あの技を使う際バージルの次元斬の声が聞こえるんですよね。

なら、使えても良いじゃないってことでむりやり使わせました。ご了承ください。

 

次回こそ、賈駆達の作戦が明らかになります。

予告詐欺になってしまい、申し訳ありませんでした。

それでは、お楽しみに!

 

今回の技紹介

ダンテ:トゥーサムタイム 本来の技は二方向同時に狙う技。今回はどちらかというとただの連射ともいえるが、それだと味気ないのでw。イメージはDMC1のオープニングデモでの対トリッシュ戦でのバイク押し返し。

 

バージル:スラッシュディメンジョン 本来はDMC4でのダンテのスタイルアクション。

前方の敵を次元ごと切り刻む技。

 

 

 

 

 

 


 
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